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Yamareco

記録ID: 119910
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
剱・立山

立山室堂から薬師岳・折立

2011年07月01日(金) ~ 2011年07月03日(日)
 - 拍手
体力度
10
2~3泊以上が適当
GPS
23:18
距離
56.7km
登り
3,196m
下り
5,157m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

7月1日 室堂17:10-17:56室堂山分岐付近18:04-18:40浄土山北峰-18:51浄土山南峰
7月2日 浄土山南峰4:24-4:37龍王岳4:42-6:28獅子岳-7:22ザラ峠-8:00五色ヶ原山荘8:15-9:03鳶山-9:44越中沢乗越-10:38越中沢岳10:59-12:29スゴの頭12:48-13:25スゴ乗越13:35-14:38スゴ乗越小屋
7月3日 スゴ乗越小屋4:58-6:25間山-8:11北薬師岳-8:54薬師岳9:14-10:54太郎平小屋11:47-13:26三角点(1870m)13:46-14:50折立(これより自転車)15:04-15:55小見-16:28立山駅駐車場
天候 1日:雨のち夕焼け、2日:曇り時々晴れ、3日:曇り稜線は霧、のち晴れ
過去天気図(気象庁) 2011年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車 ケーブルカー(ロープウェイ/リフト) 自転車
折立に自転車デポ
立山駅に駐車
コース状況/
危険箇所等
鬼岳-獅子岳間の残雪トラバースではピッケル・アイゼン必須。アイゼンも夏用では不安。
越中沢岳-スゴ乗越間も残雪上の上下多し
水場は五色ヶ原山荘、スゴ乗越小屋、太郎平小屋
室堂山ルートで浄土山に登る、浄土山の西面。右手の雪渓最上部から夏道がでている。左の大岩が目印になる。
2011年07月01日 18:06撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
7/1 18:06
室堂山ルートで浄土山に登る、浄土山の西面。右手の雪渓最上部から夏道がでている。左の大岩が目印になる。
浄土山にいたライチョウ。
2011年07月01日 18:29撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
7/1 18:29
浄土山にいたライチョウ。
やっと陽射しが見えて来た、日暮れ近くの富山湾方面。
2011年07月01日 18:37撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
3
7/1 18:37
やっと陽射しが見えて来た、日暮れ近くの富山湾方面。
浄土山南峰から、雄山の夕暮れ。
2011年07月01日 19:11撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
1
7/1 19:11
浄土山南峰から、雄山の夕暮れ。
夜明け前の龍王岳(左下方にあります)と星空。
2011年07月02日 02:14撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
7/2 2:14
夜明け前の龍王岳(左下方にあります)と星空。
夜明けの剱岳と毛勝三山。浄土山から。
2011年07月02日 04:23撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
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7/2 4:23
夜明けの剱岳と毛勝三山。浄土山から。
夜明けの薬師岳と五色が原。左には黒部五郎岳。龍王岳から。
2011年07月02日 04:39撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
3
7/2 4:39
夜明けの薬師岳と五色が原。左には黒部五郎岳。龍王岳から。
ハクサンイチゲなど。
2011年07月02日 05:06撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
7/2 5:06
ハクサンイチゲなど。
鬼岳東面の雪渓トラバース。ここはアイゼン・ピッケル必須。
2011年07月02日 05:23撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
1
7/2 5:23
鬼岳東面の雪渓トラバース。ここはアイゼン・ピッケル必須。
獅子岳から振り返る、龍王岳(左)と雄山。
2011年07月02日 06:20撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
3
7/2 6:20
獅子岳から振り返る、龍王岳(左)と雄山。
立山カルデラを従えた五色が原、薬師岳と黒部五郎岳。獅子岳から。
2011年07月02日 06:48撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
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7/2 6:48
立山カルデラを従えた五色が原、薬師岳と黒部五郎岳。獅子岳から。
ザラ峠から立山カルデラの西側。
2011年07月02日 07:17撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
7/2 7:17
ザラ峠から立山カルデラの西側。
槍ケ岳? いいえ、烏帽子岳。右は三ッ岳。ザラ峠から。
2011年07月02日 07:18撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
7/2 7:18
槍ケ岳? いいえ、烏帽子岳。右は三ッ岳。ザラ峠から。
鷲岳と五色が原山荘。屋根のモザイクは布団干し。
2011年07月02日 07:55撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
7/2 7:55
鷲岳と五色が原山荘。屋根のモザイクは布団干し。
木道脇の花畑。ハクサンイチゲ、シナノキンバイなど。
2011年07月02日 08:45撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
7/2 8:45
木道脇の花畑。ハクサンイチゲ、シナノキンバイなど。
大はシナノキンバイ、小はミヤマキンバイ
2011年07月02日 08:50撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
7/2 8:50
大はシナノキンバイ、小はミヤマキンバイ
シナノキンバイ
2011年07月02日 08:59撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
7/2 8:59
シナノキンバイ
鳶山から振り返る、雄山・龍王岳と剱岳。みんなここで見納め。
