記録ID: 1231981
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ハイキング
塩見・赤石・聖
大井川源流を訪れる山旅===白峰南嶺(山伏〜広河内岳)〜池の沢〜雪投沢〜仙塩稜線〜蝙蝠尾根
2017年08月14日(月) ~
2017年08月20日(日)
体力度
10
2~3泊以上が適当
- GPS
- 72:35
- 距離
- 82.5km
- 登り
- 7,911m
- 下り
- 7,230m
コースタイム
1日目
- 山行
- 4:13
- 休憩
- 0:05
- 合計
- 4:18
距離 8.0km
登り 1,540m
下り 414m
2日目
- 山行
- 12:33
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 13:08
距離 18.3km
登り 1,514m
下り 1,386m
3日目
- 山行
- 9:16
- 休憩
- 0:16
- 合計
- 9:32
距離 15.6km
登り 1,453m
下り 1,455m
4日目
- 山行
- 12:22
- 休憩
- 0:31
- 合計
- 12:53
距離 16.9km
登り 1,592m
下り 727m
16:40
広河内岳直下テン場
5日目
- 山行
- 8:43
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 9:18
距離 9.6km
登り 1,167m
下り 1,364m
天候 | 14(月) 曇り時々晴れ 15(火) 曇り〜雨 16(水) 雨 17(木) 曇り時々晴れ 18(金) 曇り〜雨 19(土) 曇り時々晴れ 20(日) 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
しずてつジャストライン 静岡駅から梅ヶ島温泉行き、新田バス停下車 1500円 新田バス停から山伏登山口まで徒歩45分。 ☆復路 二軒小屋→椹島(東海フォレスト送迎バス) 椹島→畑薙第一ダム(東海フォレスト送迎バス) 畑薙第一ダム→白樺荘(徒歩40分) 白樺荘→静岡駅(しずてつジャストライン 3100円) |
コース状況/ 危険箇所等 |
★山伏〜青薙山★ 踏み跡は不明瞭なところも多々ありますが、GPSを使うなら大きく外す前に修正出来るでしょう。地図とコンパスのみで行くならかなりの経験と集中力がいります。それよりもこのルート、青薙崩れがかなり危険なので止めたほうがいいと思います。台風など来るたびに更に崩壊が進む可能性を考え、過去のレコで容易に通過したようになっていても鵜呑みは危険です。 ★青薙山〜広河内岳★ 破線になっているぶん、道迷いはほとんどないと思う。踏み跡やマークを忠実に追えば歩けます。林道部分はかなり荒れているので甘くみないように。 一番きつかったのは笹山への登り。ハイマツの下に隠れた道探しと藪漕ぎにかなりの労力を強いられます。ただ、ハイマツを踏んで空中を泳ぐようなところはありません。ハイマツの下に必ず、踏み跡があります。 ★白峰南嶺のキャンプ適地&水場★ 〇撹登山口から大岩の少し先までは沢沿いのルートで適宜水が汲める。 ∨峠はキャンプ適地、水なし。 山伏小屋: 立ち寄っていないが、避難小屋+水場あり。 ぢ膾峠: アスファルトなのでテント設営は楽。水なし。 ゾ笹平: イタドリ山から北上して、尾根がV字に曲がっているところ。笹原に幕営。下ると水場あり(未確認)。 所の沢越: 縦走路上にも張れるが、水場に降りると整地されたテン場あり。 布引山: 山頂から10mほど北に整地されたテン場 笊ヶ岳: 山頂の10mほど南に整地されたテン場 転付峠: 林道沿いの路肩に適当に張る。水場あり。 長ガレ近くの水場: 地図にはあるが、取り付きを確認出来なかった。 奈良田越周辺: テン場あり。 笹山南峰: テン場あり。 広河内岳: 北へ一段降りたところにテン場。