17年ぶりの仙丈ヶ岳、大仙丈ヶ岳での昼寝を再び



- GPS
- 29:25
- 距離
- 13.5km
- 登り
- 1,682m
- 下り
- 1,665m
コースタイム
- 山行
- 5:20
- 休憩
- 3:25
- 合計
- 8:45
天候 | 1日目:曇のち晴のち曇 2日目:晴のち曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
京王八王子駅前0:15(毎日アルペン号※事前予約)¥7200 仙流荘04:30※定刻は05:00〜05:30 仙流荘05:30※臨時バス(南アルプス林道バス)¥1340 北沢峠06:20 復路: 北沢峠12:30※臨時バス(南アルプス市営バス)¥750 広河原13:00/13:10※臨時バス(山梨交通)¥2050 甲府駅15:00/15:38(JR中央本線)¥1490 高尾17:08 |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
初めて本格的に登山装備をして登った高山は2000年の仙丈ヶ岳なのだが、
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-175784.html
友人たちに誘われてその仙丈ヶ岳に17年ぶりに登ることにした。
北沢峠へ行くには甲府駅から広河原へ行きバスを乗り換えるのが当たり前かと思っていたが、友人が反対側の伊那側の仙流荘に夜行バスで行きそこから北沢峠へ行く方法があると調べてくれたのでそれで行くことにする。
よくよく調べてみるとその夜行バスは先月塩見岳へ行く時に使おうと思ったのだが、登山口へ行くタクシーに乗り換える伊那大島駅への到着が3:35とあまりにも早すぎるのでやめたバスと同じバスだった。
0:15出発で3:35着なんて寝る時間がなさすぎる。
ただ、仙流荘への到着は5:00〜5:30とまあまあ常識的な時間設定となっているので大丈夫かなと思ったので、それで行くことにした。
登山で夜行列車であるムーンライト信州を使ったことはあったが、その時あまりにも眠れずに登山中に気持ち悪くなり、↓
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-175282.html
それ以降夜行は使わないでいたので夜行バスの利用は初めてだった。
夜行バスを使うと北沢峠に7時頃に到着できるので日帰りも可能だが、せっかく友人たちと登山をするので山小屋でゆっくりしたいし、どうせ夜行で眠れず気持ち悪くなるはずなので、山のどこかで昼寝をしたりしてゆっくりする計画にした。
17年前は大仙丈ヶ岳で昼寝をして気持ちがよかったのでできれば大仙丈ヶ岳で昼寝をしたい。
結局、使った夜行バスである毎日アルペン号は3列シートではなく普通の観光バスを利用しているので、やはりほとんど眠れなかった。
出発の金曜日の夜は台風15号が日本列島の東側を北上していて、関東地方にも少し影響があり雨が降っていた。
もしかしたら初日の土曜日は雨の中登ることになるかなと思っていたのだが、あまり陸地に近づかなかったので到着した北沢峠は霧が深いものの雨は降っていなかった。
この北沢峠に来るのも甲斐駒ヶ岳に登った時以来なので8年ぶりになる。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-175646.html
登りは藪沢沿いを登ることにし、これは17年前に登ったルートと同じだ。
登り始めにはその時に泊まった大平山荘があり中を覗いてみると当時とほとんど変わっていないようで懐かしい。
あの時はこんな大きなザックを背負って3000m峰に登れるのか不安に思っていたのだが、山小屋のおばさんに若いから大丈夫だよと励まされたのだった。
藪沢を登っていくと、途中からなんとなく記憶にある風景となってくる。
振り返ると、雲の中から甲斐駒ヶ岳が顔を出してきた。
当時、この藪沢から見た甲斐駒ヶ岳にすごく感動したことを覚えている。
