立山室堂から薬師岳・折立
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- GPS
- 23:18
- 距離
- 56.7km
- 登り
- 3,196m
- 下り
- 5,157m
コースタイム
7月2日 浄土山南峰4:24-4:37龍王岳4:42-6:28獅子岳-7:22ザラ峠-8:00五色ヶ原山荘8:15-9:03鳶山-9:44越中沢乗越-10:38越中沢岳10:59-12:29スゴの頭12:48-13:25スゴ乗越13:35-14:38スゴ乗越小屋
7月3日 スゴ乗越小屋4:58-6:25間山-8:11北薬師岳-8:54薬師岳9:14-10:54太郎平小屋11:47-13:26三角点(1870m)13:46-14:50折立(これより自転車)15:04-15:55小見-16:28立山駅駐車場
天候 | 1日:雨のち夕焼け、2日:曇り時々晴れ、3日:曇り稜線は霧、のち晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2011年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト) 自転車
立山駅に駐車 |
コース状況/ 危険箇所等 |
鬼岳-獅子岳間の残雪トラバースではピッケル・アイゼン必須。アイゼンも夏用では不安。 越中沢岳-スゴ乗越間も残雪上の上下多し 水場は五色ヶ原山荘、スゴ乗越小屋、太郎平小屋 |
写真
感想
立山室堂と薬師岳登山口の折立を結ぶこの縦走コースは、ガイドブックでは標準3泊4日になっているが、アプローチと山小屋配置の関係で一日5,6時間の歩行で4日かけることになっている。従って2日ないし今回のように2.5日の日程で可能と考えた。往復でない場合折立の交通が問題で、乗り合いバスは真夏の短い期間だけで一日一往復しかなく、これを使うと3日かかる。タクシー代をいとわない金持ちではないので、折立に自転車をデポしてこれで下ることを考えついた。しかし有峰林道小見線が2009年秋の崖崩れで2010年も通行止め(小口川線が使えたが自転車には厳しい)、2011年漸く開通し、3年越しの計画実行となった。まだ梅雨の最中だが、土日の天気予報では降水確率30-40%になるが基本は曇り、山岳気象予報でも強風はなさそうなので、金曜朝に決断した。
7月1日 仕事を早引けして車に自転車を積み、まず有峰林道折立へ。登山口に自転車を置いて林道を下り、アルペンルートの立山駅でケーブル終発1本前の15:50に乗車し、室堂に17時前に到着。玉殿の水を汲んで室堂山経由で浄土山を目指す。室堂山までは殆ど雪の上、室堂山から浄土山への夏道を探すが、雪が残る一番高いところを目指し、途中大岩があるのでその右手に夏道があると判った。浄土山北峰-南峰間も雪上だが、ここまではピッケル・アイゼンなしでも可能だった。室堂出発時には雨だったが浄土山到着時には止み、曇りながら夕焼けが見え、夜は星空になった。
7月2日
夜明けに合わせて龍王岳に登る。五色ヶ原、薬師岳方面がモルゲンロートとなり神々しいが、ご来光は雄山の影になって相当遅くなるので先を急ぐことにした。鬼岳のカールにかかる辺りから随所に残雪があり、特に鬼岳トラバースでは急斜面でピッケル・アイゼン必須であった。7月後半以降は比較的緩斜面だけに雪が残ると思われる。獅子岳からザラ峠を経て五色ヶ原の手前まではほぼ夏道。五色ヶ原の木道は所々雪に隠れるが、ルートははっきりしていた。五色ヶ原山荘の人によると、一週間前は4mの雪があったが急速に融けたとのことだった。鳶山までは半分位雪の上、鳶山から越中沢岳まではほぼ夏道だったが、スゴの頭への登りからスゴ乗越、スゴ乗越小屋に至るまで随所に雪上歩きとなった。それなりに急傾斜の所もあり、ルートファインディングも必要、さらに長丁場の疲れも加わって結構時間がかかった。スゴ乗越小屋の営業は7月10日頃からとのことだが、3人の人が小屋開け準備中で、ビールを買うこともできた。テント場はまだほとんど雪に隠れ、特別措置として小屋脇の板張りの上にテントを張らせてもらった。
7月3日
夜半に雨、朝は止んだがどんより曇りの中を出発した。薬師岳方面は明らかにガスの中になる。間山まで夏道と雪道の繰り返しで、次第に雪の割合が多くなる。間山を過ぎて北薬師岳への稜線はほぼ夏道となり、ガスの中を北薬師岳に到達。薬師岳までは金作谷カールの眺めが良い筈だが、上端の雪の壁しか見えない。薬師岳山頂では、太郎平からの登山者1パーティー4人が丁度着いたところだったが、それ以上の薬師岳登山者には会わなかった。薬師岳からの下りになると、なんて歩きやすいんだろうと思った。登山者が多いルートで、道が整備され、迷うこともないからである。薬師平周辺は雪道歩きになるが、トレースばっちりで急な下りもアイゼン不要。キャンプ場のある薬師峠への沢筋下部は雪もなくなり、湿生のお花畑だ。薬師峠から一登りで太郎平の小屋に到着。ここまで来れば勝手知ったる道で殆ど成功の気分(まだ3時間歩いてさらに自転車もあるが)でビール買って昼食、足は痛み出しているが日も射して上機嫌で折立に下るのだった。折立まではもう残雪なし。折立でデポしておいた自転車に乗り、林道を下りて車に戻る。有峰林道は殆ど下りなので問題なかった(トンネル多いのでしっかりしたライトは必須)が、小見に下りてから登り返しとなり、特に極楽坂スキー場までの標高差150mの登りを、まだ10kg以上ある荷物を担いで、登山靴で、さらには疲れた足で越えるのが最後の試練だった。
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