百名山・総集編【2010年9月〜2017年9月】

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感想
【山行かず、ぬくぬくコタツで山想う】
一年を振り返る年末のこの時期、寒くて外に出るのが億劫なので過去の山行記録を整理しながら妄想に浸っています。
表題で約をつけているのは、冬季アクセス道閉鎖につき大峰山は最高峰の八経ヶ岳ではなく山上ヶ岳に登頂、双耳峰の燧ケ岳は展望なく高い方の柴安瑤砲蝋圓ず三角点のある俎(まないたぐら)のみに登頂しているからです(八経ヶ岳は2021/11登頂)。
2010年の富士登山をきっかけに山歩きを始めた当初は、5年くらいで百座登れると思っていたものの7年かかりました。週末中心で好天を選ぶので天気次第もありますし、山行歴が重なるごとにだんだんとほかにも登りたい山が増えたり、途中膝を打撲して間が空いたり、終盤にアクセスも含めて厳しい山ばかりが残ってしまったのが原因です。登山歴ほぼゼロからのスタートだと難易度の低い山、近くの山(関東甲信越)から徐々に経験を重ねていくので、後半は厳しい山が残ってしまうのが自然かとは思いますが。ちなみに年毎の百名山登頂数推移は、20座、27座、25座、11座、5座、8座、4座と後半失速しています。
思い出の山行は・・、
【ヘビー級】
テント担ぎと高山病により白峰(しらね)三山の予定が二山に留まった北岳・間ノ岳、日帰り山行では幌尻岳、飯豊山、黒部五郎岳、雨の塩見岳、聖岳あたり。
【危険度】
怖い思いをしたのは、運転中の車道で(餌の)おねだりヒグマに出会った羅臼岳、登山道上にヒグマの痕跡が多数あった幌尻岳、小雨で滑る鎖場(全て巻道あり)を通過した石鎚山、鎖などが整備されていて予想ほどの危険度はなかったものの行く前に少々ビビったのが剱岳(ハーネス、ヘルメット、120cmスリング1本、カラビナ2個があれば安全)、視界不良となる吹雪に見舞われた日光白根山と安達太良山。
【景色】
眺めて美しかったのは、お菓子「白い恋人」のパッケージでも使われている海越しになだらかに盛り上がる利尻山、三俣蓮華岳から眺めた鳥が羽を広げたような鷲羽岳、白馬鑓ヶ岳からの三角に尖がった白馬岳、阿弥陀岳からの威風堂々とした赤岳、朝日岳からの雪で輝く那須岳、どこから見ても端正な姿の開聞岳、山頂へ続く稜線越しの笠ヶ岳、そして富士山。ちなみに、富士山が特に美しかったのは、悪沢岳、北岳など距離が近い南アルプスや、大菩薩嶺・金時山・河口湖外輪山から眺めた時で、南アルプスからの雲海上の富士山は格別。
頂上および頂上周辺からの展望では、雪の伊吹山と大峰山(山上ヶ岳)、奥深い北アルプスの山々を間近に見渡せた鷲羽岳・水晶岳・薬師岳・奥穂高岳・常念岳、同様に南アルプスの雄大な景色を見渡せた北岳・間ノ岳・悪沢岳、鋭鋒宝剣岳や端正な三ノ沢岳そして空木岳方面への稜線が見渡せる木曽駒ヶ岳、権現岳の奥に南アルプスを眺められてダイナミックな横岳への稜線が素晴らしい赤岳、独立峰で視界を遮るもののない羊蹄山や岩手山、大菩薩嶺からの富士山、丹沢山(蛭ヶ岳)からの都心の夜景。
天気の影響も含めて景色があまり楽しめなかったのが頂上を含めてほとんどが樹林帯の皇海山、甲武信ヶ岳、祖母山(悪天)。頂上が残念だったのが標識隣にたまたま工事用簡易トイレのあった八幡平。
【達成感】
なにしろ遠かったが景色が素晴らしかった水晶岳・鷲羽岳、アクセスも不便で山行時間の長かった日帰り幌尻岳、同様に日帰り飯豊山、宮之浦岳は飛行機・フェリー利用等のアクセスも含めてはるばる来たなあと実感、ベテラン向けとガイドブックにあった岩の剱岳、奥穂高岳は早朝に河童橋から見上げた頂上に昼過ぎに到達し景色のすごさに感動。
逆に頂上近くまで車道があり、観光地の雰囲気で登頂の達成感薄かったのが八幡平、車山、美ヶ原、蔵王山、乗鞍岳。伊吹山は積雪により頂上まで車で行けず麓から歩いたので達成感あった。
