白山 加賀禅定道〜四塚山&大汝峰【彩と静かな北の大地】
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- GPS
- 12:08
- 距離
- 22.8km
- 登り
- 2,443m
- 下り
- 1,864m
コースタイム
- 山行
- 9:40
- 休憩
- 2:26
- 合計
- 12:06
天候 | 晴れ![]() |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自車でハライ谷登山口前まで乗り付け、下山口の別当出合には相方のハニーちゃんマシーンが待機。 その後はハライ谷登山口まで戻り自車を回収いたしますた。 尚、市ノ瀬〜別当出合間は週末シャトルバス規制が施されますが日曜日の午後12時より解除されますのでそれ以降でありましたら車の乗り入れが可能となります。 しかしながら午後5時まではシャトルバスのピストン輸送が繰り返されますので通行の際にはくれぐれも注意すること。 加賀禅定道ハライ谷登山口前では幅広の路側帯スペースにおよそ7〜8台くらいなら駐車可能であります。 それ以上となりますと路肩に路駐となってしまいます。 別当出合では専用駐車場及び道路脇退避スペースがございます。 くれぐれもシャトルバスの通行の妨げになるような駐車は慎むこと。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
○加賀禅定道 加賀禅定道では危険個所にはロープが施されていますので安心です。 気になる下草も綺麗に刈り払われていますので障害を来すことはございません。 ただ刈り払われた笹が残ったままとなっている箇所もございますのでその上を歩く際には若干滑りやすくなっています。 慎重に歩を進め転倒等に注意すること。 朝露及び泥濘対策として足元にはスパッツ等で対処することをオススメいたします。 申し遅れましたが天池から油池に向かう途中に1ヶ所だげ雪渓が現れおよそ20mくらいトラバースしなくてはいけませぬ。 藪につかまりながら高巻きや下巻きも可能ですがどちらの手段をとっても結構難儀すると思いますわ。 雪の状況は締まっていますが小刻みなスプーンカット状となっていますのでおもいっきり蹴り込みを入れてカニのヨコバイ戦術で挑めばクリアできるレベルだと思います。 ・暑さ対策は万全に この時期の加賀禅定道の核心は標高が低いが故の「暑さとの戦い」、これに尽きます。 道中が長い上にアップダウンも多く水場も乏しい(あるにはあるが期待しない方がいい)ので著しく体力が奪われてしまいます。 また稜線に出ますと厳しい陽射しをモロに受け休める木陰も極端に少なくなりますのでUV対策の他にも熱中症対策もしっかりと考えなくてはなりませぬ。 こまめに塩分補給と水分補給を行い無理のない行程で挑みましょう。 あとは虫対策もお忘れなく。 ○砂防新道 白山屈指の整備が行き届いた道となっていますので危険個所はございません。 従いますてご利用されるハイカーがとても多く終始渋滞気味となってしまいます。 人様との接触等により転倒滑落及び怪我や事故のないように注意が必要となります。 |
その他周辺情報 | 白山市瀬女にございます「はくさん比廚療髻廚気鵑貌帰り入浴させていただきましすた。 入浴料は大人500円。 |
写真
只今朝の5時半過ぎよ。
真夏のスタートとしては遅い出発だよね。
てなもんで早くもモア〜っとした暑さが漂ってんねん。
ホンマ大丈夫かいな?
「ヤルかヤラれるか」。
今日は暑さとの戦いに勝たないとHappy気分には浸れないわね。
「暑い!」。
森の中に入り高度をグイグイと上げているが、思う事と言えば「暑いじゃないか!」しかありませぬ。
「帰るのなら今の内やで」ともう一人の自分が問いかける。
「そ、そうしようかな…」と弱気な気持ちに傾きかけた時にコチラのお花が目の前に現れ私を励ましてくれた。
大好きなお花のソバナさんを前にしてカッコ悪い姿を見せる訳にはいかね〜。
ブナ林にアサヒスーパービームが射し込んできた。
「ふっふっふ」。
森オタクが泣いて喜ぶブラボータイムを迎えたわよ。
だけどこの良さを感じて歩いている人はきっと誰もいないと思うわ。
どちら様も「ただでさえ暑いっつうのに余計なことしやがって〜」と恨めしく思い、汗をしぶってうつむきながら黙々と歩く姿しか目に写りませんもん。
ブナの急坂を登り上げると一旦立ち止まって覗き込みたくなるコーナーがあり、私的にはこの場所を「笈覗」と勝手に銘打って一人で癒されていますねん。
ほら見て。
ブナの枝がフレームとなって結構良い絵になっているでしょ。
今日はトンボも良いアクセントになっているわよ。
ハライ谷の森を語るとすればやはりこのダケカンバの巨人たちとなりますでしょうね。
ホント誰もが圧倒されちゃうアトラクション的なエリアと言ってもいいんじゃないでSHOWか。
個性溢れる巨人たちが多くいて、見て、触れて、ゆっくりと佇んでいたいと思わせる静かな森でもあるの。
出た!