2011年07月02日 08:59撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
7/2 8:59
鳶山から振り返る、雄山・龍王岳と剱岳。みんなここで見納め。
鳶山のライチョウ。
2011年07月02日 09:09撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
7/2 9:09
鳶山のライチョウ。
イワカガミの集団。
2011年07月02日 09:45撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
7/2 9:45
イワカガミの集団。
越中沢乗越より先、また雪が増えてきた。
2011年07月04日 06:28撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
7/4 6:28
越中沢乗越より先、また雪が増えてきた。
夏道が雪に隠れる所。この先夏道に戻る場所を見つけるのが大事。
2011年07月02日 13:59撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
7/2 13:59
夏道が雪に隠れる所。この先夏道に戻る場所を見つけるのが大事。
もうすぐスゴ乗越小屋だが、ガスが濃くなってきた。
2011年07月02日 14:35撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
7/2 14:35
もうすぐスゴ乗越小屋だが、ガスが濃くなってきた。
営業準備中のスゴ乗越小屋。テント場はまだ雪で、特別に板張りにテントを張らせてもらった。
2011年07月02日 15:15撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
7/2 15:15
営業準備中のスゴ乗越小屋。テント場はまだ雪で、特別に板張りにテントを張らせてもらった。
スゴ乗越小屋から間山への途中、上空は曇りだが黒部川の谷には日が射した。
2011年07月04日 06:29撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
7/4 6:29
スゴ乗越小屋から間山への途中、上空は曇りだが黒部川の谷には日が射した。
ショジョウバカマ
2011年07月03日 05:27撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
7/3 5:27
ショジョウバカマ
間山への山道。雪の切れ目に夏道が見えているが、どこを行こうか。
2011年07月03日 05:41撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
7/3 5:41
間山への山道。雪の切れ目に夏道が見えているが、どこを行こうか。
間山の山頂直下。ここを越すと雪の急斜面はなくなる。
2011年07月03日 06:03撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
7/3 6:03
間山の山頂直下。ここを越すと雪の急斜面はなくなる。
キバナシャクナゲ。
2011年07月03日 06:39撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
7/3 6:39
キバナシャクナゲ。
北薬師岳のライチョウ。これで三日連続で遭遇。
2011年07月03日 06:59撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
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7/3 6:59
北薬師岳のライチョウ。これで三日連続で遭遇。
北薬師岳頂上近く。薬師岳を下りるまで視界はずっとこの程度だった。
2011年07月03日 07:49撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
7/3 7:49
北薬師岳頂上近く。薬師岳を下りるまで視界はずっとこの程度だった。
薬師岳山頂。
2011年07月03日 09:06撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
7/3 9:06
薬師岳山頂。
薬師岳山荘より下は雪道が多くなる。大分下りてからやっと視界が開け、太郎平の丘が見えた。
2011年07月03日 10:12撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
7/3 10:12
薬師岳山荘より下は雪道が多くなる。大分下りてからやっと視界が開け、太郎平の丘が見えた。
薬師峠への沢筋の下半分は雪が無くなり、水場の花畑となる。黄色いリュウキンカ。
2011年07月04日 06:30撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
7/4 6:30
薬師峠への沢筋の下半分は雪が無くなり、水場の花畑となる。黄色いリュウキンカ。
流れのある斜面のミズバショウ。
2011年07月03日 10:30撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
7/3 10:30
流れのある斜面のミズバショウ。
薬師峠のキャンプ場から一登り、木道の向こうから太郎平小屋が近づいて来る。
2011年07月03日 10:45撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
7/3 10:45
薬師峠のキャンプ場から一登り、木道の向こうから太郎平小屋が近づいて来る。
太郎平から折立への下り道、池塘脇に咲くチングルマなど。
2011年07月03日 11:55撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
7/3 11:55
太郎平から折立への下り道、池塘脇に咲くチングルマなど。
ゼンテイカ(ニッコウキスゲ)。群落を見るにはまだ早かったようだ。
2011年07月03日 13:20撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
7/3 13:20
ゼンテイカ(ニッコウキスゲ)。群落を見るにはまだ早かったようだ。
標高2000m位から、薬師岳方面が見えるようになった。
2011年07月03日 13:47撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
7/3 13:47
標高2000m位から、薬師岳方面が見えるようになった。
折立登山口に到着。デポした自転車で有峰林道を下りて立山駅の駐車場に戻る。林道はダウンヒルで爽快だが...
2011年07月03日 14:58撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
7/3 14:58
折立登山口に到着。デポした自転車で有峰林道を下りて立山駅の駐車場に戻る。林道はダウンヒルで爽快だが...
撮影機器:

