折立ー薬師岳ースゴ乗越ー五色ヶ原ー室堂 炎天の縦走


- GPS
- 35:35
- 距離
- 31.0km
- 登り
- 3,418m
- 下り
- 2,337m
コースタイム
- 山行
- 4:58
- 休憩
- 1:08
- 合計
- 6:06
- 山行
- 9:53
- 休憩
- 1:50
- 合計
- 11:43
天候 | 8月1日 晴れ 8月2日 午前 快晴 午後 雲多し 8月3日 曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2018年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
帰り 室堂バスターミナルから高原バス、ケーブルカー、電車を乗り継いで電鉄富山 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
調理用食材
調味料
飲料
ハイドレーション
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
地図(地形図)
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
ナイフ
カメラ
ポール
テント
テントマット
シェラフ
ヘルメット
|
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感想
折立から室堂まで二泊三日で縦走しました。
1日目は折立から薬師岳山荘まで。
2日目は薬師岳山頂を始めとして5つのピークを経て五色ヶ原キャンプ場まで。
3日目は浄土山を経て室堂までです。
二泊ともテント泊でと考えましたが、2日目の行程を少しでも短くした方がいいだろうと、1日目は薬師岳山荘まで進むことにしました。
8時半に折立の登山道入口を出発。登山道入口からすぐの急登を登り切ると後は穏やかな高原の道が太郎平小屋まで続きました。
ただ、高原地帯に入って薬師岳山頂辺りが見えてくると、その遠さに若干の気後れを感じざるを得ませんでした。
太郎平小屋で登山届を提出しました。
受け付けた係の人からこの先の注意点の説明を受けました。
注意点は4点。薬師岳山荘で水の補給は難しいので薬師峠で補給していくこと。北薬師岳への稜線は切れているので十分注意すること。2日目の行程が長いので途中のスゴ乗越小屋で水を補給すること。鬼岳の雪渓は滑落事故が起きているので通過には注意すること。以上でした。
小屋前から下って薬師峠のキャンプ場に12時半過ぎに到着。昼食休憩を取りました。昼はチキンラーメンミニ2個。コップにラーメンを入れお湯を注いで食べました。
水場は十分な水が出ていました。ハイドレーションの補充と新たに1lを追加しました。
ここから先の登りは沢沿いの岩場を登りました。
40分位の登りで薬師平という高原に到着。
黒部五郎岳が大きく見えました。
草原が切れ石混じりの急登を上り詰めるとほどなく薬師岳山荘でした。
初日の歩行時間は休憩時間込みで約6時間。左程の疲れもなく歩けました。
この日の夜は富山で花火大会がありました。
日没時間頃は雲に覆われ富山平野は見えませんでしたが、花火大会開始の20時頃には雲が取れてまさしく下界で打ち上げられている花火を見ることができました。山行の良い思い出になりました。
2日目は山荘を5時半に出発。
50分程で山頂に到達。いつもの通り山頂で記念撮影。
薬師岳から北薬師岳への稜線が怖い位切り立って見えました。
1時間弱かけて北薬師岳に到着。実際歩いてみると怖さはほとんど感じませんでした。
しばらく岩の上を伝って歩き40分程で小ピークへ。
ここから先下りになるのですが岩で歩きにくかったり、小石混じりの滑り易い登山道が続き全くペースが上がりませんでした。
標高2900mの北薬師岳から標高約2300mのスゴ乗越小屋まで600m下るのに2時間半かかってしまいました。滑り易い下りは嫌いです。
下りですっかりペースが狂い、スゴ乗越小屋到着時はかなり疲労を感じました。歩行時間はここまで4時間半。時間以上の疲労感でした。
約25分の休憩で気を取り直して出発といきたいのですが目の前にスゴノ頭への上り、続く越中沢岳の上りを見てしまうと本当に登るのという感じで今ひとつ意気が上がりませんでした。
スゴ乗越までの下りも40分かかり強い日射しも相まってますます疲労感が大きくなりました。
大きな段差のある急登、山頂直下の岩場を登り切りスゴ乗越からの標高差約250mを約1時間掛けて登り切り標高2401mのスゴノ頭の広場に到達。12時半近くなっていたので昼食休憩。この日もチキンラーメンミニ2個。栄養補給としてハチミツをお湯に溶かして飲みました。
この頃から雲が流れ始め辺りを覆うようになりました。直射は避けらるようになり少しは楽になりました。
20分掛けて約100m下って越中沢岳への上りとなりました。
標高差約270mを約1時間10分かけて標高2591mの越中沢岳山頂に到着。この上りは岩場もある急でかなり難しい上りでした。
ここまで出発から約9時間、本当に遠くまで歩いて来たというのが実感です。
しかし、2日目の目的地まではまだあります。