遂に北部白山の主峰である七倉山と四塚山が姿を現したわよ。
先日歩いた楽々新道の清浄ケ原のラインも見て取れるわ。
ふふん、この凛々しい姿を見ると俄然闘志が湧いてきたわよ。
「え〜!、ちょっと遠すぎよ…」と思っちゃうと終点は天池となってしまうねん。
森を抜けしかり場を越えるといよいよ灼熱稜線に差し掛かる。
標高が1600m前後の高度では全くもって涼はありません。
本コースの鬼門とも言える辛いスカイラインである。
遠くに目をやると個性的な山容が多い白山北方稜線が見て取れるんだけど、北アルプス艦隊群は雲の襲撃に遭い沈没しちゃったようね。
「暑い!」。
やっぱ涼しいバスに乗って標高の高い位置からスタートすべきだったのでは?と誰もが思うであろう。
きっと今頃は山頂を制しノンアルコールビールで乾杯する目が垂れ下がった幸せな人達で盛り上がっているに違いない。
「チックショ〜」。
バス代の500円をケチったばっかりに辛い試練はちぢくのである。
標高が低い出発となったからでありましょうか?、「あ、あのう、こちらではお花は無いんでしょうか?」といった疑問をずっと抱いていた。
歩き始めて2時間半、標高1600mを越えた辺りでようやく出会えたお花がコチラで、これからやっと花の白山ZONEを満喫できるゾと実感する。
私の好きな笈や大笠山。
長いことこの両座には訪れていない。
また再訪してみたい気持ちは常々あるのですが、今は只々冷た〜いソーメンかレディボーデンのアイスクリームを食べたい方が優っている。
ちょっと大休止させてちょうだい。
「にいちがに、ににんがし、にさんがろく…」。
よし!、意識はもうろうとしつつあるが脳は良く機能しているわ。
本日2回目の朝食であるアンパン&クリームパンを摂取。
「日本の第8代目首相は誰?」。
「田中角栄!」
よし!、脳は全く問題なし!(答えられなくて当たり前)。
さぁ、オナラも快調にぶっ放したのでそろそろ進めちゃうわよ。
暑さから免れたいのなら頑張って上に行くしかないねん。
この地に留まっていたら時間と共に更に厳しい酷暑が襲い掛かり大変な目に遭っちゃうからね。
前回はハニーちゃんとここまでやって来たんだよな。
そうよ、そすてここでいつものように塩ラーメンを食べるつもりだったの。
なのに、なのにメインの塩ラーメンを家に忘れてきた半端ないおバカがいたのよ。
罪人は罰金300円、執行猶予1週間の刑となる。
この時の私達の昼食は蒸したウインナー5本を分け合っただけとなったのであった。
このコースの試練中の試練と言えばこの目の前に聳えるおぞましい激坂である美女坂なのでありますのですけれども、今日は既に違った意味での試練を幾つも味わったのですっかり麻痺しちゃっている。
とは言いましてもこの後どうぞお手柔らかにお願いいたします。
美女坂は辛いと言えば辛かったし、なんてことねと言えばなんてことね〜ですた。
ただこれだけは言える事なのですが正直楽しくは無かった…。
森メグラーとしましてはですね、こういった場所は正直得意ではありませんし快楽も覚えませぬ。
だけどここからは加賀禅定道自慢のボーナスステージなのよん。
ワクワクしちゃうわよね〜。
言わずと知れた名瀑中の中の名瀑「白山百四丈滝」でございますて直瀑としては落差90mを誇り日本最大級と言われている。
あの女優の工藤夕貴さんもこの滝に打たれてドエライ感動したらしいですってよ。
(打たれてへん!、打たれたのは日本の滝百選の姥ケ滝だっちゅ〜の)
百四丈滝のスンバラシ〜ところはこの広大な大絶景と共に味わえるところよ。
真夏では朝の早い段階からガスり始めてしまう事も多いので「百四丈滝&清浄ケ原&四塚山」の三点セットをGETできる事すら難しいの。
今回は見事にその三点セットをGETできますたわよん。
あらららら…。
なんと池塘がこの連続して続く厳しい酷暑の影響からか?完全に干上がっちゃっていますわ。
この地にある池塘の9割以上が完全に干上がっていたのよ。
