明神岳5峰南西尾根〜主稜〜明神岳〜前穂高岳〜奥穂高岳〜北穂高岳東稜
- GPS
- 62:09
- 距離
- 35.7km
- 登り
- 3,684m
- 下り
- 3,700m
コースタイム
- 山行
- 6:55
- 休憩
- 1:16
- 合計
- 8:11
- 山行
- 10:19
- 休憩
- 2:17
- 合計
- 12:36
- 山行
- 9:23
- 休憩
- 2:10
- 合計
- 11:33
- 山行
- 2:39
- 休憩
- 1:38
- 合計
- 4:17
スタート〜3日目の涸沢下山まではGPSログ取ってます。
それ以降の涸沢〜上高地間は手書きログです。
■コースタイムについて
明神主稜については、2日目の視界不良で、3峰周辺で40分ほどロスト。
また、懸垂下降の待ち時間や、含めた上下の動きも多く、GPSログ上の休憩時間がかなり長くカウントされていたため、一部手修正しました。
概ね1時間置きに5分程度の小休憩と、30分ほどの昼食、テント撤収時間は取ってますので、トータルの所要時間として参考にしてただければと思います。
天候 | ■7/17 雨のち晴れ ■7/18 雨のち曇り ■7/19 晴れ時々曇り ■7/20 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー 自家用車
沢渡より、バスまたは乗合タクシーで上高地へ。約30〜50分。 沢渡大橋・沢渡バスターミナル周辺に駐車場多数。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
※どちらもバリエーションルートです。 ■明神岳南西尾根〜主稜 岳沢登山道7番標識から一般登山道を外れる。 取り付きは倒木で荒れ気味だが、すぐに踏み跡は明瞭となる。 明神5峰南西尾根の肩までは、樹林帯の急登。 上部に行くに連れて徐々に痩せ尾根となり、トラロープの垂れ下がった辺りで、両側が切れ落ちた岩稜帯が出てくる。 周囲が樹林帯なので、それほど高度感はないが、残置等は古く、一部岩が脆いため、滑落には注意。 5峰〜主峰〜前穂間は、ガレ・ザレの岩場。 稜線通しにそこそこ踏み跡はあるが、直登・トラバースその他、複数の踏み跡が存在するため、視界不良時は道迷いに注意。 特に3峰直下は、鞍部から岳沢側(西側)へ伸びる別尾根に明瞭な踏み跡が続いており、視界不良時は間違って誘導されやすい。 直登するか、鞍部から裏に回り込んでトラバースし、草付きのルンゼを適当に詰めて稜線に復帰する。 2峰からの下りは、約20m・15mの2ピッチ懸垂下降。 残置スリングあり。 ロープの流れが悪く、雪渓側に振られやすい。 奥明神沢のコルへの下降も、懸垂下降用の残置あり。 クライムダウンも可能だが、雨のため10m程懸垂下降。 ■北穂高岳東稜 涸沢からしばらくは一般登山道を辿る。 ダケカンバ帯を越えて、南稜ルートが左へ折れる辺りのガレ場から、一般道を外れて進路を右に変える。 南稜ルート分岐からは、東稜に突き当たるまで雪渓をトラバース。 残雪の状況次第だが、今回はアイゼン&ピッケル使用。 シュルンドの状態で東稜への取り付きが変わるが、登りやすいところから稜線に乗れば良いと思います。 ゴジラの背までは、踏み跡明瞭な草付き這い松+岩場。 稜線通しで良いが、北側(右側)にルートを取ることが多い。 浮き石には充分注意する。 ゴジラの背は、序盤と終盤が高度感ある。 涸沢側から一段下がって壁に取り付き、北側に乗っ越してからは、稜線通し。 足場は豊富だが、切れ落ちてるので慎重に。 所々にハーケン等があるので、FIX張ると良い。 ゴジラの背通過後、東稜のコルへは、15mほどの懸垂下降。 残置が2ヶ所ある。 右から巻けばクライムダウンが可能のようです。 東稜のコルから北穂高小屋までは、ザレた急登。 いくつか踏み跡がついているので、登りやすいところから小屋を目指す。 |
その他周辺情報 | 沢渡温泉 白骨温泉 |
写真
装備
個人装備 |
装備 長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
ズボン
靴下
手袋
予備手袋
防寒着
雨具
日除け帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
食糧
行動食
非常食
飲料
ガス缶
バーナー
コッヘル
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
カイロ
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
虫除け
サングラス
タオル
ナイフ
カメラ
120cmダイニーマスリング+環ビナ
30cmアルパインヌンチャク
ビレイデバイス+環ビナ
プルージックコード+環ビナ
セルフビレイコード+環ビナ
ハーネス
ヘルメット
トレッキングポール
12本爪アイスクランポン
アイスバイル
テント
シュラフ
シュラフカバー
マット
アンダーシート
|
---|---|
共同装備 |
ダブルロープ50m
|
感想
ずっと行きたかった明神主稜と北穂東稜。
機会に恵まれて、一筆書きで登ることができました!
