仙丈ケ岳/御来光と雷鳥と花/北沢峠ピストン仙丈小屋泊


- GPS
- 26:31
- 距離
- 12.2km
- 登り
- 1,320m
- 下り
- 1,308m
コースタイム
- 山行
- 3:46
- 休憩
- 0:54
- 合計
- 4:40
- 山行
- 4:47
- 休憩
- 0:28
- 合計
- 5:15
24日朝:仙丈小屋4:00→4:30山頂5:00→5:30仙丈小屋
24日:仙丈小屋7:00→仙丈ケ岳7:30→8:00大仙丈ケ岳8:15→仙丈ケ岳9:00→小仙丈ケ岳10:00→大滝の頭10:50→北沢峠12:05
天候 | 23日:晴れ→午後ガス多し 24日:晴れガス多し |
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過去天気図(気象庁) | 2011年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー 自家用車
芦安7:40→広河原のバスは我々2名のみで発車。夜叉神で6名くらい乗車。 広河原9:00→北沢峠のバスは10名くらい。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
藪沢コースは雪渓が脆くなってきたため通行止め。 登山ポストは北沢峠長衛荘にあります。 危険箇所は特にありませんでしたが、仙丈ヶ岳~大仙丈ケ岳は岩稜の稜線となっている箇所があり悪天候時は注意した方が良さそう。 温泉は今回は芦安から少し下りて日帰り温泉の天笑閣に寄りました(500円)。良いお湯でしたが露天風呂がある分南アルプス温泉ロッジの方が良いかな。 |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
仲間内で3000mへ行った事がないメンバー(他は富士山へ登ったことがある)による3000m入門登山、と言うことで南アルプスの仙丈ケ岳へ行ってきました。
目的地の選定の条件としては、3000m以上、初心者でも余裕、土日で行ける、南アルプスへ行ってみたい、などがありそれらから仙丈ケ岳へ行こうという話になりました。
日程としては、土日使えるならば甲斐駒とセットで登る事が多いようで、2山まとめて登る・・・というのも考えましたが、この山域は午前の早い時間からガスが出ることが多いらしいので、山頂付近の仙丈小屋泊まりで仙丈ケ岳のみ、というゆったり行程にしました。そもそも2日連続で登る体力があるかどうか判らんしなぁ。
埼玉を5時前に出発し芦安駐車場に7:20頃に到着。第3駐車場に停めます。7:40のバスに乗り込みますが、乗客は我々2名のみ。混雑を予想してたのですが、何ででしょう?皆5時台のバスで出発していて7:40なんてバスは「ありえない」んでしょうかね?前回下見に来た時の9:00頃も空いていましたし。ともかくバスに乗り広河原へ出発します。天気は良く晴れており、時折北岳や仙丈、甲斐駒等が眺められます。ところで、南アルプスにはじめて行く人にはバス等では左側が谷側となり景色が良いのでお勧めです。広河原でバスを乗り継ぎ北沢峠には9:30に到着。北沢峠にはバス停と長衛荘があり結構賑わっていました。山深い南アルプスというイメージは南側にしか残っていないのでしょうか。登山口から山頂まで人は沢山います。なんだか田舎から都会に出てきてカルチャーショックを受けてしまった、ような感覚。
さて日焼け止めを塗ってトイレを済ませてから登り始めます。暫くすると「1合目」という標識が目に入ります。どうやら標高100m毎に「何合目」という表示が出ているようです。以前武甲山に登ったときに「何丁目」という標識が沢山出てきて、いったい何丁目まであるんだ!(結局52丁目迄でした)・・・なんてことがありましたが、ここではきっちり10合目まで登ると山頂となっているようです。皆に道を譲りながら(皆速いです・・・)登って行き、途中昼飯を入れて大滝の頭に11:30頃到着。ここまで樹林帯の中で見晴らしはありません。右折して馬の背を目指します。
大滝の頭から暫くトラバース道を行くと、沢を幾つか渡渉します。最初の1つが結構大きく、あれが大滝へと続くんでしょうか。遥か下のほうに藪沢と思われる雪渓が見られました。さらに行くと監視カメラのようなものを発見。シカの移動調査用のもののようでした。南アルプスでも食害が出ているんでしょうか。
さらに進むと水場があり藪沢小屋がありました。予約不要とのこと。ただし素泊まりのみなので食事と寝床は各自持ってくる必要があります。そして藪沢を渡渉し馬の背ヒュッテへ到着します。大きな小屋です。
小屋の少し先には分岐があり、ここれを馬の背方面へ行ってみます。先週のヤマレコで馬の背へ行った記録を見たので・・・。馬の背の辺りは這い松が多く、地形も平たいので眺めが良いです。北側はザレた谷になっていて迫力があります。ここから仙丈が見えるはず・・・ですがガスが出ていて真っ白です。しかし帰り際に一瞬ガスが晴れ、形の良い藪沢カールとその底にある仙丈小屋が見えました。これでテンション上がりました。ペースも上がって・・・息も上がりました(笑)。以前浅間山の上の方でもこんな感じで息が上がった事があったのですが、メンバーに聞いても同様との事。2500mくらいから酸素が薄くなる影響が明らかに体感されるようです。
そんなこんなでゆっくり登って行き14:20には仙丈小屋到着。部屋に通されますが布団2枚に3人くらいの感じで場所が割り振られました。・・・去年の尾瀬は個室でしたし先週の甲武信は1人1布団だったので、今までで一番狭いです。仰向けに寝ると両隣と肩がぶつかりそうです。寝れるかな?
