槍ヶ岳・北鎌尾根
- GPS
- 55:24
- 距離
- 45.6km
- 登り
- 3,344m
- 下り
- 3,342m
コースタイム
- 山行
- 10:24
- 休憩
- 1:55
- 合計
- 12:19
- 山行
- 6:19
- 休憩
- 1:38
- 合計
- 7:57
- 山行
- 6:01
- 休憩
- 0:54
- 合計
- 6:55
天候 | 7/19晴 7/20晴 7/21晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
沢渡から上高地まではシャトルバス(往復料金2100円)かタクシー(上高地までは定額4200円。4人居れば一人当たり1050円)で移動。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
上高地から水俣乗越までは普通の登山道。問題ありません。 水俣乗越から天井沢 100mほどザレ場を下ると雪渓が出てきます。アイゼン無くても下れますが装着した方が早く下れます。雪渓が終わると大きな岩と石がミックスしたゴーロ地帯。 天井沢から北鎌沢出合 天井沢に出たら早いうちに北鎌側に渡りましょう。その後はひたすらゴーロ歩きです。 北鎌沢出合から北鎌のコル とにかく急登が続きます。基本はリボンと地形を見ながらコルを目指せば問題なく登れます。最後は傾斜が急になり一気に高度を稼ぎます。この辺りから小さな虫が物凄い数で集ってきます。足、顔、腕、いたるところを噛まれました…。 自分達は最後の2ピッチくらいから左にルートを取ってしまい北鎌のコルを少しそれてビバークポイントに。 北鎌のコルから独標取付 トレースがしっかりと付いているので特に問題はありません。 独標取付から独標 基本は右側を巻いていきます。 独標からP13 稜線上や巻いたりといろいろ大変でした。この辺りのルーファイが一番難しかったですね。 P13から槍の穂先取付 皆様のレコを読んでいると稜線上を進むのが一番みたいですね。僕たちは右側を巻いていくルートを取ってしまいました。なので、「諸君〜」のプレートを見ることができませんでした。 槍の穂先取付から頂上 左にルートを取って上に進みます。途中途中に小さなケルン、錆びついたハーケンなどがあるのでそれを目印にして下さい。 最後のチムニーは手掛かりと足場がしっかりしているので三点確保を確実に行えば難易度は高くないです。チムニーを登って左にルートを取ると木の杭があります。それを過ぎて右に少し進むと槍ヶ岳頂上の祠の裏に出て登頂です。 |
その他周辺情報 | 沢渡大橋のたもとに梓湖畔の湯があり、そこで汗を流しました。大人一人720円です。 |
写真
感想
今回は念願の北鎌尾根に初挑戦。1日12時間の行程に耐えられる体づくりをして臨んだこの山行。途中途中に確実なルートファインディングや、岩場での基本的な三点確保の技術は求められます。そして頂上に立てた時の感動は通常ルートで登ったとかのものとは比べものになりません。確りした準備をすれば初心者でも決して不可能ではありません。是非お試しあれ!
ルート状況などを詳しく書かせて頂きましたのでこれからこのルートを考えている方は参考にしていただければ幸いです。
7/19
上高地から入山。水俣乗越まではノーマルルートなので問題なし。水俣乗越からいよいよバリエーションルートへ。事前の情報どおり、とても下りにくいルート。今年は残雪も多く、途中からアイゼンを付けて雪渓を降りました。下りている途中に別の沢の方から不気味な落石音が…。音のする方に目を移すと大きな岩がいくつも崩れていました。この先、北鎌沢出合までは大きな岩が点在するゴーロ地帯を約1時間歩きます。そして北鎌沢を見上げると目指す北鎌のコルが。物凄い標高差です。この先、水場は槍ヶ岳山荘まで無いので、北鎌沢右俣を登っていく途中で最終補給。自分達が登った時は2300m付近までは所々に伏流水が出てました。枯れる可能性があるので左俣、右俣の分岐辺りで補給するのが安全かと思われます。2300m付近から小さな虫が大量に集ってきました。手で払っても全然効果なし。長袖、長ズボン、虫除けスプレーが無いと体のいたるところが虫刺されとなります。何十箇所刺されたか分からないくらい虫の餌食となりました…。クライマーズホイホイの少し手前に水が出ている沢があり、そちらに吸い込まれるようにルートを左に取ってしまいました。そのため、北鎌のコルから1から2ピッチほど離れた場所のビバークポイントに到着。
7/20
朝4時に出発。独標まではトレースがしっかりしているため何の問題も無かったです。独標取付からは右にトラバース。ここもフィックスロープがあるので問題なし。そこから先は稜線に出て暫くいくつものピークを過ぎていきます。P13辺りから右にトラバースするルートが目に入りそちらから北鎌平を目指すことに。このルートを取ったために有名な「諸君〜」を見れずに…。その後、大きな岩のゴーロ帯の稜線上を抜けて槍の穂先の取付きに到着。パーティーを組んでいたY君がバテバテだったので、長めの休憩を入れました。この先、左にルートを取って(カニの爪の方)登っていきます。小さなケルンや錆びついたハーケンなどがあるのでそれを目印に進むと、最後のチムニーが顔を出します。このチムニー、足場と手掛かりがしっかりしているので三点確保を確実に行えば何の問題もなくクリア出来ます。その後、左にルートを取ると木の杭があります。そこから右にルートを取ると槍ヶ岳の頂上に居る人達の姿が見えます。その方たちの祝福を受けて登頂です。振り返ると自分達が通ってきたルートが目の前に。感動しました!下山後は槍ヶ岳山荘の生ビールで乾杯。
7/21
朝食を取って6時に出発。
11時半に明神館に到着。此処で岩魚定食を食べました。と言うのは、槍ヶ岳の頂上でお会いしたお姉さんが此処の従業員の方で、美味しいから是非食べて欲しいと宣伝&オススメを頂いたので…。そしてその味はオススメ通り、とても美味しかったです。従業員のアイさん、勧めてくれてありがとう。その後、無事に上高地まで下山。沢渡までバスで移動して駐車場近くの「梓湖畔の湯」で汗を流して帰宅の途につきました。
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