あこがれの船窪小屋に泊まって、絶景の稜線歩き


- GPS
- 30:44
- 距離
- 19.5km
- 登り
- 2,685m
- 下り
- 2,352m
コースタイム
- 山行
- 4:16
- 休憩
- 0:26
- 合計
- 4:42
天候 | 9月2日:晴れのちガス 9月3日:晴れ時々ガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
帰路、扇沢から七倉山荘まではタクシー利用。 ちょっと贅沢に6400円。 ※日向山高原までバスで移動して、くろよんロイヤルホテルからタクシーを 使ったほうが安かったかも。 |
その他周辺情報 | 七倉山荘手前の葛温泉「高瀬館」にて入浴しました。 入浴料は700円。露天風呂が広く、いいお湯でした。 |
予約できる山小屋 |
七倉山荘
|
写真
感想
この週末は、「中央アルプスで信濃錦を飲む会 in 西駒山荘 2017」に参加する
予定で久しぶりに2日間のスケジュールを空けていましたが、台風15号の影響を
考慮して早々に中止の連絡が。せっかくの2日間を無駄にしたくなかったので、
風の影響が少しでも少なそうな北アルプスに矛先を変えて再検討。3つの候補から
行きたい度の最も高い『船窪小屋』に前日に電話を入れたところ、布団が一人一枚
行き渡らない可能性があるがまだ大丈夫、とのことだったので予約を入れます。
前日の夜に予定が入っていましたが、ここですと、山小屋までのコースタイムが
6時間と、家をのんびりと出発できるという利点もあります。
それでも、小屋に遅く着いてはご迷惑をかけるだろうと思い、遅くても8時には
登山開始できるようにと家を3時に出発し、予定よりも早い7時に七倉山荘に
到着して歩き出します。ここ七倉尾根は、天狗の庭までは延々と急登が続くという
情報通りのコース。その上、展望もほとんどないので景色を楽しむために足を
止めることもこともなく、水分と行動食の補給以外は、黙々と登り続けます。
やっと森林限界を越えて天狗の庭に到着すると、ガスは多いものの眺望を楽しむ
ことができるようになりました。ここからは傾斜も緩くなり、ところどころに
咲いている花を楽しみながら歩いて行くと、予定よりも早い12時に山小屋に到着
する。数年前から来たいと思っていた山小屋に、やっと来ることができました。
宿泊の手続きをし、ラーメンを頼み、ビールで一人乾杯をしていると、水戸から
来られたという女性の方、遅れてこられた埼玉の御夫婦と夕食の準備が始まる
前までお話をさせていただきました。この御夫婦は、部屋も一緒でしたので、
その後もいろいろと話をさせていただきました。
そして、いよいよ待望の夕食です。ちょっと狭いながらも、卓上には見たことも
ない天ぷらが載っていて、それはアザミやトウヒレンなど、花は知ってはいるが
まさかそれらの葉っぱが食べられるとは思ってもいませんでしたので、ちょっと
驚きましたが、美味しくいただきました。そしてもう一つの驚きが、布団が羽毛
布団だったこと。布団の中に入っているうちに、いつの間にか眠っていました。
翌朝、3時半頃に目を覚まして外に出てみると、ガスはすっかり取れ、満天の
星空が広がっていました。モルゲンロートを期待して、再度布団に潜り込みます。
5時前に朝食を食べましたが、あまりの美味しさに、普段は一杯しか食べない
ようにしているのですが、ご飯もお味噌汁もお代わりをしてしまいました。
そして、いよいよ御来光タイムの始まりです。次第に赤く染まりだした東の空
の雲、そこからお日様が昇ってきました。登山者の方だけでなく、小屋番さん
も口をそろえて、今年初の綺麗な御来光だったと言われていました。ここから
見る景色、できるものならここでず~っと見ていたいのですが、この日歩く
コースタイムは約9時間ですので、6時過ぎに小屋の鐘の音の見送りを受け、
出発します。この先、この縦走路で初めての鎖場やザレ場もあり、慎重に
歩を進めます。北葛岳で一服の後、この日の核心となる蓮華岳への縦走の始まり
です。ザレた下りを慎重に進み、いよいよ蓮華の大下りへ。コルから見上げる
岩場には長~い鎖が設置されています。そして、足元はかなりザレているので、
慎重に進みます。途中からは風が強くなって肌寒さを感じますが、身体は十分に
温まっているので、着込む必要はありません。急なガレ場をジグザグに上って
行くと、やがて蓮華岳山頂に到着します。しかし、ガスがかなり上がってきて
しまい、眺望はありませんので、針ノ木小屋まで一気に下ります。小屋到着が
