富山県 立山・剣岳 少雨の中の立山縦走と風雨に断念した剣岳、しかし『劒岳』点の記とふれ合いが待っていた、素晴らしき劒澤小屋!


- GPS
- 23:24
- 距離
- 13.6km
- 登り
- 1,268m
- 下り
- 1,534m
コースタイム
扇沢駅7:30-7:46黒部ダム-8:00黒部湖8:30-8:35黒部平8:50-8:57大歓峰9:15-9:25室堂9:40-10:40一ノ越10:50-11:50雄山(お昼)12:40-12:50大汝山13:05-14:50別山15:00-16:00劒澤小屋
〔8/21 〕
4:00劒澤小屋7:30-別山乗越8:10-雷鳥平9:20-地獄谷9:40-10:00室堂10:45-10:55大歓峰11:10-11:17黒部平11:30-11:35黒部湖-黒部ダム12:05-12:21扇沢駅
天候 | 1日目:![]() ![]() 2日目: ![]() ![]() |
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過去天気図(気象庁) | 2011年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
中野市内4:10-6:00扇沢 〔復路〕 扇沢13:30-13:50大町市山岳博物館14:55-中野市内16:50 |
コース状況/ 危険箇所等 |
全般的に岩場のつまずきや浮石での転倒による滑落や転落に注意が必要です。特に一ノ越〜雄山への登り、大汝山の前後、剣御前小屋(別山乗越)〜剣沢への岩場が危険が大きいです。 <室堂〜一ノ越> 石畳の道を快適に進む事が出来ますが、結構凹凸が有りますのでつまずきによる転倒等に注意が必要です。 道標も確りしているので道に迷う事は有りません。天候が良ければ素晴らしい風景を見ながら歩く事が出来ます。一ノ越手前では勾配もきつくなりますので、オーバーペースにならない様に注意が必要です。 <一ノ越〜雄山山頂> 本格的な岩場の登山道となりますので、浮石やスリップによる転落や滑落に注意が必要です。登坂するまでは着つ有りませんが、一部ザレ場が有りますので足元とバランスに注意して歩きます。 また、浮石が多いので落石に注意が必要なのと、落石を起こさない様に配慮が必要です。 <雄山山頂> 参拝料 500円となりますが是非参拝をお薦め致します。天気が良ければ山頂神社にて神事が行われ、天気が悪い場合は社務所兼休憩所にて行われます。社務所はお守りやお土産等を販売していて、無料で休憩する事が出来ます。 <雄山〜大汝山> 若干のアップダウンが有りますがほぼ水平移動となります。岩場で道幅も狭くなりますので転落に注意が必要です。尚、山頂は休憩所手前を左に上り大きな岩の上となりますので、登坂する際はちょっと滑落に注意が必要です。 <大汝山〜富士の折立> 岩場の歩き易い道を進みます。つまずきやスリップによる不意の転倒に注意です。 富士の折立は短いですがピストンコースとなります。 <富士の折立〜真砂岳> 道幅も有り歩きやすいですが左が斜面となっていますので、転倒による滑落に注意が必要です。 山頂を過ぎた当りの内蔵助(くらのすけ)への分岐に間違えて行かない様に注意です。 <真砂岳〜別山> 道幅も広く砂利の道を歩く感じで快適です。遮蔽物がないので強風時は左の巻き道を行きます。 <別山〜劒御前小舎(別山乗越)> 別山から下りて来ると、先ほどの巻き道と合流する辺りでは、乗越へ下る道と剣沢へ下る道の分岐ともなります。道標の表示が消えている為迷い道に注意が必要です。今回は乗越へには行かず直接剣沢へ下るルートへ行く予定でしたが、間違えて別山乗越へ下りてしまいました。登山道は斜度もきつくなく快適に歩く事が出来ます。 <剣御前小舎〜劒澤小屋> 初めは少し細い道を下り始めると途中から岩場とガレ場をトラバースする感じで剣沢へ下って行きます。