塩見岳、蝙蝠岳、農鳥岳、間ノ岳、北岳
- GPS
- 33:24
- 距離
- 53.5km
- 登り
- 6,868m
- 下り
- 6,138m
コースタイム
- 山行
- 8:18
- 休憩
- 1:36
- 合計
- 9:54
- 山行
- 7:47
- 休憩
- 1:16
- 合計
- 9:03
- 山行
- 7:42
- 休憩
- 1:04
- 合計
- 8:46
- 山行
- 5:25
- 休憩
- 0:58
- 合計
- 6:23
天候 | 11日曇り、12日晴れ後曇り後雨、13日晴れ後曇り後雨、14日曇り時々晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2017年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
<復路>8/14広河原から乗合タクシーで芦安(1200円)+路線バスで甲府駅へ(1100円)。甲府駅からあずさ号。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
鳥倉ゲート〜三伏峠:森林帯 三伏峠〜塩見小屋:ぬかるみ多い 塩見小屋〜塩見岳:危険個所2か所。落石注意。 塩見岳〜蝙蝠岳:北俣岳近辺はヤセ尾根。小石一面の広大で白い稜線。 北俣岳分岐〜熊ノ平小屋:森林帯。途中崩落地、小ピーク複数あり。 熊ノ平小屋〜農鳥岳:間ノ岳下のトラバース道は落石注意。西農鳥と農鳥間は危険個所有り 農鳥小屋〜間ノ岳:単調な登り。二重山稜で山頂は更に奥。 間ノ岳〜北岳山荘:単調な下り。 北岳山荘〜北岳:岩稜帯。 北岳〜広河原:単調な下り。 |
その他周辺情報 | 市営芦安駐車場の白峰会館温泉:700円 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
サンダル
ザック
ザックカバー
サブザック
行動食
非常食
調理用食材
飲料
ハイドレーション
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
調理器具
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
ナイフ
カメラ
ポール
テント
テントマット
シェラフ
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感想
ほんの数日前にshimatamaさんに声をかけてもらい、経験のまだ浅いテン泊縦走の良い機会と思い参加することに。7月に五竜岳〜唐松岳を縦走した時の反省から荷物や装備を検討し直し、10日夜のバスに乗り込んだ。
<1日目>
朝6時過ぎ、鳥倉駐車場ゲートから塩見小屋へ歩き始める。3年前に同じコースを小屋白ピストンで経験していたものの、今回は荷物も多く、三伏峠への上り2/10の時点でshimatamaさんの姿は見えず。当たり前だが大荷物持っての上りに課題ありを認識。
その後も本谷山への急登などに四苦八苦しながら、なんとか1時間遅れで塩見小屋に到着。shimatamaさんは塩見岳ピストンへ向かっていたが、ガスで山頂が見え隠れしているような状況でもあり、私は3年前と同様に小屋で待機することに。
<2日目>
塩見小屋を5時半ごろ出発し、まずは塩見岳山頂へ。昨日と打って変わり天気は快晴、360度のパノラマを堪能。
ここからは未体験コース。山頂をそのまま通り抜け、蝙蝠岳方面へ向かうshimatamaさんを見送ったあと、直接熊ノ平小屋を目指す。このコースは単独行の人が多いようで、すれ違う人、抜いて行く人と楽しく情報交換しながら歩いて行く。
北荒川岳に着いた頃には、塩見岳に雲がかかり始め、だんだんガスが垂れ込めてくる。ここからは樹林帯の中に入り、眺望がなくなる。アップダウンはあるものの、急勾配は少ないため、前日よりは足取りは軽い。
途中小ピーク(新蛇抜山、安倍荒倉岳)を踏んだあと、正午過ぎに熊ノ平小屋へ到着。ほぼコースタイム通りの7時間。既にテント場は埋まりつつあったが、2張分の場所を無事確保。13時過ぎには雨も降りだしたが、何とかその前に設営を完了した。
熊ノ平小屋の周辺は全くケータイの電波が通じず、雨も降っている中全くすることがない。後で気づいたが、小屋から300mぐらい離れた場所で電波が入るらしい。
<3日目>
朝には雨は上がっており、農鳥岳方面に向かうsimatamaさんを見送った後、多少濡れたテントを撤収。5時半ごろにスタート。三国平まで登ったころにはガスが多少晴れた。前日も人が少なかったが、この日も前後にほとんど人はおらず、すれ違う人もいない。そうこうしているうちに、目の前に最初のピークである三峯岳が姿を現す。行く道はかなり急峻であり、私の技量で行けるものかを迷い30分ほどたたずむ。この日初めてすれ違う人にコースの様子を聞き、なんとか行けると信じて先へ進むことに。高度感のあるガケが続いたが、何とか山頂へ到着。