感想

立山室堂と薬師岳登山口の折立を結ぶこの縦走コースは、ガイドブックでは標準3泊4日になっているが、アプローチと山小屋配置の関係で一日5,6時間の歩行で4日かけることになっている。従って2日ないし今回のように2.5日の日程で可能と考えた。往復でない場合折立の交通が問題で、乗り合いバスは真夏の短い期間だけで一日一往復しかなく、これを使うと3日かかる。タクシー代をいとわない金持ちではないので、折立に自転車をデポしてこれで下ることを考えついた。しかし有峰林道小見線が2009年秋の崖崩れで2010年も通行止め(小口川線が使えたが自転車には厳しい)、2011年漸く開通し、3年越しの計画実行となった。まだ梅雨の最中だが、土日の天気予報では降水確率30-40%になるが基本は曇り、山岳気象予報でも強風はなさそうなので、金曜朝に決断した。

7月1日 仕事を早引けして車に自転車を積み、まず有峰林道折立へ。登山口に自転車を置いて林道を下り、アルペンルートの立山駅でケーブル終発1本前の15:50に乗車し、室堂に17時前に到着。玉殿の水を汲んで室堂山経由で浄土山を目指す。室堂山までは殆ど雪の上、室堂山から浄土山への夏道を探すが、雪が残る一番高いところを目指し、途中大岩があるのでその右手に夏道があると判った。浄土山北峰-南峰間も雪上だが、ここまではピッケル・アイゼンなしでも可能だった。室堂出発時には雨だったが浄土山到着時には止み、曇りながら夕焼けが見え、夜は星空になった。

7月2日
夜明けに合わせて龍王岳に登る。五色ヶ原、薬師岳方面がモルゲンロートとなり神々しいが、ご来光は雄山の影になって相当遅くなるので先を急ぐことにした。鬼岳のカールにかかる辺りから随所に残雪があり、特に鬼岳トラバースでは急斜面でピッケル・アイゼン必須であった。7月後半以降は比較的緩斜面だけに雪が残ると思われる。獅子岳からザラ峠を経て五色ヶ原の手前まではほぼ夏道。五色ヶ原の木道は所々雪に隠れるが、ルートははっきりしていた。五色ヶ原山荘の人によると、一週間前は4mの雪があったが急速に融けたとのことだった。鳶山までは半分位雪の上、鳶山から越中沢岳まではほぼ夏道だったが、スゴの頭への登りからスゴ乗越、スゴ乗越小屋に至るまで随所に雪上歩きとなった。それなりに急傾斜の所もあり、ルートファインディングも必要、さらに長丁場の疲れも加わって結構時間がかかった。スゴ乗越小屋の営業は7月10日頃からとのことだが、3人の人が小屋開け準備中で、ビールを買うこともできた。テント場はまだほとんど雪に隠れ、特別措置として小屋脇の板張りの上にテントを張らせてもらった。

7月3日
夜半に雨、朝は止んだがどんより曇りの中を出発した。薬師岳方面は明らかにガスの中になる。間山まで夏道と雪道の繰り返しで、次第に雪の割合が多くなる。間山を過ぎて北薬師岳への稜線はほぼ夏道となり、ガスの中を北薬師岳に到達。薬師岳までは金作谷カールの眺めが良い筈だが、上端の雪の壁しか見えない。薬師岳山頂では、太郎平からの登山者1パーティー4人が丁度着いたところだったが、それ以上の薬師岳登山者には会わなかった。薬師岳からの下りになると、なんて歩きやすいんだろうと思った。登山者が多いルートで、道が整備され、迷うこともないからである。薬師平周辺は雪道歩きになるが、トレースばっちりで急な下りもアイゼン不要。キャンプ場のある薬師峠への沢筋下部は雪もなくなり、湿生のお花畑だ。薬師峠から一登りで太郎平の小屋に到着。ここまで来れば勝手知ったる道で殆ど成功の気分(まだ3時間歩いてさらに自転車もあるが)でビール買って昼食、足は痛み出しているが日も射して上機嫌で折立に下るのだった。折立まではもう残雪なし。折立でデポしておいた自転車に乗り、林道を下りて車に戻る。有峰林道は殆ど下りなので問題なかった(トンネル多いのでしっかりしたライトは必須)が、小見に下りてから登り返しとなり、特に極楽坂スキー場までの標高差150mの登りを、まだ10kg以上ある荷物を担いで、登山靴で、さらには疲れた足で越えるのが最後の試練だった。

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