シカの食害がひどくて仙丈ヶ岳のお花畑は壊滅状態だと聞いていたが、藪沢の上部から馬の背ヒュッテの周辺は思っていたよりも多く秋の花が咲き乱れていた。
思ったより早く宿泊予約をした馬の背ヒュッテに到着できたので、チェックインや荷物の整理などをしてから仙丈ヶ岳山頂へ向かうことにした。
途中17年前に泊まり今回は予約できなかった仙丈小屋前で眺めがよかったのでそこでお昼にすることにした。
目の前には雲が多いながら、遠く北アルプスや八ヶ岳が見え、甲斐駒ヶ岳が目の前に大迫力で気持ちのいい場所だ。
今回一緒に登った友人のひとりはいつも豪華な食事を用意してくれるので、気持ちのいい場所で優雅な時を過ごすことができた。
初日は時間とともに台風の影響がなくなり天気が良くなってくるのかと思っていたが、やはり山の天気なので午後になるにつれ雲が上がってきてしまった。
仙丈ヶ岳山頂に着いた頃には南側は雲がいっぱいで富士山をはじめ白峰三山や南アルプス南部の山々は雲の中であった。
ただ明日もまた仙丈ヶ岳には登るのでそんなにがっかりした気分にはならない。
隣の大仙丈ヶ岳も雲から出たり入ったりだったが、昼寝をするために向かう。
到着してみると思った通り誰もいないので山頂で30分余り昼寝をすることができた。
虫の羽音程度しか物音がしない高山での昼寝、これはその17年前の仙丈ヶ岳登山で初めて経験したのだが、こんなに贅沢な時間はない。
大仙丈ヶ岳は仙塩尾根の縦走路に当たるのだが、このルートを歩く人は多くないのだろう。
泊まった馬の背ヒュッテは小屋の中に貼られていた新聞記事によると今年の7月から経営者が変わったようだった。
南アルプスの山小屋とは思えないほどサービスがよく、仙丈小屋に予約が取れなかったからここにしたのだが、馬の背ヒュッテに泊まれてよかったなぁと思った。
小屋の2Fの窓からは甲斐駒ヶ岳方面から登る朝日が拝めるとのことで、泊まった日は栗沢山とアサヨ峰の間から登ってきた。
日の出の時間は寒いので布団から出るのが嫌であまり見に行かないのだが、部屋から見えるので、久しぶりに朝日を拝むことができた。
翌日は台風の影響がほぼなくなり、大陸から移動性高気圧が来たため、秋晴れだった。
風も緩やかで気温も低くなければ、秋山の方が遠方まで展望が利き気持ちがいい。
今回3度目の仙丈ヶ岳山頂でまたゆっくりと撮影を楽しむ。
今回は富士山、北岳、間ノ岳と日本の山の標高順位1位〜3位まで目の前に見えているし、南アルプスも北アルプスも御嶽山も乗鞍岳も見えているので、この仙丈ヶ岳を含めて日本の山の標高順位1位〜19位まで全部見えていることになる。
空には巻積雲が広がり、秋を感じた。
仙丈ヶ岳からは小仙丈ヶ岳を経て北沢峠へと下りることにする。
仙丈ヶ岳から小仙丈ヶ岳に向かっては、目の前に甲斐駒ヶ岳、八ヶ岳、右手には鳳凰三山、富士山、白峰三山、左手には中央アルプス、御嶽山をずっと見ながら歩ける大展望の稜線歩きだ。
時間の余裕もあったので、稜線上でティータイムを楽しむこともできた。
やはり山小屋泊で余裕をもったプランにしてよかったなぁと思った。
思えば17年前の大学1年生の時の仙丈ヶ岳登山から登山が本格的に好きになったのだった。
17年ぶりの仙丈ヶ岳は思い出と同じかそれ以上にいい場所だった。
帰りの広河原から山梨交通の甲府駅行のバスに乗り換える時、バス停の前に並ぶように言われたので並んでいると、なぜか全然違うところに列ができていておかしいなと思っていたのだが、なんと臨時バスが出るとのこと。
その列の後ろから乗ろうとすると立ち乗りになってしまうというので、まぁ相変わらずの山梨交通クオリティで(前々から上高地でのアルピコ交通のように整理券を配ればいいと思っている。)仕方ないから1時間後のバスでいいやと思っていると、友人たちがバス停に並ぶように言われたと交渉して、結果バスの床に座って乗っていいということになった。
2000年に初めて甲府駅から広河原に向かった時もバスの床に座らされて、なんなんだこのバスはと思ったのものだが、17年後の仙丈ヶ岳登山でまた同じ山梨交通のバスの床に座ることになるとは思わなかった。
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