打見山〜白滝山〜御殿山〜武奈ヶ岳〜コヤマノ岳
- GPS
- 11:54
- 距離
- 28.2km
- 登り
- 2,479m
- 下り
- 2,467m
コースタイム
- 山行
- 10:18
- 休憩
- 1:38
- 合計
- 11:56
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
復路 - JR湖西線の比良駅より乗車 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■木戸登山口〜打見山 キタダカ道は明瞭な道が続き、特に問題なし。 クロトノハゲはちょっと滑りやすそう。 ■打見山〜白滝山 『木戸峠』との表記のある辺りからゲレンデを下り、木戸峠方面への分岐を見送って道なりに進むと蓬莱山方面へ続く道に出合います。 『汁谷』の標識があり、ここで右折し、この先は沢沿いの道です。 道が濡れている箇所が多く、滑らないように注意。 道幅が狭い所もあります。 夫婦滝近くの休憩小屋の手前で左折し、ニシヤ谷を登ります。 やや踏み跡がはっきりしないかなとの印象ですが、特に問題ないでしょう。 右俣を進み、その後は低木が繁茂しつつあり、少し通行しにくくなっています。 傾斜が緩んだ先にオトワ池がありますが、この辺りで踏み跡を見失いました。 オトワ池から白滝山までは前回よりも道が不明瞭かなと感じましたが、特に問題なし。 ■白滝山〜坊村 平らな道が少し続いた後に下り始めます。 ヤマレコMAPのみんなの足跡には、北寄りの尾根を進むルートがあるようですが、上端にロープが見えたし、下端はロープで止められ、『正規のルートではない』との旨の掲示がありました。 正規のルートである伊藤新道について書きます。 前半は急斜面のやや変則気味のジグザグ道で、道自体もそれなりの傾斜だし、道幅も広くはないので注意したいですが、路面は安定しているとの印象。 細い沢を何度か渡渉して、ワサビ天井滝から少し下ると滑りやすい急斜面には補助ロープがあります。 その先は沢沿いの道で、何度か渡渉したり、少しだけ沢の中を進む箇所もありました。 所々で道幅の狭い高巻きのトラバース道があります。 気の抜けない道が続き、滑ったりしないように慎重に進む必要があると思います。 林道との出合が伊藤新道出合で、ここからは舗装された林道歩きですが、斜面からの落石が多いようで、あまり通りたくないと思わせます。 道なりに進むと坊村です。 ■坊村〜御殿山〜武奈ヶ岳 御殿山コース、登り始めからしばらくは植林帯が続きます。 広葉樹も見られるようになり、ルート分岐点にて無雪期ルートへ。 明瞭な道が続き、分岐には標識もあります。 御殿山を経て、西南稜からの展望を楽しみながら歩くと、武奈ヶ岳山頂です。 ■武奈ヶ岳〜コヤマノ岳〜八雲ヶ原〜北比良峠〜大山口 コヤマノ分岐からブナ林を進みますが、踏み跡はやや薄いと感じるかも。 緩やかな道が続き、コヤマノ岳の山名標識はP1181の少し先にあります。 引き返して来て、標識に従い右折して八雲ヶ原方面へ。 八雲ヶ原の湿原の木道は劣化が進んでおり、できるだけ骨組みの上を歩く方が良いです。 北比良峠からダケ道で下山しますが、勘違いをして、道を間違えてしまっています。 ダケ道は良く整備されており、歩きやすい。 最後はやや傾斜が増し、正面谷の沢との出合が大山口です。 |
写真
感想
マイページのランキングの下段には『山リスト』があり、これまでに登った山のリストが記録されていますよね。
遠くの山に出かける可能性は低いので、コンプリートとかには興味はないのだけど、少しずつでも埋まると嬉しいのは事実です。
で、先日の伊吹山で日本百名山に1つ目の印が付きましたが、日本二百名山はまだ無印です。
ヤマレコを始める前に立山や燕岳に登っており、該当する山に全く登っていないという訳ではないのだけど、今回は二百名山の山へという訳で、武奈ヶ岳へ。
今年になって比良の山を歩くようになり、思っていたよりもアクセスしやすいし、過去の山行ではたくさんの花を見られて、とても満足させてもらいました。
南から徐々に北へシフトしており、今回はその主峰的な存在へ向かいます。