その先の小ピークを越えたところにも。 大門沢下降点: キャンプ適地だが一般登山道で目立つ。 ★広河内岳〜池ノ沢/大井川東俣出合★ 昔は登山道があった。当時のコースタイムは下り3時間半。私はもう少しかかりました。ところどころに踏み跡が残り、テープもある。 広河内岳から大籠岳に向かう稜線から分かれて右に下って行くのですが、取り付きはよくわからず。適当に下って、地形図の点線(かつての登山道)に沿うように探せば踏み跡が見つかるはず。右側のハイマツに覆われた涸れ沢に入り込まないように。 ガレ場から樹林帯に入るとやがて左手から水の流れに合流。そのまま右岸を進んでいくと池に出ます。神秘的。幕営も可能。 池の右側に回って沢の右岸を降りていく。ずっと右岸で沢に入らず行ける。ただし右から入り込んでくる支流を何度か渡渉する。登山靴で行けます。(足場の悪い急斜面のトラバースが多いので登山靴の方が安定して歩けると思います) 最後は黒い塩ビパイプが出てくるので追って行けば、出合の一段高い丘に位置する池ノ沢小屋に出る。廃屋だが避難小屋として充分使える。晴れていれば大井川沿いのキャンプサイトが気持ちいい。 ★雪投沢(岳沢)★ 大井川東俣の渡渉は膝上ありました。連日の雨で水量はかなり多かったと思う。昔のコースタイムは稜線まで4時間だが、登山道らしき跡はほとんどなく、沢筋を遡っていく。難しいところはないが、沢靴は必要。 最後は右の支流と左の本流、どちらから行くか迷う。どちらからでも行けただろうが、本流を進むと右にピンクテープがあって踏み跡あり。この踏み跡が稜線から水場を往復する際の踏み跡のようだ。踏み跡に沿ってダケカンバの林の中にテントサイトが点在する。山小屋のテンバのように整備されている。しばらく登ると森林限界で、ハイマツとガレのパッチワークのようなテントサイトに変わる。ここはガスっていなければ稜線から見下ろせる。素晴らしいロケーション。私は寒くてガスっていたので林の中に幕営。この日が雨だったのは非常に残念。 ★蝙蝠尾根★ 仙塩の稜線から北俣岳へ分岐すると、とたんに道が細くなるがそれも最初だけ。その後は破線とは思えない整備された登山道が二軒小屋まで続く。非常に美しい原生林のハイキング。破線で人が近づかないのはもったいない。塩見岳はとてもいい山だと思うがアプローチが単調で、鳥倉からの往復になりがち。鳥倉〜塩見〜蝙蝠〜二軒小屋のルートでもっと歩かれていいと思います。 |
その他周辺情報 | 白樺荘にて 温泉、食事、休憩室での仮眠。 1日1本のバスの時間までの暇つぶしにはいいところです。 |
写真
感想
「岳人」がモンベルになる前に「岳人100ルート」という企画があったが、そのなかの1ルートが「池の沢〜雪投沢」だった。選んだのは服部文祥氏。大井川源流を訪れる山旅として非常に魅せられた。
その話を山の先輩にすると「そのルートは昔のアルパインガイドに載っていたはず」という。そのアルパインガイドを入手する。昭和48年発行。私が高校のワンダーフォーゲル部に入部したのは昭和55年だが、当時、部室にあった古いアルパインガイドはまさにその頃のもの。懐かしさが溢れる。なにより驚いたのは、その南アルプス編を書いていたのは白簱史朗氏だったこと。「池の沢〜雪投沢」のルートは初級のバリエーションルートとして見開き2ページに渡って紹介されていた。その文章が格調高い名文で感銘を受けた。
白簱史朗と服部文祥、まったくタイプの違う2人の登山家が推す大井川源流のルート。この数年ずっと気になっていたところになんとか行ってくることができました。今度は天気の良い時に、二軒小屋から池の沢小屋へと東俣林道を辿りたい。さらに奥へと遡ってみたい。アプローチが長くてなかなか簡単には行けないけど、夢は広がります。
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ソロで歩いてた者です(女)
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