錦秋Anniversary ”その一歩”を大事に ☆上高地〜蝶ヶ岳〜涸沢
- GPS
- 56:13
- 距離
- 43.3km
- 登り
- 1,926m
- 下り
- 1,935m
コースタイム
- 山行
- 7:54
- 休憩
- 1:04
- 合計
- 8:58
- 山行
- 9:54
- 休憩
- 1:22
- 合計
- 11:16
- 山行
- 5:06
- 休憩
- 1:25
- 合計
- 6:31
天候 | ず〜っと晴れ! 時に曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路:さわやか信州号 上高地BT15:00〜バスタ新宿19:50 \7400 |
その他周辺情報 | 蝶が岳ヒュッテ http://www.inett.or.jp/mt-chou/hutte.html 徳沢ロッヂ http://www.kamikochi.or.jp/facilities/stay/tokusawa-lodge/ |
予約できる山小屋 |
蝶ヶ岳ヒュッテ
|
写真
感想
この旅はほんの数日前、ひょっこりと決まりました。かねてから涸沢に行きたかったと言う山友N子さんと、クラシックルートでの予期せぬ骨折から間もなく1年、そろそろ上高地リベンジをしたかった自分。おそらく1年で一番混む季節とわかっていたけど、「ま〜TDLに行くと思えば」という奇妙な納得感と、それに何層も輪をかけた”行きたい気持ち”で、あれこれ探索して足も宿も確保。日々の嵐のような喧騒から抜け出すように乗り込んだ深夜バス。
自分の怪我は1年前、徳本峠から新島々へ降るいわゆるクラシックルートの途上の、とても穏やかな木道で起きた、今もにわかに信じられないような出来事で、同行した2人の朋友を始め多くの人に助けられ、少し後から思いの外大変な粉砕骨折だったと知らされ、治療とリハビリに半年を要しました。今もお世話になった人たち、心配をかけた人たちに、頭が上がりません。
発端の涸沢に加えて、蝶ヶ岳を選んだのは、何気なく。徳沢からの道は、長〜い樹林帯と聞いてはいたけど、長い以上にじわじわと効いてくる急登でした。時折り、木立の合間から覗く山並みに元気をもらいながらもひたすら続く道。普段あまり座り休憩をしない自分が、まったくの道の途中にへたって腰を下ろしたのは初めて。長塀(ながかべ)尾根という名前はその通り。。。それだけに、5時間あまりを乗り越えた先にぱっと視界が広がった時のご褒美感は、嬉しさを通り越してへなへな脱力。蝶ヶ岳を踏むのは、8年ぶり。当時一緒に登った、このところごぶさたしてしまっている女友達の、少しはにかんだ笑顔が懐かしく浮かびました。
横尾山荘から涸沢ヒュッテへの道、朝はちょっとしたラッシュアワーで、「すれ違い」について考えさせられる時間でした。登る人優先のルールを知ってる人と知らない人、軽くの挨拶をする人としない人、空いた車線を追い越しに使う人、やみくもに突進してくる人。謙虚できちんとした立ち振る舞いが自然にできる人はそれだけで素敵に見えてしまう皮肉。
N子さんは今回も、たくさんのサプライズを歩荷してきてくれました。ザックから出てきたもの。。。特製フルーツポンチ、白玉と栗のぜんざい、自家製ピクルス、新鮮きゅうりとお味噌、手作りパウンドケーキ、おにぎり、おせんべい、みかん、飴たくさん、アルファ米。。。etc 少し訳あって肩にあまり荷重のかけられない自分は、弾ける笑顔で豊かに次々と美味しいものを繰り出してくれるN子さんが羨ましいのと申し訳ないのといつも混じります。長塀尾根でほんの少しだけ荷シェアをさせてもらったのは、その申し訳なさを幾分か減らすため。自白。いつもありがとう、N子さん。
旅の間、ずっと思っていたのは、一歩一歩丁寧に歩くことでした。ほんの少しづつでも、自分の足で歩けることは素敵なことです。ちょうど旅の直前に、大きな病を乗り越えた友人が、山に復帰したという、とても嬉しいレコを読んだばかりだったこともあり、普通に歩ける、そのことの尊さが心にあふれました。
ずっと良かったお天気を始め、どれもが贅沢な旅だったと思います。
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