こうなるとここの池塘で生きている水中動植物の生態がかなり脅かされてしまいますよね…。
7月初旬から全く降らなくなった雨。
これは一刻も早く命をつなぐ天からの恵みが欲しいところね。
ふふん、約15分寝ちゃったもんね。
お陰様で足が大分楽になったわよ。
お目覚め後の給食時間ではハニーちゃんお手製のおにぎりとキンキンに冷えたフルーツトマトを召し上がったわ。
ホンマ「効くーっ!」って感じで生き返ったわ。
ハクサンコザクラ大群落の中に白一点が目に留まった。
「ん?、ハクサンコザクラ群の中にイワイチョウが一株だけポツンと咲いてんの?」と、普通に思った。
だけどよくよく見ると真っ白なハクサンコザクラさんじゃないか。
時間と共に数々の不気味な雲が白山に襲いかかりだしてきた。
今から目指す四塚山上空もほとんど暗黒の渦に占領しつつある。
樹々やお花にしましたら恵の一雨が欲しいところではありましょうけれども、今は逃げどころの無い稜線での突然の雷雨っつうのは勘弁して欲しい。
今年はニッコウキスゲと共にビンビンにそそり立ち元気な姿を披露するコバイケイソウさんが各お花畑にてハイカーさんの心を魅了しているようだ。
コチラの加賀禅定道でも見頃の時期も関係しますが、6:4の比率でコバイケイソウが優っていたような感じであります。
(ニッコウキスゲのツボミもまだまだあったので逆転の可能性は大よ)
この岩には正式名称は無い。
でも言われてみれば「あっ、ホント!、似てる似てる!」とも感じ取れる素晴らしいオブジェである。
大きさもそれなりにあるのでネーミングの検討をお願いしたいものである。
正直私もワニのオブジェに乗っかって自撮りしてみたい気分であった。
「どうしても君に逢いたくて…」。
今日の地獄の酷暑山行を決心させたのはコチラの存在以外何モノでも無かった。
加賀禅定道でミネウスユキソウさんに逢うとしたらここにしか無いので旬を迎えた今行くしかなかった。
そして願いが叶った。
やはりナナカマドの色好きが始まったようだ。
ん?、その表現は違うじゃないか!
正しくは、やはりナナカマドの色付きが早くも始まっているようだ、が正解だ。
色好きと言えば赤やピンクの人たちの事を言うのよ。
だけど今年の猛暑や雨不足が今後の紅葉の出来栄えをどう左右するのかしらね?
暑さの鬼門はずっと続いていましたが物理的鬼門が遂に現れた。
なんと道を閉ざす雪が現れよったんや。
え〜!、聞いてないんすけど…[[sweat]]。
幅にしておよそ20m弱、落差40mくらい。
(滑り落ちたら怪我は覚悟すべし)
枝や藪を掴んで高巻き&下巻きすることも可能でしたがスプーンカット状となった雪に蹴り込み「スパイダーマントラバース」で何とか切り抜けたわ。
ここにきてようやく雪が融け始めた斜面もありますのでやっと春を迎えたところなんかもございますの。
今頃ショウジョウバカマですか?なんてところもあるんですわ。
日当たりの悪い湿地帯や木陰といった場所ではこれからがサンカヨウさんやキヌガサソウさんなんかも見られるところもあったりしますねん。
コチラも元気よ。
威勢のいいみんなは一斉に指を立てて「いつでも掛かってこいや〜!」的MODEとなっていてとても挑発的だったわよ。
でも見ようによっちゃ〜芸術的アートの一面もしっかりと出ていて思わずキャッチさせていただいたわ。
正直地味なお花なのですけども私的にはお気に入りの存在なのでありますねん。
草蔭にそっと咲く姿勢が健気と言いますか日本古来の女性に見られたような一歩下がって好きな男性に尽くすお淑やかさが感じられるのであります。
ここまで来た以上は引き返すに引き返せない。
こうなったらとことんまで突き進むのみだ。
長坂を登り始め遂先ほど難儀した「生か死か斜面」を振り返る。
もしもここで落ちていたら明日の朝刊の隅の方に「無謀な登山者」扱いで載っていたかもしれない。
安全第一でこの後も気を引き締めていこう。