三峯岳に着くと、すれ違う人も少しずつ増えてくる。増えたといっても、間ノ岳に着くまでにせいぜい10人ぐらいか。聞けば間ノ岳山頂は相当混雑しているらしい。
三峯岳から小一時間ぐらいで間ノ岳に到着。確かにこれまでのルート見なかった数の人が集まっている。あとは以前経験しているルートで北岳山荘へ向かうのみ。3日目にもなると、食料が減った分多少軽くなっているせいもあるが、テン泊装備の重さに慣れてきた気がする。12時過ぎに北岳山荘に到着。ほぼコースタイム通り。ここで他のメンバー2人と合流し、計4人が集合。心配された雨も明るいうちはひどくならず、4人プラスアルファで楽しいひと時を過ごした。
<4日目>
いよいよ最終日。夜に降った雨も上がり、多少濡れたテントを撤収し、この日も5時半ごろ出発。まずは北岳山頂へ。計3度目の登頂だが、初めて天気の良いピークを体験。仙丈ケ岳、甲斐駒ヶ岳、鳳凰山山はもちろん、富士山、中央アルプス、遠く北アルプスもよく見えた。
あとは草すべり経由で、広河原まで標高差約1600mを下山するのみ。途中御池小屋で休憩はしたものの、ほぼ一気に降りきり、さすがに脚はガクガク。。。芦安でお風呂に入り、久しぶりの動物性たんぱく質を堪能した後、帰路に就いた。
<所感>
今回の縦走で、まだまだ体力不足な点は否めないが、縦走に必要な装備や、テントの設営・撤収、重いリュックを担いでの歩き方など、貴重な体験を通して、テン泊縦走の経験値を上げることができた。
足掛け5日間お付き合いいただいたsimatamaさん、本当にありがとうございました。
<感想>
3シーズンに渡る南アルプス縦走の完結編として、今年は鳥倉登山口から塩見岳、蝙蝠岳、農鳥岳、間ノ岳、北岳と南アルプス中部から北部を縦走しました。
去年同様天候がいまいちで心配は尽きず、日中は曇りで夜にかけては三晩とも雨。それでも、早朝の数時間だけは好天に恵まれました。
南アルプスの奥深い素晴らしさと環境の過酷さの両方を実感。
それからもう一つ、事前の山行計画通りに4日間歩き通したのは初めてかも知れません。
<1日目>
鳥倉ゲートから車道を暫く歩き鳥倉登山口へ。ここから森林帯のいきなりの急こう配。汗だくで扇子を片手に黙々と登る。10分の1刻みの道標を一つづつクリアしていく。6/10過ぎに水場がありそこで2日分の水(3ℓ)を補給。一段とザックが重くなる。
三伏峠で早い昼食をとり、未知のルートに入る。途中晴れ間も出たが終始曇り。シラビソの美しい森を越過ぎると塩見小屋に到着。そしてアタックザックで塩見岳へ。山頂で暫く粘ったがこの日はガスで何も見えず小屋へ戻る。小屋では定番の特製カレーと山の日限定の甘酒を美味しく頂いた。
<2日目>
3時に起きると外は月明かりが。昨日見えなかった塩見岳の山容もシルエットでしっかり見えた。テンションも最高潮となり朝食を済またら早々に出発。
ちなみに塩見小屋珍しいところは、予約必須なことと、トイレは簡易トイレを使い捨てするタイプで慣れが必要だが返って便器を清潔に保てるメリットもありそう。
天狗岩直下と塩見岳西峰直下は急な岩稜帯なため慎重に進む。
南アルプスのほぼ中央に位置する塩見岳山頂では、名だたる南アルプスの主峰を一通り眺望することができた。
次にオプションと考えていた蝙蝠岳にソロで向かう。塩見岳山頂からの蝙蝠岳の山容が非常に素晴らしかったのが決め手となった。南アルプスらしからぬ白く広大な稜線歩きが気持ちいい。往復4時間のロスとなったが何とか3時までには熊ノ平小屋にたどり着くことができた。
<3日目>
この日も晴れ後雨との予報であったため2時に起床、4時にはテントを撤収して出発。途中の間ノ岳山腹のトラバース道あたりで空が真っ赤に染まり始める。この位置では三方を山に囲まれ朝日を拝むことは出来ないが、間ノ岳や農鳥岳の巨大な山容と朝焼けとをコラボで見ることができ、この山行で最高の瞬間に出くわすことができた。
ガスが出たり晴れたりを繰り返す中、まずは農鳥岳までピストン。途中指に切り傷を負ったが、農鳥小屋まで戻り売り子のお姉さんに絆創膏と消毒用の水を頂き暫し談笑。とても気さくで白い歯が印象的な娘だった。
今度は重いザックを背負い間ノ岳へ。間ノ岳の広大な山頂では大勢の登山客でにぎわっていたが、ふと登山者の年齢層が今までとは違って若いのに気づく。そしてこの日の目的地の北岳山荘へ到着し待っていてくれた山仲間と合流。昼過ぎからテラスで宴会を始める。途中別の山友と偶然出会ったり、その日初めましての方々と一緒に談笑したり、最後の夜(時間帯は昼)を満喫した。
<4日目>
3時に起床。この日は一段とどんよりした天気だったが眺望だけは良く見えた。そして皆で北岳へ向かい、キャッキャッ言いながらグループ登山を楽しむ。下山途中の白根御池小屋でビールとカレーで気分的には登山終了。この後の広河原まではとてつもなく長く感じられた。芦安温泉で4日分の汗を流し、動物性たんぱく質(もつ煮込み)を目いっぱい補給して4日間の山行を終えた。
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