穏やかに235m下って40分で標高2356mの越中沢乗越。
標高2616mの鳶山山頂へは標高差260m。この日最後の上りと思い頑張りました。
1時間で山頂。後は五色ヶ原へ下るだけ。
ですが岩がスムーズに下るのを妨げました。
木道に入ってからも建物から遠ざかるように感じる位長くかかりました。
17時頃やっと五色ヶ原山荘に到着。キャンプ場の受付を済ませ20分掛けてキャンプ場まで歩きました。
この日の歩行時間は11時間50分。疲れました。
テント設置後夕食。レトルトのハヤシライスと野菜スープ。
後はいつもの通り眠くなるまで読書。
翌朝は4時に目覚まし。
しばらくテントの中でぐだぐだして4時半頃に起き出しました。
雲が空を覆っていて風もやや強かったです。
テントを片付け、ザックのパッキングが終わったのが5時半過ぎ。
朝食は野菜スープとシリアルにハチミツを垂らしお湯をかけたもの。
全ての準備ができたのが6時15分過ぎ。朝の片付けを手早くというのはまだまだのようです。
6時20分頃、キャンプ場を出発。
しばらく草原の木道を歩いてからザラ峠への下りに入りました。
約40分で標高2348mのザラ峠。
標高2714mの獅子岳山頂まで標高差約370mの上り返し。
約1時間で獅子岳山頂。この上りには梯子や鎖が2、3箇所ありました。
次に見えるのは鬼岳ですが、ここは東面を巻きます。
問題は雪渓です。手前の雪渓は短くほとんど問題ありませんでした。
次の雪渓は途中途切れますが100m位と長く右側に緩く傾斜している斜面を横切る形になります。雪渓の表面はシャーベット状で滑り易く緊張感を持って歩きました。
ここでは3人の方がスコップで雪上にステップを切る作業をしていました。ご苦労様ですと声を掛けて通りました。
獅子岳山頂から雪渓の横断を終えるまで約50分間休憩なしで歩きました。雪渓上を緊張して歩いたせいもあってかどっと疲れが出て中休憩。
しばらく下って最後の上りとなる龍王岳に向かいました。
龍王岳も山頂は踏まず、登山道を登り切りしばらく行くと浄土山南峰となる富山大学研究所の建物前に10時10分頃到着。
その後は一ノ越を経由して11時丁度に室堂バスターミナルに到着。
3日目の歩行時間は4時間40分。最後は意外とあっさり終わったという感じでした。
今回の山行で楽しかったことを上げると、第1点は薬師岳までの高原歩き。晴れて暑くはありましたが高原を吹き抜ける風が気持ちよかったです。
第2点は眺望。遠くからでも薬師岳山頂辺りが望めたり、黒部の山々、剱岳、立山方面が望めたりと雄大な景色を楽しめました。
苦しかったのは小石混じりの下り。ずるずると滑り歩きにくいこと。何度も登り下りを繰り返すのでが、上りに入った方がきつくはありましたが歩き易く感じました。
下りに関してはザックの重量が関係しているのではないかと個人的に考えています。テント泊装備の約20kgのザックを担いでいると重心が後方に移動し(ちなみに体重は62kg)、下りでは普段の歩き方では接地した足が重心の前に出るため後ろに引っ張られる格好になって滑るのではと考えています。下りでは意識して前傾気味に歩く必要があるのではと考えています。
このコースを踏破する上での課題は2日目の長丁場をいかに無理せず歩けるかということでしょう。歩ききれる体力的なことはもちろん時間的にも宿泊地に暗くなってから到着するような時間配分は避けなければならないでしょう。
そういった意味では小生の今回の計画は時間的な見積に甘さがあったと言えるでしょう。
初めまして。
昨年の同じ時期にほぼ逆のコースで縦走をしました。(別山・真砂岳から立山へ登りましたが) kanao_yさんのように健脚ではないので、もう少し小刻みにテン泊をしながらでしたが。
それでも、五色ヶ原〜スゴの小屋までの予定日がかなり暑い日で半ば熱中症気味になり、かなり時間がかかってきつかったことを思い出します。あそこはアップダウンも結構ありますし、コースの中でもきつい場所だったような気がしています。テン泊ということで、私も25圓離競奪を担いでいたのでバテました。
その反省から、何とか荷物を精選して軽くしたいと思いつつ、結局、今年も25坩幣紊鮹瓦い任靴泙い泙靴燭・・・
計画の甘さは私はいつものことなのですが・・・ いつまでたっても成長しません。
初めまして。
ご夫婦で山行を楽しまれているようで何よりです。
私は単独行がほとんどで一緒に良い風景を見られたらと思うこともしばしば。
さて、今回の山行は北薬師岳まではほぼ想定内の歩きができたのですが、スゴ乗越小屋までは強い日射しと苦手の下りですっかりペースを落としてしまいました。
スゴ乗越小屋から先のアップダウンは高低差も距離もかなりあって本当にきつかったです。五色ヶ原に着いた時にはほっとしました。
北アルプスは剱岳、立山以外はほとんど歩いていませんでした。黒部源流域は山深い感じがして今度はそちらの方にも行ってみたいと思います。
コメントありがとうございました。
ちなみに、五色ヶ原キャンプ場の水を煮沸せずに飲みましたがおなかへの影響はありませんでした。
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