初めての5日間の山歩き 水晶岳、鷲羽岳、槍ヶ岳
- GPS
- 101:57
- 距離
- 58.2km
- 登り
- 4,728m
- 下り
- 4,722m
コースタイム
- 山行
- 10:30
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 11:00
- 山行
- 7:21
- 休憩
- 1:42
- 合計
- 9:03
- 山行
- 3:12
- 休憩
- 0:02
- 合計
- 3:14
- 山行
- 5:28
- 休憩
- 5:53
- 合計
- 11:21
天候 | 晴れと曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
8月30日は第三駐車場ガラガラで登山口に近い場所に余裕で駐めることができました。 9月4日は九割以上埋まってました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
●登山ポスト ロープウェイ駅手前の登山指導センター入口、双六登山口、槍・穂高登山口にあり。下山届も同所。 ●危険・注意箇所 危険箇所無し。 ●私の勘違いしたこと情報 ・双六小屋・三俣山荘間の「巻道ルート」 巻道と聞くと、アップダウンの少ない楽な道だと勘違いしてました。勘違いして歩くと疲労感がすごいです。 ・双六小屋と巻道ルートまで 登り道の傾斜は短距離ですが疲労感半端なかったです。 ・岩苔乗越・三俣山荘間 黒部源流に下るのと、鷲羽岳山頂を通るのと比べると、山頂経由の方が個人的には楽なような気がします。 ※地図の等高線を読めばわかることですが。 ・水場 地図には秩父沢に水場表示がありますが、沢の水を飲むのでしょうか。私的には湧水出ないので抵抗あり。 |
その他周辺情報 | ひらゆの森 〒506-1433岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯763-1 TEL 0578-89-3338 http://www.hirayunomori.co.jp 利用料金 大人500円子供400円 露天風呂、サウナ、休憩部屋、レストラン、土産物屋あり |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
靴
ザック
テント
フライ
グランドシート
張り綱
サンダル
朝食
行動食
夕食
非常食
地図(地形図)
コンパス
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
携帯
時計
タオル
カメラ
帽子
水 4リットル
救急用品
着替え下着(上下)
着替え靴下
ボディペーパー
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感想
まずは、初めての5日間山行きからの反省点
はっきり言って、基本の再確認が必要でした。
1.長期間の山歩きをする前に体調は完全に
歩き始めてすぐ感じました。
2.初日は楽な行程に
無理して足の筋肉に疲労がたまりすぎ、大幅に予定変更してしもた
3.年をとったら筋肉痛は一日おいてでる
体力がついたと勘違いしてしもた
4.救急用品にバンドエイドを忘れずに
骨折用簡易当て木まで持っていたのに、何故かバンドエイドを忘れてしもた
5.筋肉痛を防ぐために、休憩時十分なストレッチ
6.息切れしないよう体と相談しながら歩く
7.途中で水補給ができれば補給を考える。余分な水はただの重り。今回、4リットルの水を持参しました。途中で補給するようにすれば、たぶん2リットルの水持参ですむだろう。
8.ハイドレーションは気楽に飲めるので、ボトルを取り出して飲むより消費量が増えるような
9.余分なものは持たない
行程
8/30
夜、松本市内で宿泊。自宅で早朝起きるより体が楽。今後、このパターンを活用しよう。
8/31
新穂高温泉無料駐車場到着時、台風の影響かありまだ来る人が少なかったようでラッキーでした。
駐車場から小池新道入口の橋まで車道を2時間歩くのはこの地域の常なんでしょうね。登山道は日当たりが良さそうなので、陽があたると暑くてたまらないだろう。上空がガスで覆われてラッキー。
双六小屋到着時午後2時頃。初めての25圓離競奪で初めての5日間の山歩きから、足の筋肉が痛いが、翌日からの予定を考慮して三俣山荘まで行くことにします。これが失敗だったとは、あとで思い知ることに。