一見普通の登山道ですが、左側は岩場の急斜面と滑落や転落をすれば致命的な怪我は免れません。一方右手は別山の岩場が聳え立ち落石に注意が必要です。目の前にある岩や石は多分上から落ちて来た物と考えられます。少しでも落石音が聞えたら身を伏せる様に心がけて下さい。 別山からの登山道との合流地点間で来ると道は広くなり、とても歩きやすくなりますが、つまずき等による転倒に注意が必要です。 テン場をを過ぎた辺りから道は狭くなり右側が斜面と道は岩と砂利と浮石が出て来ますので、スリップ等による滑落に注意が必要です。 ハイマツのトンネルと過ぎると剣沢小屋が見えて来ますが、途中で沢を徒歩しますのでピンク色の△旗の目印を頼りに渡って下さいね。 <劒澤小屋> 特に注意する点は有りませんが、雨の日の乾燥室はジェットストーブが導入されるので、乾かすモノの特質をよく考え乾して下さいね。かなりの熱が有りますので、変形や溶融・穴開き等の災難に合いますよ。荷物は棚に置きますが、小分けの荷物を棚の後に落とさない様に注意が必要です。更に食事が美味しいので食べすぎに注意が必要です。一方、洋式の綺麗な水洗トイレ(男女兼用)や温水シャワー・快適な部屋と寝床により、翌朝の寝坊に最大の注意が必要ですね。A(^_^;; 追伸としてシャワーを浴びる際に眼鏡を棚の上に忘れない様に注意が必要です。もし忘れ物をしても慌てずフロントを尋ねれば、しっかり置いて有りますね。A(@_@;; <劒澤小屋〜剣御前小舎〜雷鳥平> 劒澤小屋〜剣御前小舎までは前記と同様です。乗越〜雷鳥平のキャンプ地までは全て下り坂の道で、砂利たまに岩場と快適な歩きが出来ますが、浮石や砂利によるスリップに注意が必要です。数箇所粘土質の場所が在り雨によるスリップに注意が必要です。川岸に出た所で上流へ遡上し暫くすると木製の簡易橋が出て来ますので、そこでの転落に注意が必要です。濃霧時は迷い道に注意が必要と感じました。 <雷鳥平〜地獄谷〜室堂> 道は全て石畳で快適に歩けますが、本当に歩いても大丈夫的な感じがしました。目がしみて涙が出るは、喉が痛くなる等、身の危険を少し感じ本当に地獄を彷彿とさせました。したがって硫化水素などの火山性ガスによる中毒や障害に注意が必要です。 そして最大の難関=地獄はミクリガ池に行く登りの階段で、体力の消耗・足の痙攣・踏み外しによる転倒に注意が必要です。特に時間的な問題で急ぐ時はリンドウ池コースをお薦め致します。 ★今回は劒岳へアタックはしませんでしたが、山小屋で前日頂いた資料が有りますので、参考までにPDFにて添付をして置きますね。 |
予約できる山小屋 |
剱澤小屋
|
ファイル |
kintakunte
(更新時刻:2011/08/24 07:01) |
写真
感想
今回の劒岳への山行は整理整頓中に出てきた北日本新聞の「劒岳」点の記の記事がきっかけでした。そして山仲間にその話をした際色々とアドバイスを受ける事が出来、益々行きたくなり今回の実行を致しました。
また、先月縦走した針ノ木岳〜種池山荘より見た立山や劒岳を、登りたくなるのは必然と思いました。
誕生日休暇も含め予備日1日として1泊2日の予定とし天気予報と睨めっこをしながら8/20(土)と8/21(日)予備日8/22(月)の日程で決行する事となりました。なんと土日は今回それぞれの山行者の誕生日に当たります。(どうでも良いか・・・)
さて登山ルートと宿泊先ですが、山仲間より劒澤小屋を勧められました。小さいながら比較的建物が新しくとても快適有り、何より一番素晴らしいのは目の前に見える劒岳の眺めとの事でした。一方小屋のご主人の奥様とは山小屋でのバイト仲間でお知り合いとの事で、即座に劒澤小屋への宿泊を決定しました。
そんな事も有り『奥様』と『スタッフ』への預かり物を携えての山行となりました。普段とは違う山登りもまたおつなモノかなと気軽に考えていましたが・・・・