10時。予定していたの時刻よりも2時間近く早く到着したので、ここに荷物を
デポして針ノ木岳をピストンしてきます。こちらもかなり急登ではありますが、
荷物が無い分、身体は身軽です。山頂に着いた頃には眼下のガスが取れ、黒部湖
などの景色を堪能することができました。そして、下山開始。針ノ木峠からの
下りは急なザレ場が続き、滑らないように注意して歩きますので、膝にかかる
負担が半端ではありません。崩壊した雪渓を高巻くルートも狭い上にアップ
ダウンがあるので、疲労が溜まってきた身体にはかなりきつく感じました。
雪渓歩きも少しだけありましたが、アイゼンも必要なく、これはただのお荷物と
なりました。そして、トドメとも言うべき、大沢小屋からのダラダラとした
下りにもうんざり。扇沢に着いた時には、思わず「やったー」と大声を上げて
いました。まだ、ここの周回が残っていますが、このルートは上りで使った
ほうが良いと感じました。
今年の夏は、『公』の部分で山にも行くことができませんでしたが、9月に
入ってやっと最高の景色の中で山歩きをすることができ、憂さを晴らすことが
できました。最後に、山に行けなかった分、平地でランニングしていましたが、
その効果もあったのか、ペースはゆっくりながらも、急な上りでも息が上がる
ことなく歩くことができました。
kameさん おはようございます
どちらに出かけているかと思っていました。私も初めは扇沢から鹿島槍に行こうかと思っていましたが、行く途中で長野県の方の雲行きが怪しいのと稜線上の風が気になり、西側の新穂高から笠ヶ岳に行ってました。行っていたらニアミスですね。
写真で見る限り2日はガスが多かったように見えます。でも泊まったおかげで素晴らしい夜空と御来光見れてうらやましい。ほんと最高の御来光ですよ。
稜線歩きは結構きつそうですが、花と景色を堪能でき充実した山行でしたね。お疲れ様でした。
花の名前 98 ハナイカリ 155 キオン 159 ミヤマリンドウ
174 葉がはっきりわかりませんが モミジカラマツ
138 クモマスミレかタカネスミレのような感じ。
一度、調べてみてください。
sireotokoさんは、笠ヶ岳でしたか。それも日帰りは、超ビックリ
少しでも台風から離れようと、北アルプスでも行きたい山域に的を
絞りつつ、林道を走って登山口に着くまではいいですが、下山してきたら
強風で木が倒れて帰れなくなるといけないので、その心配の無さそうな
登山口から歩けるルートということで、このルートに決定しました。
2日は、小屋に着いてから夕方まで真っ白。そのおかげで、小屋の中に
根を張って飲んでいましたが、3日は快晴と泊まった甲斐がありました
いつも、お花の名前をご教示していただき、ありがとうございます。
検索で調べ、それと似た花が出てくると、それと決めつけてしまうのが
だめなようですね。もっとしっかりと調べないと。
これだけもルートを歩いていると、七倉岳地区、蓮華岳地区、針ノ木岳地区
と、これだけ近くにあるにもかかわらず、花の種類が全く違っていたのには
驚きでした
おはようございます,kameさん。
毎日が多忙なようでしたが、久々の息抜きといったところでしょうか・・・
天気もまずまずよさそうで、最高の休日だったんではないでしょうか
日ごろのランニングの成果が、かえって良かったようですね、私は足が痛い
久しぶりに、息抜きをすることができました。
台風の影響で、最初はどうなるか不安でしたが、その時はその時で、
あこがれの山小屋で泊まって、そのまま下ってもいいかな。
なんて思っていました。
実際、多くの方が山荘までのピストンで歩かれていましたよ
ランニングの成果ですか?もともとゆっくりとしたペースで
歩いていましたので、疲労感が出なかったのはそちらの方が強かった
かもしれません
こんにちは。
ご来光に滝雲、見事な景色ですね。
空気の澄んでいる高所から眺める景色は、格別のことと思います。
小屋の夕食も、とてもおいしそうです
毎日お忙しいようですが、とても充実した休日を送ることができたのではないかと思っております。
最高の山歩きだったことでしょう
信濃錦は残念でしたね
これだけの景色を見れるのは、稜線にある小屋に泊まってこそ、初めて見ることが
できる景色ですので(御来光に合わせて登ってこられる方もいらっしゃいますが)、
なかなか止められないんですよね
totokさんこそ、夏恒例の北海道、いいですね~
毎年毎年、羨ましい限りです。
信濃錦、来年こそは飲みたいですね~
まずは平地で一献なんてのは?