双六小屋から巻道入口まで予想以上の急坂、巻道という名前で楽だと勘違いにより、それまでの疲労蓄積がすごいことに。初めての場所なのに、ガスで50m先が見えないので登るのか、降るのか、地形がわからない不安感。さらになんとなく暗くなってくるので、心細さに拍車をかける。
頼みはGPSに入れてきた予定コースのみ。疲労がたまっているので、コースミスのためにコース修正する体力と精神的余裕がない。途中、何度もGPSでコース確認をしてしまう。
三俣山荘到着時にガスで視界が悪い上に、テント場についたのに山小屋への案内板が見つかりません。後から到着した方々も山小屋への入口を探していたので、初めての人向けにわかりやすい看板が欲しかった。
目前に鷲羽岳を見られると聞いたテント場についたのに、どこに鷲羽岳があるのやら。テントの入口からの鷲羽岳に期待していたのに。とりあえず皆さんが向いているテント入口方向を参考にテント設置。暗くなると月が出てきれいな空が。
9/1
目覚まし時計を設定するまでもなく、周囲のテントの方々が撤収する音で起床することができました。決して皆さんの動く音がうるさいのではなく、静かに撤収している感じで慣れているなと感心してしまいます。4時頃テントから首を出して外を見ると、昨日と異なり雲一つない空が広がってます。大慌てで、朝食のカロリーメイトを食べて、鷲羽岳に出発。
はじめは晴れていたのに、鷲羽岳に登っていると眼下に見えていた三俣山荘とテント場が山裾から登ってくるガスに包まれて隠れてしまいました。
山頂からは雲海に浮かぶ2500m以上の山々がずらり顔を見せてくれてます。山頂で一緒になった女性は前回までの4回は真っ白の山頂だったので、これだけ周りの山が見えるのはうれしいと感激してました。それを聞いた私は自分の運の良さに感激。山慣れされていたその女性と水晶小屋までご一緒させていただきました。その方の歩くリズム、足の運び方など、たいへん参考になりました。さらに日頃の疑問を質問させていただくなど、ご迷惑おかけしました。
水晶小屋から水晶岳までも鷲羽岳までと同じような歩きやすい道が続くかと思っているたら、岩をよじ登るようなコースに変わります。水晶岳山頂でも先ほどと同じように周囲の雲海に浮かぶ山々がしっかり見えます。富士山山頂と思われる先端だけが、雲の上に見えています。ここでも、素晴らしい景色の撮影にカメラのメモリーを使い切りながら大満足の方にお会いし、私の眺めている景色の大切さに感激させていただきました。
前日の疲労がとれないので、三俣山荘横のテント場に戻るか、雲ノ平に行くか悩んでいると、祖父岳も良いところなので山頂で体調を見ながら判断したらとアドバイスにしたがい、登りになると急に重くなる足をごまかしながら祖父岳へ。真っ平らな祖父岳山頂につくと雲ノ平、立山、白馬方面はよく見えるのですが、槍ヶ岳方面はガスで真っ白。
祖父岳から三俣山荘へは、再び鷲羽岳に登りではなく、岩苔乗越より黒部源流まで降りて、三俣山荘まで戻るコースを選ぶ。両方歩いた印象から、足への負担が少ないのは、鷲羽岳経由だったのではないかと反省。等高線の間隔から推察するより、黒部源流より登りがひたすらきつい。
やっとの思いでテントに戻り、大休憩。雲ノ平に行かなくて良かった。道中知り合った某山小屋スタッフの方と足の痛みを忘れようと楽しく飲んで寝てしまう。
9/2
足の痛みはますますひどく、下山できるか不安になる。あまりに痛みがひどいので新穂高温泉に戻るための避難箇所になる双六小屋、鏡平山荘、わさび平小屋を緊急避難小屋としてリストアップ。鏡平小屋で宿泊を断られた人がいたという噂を聞いたので、三俣山荘の受付の女性に真偽を確認すると、山小屋なので断ることはないと思いますとの回答が。足の調子が悪いのを心配してくれるのがうれしい。
まずは双六小屋まで移動して、体調を確認し、鏡平山荘でとまるか、新穂高まで戻るか決めようと、来るときにつらかった巻道をさけ尾根道を選ぶ。
天気は良いし、見晴らしは良いし、人は少ないので余分なプレッシャーがないので快適ウォークを楽しめます。足が痛いので登りになると、1分歩いては、一休み、1分歩いては一休みとマイペースで歩くと意外と進める。
70才くらいの男性が前からひょうひょうと歩いてくる。今日、双六小屋から黒部五郎小屋までゆき、余裕があれば小屋に荷物を置いて黒部五郎岳まで行くそうだ。私と異なり計画に無理がなさそう。
双六岳から小屋まで正面に槍ヶ岳を見ながら進むコース。先日、NHKの番組で見た景色そのまま。双六岳山頂には先着者が一人だけ。お願いして山頂記念写真を撮らせていただく。
昼前に双六小屋到着。