坊村から西南稜という最もオーソドックスなルートを進みたいけど、今回はちょっと捻くれつつそのルートで登ってみました。
以下、いつも通りに長文です。
今回は志賀駅からスタートし、キタダカ道を通って打見山をまずは目指します。
少し歩いていると、前方に先行者さんが見えます。
しばらく進むと、木戸登山口に到着。
ここで入山の準備をするはずが、ぼ〜っとしていたのか忘れてしまい、その先の橋で準備を整えます。
大きな堰堤を越えて振り返ると、眼下に琵琶湖がちらりと見え、この日の展望はまずまず期待できそう。
橋を渡ってすぐの所で南からの道と合流。
林道のような道は程なくしてジグザグ道になり、単調さを我慢しつつの登りが続きます。
やっとの事で天狗杉に着くと、下で見えていた先行者さんが休憩中ですが、何と外国人男性。
ちょっと驚きましたが、日本語を流暢に話されるので、助かりました。
しばしの会話の後、先に出発されました。
もう少し休んで天狗杉の撮影を済ませ、こちらも先へ。
植林帯を抜けると広葉樹の樹林越しの日差しが眩しく感じられ、しばらく歩くと、クロトノハゲに到着です。
ちょっと滑りやすい斜面に岩が鎮座しており、ここからは展望が良好。
さっきの先行者さんが休憩中で、記念撮影をお手伝い。
斜面の上が気になるので、チェックした後に出発です。
その先で先行者さんに追いつき、そのまま一緒に進む形になり、打見山山頂に到着です。
「お疲れ様」と声を掛け合い、お別れです。
この後のルートの再確認などを済ませ、白滝山へ向けて出発です。
この区間はこれまでに歩いており、安心して進む事ができそう。
まずはゲレンデを下り、木戸峠方面への分岐を見送り、その先で右折。
ここからは沢沿いの道で、しばらく歩くと良い雰囲気になって来ます。
道は全般的に湿り気味で滑りやすそうな箇所があったり、やや道幅が狭い箇所もあるけど、危険という程ではなく、通常の対処で問題ない感じ。
お気に入りのルートですね。
夫婦滝近くの休憩小屋の手前で左折し、ニシヤ谷を登って行きます。
踏み跡はあまり明瞭ではないけれど、そんなに問題はなく、高度を上げます。
低木がちょっと邪魔な辺りを抜け、傾斜が緩んだ辺りで踏み跡を見失いますが、あちらだろうと目星を付けて進むと、オトワ池に到着です。
こんな感じだったかなと疑問に思いながら少し進むと、白滝山へのはっきりとした踏み跡に出合い、後は道なりに進み、白滝山山頂に到着です。
こちら側から来ると、やはり達成感がありませんね。
坊村方面に向けて下り始めますが、まずは平坦路が続きます。
ヤマレコMAPのみんなの足跡は分かれており、正規のルートである伊藤新道でない方向へ進むと思われる辺りにはロープが張られていました。
前半はやや変則かなと感じる急斜面のジグザグ道で、道そのものも傾斜がまずまずあり、注意しつつ進みます。
細い沢の渡渉を経て、ワサビ天井滝が目の前に。
下って来ると、最初は最下部しか見えないのだけど、沢を渡って全景が見えるようになると、結構な高さに驚かされます。
滑りやすい急斜面のロープ場の少し先で振り返ると、大きな滝が見えます。
その時ははっきりと分かっていなかったけど、これがワサビ大滝なのかな?
その後は渡渉したり、沢の中を歩いたり、道幅の狭い高巻きのトラバース道を進んだりという感じで、油断のできない道が続き、精神的に疲れます。
思ったよりも難易度が高い道だなと思いつつも何とかやり過ごし、伊藤新道出合に到着。
ドリンクゼリーでエネルギー補給し、少し体を休めた後に出発。
この先は舗装路を進みますが、落石が多い道のようで、どうも落ち着かない。
足早に進みたいけど、その振動すら落石を誘因しそうとか考えてしまい、程々のペースで歩き、坊村までやって来ました。
せっかくなので、坊村バス停まで行き、ここからがこの日の第2ラウンド。
橋を渡り、御殿山コースの登山口から登ろうとしたら、メモがないのに気付き、探しに戻ります。
橋の手前に落ちているのを見つけ、不幸中の幸いという感じで再スタートです。
登山道で最初にすれ違った人に、「今から登るの?」という感じで尋ねられ、こういう経路で来ているんですよと説明。
変わった人だなと思われたかも?
