竜ヶ岳〜愛宕山 - ツツジ尾根〜米買道〜岩ヶ谷〜芦見谷左俣〜梨ノ木谷上流部〜北尾根〜竜ヶ岳〜滝谷源頭部〜三角点〜愛宕神社〜農林道
- GPS
- 09:12
- 距離
- 22.2km
- 登り
- 1,954m
- 下り
- 1,947m
コースタイム
- 山行
- 8:36
- 休憩
- 0:36
- 合計
- 9:12
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
■保津峡駅〜ツツジ尾根〜米買道〜水尾〜岩ヶ谷出合 保津峡駅からすぐの保津峡橋を渡り、右折、程なくしてツツジ尾根の登山口があります。 登山口からジグザグ道を登って行くと、少しだけやや急な斜面の区間があります。 その後はアップダウンのある道で、特に問題なし。 荒神峠から米買道に進みますが、前半は林道になっていました。 後半は以前と同じで、少し荒れ気味だけど、特に問題なし。 水尾の集落を抜けて、車道を北上して行くと左折地点にミラーがあり、そこが岩ヶ谷出合になります。 ■岩ヶ谷 細い沢沿いを何度となく渡渉しながら進む谷ルートです。 元々は古道があったらしく、部分的に残っているものの、全体としては踏み跡は分散していたり、はっきりしなかったりという感じ。 でも、特に進みにくい訳ではなく、進路の選択肢は豊富なはず。 ただし、ここでは良くても先では進みにくくなる事もあり、先を見据えた上でのルート選択が必要でしょうか。 ある程度の経験があれば、それも難しくなさそうな箇所が大半だと思います。 注意すべき箇所はありますが、きちんとした判断ができれば安全に歩行可能でしょう。 雨後は滑りやすそうだし、水かさが増して渡渉の難易度が上がる箇所もありそう。 歩き慣れていない初級者が単独で歩くのは避けるのが無難かな。 ■地蔵の辻〜芦見谷左俣〜サカサマ峠〜梨ノ木谷上流部〜サカサマ峠 岩ヶ谷を登り終えるとジープ道に出合い、すぐに地蔵の辻に至ります。 地蔵の辻からサカサマ峠方面へ向かう尾根道に進み、P796の少し先から谷へ下ります。 この界隈では貴重な自然の残る一帯なので、通行の際には一定の配慮を。 一般の登山道に合流後、サカサマ峠から梨ノ木谷の上流部をピストンしています。 滑りやすい所もあるので、足下に注意したいですね。 ■サカサマ峠〜芦見谷川沿い〜芦見谷林道〜沢の合流地点 サカサマ峠から少し進むと芦見谷川沿いの道となり、龍の小屋を経て、左俣と右俣の合流地点にある竜ヶ岳の登り口に至ります。 芦見谷川沿いを何度となく渡渉しながら下ります。 水量が少ない時は渡渉は容易ですが、水量が増すと倒木の影響などで難易度が上がるので、ルートファインディングをきっちりとしましょう。 渡渉が困難な場合には、撤退も選択肢に入れるのが無難でしょう。 途中からはトラバース道となり、道幅が狭めの所もあります。 その先は林道となり、滝谷の沢との合流地点に至ります。 ■北尾根〜竜ヶ岳山頂 合流地点で芦見谷川を渡渉し、尾根の下端へ。 ここから山頂へのルートはバリルートで、所々で踏み跡と目印がある程度です。 基本的に登りのみで、前半は特に急斜面が続き、途中に岩場があります。 岩場の手前に目印があり、右へ進む踏み跡があるので、巻き道が存在するのかも知れません。 岩場にも目印や踏み跡があり、通行は可能です。 所々に木が生えていたり、土の部分もあります。 岩はもろくて崩れやすいので、補助的な使用に留めるのが良さそう。 