ヒエ平から 常念岳・大天井岳ピストン (常念小屋泊)
- GPS
- 15:49
- 距離
- 33.5km
- 登り
- 3,130m
- 下り
- 3,134m
コースタイム
- 山行
- 5:55
- 休憩
- 2:07
- 合計
- 8:02
天候 | 15日 曇り時々晴れor霰 16日 晴れのちガス |
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過去天気図(気象庁) | 2017年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
王滝ベンチを過ぎると雪が多くなります。その後は常念乗越直下まで雪道。 常念岳は山頂直下のみ雪が残ります。小屋を出て暫くと、大天井方面は東天井岳巻き道と大天井岳山頂付近に雪。 |
写真
装備
個人装備 |
10本爪アイゼン
ピッケル<br />その他一般装備
|
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感想
夜勤明けに帰宅後、準備をして出発。11時前だったか。
ナビは厚木周りを指示したが、遠回りなのは間違いないのでいつもの多摩川土手道を選択。そちらに入っても到着予測は変わらなかった(実際にはだんだん早くなった?)ので、当初の環7〜R246指示はなんだったんだろう?
甲斐大和でトイレ休憩と若干の仮眠で眠気を抑え、白州で念のため飲料水を4Lほど汲む。ここで方針を変更し、物味湯産手形が使える温泉をチェック、岡谷で立ち寄ることにした。入浴後に塩尻峠を越え、高速の側道を北上する。19号を立体で超えて目的地が近くなってくるとまたスーパーが気になり出し、途中で少し回り道をして立ち寄った。結果的にはまだ先にもルート上にあり、道の駅から先にも遅くまで(20時か21時だったか?)やっている大きなスーパーがあった。こちらのコースは心配ない。道の駅から徒歩圏にファミマもある。
4時起床? アンダー+レコT+長袖の服装。
ヒエ平の上の駐車場には合計5台、下に1台、上の路肩に1台かな? 先着していた男女2名以外に人は見掛けず、こちらが先発してから小屋までは会ったのはすれ違ったのが二人だけという少なさ。
王滝ベンチの少し手前で高巻きするか否か迷って1本目。結果的に直進が正解。ベンチを過ぎてしばらくすると雪が出てくる。左岸を巻いたように登って行き視界が開けてくると前方にデブリが見える。ここでスパッツ,アイゼン,ストックとサングラスを装着。
樹木の破片や岩石・泥などが雪の上に散らばっており、雪崩の破壊力を感じる。だた、問題がある雪は殆ど落ち切った感じで、足元の穴に気を付ければ危険はそれほどないと判断した。谷沿いを進み、夏道が右へ高巻く場所を直進して登る。夏道が右からクロスする点で、左側の傾斜がきつい枝沢に沿って登っていく。こちらは少し上ると樹木等の破片がなくなってくる。
雪質は緩い。踏み抜きに注意しながら、左右からの落石リスク,クラックの場所などに気を付けて斜度が増していく雪渓を詰める。アイゼン無しでも・・・・と言う人もいるが、自分にはアイゼンがないと疲労度・リスクが増すのでこの状態(緩くてあんまり効かない)でも必要だと感じる。
傾斜が緩くなって数回ジグを刻むとアイゼン脱着場所に出る。夏道から一段降りたところで、GWのレコよりそれなりに下になったようだ。到着は10時55分。
途中でパラパラ雨が落ちたこともあり、取りあえず小屋に入ったら、その後しばらくは雨(霰)が激しくなった。後続の2人は一度姿が見えたがまた離れたので降られてしまったかな。この日は宿泊者5人(他に後続の2人=自炊と、女性2人組)なので、それぞれ個室が割り当てられた。5枚の布団がある部屋を一人で使うなんて贅沢!と思った反面、部屋は少々寒く感じた。
風が強く天気はこまめに変わる。大崩れはしなさそうだったので、気合を入れなおして12時頃に山頂に向かう。風が非常に強いので、時折耐風姿勢が必要になるほど。上部の雪渓に備えてアイゼン・ピッケルを携帯し、ストックは持たなかったが、あった方がラクだったかもしれない。
前常念の分岐を過ぎるまでは雪は無く完全に夏道。風と時々霰が吹き付けてくるのが痛い。最後に雪道が出てきて、踏み抜きもあった。頂上は途中で2人(一人は日帰りのnaoki5295さん;レコで確認)すれ違ったので誰もいない。槍穂にはガスが掛かって山頂が隠れていたが、蝶ヶ岳や大天井方面はクリアだった。
風は相変わらず強く長居は出来ない。雪の残っている部分は左側から巻きながら、アイゼンを出すこともなく分岐まで降りた。後は風+霰を凌ぎながら下って行った。
小屋で一息ついたらビールタイム。軽食を出すスペースと食堂にはストーブがあってTVも点いている。持参のロング缶1本と珍しくウィスキーのお湯割り。