長坂はこれといって見どころが無いので度々振り返っては自分の歩いてきた軌跡に対して努力を誉めるしかありゃしません。
誠に手前味噌かもしれませんが「こんな素敵な景色を見させてくれて誠にありがとうございます」と拍手を送りたい。
美女坂の数倍過酷と言われる長坂は何もM要素ばかりではありませんのよ。
途中には傾斜の緩やかなところも現れ出してゆったりと景色を見ながら寛げる場所だってあるの。
今はその場所にタカネマツムシソウさんが彩りを見せ、とてもほのぼのとさせてくれたわ。
遂先日、夢心地に浸れた道が見える。
おそらく今日の猛暑では誰も歩いてはいないだろうな。
どこを歩いても暑いのには変わらないんだけど、どうしてもロングと言うことで敬遠されてしまうねんな。
白山には魅力溢れる良い道が存在するのに勿体ない話だ。
「いつ会えるか?いつ会えるかとずっと思って歩いていたよ」。
「そしてやっと会えたね」。
「私も貴方をずっとお待ちしていました」。
「嬉しい…」。
We reunited.
君と再び会えた夏にとても感謝したい。
加賀禅定道の雄である四塚山の姿はガスに包まれて全く確認することも出来ない。
これでは「全くもってテンションボロボロだよ…」と、思わず嘆いてしまいたくなるのですが、猛暑予報が出ている今となったらむしろこれは天の恵みと言ってもいいわ。
今はこの条件下が一番ありがたいねん。
要はこれから目指す四塚山山頂に辿り着いたらピカーっと晴れてくれたらそれでええねん。
なにはともあれ四塚山に到着。
コチラには誰もおらんと思っていたが一人だけ先行者がおられた。
何でも今から加賀禅定道を下るんだって。
いや〜、今から灼熱の加賀禅定道を下るってか!
ホンマあり得へんてば。
でもまぁ、どうぞ無理せずお好きにやってちょうだいな。
四塚山最高点であるP2530は端から断念。
取り敢えずは藪を漕いで三角点GETだけに留めておいた。
早朝の超CLEARなコンディションであればコチラから日本海と麓の街並みも堪能できたであろうが今は白い闇に包まれてしまっているので最高点を極める意味も無いと判断した。
四塚山山頂大地では標準を定めたかのようにハクサンコザクラの花期をドンピシャとさせてくれていた。
思わずしてやったりと言いたいところだが、朝までの超CLEARな時間帯にこの地に辿り着けていたら文句なく100点をあげていたわ。
雪融けが進み四つの塚のは全て露出していた。
辺りはお花畑一色。
特にチングルマのお花がお見事であったわよ。
あとね、ハクサンイチゲさんとアオノツガザクラさんのバックアップフォローも添えてグレード感に拍車を掛けてくれていたわ。
このアングルも見てみたいとずっと思っていたのよ。
これを意識して毎年のように訪れていても花期のハズレがあったり天候不順があったりで中々思い通りのアングルをキャッチすることが出来なくてね。
今回は見事にパンパカパ〜ンよ。
七倉ノ辻では高山植物界の黄色のお花のKINGに君臨するシナノキンバイさんと白いお花のQUEENハクサンイチゲさんの競演が実現!
見る者とすれば静かにこのシーンに触れあえたことがなによりの贅沢な一時であったわ。
お花畑の三要素。
お花をイキイキと見せる陽射し、バックの青空、そすて旬のお花たち。
やっぱこれに尽きるでしょ。
たった今、この一瞬だけ、私の為に素敵なエンターテイメントショーが繰り広げてくれたの。
このイキな計らいにはグッときたわ。
この時期ですとイワキキョウさんとのコラボが定番っすよね。
だけど私は断然コチラのお花の方がお気に入りなの。
ビクターの蓄音機を連想させるイワキキョウさんには何故かビビビとくるものがないねん。
なんでやろ?、ソバナやシャジンは好きなんだけどね。
正直言って誰からも注目されない地味な存在です。
皆さまのアップを拝見させていただきましてもスルーされているケースが多いねん。
それはおそらくこのお花の色からして「枯れているお花」だと誤解されているからでありましょうか?