水は使い放題なのは良いが、テント泊の人は携帯電話の充電できないのはチョット。いまや携帯電話は安全保安機器になるのでサポートしてもらえると良いと思うのですが。
山行き予定はまだ2日あるので、回復を期待して双六小屋でもう一泊し翌朝に足の状態をみながら予定を考えることに決定。テントから100m歩いて双六小屋前のトイレや水場への利用でも、足の筋肉が痛む。無理して、黒部五郎岳に行かなくて良かった。
テント設営後、痛いところを中心にストレッチとマッサージを約2時間続け、昼寝。昼寝から目覚めると、私のテントは後から来たテントに囲まれてます。さらにマッサージをして、夕食をとり再び寝てしまう。夜中にテントの外がやけに明るいので、誰かテントを照らしているのかと思って外を見ると見事な月夜。
9/3
3時半頃から周りがざわつくと思い、4時半頃テントから顔を出して周りを見ると昨夜あったテントの半数以上なくなってました。ほとんど音を出さず周囲に迷惑をかけず、撤収する技術は参考になります。やはり、この山域はベテランが来る山だと感じさせてくれます。
昨日の足の痛みはどこえやら。少し痛みは残るにもかかわらず、なんとか5時間で行くところを7時間位ならば歩ける感じ。昨日、ギブアップしなくて良かった。
テントを収納しパッキングしていると、日の出を見るため小屋前にたくさんの人が並んでいる。日の出を見逃した。その代わり、槍ヶ岳方面への出発は早いほうのようだ。早めに出ればトラブったときに通過する登山者に助けてもらうこともできるだろう。
昨日ほどの痛みが取れたとはいえやはり痛い。ゆっくり少しづつ足を出して進む。呼吸と合わせリズムを取ると意外と進めることに気づく。尾根道を歩いて行くと要所要所で正面に見える槍ヶ岳が少しずつ大きく見えるようになる。左を見ると真っ赤な斜面を持つ山肌が見え硫黄のにおいがしてくる。
千乗乗越から槍ヶ岳小屋が見えてくる。近くに見えるが標準時間が約1時間半なので、覚悟しながら登ると、やはりなかなか小屋は近づかない。上を見上げても登山道がどこを進んでゆくのかわからないので、心の準備が難しい。GPSに保存した軌跡と、経過時間を参考に行程を予測しながら進む。
昼前に槍ヶ岳小屋に到着。多くの登山客をさばくのに慣れているようで、テント泊申込用紙記入台が受付とは別にあるので、ゆっくり申込用紙に記入しても他の客に迷惑をかけない。テントサイズを確認すると、「良いところですよ」と番号が書かれた30cm位の木札を渡される。指定されたテントサイトに移動。岩の間にあるテント設営ぎりぎりくらいのサイズで、夜中に酔っ払いすぎると崖から落ちそうな場所。その代わり、誰もテントの前を通れず、テント正面に雲がかかった北アルプスの山々が見える絶景地。
ロケーションが素晴らしく、テント設営後槍ヶ岳を登らなくても大満足。そのままテント内で衣服を脱いで日光浴を楽しんでしまう。標高3000mを超える地点で直射日光が暑いのに、高原の乾燥した冷気が暑くほてった肌を冷やしてくれる。最高のリゾート気分。もちろん、もったいないので夕方槍ヶ岳山頂に登るが残念ながら、真っ白。やはり晴れている間に登れば良かった。
槍ヶ岳のテント場で私が割り当てられたのは、ビバリーヒルズにあたる高級ロケーション。早速、お隣さんたちとの山話に花を咲かせていただきました。皆さんベテランばかりなので、私が話を聞くばかりの、山話に花を咲かせていただきました。
9/4
日の出に照らされた真っ赤な山々が美しかったので、もっと見ようと槍ヶ岳山頂に登る。登っている最中は美しく照らされた穂高などが見えていたのに、山頂に登りついた瞬間に太陽は雲の中に隠れてしまう。それでも、全周周りの山々の展望は楽しめました。全く損した気がしないのは、今回の山歩き全行程が良い天気に恵まれ、楽しい山歩きが続いたためだろう。
テントに戻り、新穂高温泉に下山する。新穂高温泉への登山道は槍ヶ岳から沢までざらざらのゴロタ石が続き、樹林帯になると、大石の上を選んで進むどちらかというと単調な道が続きます。正直、登りでは使いたくない道ですが、上高地経由の道より短時間で山頂に着くのだろう。
最終日の下山コース移動中、曇っていたのでそれほど汗をかかず助かった。早く汗臭い体をさっぱりさせたく、最終日なので足が痛くなっても良いとばかり、ほとんど休憩を取らずさっさと下山。無料駐車場は来たときと異なり、9割以上埋まっていました。私が到着した日は台風のコースに不安を持った人が多かったために、来る人が少なかったようだ。
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