こんにちはkameさん
すごいな~ 後立山を歩く人は尊敬します。”玄人”って感じ
小屋の夕ご飯いいですね。豪華なフランス料理みたいな食事が出る小屋もあるそうですが、自分はこんな夕食がいいなあ~
550円CCレモンのお味は?
溜まったウップンを一気に解放できて良かったです。きっと仕事中の眉間のしわが減った事でしょう!
ネットで調べてみました
No134 タカネシオガマ
No138 Sさんと同じくクモマスミレ(葉っぱが光沢)
No161 ミヤマダイコンソウでOKです
No174 Sさんと同じくモミジカラマツ
いろいろな野草の天ぷらは、何度も食べたことがありますが、
まさかアザミやトウヒレンの葉の天ぷらが食べられるなんて、
思ってもいませんでした。写真にはありませんが、食後のデザートに
出されたクロマメノキとルバーブのゼリーも絶品でしたよ
この小屋のいところは、電気がない分、現地調達の食材を活かした料理が
出るところでしょうね。
豪華なフランス料理みたいな食事の出る山小屋ですか?
・南アの二軒小屋(これは、リゾート地?)
・奥秩父の金峰山小屋でしょうか?
→ワインに、食事はナイフとフォークというお洒落な食事でしたよ
550円のCCレモン、最高の味でした
元気が4~5倍は復活しました
kameさんこんばんは。
ランプの船窪小屋、憧れますよ~!さすが毎年良い夏山を愉しまれてますね
kameさん、早朝ランに励まれてますよね!わたしも頑張らなきゃと張り合いが出ます
やっぱ、この山小屋の名物と言えば、ランプと親父さんとお母さんでは
ないでしょうか?先日の某TV番組に出演後、親父さんとお母さんは山を
完全に下りてしまわれたそうですので、今はランプですかね。
しかし、電気のないところでも、その場で取れる食材を活かした食事を
出して下さるのもいいところですよね。
そして、ランタンの灯の下で飲むお酒
これもまた格別でしたよ
同じ日に白山に行ったmorgenrotさん達と言い、kameさんと言い、
この週末は良い山行となりましたね~!!
一壁も楽しかったんですが、近場でちょっともったいなかったなぁ。。。
なんて
本格的な秋の台風シーズン到来!とかTVで言われてますが、来週の
ソロ山行もこんな天気になると良いんですけどね~
壁登りも楽しいですが、どうしても肩の調子が・・・
昨年あたりから、いろいろと楽しそうな山を探して行くように
していますが、それぞれが特徴があっていい山ばかりです。
この先短い私ですので、少しでも多くの山に登ることを
優先しようかと思っています
来週はかなりのロングコースをファストパックで走られますが(?)、
晴れるといいですね。
kameさん、お久しぶりです
この1週間前に針ノ木、蓮華岳行ったときに、蓮華の上でこの下には
白いコマクサがあるんだよと教えてもらいましたが、まさかまだあったとは
船窪小屋素適なところですね、また機会があればいってみたいなー
そーかー信濃錦を飲む会今年は中止でしたか、実は今年は仕事で行けないので
申し込んでませんでしたが、来年あればお会いしたいですね
こちらこそ、お久しぶりです。
中国地方の生活は、どんな感じでしょうか?
高山がありませんので、各アルプスへの遠征は大変でしょうね。
船窪小屋、いいところですよ~
まじでお勧めです。アクセスが大変でしょうが、是非行ってみて
下さい。すごく心落ち着く山小屋でした
針ノ木小屋のテン場、立ち寄った時にチェックしましたが、
正面に槍ヶ岳が見え、最高のロケーションですね。
そこでのテン泊、羨ましい限りです。
コマクサは、時期的に遅いと諦めていましたが、所々で
まだ綺麗な状態の花が咲いていた上、白コマクサまで見ることが
でき、すごくラッキーでした
信濃錦を飲む会ももちろんですが、それ以前にもどこかでお会い
できればいいですね
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