その後も登り始めとしては遅いんだなと思わせられる事があり、無事の山行を改めて意識して歩きます。
しかし、思った以上に疲労が溜まっており、足取りが重い。
ひたすら植林帯の道が続き、無限ループに迷い込んでしまったかのような気分になります。
どれぐらい高度が上がったかを何度も何度もタブレットで確認、末期症状かなと自分でも呆れるぐらい。
何とか植林帯を抜け、その先の分岐にてパン休憩です。
シャリバテを起こしてしまい兼ねないと思い、あまり食欲はないけど、何とか食べます。
食べたら食べたで、まあ、おいしいんですが。
体を休めたからか、休憩後は足取りが少し軽くなり、これなら何とかなりそう。
良い雰囲気の道が続き、斜面にギンリョウソウらしきものを見つけ、へばりついて撮影。
少し風が感じられるようになり、暑さも少しだけど和らいだように感じられます。
何だかんだで歩き続け、展望の良い場所に到着。
眺め渡しながら写真も撮り、タブレットで位置を確認すると、ここが御殿山山頂でした。
探してみると、小さなプレートもあります。
武奈ヶ岳も視野に入っているし、もう大丈夫、弱気の虫を追い払いました。
ワサビ峠まで下り、登り返しです。
この先に待っている光景に期待をふくらませながら進むと、視界が開け、あの西南稜からの武奈ヶ岳の雄姿が目に入って来ました。
写真では何度となく見ていたけど、やはり実物は違います。
歩くに連れて徐々に光景も変化します。
そのまま一気に進みたいような気もするけど、ここはじっくり行きます。
周りの展望も良好ですしね。
ケルンのある小ピークを通過し、岩場のある次の小ピークを通過。
前をじっくりと見ると、山頂から下り始めようとしている人が見えます。
他には人影は見えないので、この方は山頂を独り占めだったはず。
この方とは山頂手前の分岐辺りですれ違い、ご挨拶。
独り占めバトン、受け取りました。
山頂が近付いて来ると、これまでにないような疲労感を経たせいか、泣いてしまいそうになるけれど、小さくガッツポーズで山頂に到着です。
お疲れ様です。
まずは定例の撮影を済ませ、仏様に手を合わせます。
ぐるりと周囲を見渡し、改めて展望を満喫。
琵琶湖方面を眺めながら遅めの昼食です。
名残惜しいけど、下山開始です。
標識に従って進み、コヤマノ分岐で右折して、コヤマノ岳へ。
ゆったりした斜面にブナ林が広がり、とても良い雰囲気です。
程なくしてP1181のピークと思われる場所に着きますが、特に何もないので、その先へ。
コヤマノ岳の山名標識があり、コヤマノクラウンと呼ばれている立派なブナの木も見る事ができました。
コヤマノクラウンに軽くタッチし、途中の分岐まで戻って、八雲ヶ原方面へ。
黙々と下り続けて、八雲ヶ原の池に到着です。
ふと見ると、テントが張られています。
テント泊の方にご挨拶し、息を整えた後、少しお話しです。
お別れした後、隣の池と湿原を周遊しましたが、疲れているせいか、あまり観察する気分ではなく、何となく通過するだけになってしまいました。
北比良峠の手前の展望所まで先程のテント泊の方が散歩に来ておられ、ここでも歓談。
京都市内在住ながら、京都の山には登らず、滋賀の山によく登っておられるとの事。
琵琶湖の展望を楽しみながら、そんなに長い時間ではなかったのかもだけど、色々とお話をさせてもらいました。
お別れした後、北比良峠からダケ道で下山するはずが、何を勘違いしたのか、変な方向に進もうとしてしまい、こんな道のはずがないと引き返し、正しい方向へ。
ダケ道は歩きやすい道との印象で、今後も積極的に使うようにしたいですね。
最後はやや傾斜が増し、岩っぽい道を経て、正面谷の沢に出合い、ここが大山口。
一時はどうなるかと思ったけど、明るいうちに下山でき、ホッとしました。
この先はタブレット画面で確認しつつ進み、湖西道路の先は前回までとは違うルートを進んでみました。
こちらは山と高原地図に示されているルートながら、どうも良くないなという感じで、今後は前回までのルートを通るようにします。
電車に間に合うように小走りで比良駅に到着、今回も無事にゴールできました。
そんな訳で、3回目となる比良の山への山行。
主峰の武奈ヶ岳へ行って来ましたが、ひねくれたルート設定のせいで、随分と疲れる山行になりました。
でも、素晴らしい展望を満喫できたし、楽しくお話をさせてもらったりして、充実した時間を過ごす事ができたように思います。
相変わらずの長歩きですね〜。
坊村まで降りてまた武奈に登り返しましたか、普通なら2回に分けたいコースでは?欲張りですね、まあ体力があるので可能なのでしょう。
でも1日で色んなルートを経験できてうらやましい限りです。
この夏は充実した山行きで満足では、暑さに弱いのも返上しましたし、秋も万全で臨めそうで楽しみですね、あまり無理にないでね。
今回はしんどかったですよ。
道中で感じた疲労としては、これまでで一番だったかも。
伊藤新道で精神的に疲れ、その後の延々と続く植林帯の登り返しは本当につらかった。
予定を組んだ自分を呪いたい気分でした。
でも、休憩して少し回復し、標高も上がって気温も下がって来ていたはずで、そうこうしているうちに西南稜の絶景に辿り着きましたからね。
苦労した分、喜びもアップという感じで、やっぱり歩いて来て良かったと思わせてくれます。
予定を組んだ自分を褒めたい気分でした。
この夏はどれぐらい暑さに耐えられるのかというのが隠れテーマだったかも知れません。
暑いなりに何とか歩いていられるという感じで、自分でも驚いています。
まだもう少し暑い日が続くんだろうけど、秋対応の山歩きへうまくシフトできるよう、みんなのレコを参考にしつつ、あれこれと考えを巡らせたいですね。
MtMrSsさんもそうなんだろうと思いますが、気になる山を全て巡る訳にはいかないので、取捨選択が難しいんですよね。
秋の紅葉が楽しみではあるけど、今年の夏は天候不順だったし、ハズレ年かも知れませんね。
お気遣いの言葉、ありがとうございます。
お互いに楽しく山行を続けられるよう、いつも願っています。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する