岩場の経験が少なくて客観的な見方はできないけど、それなりの経験と技量がないと危険でしょうか。 岩場を越えると難しい箇所はないはずで、そのまま尾根を辿ると、竜ヶ岳山頂に到着です。 ■竜ヶ岳山頂〜滝谷源頭部〜竜ヶ岳分岐〜三角点〜愛宕神社 竜ヶ岳山頂からは一般のルートで南下し、途中で登山道と並行する谷へ下っています。 谷の源頭部の方へ進んで行くと、登山道に合流します。 小ピーク付近で方向転換し、道なりに進みます。 再び登山道から逸れて滝谷の支谷に進み、滝谷の左俣に合流後、谷を登って行きます。 源頭部を経て登って行くと、竜ヶ岳分岐に至ります。 ジープ道を進み、分岐にて左折して登って行くと、小高い位置に三角点があります。 引き返して来てジープ道を進むと、地蔵の辻を経て、愛宕神社に到着です。 ■愛宕神社〜農林道〜水尾〜水尾遊歩道〜保津峡駅 表参道を下り始めてすぐに右側に下り口があり、そちらへ。 目印はなさそうだけど、注意していれば気付きます。 少し下って行くと折り返し、その先は階段がしばらく続きます。 ザレ気味の所が少しある程度で、問題のない道が続き、水尾参道に合流します。 今回はその先の分岐で右に進んでいますが、どちらでも問題なく水尾に辿り着きます。 水尾のバス乗り場の少し先に標識があり、そこから水尾遊歩道へ。 車道よりもこちらの方が距離が短いし、多少なりとも足への負担は軽い路面のはず。 車道に合流し、中尾根ルートの登り口を経て、保津峡橋を渡ると、すぐに保津峡駅にです。 |
写真
感想
今回は下山後に佐々木酒造に寄る予定で、早めに下山したいため、歩き慣れた愛宕山界隈へ。
昨年の6月に岩ヶ谷で、今年の4月にツツジ尾根で、それぞれボールペンを落としてしまっており、回収は難しそうだけど、何もしないままなのは心苦しい。
なので、今回はそこを通るルートで登り、クリンソウが見られる一帯を歩いてみます。
それに加えて、これまでの山行でチェックしていた竜ヶ岳の北北西の尾根に挑みます。
通常のルートである東尾根も結構な急斜面ですが、地形図を見る限りだと、こちらも同程度。
遭難の可能性もありそうなので、撤退も視野に入れての挑戦です。
以下、いつも通りに長文です。
始発で保津峡駅に到着し、前にも見かけた事があるような気がする方にご挨拶し、出発。
ツツジ尾根を登って行きますが、モチツツジがちらほらある程度で、他に花は見当たらず。
荒神峠にて米買道に乗り換え、しばらく歩くと大岩があり、中尾根ルートと出合います。
そのまま米買道を進むと、その先は道幅が広がり、林道になっています。
時と共に山の風景は変わるのを実感しながら歩き、水尾に到着。
バス乗り場のトイレに寄り、咲き始めのユキノシタを写したりして、水尾の集落内を進んで行きます。
集落を抜けた先を歩くのは初めてで、道の左側は柚子畑になっているようです。
水場を過ぎると岩ヶ谷の出合に到着です。
上記の通り、岩ヶ谷は昨年の6月に歩いており、それ以来の2度目。
沢を見た感じだと、その時よりも水量が多く、ちょっと心配。
ボールペンを探しながら登って行くも、道がはっきりしておらず、歩行可能な範囲が広めだし、倒木などで荒れており、分かっていた事とは言え、見つけるのは困難なのを改めて実感。
探すのに気を取られて転倒したりしないように注意して進み続け、要注意箇所に到着。
前回は左岸の濡れた岩を登って突破したのだけど、今回は沢に堆積した倒木伝いで進む事にし、あっさりと通過。