私はね、そんなのを理由に致しませんわよ。
むしろこのお花は待ち遠しいお花の一つでもありましたわよ。
気合を入れても最終バスには間に合わない時刻となってきていますのでめっちゃひっそりとしちゃっている。
ふふん、むしろ私はこれが狙いでもあんの。
大渋滞の砂防新道はまっぴらごめんなのでこのごゆるり作戦が見事功を奏したわよ。
私、高山植物界の中で一番大好きなお花がコチラのセンジュガンピさんなのであります。
白山では砂防新道でよく見かけますので、今回みたいにじっくりと愛でたい時などには人のいない時間帯を狙って会いに行くようにしていますねん。
最後は姥ユリラッパ隊たちが見事なファンファーレで私を見送ってくれますた。
ついでに言うとほのかなフレグランスの香りも放ってくれるので気分は上々よ。
アナタたち、良い仕事をなさっていますわね。
感想
皆さま、こんにちは。
ご機嫌いかがかしら?
いつもいつもアップが遅くってゴメンなちゃいね。
このアップ公開だってあと2日の命。
これでもね、急がなくっちゃ急がなくっちゃと思いながらやってんの。
(ウソウソ、ホント言うとね。晩飯時にお酒飲んでいつの間にかグワーッっと気持ちよく寝てしもうて、気が付いたら次の日の朝を迎えてたってパターンの連続だっちゅうねんこれが)
あらまぁ、そ、そうでしたかしらねぇ?
でも皆さま方にはですね、夏の素敵な北部白山の魅力を是非とも知っていただけたらなと思い、苦節8日間を掛けましてほのぼの&ドキュメンタリータッチのレコを製作する事に努めますた。
(もっと早よやれ!、ほんとグータラしすぎでっせ)
それではご覧くだちい。
さてこれより本題よ。
「森を抜けたら天国が待っているハズ…」。
このように思えるように今回の白山計画を練ってみますた。
んが、待ち受けていたもの言えば…。
照り付ける厳しい暑さ、体力を蝕むアップダウンの稜線、まとわりつく虫との格闘。
ほんと天国とはかけ離れた序盤であったわ。
水の消費量は著しく進み、只々苦行と思える辛い道のりであった。
しかり場を過ぎ稜線上に出ましても暑さは和らぐことなく、むしろ強い陽射しを猛烈に受け只々辛い標高1600m界隈であった。
「花の白山と謳われているのにいったいどうしちゃったのよ?」。
稜線上を歩いていても夏のお花を彩るシーンに全く出会えなかったのであります。
これはひょっとすると…、ヘマったかしら?(選択を誤ったか?と不安が過る)
とは申しましてもお天気は申し分なく、これから目指したい四塚山は凛々しく捉えられているので気持ちだけは切らす事はなかった。
今後現れてくれるであろうと信じたい白山自慢のあらゆるお花たちとの再会に期待を寄せ、このコースの鬼門とも言える美女坂に挑んだ。
例年だとこちらの美女坂でも登りの合間にはミヤマコゴメグサやウメバチソウなんかも見られ幾分気を安らげることが出来るのですが、今回に至ってはそれらも現れることなく只々部活練習のように歯を食いしばってひたすら挑むだけでしかなかった。
「ボーナスステージはこちらの上の舞台で繰り広げられてますから…」。
これを励みに、これを信じて標高差300mを無心に登った。
美女坂の頭に登り上げるとそれまでの空気が一変した(のように感じた)。
それまでの重く暑くモア〜っとした空気からカラっとした爽やかで涼し気な空気に変わったのだ(のように感じただけかも…)。
激坂は終わりを告げ道脇には夏のトップスターであるニッコウキスゲも現れだす様になったのだ。
「この上には天国が待っているのか?」。
気持ちもこれまでのイヤイヤ部活MODEからルンルンハイジMODEへと変わっていくのが感じ取れた。
百四丈滝の展望台の上に立つと今までの辛さが全て帳消しとなった。
「ここまで頑張って良かった〜」。
そのように思えるくらい今回の百四丈滝は素晴らしかった。
滝見を終え天国への歩みとも言える木道歩きとなると今年元気なニッコウキスゲをはじめとしたお花たちが私を歓迎してくれたわ。
ただね、私的にとても楽しみにしていた池塘がこの夏の厳しい猛暑でほぼ干上がっていたのには切ない気持ちを覚えました。
水辺に生きる動植物やコケなどの出会いも楽しみにしていただけにとても残念な気持ちとなりましたわ。
天池に到着するとそれまで元気だった青空が休憩を取り始め辺りはガスに覆い尽くされるようになった。
その御蔭とも言いたくはないが陽射しが遮られてしまったことでそれまでの地獄の暑さからは解放されるようになった。
期待していたお花畑には満足そのもの。
特にハクサンコザクラとチングルマが素敵なハーモニーを奏でていたわ。
ハクサンコザクラの群落にはシロバナも登場し、これには心から拍手を差し延べましたわ。
天池で休憩を終え更に上部を目指す。
今回この天池よりも上を目指してみたかったホントの理由とは?