とりあえず荷物を置いて山頂へGO!です。途中、猿の群れが居ました。・・・しかし山頂はガスっていて眺望は効きませんでした。明日の天候回復に期待して小屋に戻ります。
小屋の晩飯は17:30からの2回戦目でした。メニューはハンバーグ定食。こんな山の上なのにちゃんとしたメニューで感動です。あと、何とここでは生ビールが飲めます・・・しかし高山病なのか少し頭痛がする・・・ので止めて・・・おきます・・・残念。消灯は19:30。消灯というか電気点けてませんでしたが、日没と共に寝ることになります。ガスがかかっているので夕日はパスです。
夜はまずまず眠れました。隣の人の肩がぶつかるのは思った通りでしたが、それ以外は特に気になりませんでした。もう一人はほとんど眠れなかったそうですが。
翌朝、3時頃から動き出す人が出始めます。3時半に起きて外を見てみますが、ガスで真っ白でした・・・がっくり。とりあえず4時まで待ってみますが変わらず。「えーどうするー?」「寝てるのもなんだし行くー?」「行っても真っ白じゃあ・・・」「眠いー」といった余り前向きではない打ち合わせの後、自分はとりあえず山頂へ、もう一人は飯まで寝る、ということになりました。周囲は3/4くらいは出発した模様。皆元気だ。
気分がイマイチ乗らないまま、ヘッドランプを点けて山頂へ出発しようとしたところ、周りはガスですが真上には月が出ているのに気が付きました。おお、それなら、と言うことでテンション高めでもう一人をたたき起こします。そして改めて出発・・・の時には完全に乳白色の世界に逆戻り。・・・本当に晴れてたんだってば!
カールの東よりのピークで日の出を待ちます。他に誰も居ませんでした。他の人は山頂でしょうか。あるいは小屋でしょうか。日の出時刻を過ぎてもガスが晴れず、そろそろ帰ろうとしたところで、上空に青空が広がり、雲海の上に甲斐駒・北岳・鳳凰山が見え、御来光が見えました。おおー。遠くに富士山も頭だけ見えます。先週の甲武信でも日の出は素晴らしかったですが、今日は風が強く雲海も荒々しい感じでうねっており、眼下を雲がすっ飛んでいき、動的な迫力を感じます。動画で撮ってみました。
小屋に戻って朝食(鮭の切り身定食)を食べた後、荷物をまとめて、お湯を沸かして出発します。7:00の段階で部屋には我々だけ。皆さん早いです。
3回目の山頂を踏んだ後、大仙丈ケ岳へと向かいます。山頂迄は人が多いですが、大仙丈ケ岳へ行く人は比較的少数のようです。大仙丈ケ岳の手前で2人組(夫婦でしょうか)に「雷鳥いるわよ」と声をかけられました。え?居ないよ?と、よーく探すと確かに大きいのが1つと小さいのが3つ動いているのが見えました。保護色っぽいのでほんと判りませんでした。小さいのがかわいいです。そのうちひょこひょこと岩の斜面を下りていって見えなくなりました。
大仙丈ケ岳山頂からは中央アルプスらしきものが頭だけ見えました。南側には北岳・間ノ岳がこちらは山頂が雲に隠れて見えました。甲斐駒は雲の中。結局この日はその後次第に雲が多くなっていくことになりました。そんな景色を眺めていると、背後から「クワッ・・・クワッ」というような鳴き声が聞こえてきました。何だろうと思い見てみると雷鳥一家が歩いていました。本当に人への警戒心が少ないようです。暫くするとどこかへと去っていきました。(雷鳥はその後仙丈ケ岳へ戻る途中と藪沢カールを周っている途中で見つけ、結局この日計4回目にしました)
その後は小仙丈を経由して北沢峠に戻り、13:05のバスで広河原へ、14:30には芦安へと戻りました。
中央道が混雑していたので笛吹で桃を買ってほうとうを食べ、雁坂トンネル経由で帰りました。
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