その後もやや進みにくい辺りなどを経て、古道の名残などを見ながら歩くと、沢は伏流となります。
この辺りから真っ直ぐの道となり、まずまずの斜面を頑張って登って行くと、再び沢に水流が戻り、程なくしてジープ道と出合います。
所要時間は昨年とほぼ同じで、色々と条件が違うので、まあ、こんなもんかなという感じ。
地蔵の辻を経て、サカサマ峠方面に向かいます。
P796に寄り道し、少し先から芦見谷左俣へ進みます。
少し歩くと水の湧き出し口があり、その先は細い沢となり、ゆったりと下って行きます。
所々にクリンソウが咲いており、良い感じ。
沢の合流地点の前後は新緑が眩しく、とても良い雰囲気で、のんびり歩きに。
その先のクリンソウの群生地はシカの食害のせいか、花はわずかで、昨年と同じくがっかりな状態です。
時間があると判断し、サカサマ峠を経て、クリンソウを見るべく梨ノ木谷を少し下ります。
いくつか咲いているものの、ここのも茎が食いちぎられたようになっています。
その先のクリンソウは無事で、大きな岩からの展望をチェック後、引き返します。
サカサマ峠を経て、芦見谷川沿いを進みますが、この辺りのクリンソウも花は少ない。
左俣と右俣の合流地点で順次渡渉し、竜ヶ岳の登り口に到着です。
近くのイワカガミをチェックに向かいますが、イワカガミではなく、イワウチワかなという感じで、頭が混乱。
登り口に戻り、芦見谷川沿いを下って行きます。
こちらも水量は多めで、ここ何回かは水量が少なかったせいで渡渉が容易だったのだけど、今回はきちんとした判断が必要な箇所もあるという感じ。
1か月ぶりの通行ながら、確実に季節は進んでいて、見られる花は変化しています。
トラバース道を経て、林道を歩き続けると、滝谷の沢との合流地点に到着です。
1か月前には、ここから滝谷の沢沿いを登って行きましたが、今回は別方面へ。
合流地点から竜ヶ岳の北北西の尾根の取り付きへ。
以前に確認した通り、踏み跡はうっすらとあるように感じられ、意を決して登り始めます。
最初から急な斜面だけど、足下はしっかりしており、適度に木の根があるので、問題なし。
どこかに難所があるはずだと不安な気持ちを抱きつつ、急斜面の尾根を確実に登ります。
しばらく進むと目印があり、右へトラバースして行く踏み跡が見えます。
常識的に考えて、前方に難所があり、それを巻いて進むルートのはず。
前方の確認に向かうと、やはり岩壁があり、自分の技量だと突破できるかは微妙な感じ。
右に進んでトラバース可能かを窺ってみるも、危険っぽい。
悩みつつ前方の岩壁を見ていると目印があり、通行可能のように思われ、まずは目印の地点まで進んでみる事にします。
夢中だったので細かい記憶は残っておらず、目印の地点に到着。
まだ岩壁は続いているけど、ここからは踏み跡が左右にあり、はっきりしている右側を選択して、滑り落ちないように注意してよじ登ります。
掴んだ岩がもろく崩れ去ったりするので、岩に頼り過ぎずに登るように心掛けます。
幸いな事に、岩壁の区間は長くなく、10分に満たないぐらいで通過。
高所恐怖症なのに、良く頑張りました。
その後も急斜面ではあるけど、難所はなく、標高を上げて行きます。
左右にトラバースして行く踏み跡を見送りながら進んで行くと、竜ヶ岳山頂に到着です。
山頂には単独行と思われる3人の方が休憩中で、変な方向から登場して、近くにいた人を驚かせてしまったかと思ったけど、そうでもなかったのかな?