勿論、旬を迎えたばかりの華々しい四塚山コザクラ庭園を見てみたかったのが狙いの一つであったが、加賀禅定道にピンポイントに咲くミネウスユキソウさんとの出会いが私の気持ちを後押ししたの。
(まだ咲いていなかったり、花期を過ぎ枯れていたりしていたら今回の山行はあんた暑いのによくやるわねといった苦行となっていたであろう)
ミネウスユキソウさんは大好きなお花の一つでもある。
その大好きなお花を大好きな加賀禅定道で是非お会いしたいじゃないですか。
天池から歩を進めると四塚山と清浄ケ原の景色は更に迫力を増してくる。
そすてお花の種類や密度もグレードアップしてくる。
これを胸躍らずにはいられないよ。
真夏の暑さで最初は挑むことを躊躇したがこの景色を前にしたら「アンタはヤルじゃない!」と自分で自分を誉めて胴上げしたわ。
天池を含めて更なる上部となる四塚山や大汝峰までは白山屈指のハイライト。
先日歩いた別山平やこれからが見頃を迎える中宮道の北弥陀ヶ原&お花松原と共に白山を代表する夢のお花のPARADISEと言える。
今回はまたまたハニーちゃんの協力のもとで恒例の「日帰り行きっぱなしシリーズ」を見事成功を収める事が出来ますた。
静かで素敵な夢心地をありがとうございます。
終わってみればめっちゃクッタクタになりましたが、いつまでも余韻に浸れる素晴らしい一日でありました。
皆様方も是非TRYなさってみてはいかがでしょうか。
おしまい。
ミラーさん、こんばんは
記憶を手繰り寄せると、これは中飯場2(笑)の日ですね。あの日は猛暑でした。まあ毎日猛暑ですが。それはさておき、あの暑さの中を23kmも登ったり下ったり寝っ転がったり・・・素晴らしいお花畑なのはすごーく伝わってきましたが、これは命懸けですね。例年にない冷夏だけど、なぜだか北部白山のお花畑は素晴らしい、という年がやってきたら、チャレンジしてみますー
私があと1時間ちんたらして、ミラーさんがあと1時間早く下山してればウメガサソウはここよッとドヤ顔で教えてあげられたんですが、また来年ですね。私もコマクサ四郎との初対面は来年に持ち越しました
アマニュー。もう言葉がありません。私のお気に入りはオオハナウドだったんですが、今晩アマニューの夢をみてしまいそう
ランちゃん、かんばんは。
ありがとうございます。
(‘かんばんは’って何やねん?。修正せんのかい?)
「記憶を手繰り寄せると、これは「中飯場2(笑)」の日であの日も確か猛暑ですた
」。
ほほう、あの日はそうだったんですね…。
アップ公開も瞬時に抹殺され、やがて10日くらい前の出来事の記憶は15歳の時の記憶より薄らいでしまっているわ。
毎日リリカとロキソニンを服用してやっとやっと動いているキカイダーの身体と脳はオンボロ同然ですわ。
でも愛は命懸けよ。
ランちゃんがオオハナウド君に恋をしたようにルパンも峰薄雪子ちゅわ〜んにメロメロとなってしまったのでたかだか三つや四つのアップダウンなんざ何てことね〜ですわ。
そうそう、美白のアマニュー君もめっちゃイケメンでしょ。
こんなイケメン君と出会えたらマジでムチューになっちまうって。
それはそうと次回のアップにも取り掛からないと…。
だけど君の教えは忠実に守ったわよん
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