登山ルートですが、天気との睨めっこでしたが、1日目は何とか立山縦走を行う事が出来ました。むしろ結果的には2日目は風雨で全く登山が出来ない状況を考えれば、荒天の中でのベストなチョイスではなかったかと思います。
劒岳については次回の楽しみとして取って置き、立山連峰の景色を含め今から計画を進めています。
本当に今回劒岳は登りませんでしたし見る事も出来ませんでしたが、劒澤小屋にて『劒岳』点の記に合えた事は、今回の山行目的の一部を補完した様に感じました。原作者の新田次郎の登頂写真を初め、映画スタッフと地元の人たちとのふれ合いの写真等、そこに写っている多数の笑顔はその時の雰囲気を彷彿とさせましたね。
皆が同じ目的同じ思い出取組む姿は、同じ山頂を目指す登山者に似た匂いがしました。
映画ってほんとうに良いですね〜が出てしまいます。
その他、劒澤小屋の歴史を感じさせる多くの写真が飾っている所などは、先人の労とその意気込みに感謝をする次第です。
次回は劒岳に登頂した記録が書ける様にお天道様にお祈りをしつつ準備をして行きます。
今回以下の方の山行記録を参考にしました、有難うございます。
<rider さん>
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-124288.html
<senkawa さん>
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-123104.html
★ルートについて無線機のログを入れたのが一ノ越からだったので、室堂〜一ノ越とちょっと先まではデーターが有りませんのであしからずです。
kintakunteさん、おはようございます。
あの悪天の中、決行されたんですね
剱岳は残念でしたが、預かり物の配送?は無事完了良かった
同時期、白馬三山・栂海新道を計画しましたが、前線がしっかり列島を縦断していて天気は良くなる気配がなかったので、諦めました。
帰り寄り道の大町山岳博物館は結構見応えありますようね
kintakunteさん、こんばんは。
なかなか良い天気に恵まれない今年の夏。登頂とは別のミッションを負っての立山登山、お疲れ様でした。
劔は残念でしたが、山は逃げません。
また、山においでよ〜 って、言ってますよ
kintakunteさん、こんばんは
まさに後立山から剱岳をみると登りたくなる、同感です。
お誕生日での山行、お天気に恵まれたら最高だったのでしょうが
でも悪天でもよいところと楽しみをみつける。そんなkintakunteさんが素敵ですね。
お疲れさまでした。
次回は好天で点の記にできるといいですね
kusさん、こんばんわです。
練りに練った計画と天気図との睨めっこ、アクセスが悪い山ならば諦めていましたね。
1日目は風が余り強くなかった所が幸いして結構しましたが、2日目は風雨なのでアッサリ諦めましたよ。
誕生日の記念・思い出としては、インパクトのある2日間となりました。
fireさんどうもです。
今回は天候の件も有りヤマレコ無線部はお休みにして山に専念しました。(正解)そして確りと山たちにじらされ上に「待ってるぜ」と言われた気がしました。
次回好ご期待あれ!!
shiraさんナイスなコメント有難うございます。
実際に山行にて山をみて地図を見て雰囲気を感じると、「何時かは・・・・」となりますよね。
ましてはshiraさん達の素晴らしい山行記録を見た日には・・・・ 。
今回の山行でハーネス・リード・カルビナまで準備をしましたので、さらにリベンジの思いが強くなりました。
kintakunteさん 目標の山を目の前にして残念ですね
剣御前は何度か行ったことがありますが、いつかは行きたい山ですね 気張らずにリベンジしてください
naoさん、プチ久しぶりです。&コメント有難うございます。
是非とも天気の良い日にリベンジでします。
その日まで楽しみに取っておきます。
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