【難アクセス】
落石や狭かったりの悪路で車でのアクセスが大変だったのは皇海山の栗原川林道、落石踏んでパンクして一旦登山を諦めた赤石岳・悪沢岳への畑薙駐車場手前、夜中の落石・倒木で道を塞がれていた光岳・聖岳の易老渡・便ヶ島への林道。どのICからも登山口の遠かった平ヶ岳、会津駒ヶ岳。飯豊山も遠かった。
【快適アクセス】
北海道山巡りに利用し、美味しい料理とビール三昧で海上景色やオリンピック大型テレビ観戦を満喫した新日本海フェリーでの新潟〜苫小牧往復。
【おすすめ初登山】
激混みシーズン以外RWで簡単に登れて景色がすこぶる良く、山小屋や麓の温泉も充実の木曽駒ヶ岳。富士登山で山嫌いになるような人も、木曽駒ヶ岳から登り始めれば山好きになること間違いなし。
【日帰り日の出】
美しかったのは冬の霧島山(霧氷の韓国岳と天孫降臨の高千穂峰)、雪の伊吹山、朝靄の筑波山。
【花鳥風月】
花はトムラウシ、幌尻岳、飯豊山、悪沢岳、(雷)鳥は残雪の立山、(強)風(体験)は浅間山(前掛山)、岩手山、雌阿寒岳、月は羅臼岳下山後のオホーツク海を照らしていた満月。
【心残り】
宮之浦岳から眺めただけの存在感たっぷりな永田岳(登っておけばよかった)、石鎚山でビビって登らなかった一の鎖、巻機山の沢登りコース(いずれ行ってみたい)、紅葉か雪景色を楽しみたい八甲田山、閉鎖直後で飲めなかった白馬岳・雲上のビアガーデンでの生ビール、ガスって景色が楽しめなかった槍ヶ岳、宮尾登美子の「天涯の花」に出てくる剣山のキレンゲショウマ(いつか見てみたい)。
【疾病】
高山病は富士山、北岳と奥穂高岳、膝痛・モモ痛は超沢山。いちばん重症なのが登山病(登山せずにいられない病)、別名好山病(こうざんびょう)。
【山小屋等】
お気に入りは鷲羽岳・水晶岳で利用したロケーションよく夕食の天ぷらが美味かった双六小屋、ロープウェイの山頂駅にあってあれこれ揃っている木曽駒ヶ岳のホテル千畳敷、車山近くでステーキ食べ放題・ワイン飲み放題の車山高原の小さなホテル シェットランド。
【温泉】
お気に入りは、白馬岳に近い蓮華温泉(駐車場も近い景観の山の斜面にあり半裸または全裸での五つの露天風呂巡りが楽しい)、白馬鑓温泉(小屋閉鎖後無料!で景観の山の斜面にある露天風呂が気持ちいい)、乗鞍岳に近い乗鞍高原温泉神嶽の湯みたけ荘(濃〜い硫黄泉)、雨飾山の雨飾高原露天風呂(林の中にあり無料で下山後の達成感に浸れた)、妙高山の黄金の湯(駐車場近くで無料!、近くにいくつか無料露天風呂有り)、草津白根山の草津温泉(恋の病以外効かぬ病気は無いという濃〜いザ・硫黄泉の大滝乃湯等)、八甲田山の混浴大浴場もある酸ヶ湯温泉、霧島山で龍馬も入った濃ーい硫黄泉の硫黄谷温泉(霧島ホテル)。基本的には、無料温泉が大好きで(当たり前か)、数日間香りが残るような濃い硫黄泉が最高。
【食事】
美味しかったのは、今まで食べて来たうどんは何だったんだと思わせた剣山近くの手打ちうどん屋田舎で暮らそうよの釜玉うどん、宮之浦岳下山後お風呂でサッパリできて美味しかった縄文の宿まんてんの地元バイキング料理、古民家の店内雰囲気良く天ぷらも美味しかった雨飾山の蕎麦屋蛍、品数豊富で下山後の体に優しく沁みわたった浅間山の食事処ふわり家のそばセット、旨さは期待せず入っていい意味裏切られた八幡平有料駐車場売店の稲庭うどん。
【周辺観光等】
涙なしには展示物を見られなかった開聞岳近くの知覧特攻平和会館、一度は体験したくて体験して良かったと満足した指宿温泉(いぶすきおんせん)の砂風呂、お囃子が頭から暫く離れなかった岩木山下山後のお山参詣、高妻山近く神話伝説の戸隠神社と真田丸オープニングに使われた迫力の戸隠連峰を望む鏡池。
百の山それぞれに思い出深い山行となりました。
[記録公開は2017年12月]
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