小屋番さんもTVを見ていたがあまり話したくないようなので仕方なく一人静かに飲んだ、ここは電波が届くのでヤマレコ見られるから退屈はしないけど。
夕食は18時から。3人だけだったので御櫃や味噌汁鍋の関係か、女性2人と同じテーブルにセットされた。話しかけすぎるのも、逆に黙々と食べるのも何か変だし、間合いが難しい・・・・。
食事が終われば部屋に戻ってヤマレコをチェックし、消灯より前に寝ることにした。
早く寝たこともあって、1時過ぎから度々目が覚めた。起床予定は4時のつもりだったのにどうせ目が覚めると思って一人なのに(迷惑を掛ける人もいないのに)アラームをセットせず、気が付いたのは4時半近く。部屋の窓からは槍穂の稜線はクリアに見えている。
慌てて昨日用意してあった山専ボトルのお湯をアルファ米のパックに入れて、ダウンの上下を着て乗越へ出る。男女ペアは山頂ピストンに出かけるところで、後の二人も既にご来光を待っていた。
東には雲が少しあり、その分ご来光に間に合った感じだ。朝陽を浴びた常念、槍穂は少しだけピンク色になりかけたが期待したほどでは無く残念。
部屋に戻って軽食スペースに移り朝食、合わせてお湯を沸かして補充(使わなかったが)。部屋でパッキングをして出発準備をする。
半袖・長袖にフリースは着ずにシェルを着る、バラクラバ+サングラスも着用したが手袋は夏用。ズボンは夏ズボンに暴風・防水目的の重ねばき。
小屋を出て登山道に入るとすぐに雪道となり直登。ハイマツの右へ出ると雪庇が残る雪上のトレースが続いている。カンバがある少し緩いところで踏み跡が乱れ気味になって踏み抜きを避けながら更に雪上を辿るといつしかトレースが薄くなる。これはどこかで夏道に入るのが正解らしいな・・・と気づいたが、さっきの辺りは踏み抜きも多かったし、分かりにくかったので稜線を外さない範囲でもう少し進むことにした。傾斜がやや増してきたので念のためアイゼンを装着した。
間もなく左から夏道に接するところが出てきて一安心。アイゼンを外してしばらくは夏道を行く。
横通岳は余力があれば帰りに寄ることにして、トラバース道で先へ進む。東天井岳の巻道では番いのライチョウがルートに出てきて暫く同じ方向に進んだ。時間と写真枚数が多くなった(w
東天井岳直下の巻道は大きな雪田になっている。直登すべきか迷ったが変なところで雪やハイマツに遮られても嫌なので、踏み跡が分かるトラバース(ほぼ夏道上)を選択、アイゼンとピッケルを使用して通過する。馴れた人ならそのままキックステップだけでも行けるだろうが・・・。
この先は小屋の手前まで雪は殆どなく、偽ピークを過ぎて小屋も素通り、誰もいない山頂に8時40分頃に到着した。夏道CTよりは若干早いペース。風は心配したほどは無く、写真撮影後にL1を摂り、ネットに日記をアップする位のことは出来た。ただ、帰宅後に気づいたがFT機のホワイトバランスを変更してしまったらしく(カメラが小型化され過ぎたのも善し悪し)山頂からの写真は全体に青みがかってしまったorz。救いはネットアップ用にスマホで撮ったものがあったことか。
ピストンだとこれから先の行程は読みやすい。東天井は帰りも巻くことにして、アイゼンは付けずに慎重に通過、横通岳は時間もあるのでピークを通った。常念乗越には11時半頃に到着してL2。下山はアイゼンとピッケルで滑らずに降りる。これをグリセードなり尻セードなりで下れれば時間も体力も節約できるのだろうが、どうも自信が無い。少し練習した方が良いか。
枝沢から本沢に入ると、雪渓に穴が開いて大きな水流音がするところがあるので、近づかないように気を付けて行った。雪が無くなる辺りでは冬道と夏道のどちらも分かりにくくなる。若干往路と違うところを通りながら夏道に出ると間もなく王滝ベンチを通過した。山の神で無事の下山を感謝し、駐車場へ戻った。
下山後の温泉は、物味湯産手形と明日の予定を考慮し、大町温泉郷との2択のうちまだ行ったことが無い金熊温泉明日香荘にした。
大町で買い出しの後、今日のPキャン地である道の駅白馬に向かった。
fireboltさん、今晩は!
レコ、楽しく拝見させていただきました。
読んでいて羨ましくて羨ましくて仕方がありませんでした。
技術も知識も体力も無いので( ; _ ; )/~~~、私にはとても無理な山行です😿
単独行が好きなので、無雪期の燕岳辺りなら登れますが・・・💦
行った気になって妄想登山します(笑)
ak0211さん、こんばんは。コメント有り難うございます。
燕の週末(他の人がいる)なら行けるかもしれませんよ。無理しては行けませんが、途中の合戦小屋も人がいるし、やっぱりこの時期の山は良いです 。
これまで登ってこなかったことを少し後悔 しています。
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