ジープ道との出合である竜ヶ岳分岐方面へ向けて下山です。
登山道と並走する谷の源頭部を経て、通常の尾根ルートに戻ると、所々に咲いているヤマツツジが見頃で、良い感じ。
今回も滝谷の左俣の源頭部を歩き、季節の移ろいを実感。
三角点を経て、愛宕神社へ。
お詣りを済ませ、社務所前の休憩所にて昼食です。
下山は久しぶりに農林道で水尾へ向かう事にします。
母と男の子の2人連れが歩いて来られ、農林道の下り口の手前でご挨拶。
男の子が目ざとく農林道を見つけ、お母さんに告げます。
その流れから少しお話をさせてもらい、ヤマレコでレコを見させてもらっている親子連れの方もこんな感じで歩いておられるのかなと想像。
自分が子供の頃だと、山歩きとかには出かけたがらなかっただろうなぁ。
人間、変われば変わるもんです。
「気を付けて下さい」との旨の言葉を残し、農林道へ。
階段まではジグザグ道だと思っていたけど、折り返しは一度だけ。
記憶力の悪さに苦笑い。
順調に進んで水尾参道に合流し、その先の気になっていた分岐で右へ進んでみます。
写真107の地点に下り着き、地図で見る限りだと、こちらの方が歩く距離は短そう。
水尾の集落を抜け、遊歩道へ進み、ここでも花を探しつつ歩いているうちに舗装路に合流。
特に書くべき事はないまま歩き、保津峡駅に到着し、今回も無事にゴールです。
探していたボールペンは半ば予想通りに見つからず、やはり落とさないのが一番です。
懸案だった北側の尾根からの竜ヶ岳への登頂に関しては、ほぼ想像通りぐらいの難易度で、岩場は怖さを感じつつも何とか突破できました。
微妙に宿題が残っている状況だけど、高所恐怖症の身としては、再挑戦があるかどうかは微妙な感じ。
クリンソウに関しては、写真とコメントを見てもらうのが早そうかな。
EXIF情報を消した群生地に関しては、撮影の際に足下に注意して欲しいという点を喚起しようとの思いで、このような処置を採りました。
自分が撮影している時に苔を踏みつけているのに気付き、これは良くないと思ったのが直接のきっかけで、反省の念を込めつつです。
うう〜ん、今回もvgさんらしいコース選択ですね。
さすがに今回はボールペン回収は叶わなかったようですが…。
岩ケ谷のは雨とかで流されてしまっちゃってるかもですね。
竜への尾根、真似して行こう!とは全く思いませんが、
作業道から下りてきて一般道から枝分かれの道、
あれは気にはなっていたけど
どこかのお家に入ってしまうかも、と思っていたので
試せませんでしたが、なるほどなるほど、
今度試させて頂きます
これからは暑さ対策もお忘れなく、
気を付けて歩いてくださいね。
はい、今回もこの界隈をうろうろして来ました。
「らしい」との評価、何よりの言葉です。
食害に遭っていない場所では、クリンソウもきれいに咲いており、heheさんも是非とも見に行って下さいね。
ボールペンは見つからず、残念。
もう落とさないように対策を取っているので、それで勘弁してもらうしかないですね。
竜ヶ岳への尾根、地図検索の地図では赤線はなく、今回のが初になりますね。
色々なバリルートを歩き慣れている人なら問題ないのかもだけど、僕にはハードルが高めのルートでした。
単独行だし、あまり無理をしないようにしなくては。
でも、これまでの山行を通じて少しずつ技量が上がっているのは実感できたように思います。
水尾への下りの分岐、いつも気になっていました。
でも、あそこに辿り着いた時は疲れているし、時間もそれなりなので、これまでは見て見ぬふりでした。
実際に歩いてみて、奥の方に辿り着いちゃったと思ったけど、地図を見る限りだと、こちらの方が距離は短そうな。
どちらが良いか、お試しを。
この日は暑さは程々だったけど、そろそろ本格的な暑さへ突入して行きそうですよね。
去年は暑さに負けないように頑張って歩いたけど、今年はどうなりますか。
暑さに伴って本格的に活動を始める諸々の生物もいるし、お互いに何とか対処しましょう。
長丁場ですね 流石です
愛宕山付近はあまり歩いていませんが写真を拝見するとなかなかいいところのようです 機会があれば歩いてみたいです
クリンソウが絶えてなくならないことを願います
京都には愛宕山より高い山がいくつかありますが、北の方の山は登山口の標高も高いので、標高差的には愛宕山ほどではないはず。
なので、どのルートで登るにしても登り応えがあるように思います。
一般的には、表参道が最もたくさんの人が歩いておられるはず。
でも、歩いていて楽しいのは他のルートだと思われ、色々と探りつつ歩いています。
人がたくさん歩かない辺りには、京都北山らしさを感じられるような風景が広がっており、おすすめです。
クリンソウは食害の影響か、花が見られない株が多いのが残念ですが、所によってはきれいに咲いていました。
いつまでも残って欲しい風景ですよね。
摩耶山への山行での負傷、心配しておりましたが、順調に回復されているようで何よりです。
heheさんが書かれていましたが、ベースキャンプの山の神からのお許しを得るのが最も難関でしょうか?
早く復帰されて、安全に山行を続けられるよう願っています。
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