まずは、明神主稜から。
スタート時点は雨。
途中ビバークかつ水場がないのと、北穂東稜の雪渓通過があるためアイスギアも積んでましたので、とにかく荷物が重い…(^◇^;)
ペースを上げ過ぎないよう、休憩も小まめに挟みながら行くことにしました。
岳沢登山道7番標識から、一般道を外れます。
5峰下台地まで急登が続くが、踏み跡は明瞭。
上部でトラロープが出てくる辺りから痩せ尾根となり、両側が切れ落ちてきます。
気は抜けないが、樹林帯で高度感が和らぐのは救い。
古い残置は、恐らく下山時の補助用ですかね。
この辺りで、徐々にガスが取れてきました。
更に急登を詰めて、5峰下台地辺りで這松帯に変わり、明神岳方面の視界が一気に開ける。
眼下には、梓川のエメラルドグリーンが美しい。
ここでゆっくり昼食を取る。
翌日の行程を考えるとできる限り明神主峰に近づいた方が良いが、幕営適地が限られているため、今回は3峰手前のスペースに張る。
3峰・2峰・主峰が鎮座する最高のロケーションでした。
夕食を終えて、早めに就寝。
夜は風雨が激しく、何度か目が覚めた。
2日目は、雨の撤収で幕を開ける。
ガスが立ち込め、視界は15mくらい。
とにかく北へ北へ、のイメージがあり、
3峰へ向けて踏み跡を辿る。
3峰基部の鞍部から延びた明瞭な尾根に乗った。
でも、何かおかしい…。
幕営地から見えていた方角と何となく違う気がする…。
そして、尾根はどんどん高度を下げていく…。
明瞭な踏み跡は、岳沢側(西側)へ延びる別の尾根に導かれていました。
ロストに気付いて登り返し、3峰基部でルートを再確認。
鞍部から一段下がったところに、3峰の裏から回り込む踏み跡発見。
トラバースし、草付きルンゼを登って、稜線に復帰した。
3峰以降も、それらしい踏み跡が複数あり、視界不良も手伝って、ルート判断に迷う箇所もいくつか。
前穂までアップダウンを繰り返すので、余計な体力消耗は避けたいですね。
2峰では、懸垂下降が2ピッチ。
一瞬ガスが取れ、中間テラスが見えて助かった。
傾斜が緩いため、ロープの流れも若干悪く、雪渓側へ放り出されないよう、壁にそってクライムダウンに近い感じで下降した。
主峰を過ぎ、奥明神沢のコルへの下降は、クライムダウンできると思うが、10mほどの懸垂下降にロープを出した。
普通にクライムダウンできるが、雨で躊躇。
時間はかかったが、無事、前穂高岳山頂へ到着
ここで、仲間2人と別れ、翌日の北穂東稜に向かうべく、吊り尾根・ザイテングラート経由で仲間の待つ涸沢へ下山した。
3日目は、朝から快晴。
行程も短い分、しっかり朝食を取って遅めのスタート。
樹林帯を抜け、ガレた岩場の辺りで南稜ルートを外れる。
雪渓をアイゼン&ピッケルでトラバースし、適当なところで岩の斜面に取り付く。
稜線に乗るまでは、岩も浮いているので慎重に。
稜線に乗り、ゴジラの背までは、概ね稜線通し。
北側に踏み跡が続いていることが多い。
ゴジラの背の取り付きは、一旦涸沢側へ踏み出してから直登し、乗っ越す。
切れ落ちてはいるが、距離が短いのと、足場はあるので、3点支持で行けば問題ないと思います。
中間支点も取りやすく、当初はフィックス張るつもりでしたが、3名ともフリーで通過。
東稜のコルへの懸垂下降でロープ出しました。
あとは、ガレ場の急登を小屋目指して登る。
30〜40分くらいで北穂高小屋に出ます。
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