白峰三山＊頭痛 嘔吐 試練の高山病と向き合う＊標高日本2位3位＊

2018年08月05日(日) ~ 2018年08月06日(月)

• GPS: 19:42
• 距離: 25.7km
• 登り: 2,718m
• 下り: 3,379m

コースタイム

1日目

• 山行: 8:32
• 休憩: 0:27
• 合計: 8:59

7:23 広河原インフォメーションセンター
7:29 7:29 広河原山荘
7:51 7:51 白根御池分岐
10:20 10:20 大樺沢二俣
13:23 13:36 八本歯のコル
14:10 14:19 吊尾根・北岳山荘トラバース道分岐
14:42 14:42 吊尾根分岐
15:05 15:07 北岳
15:27 15:29 吊尾根分岐
15:55 15:56 トラバースルート分岐
16:22 北岳山荘

2日目

• 山行: 10:22
• 休憩: 0:19
• 合計: 10:41

4:37 北岳山荘
5:13 5:13 中白根山
6:08 6:13 間ノ岳
7:07 7:08 農鳥小屋
8:13 8:14 西農鳥岳
8:48 8:48 農鳥岳
9:37 9:38 大門沢下降点
12:32 12:41 大門沢小屋
14:26 14:27 森山橋
15:00 15:00 奈良田第一発電所
15:17 15:18 奈良田駐車場
15:18 ゴール地点

天候

2日とも晴れ

アクセス

利用交通機関：

バス 自家用車

自宅→圏央道→中央道【甲府南】→奈良田温泉駐車場(無料)→バス始発5:30→広河原登山口6:15着予定
バス料金1130円(現金支払)

コース状況／危険箇所等

「7月の記録的大雨で北岳大樺沢ルートは 今シーズンは復旧ができない可能性」とHP記載がありましたが
関係する たくさんの方々のお陰で 早々に復旧されていました。
この場をお借りして 心から感謝申し上げます。

その他周辺情報

奈良田の里温泉 550円
♨︎源泉かけ流しの総檜風呂

写真

奈良田始発バス→6:15広河原到着の予定が「通行止めの門の鍵が無い」というトラブル発生。
波乱の幕開けとなりましたが 7時20分 登山開始 (*´▽`*)ﾉ

8月ですね
猛暑続きですね
(´- `:)

花火のようなお花が
パチパチ咲いてます*✲ﾟ*｡

北岳が現れました！

山頂付近は岩肌が露出していて 標高の高さを実感します。

奥には有名な大雪渓です

ここまでの道のりは沢沿いの樹林帯などで のんびりと朝食休憩を入れて 3時間程かかりました。

快晴の空:･:*.+ﾟ

直射日光を遮る木々がなくなり
暑かったので 大雪渓の末端へ涼みに来ました。

(*´o`*)生き返るぅ

雪渓末端を独り占めという贅沢:･:*.+ﾟ

ゴーゴーと雪解け水の流れる音
天然クーラーどころか 冷凍庫内

標高2400m程
ここまでは 元気でした、

( *´-` ) 遠い目

日本百名山41座目
「北岳」標高3193m

雪渓から山頂まで4時間
高山病による激しい頭痛と吐き気で
一枚の写真を撮るゆとりもありませんでした。

つらい(ノω；`)死にそう…

北岳山頂から眺める甲斐駒ヶ岳の勇姿

午後はガスが上がってきたけれど 1日目に北岳に登らなければ 今回は白峰三山を断念することになる。
最後の僅かな力を振り絞った。

1分1秒でも早く北岳山荘へ到着したい。

稜線上に ずっと北岳山荘は見えているのに ちっとも距離が縮まらない

il||li(っω`-｡)il||li
もう 山が嫌いになりそう…

大丈夫な人も多いのに
なぜ私は こんなにも辛いの？

モサモサの物体が登山道を閉鎖中

(´･ωゞ) ゴシゴシ…

え？

ライチョウさん？

手前のヒナちゃんは お母さんと一緒に砂浴び中

蝶ヶ岳で会えたヒナ達に比べて
ずいぶん羽が生え揃っているね

羽繕いも上手！上手！

ところで、

キミ達は とても眠そうだね

人間を警戒しないのは嬉しいけど
お腹を見せて うたた寝しちゃう？

( *´pq`) ふふふ

「クゥクゥクゥ」

ねむねむヒナちゃん達を
お母さんが呼んでいるみたい。

「えー？ どこ行くの？」

(…と 顔だけ振り返る ねむねむヒナ)

「ねぇ！お花畑に行こうよぉ」

「んん… どうしようかなぁー」

お先に いただきまぁーす

(たぶん)4羽のお母さん

ヒナ達は あなたに守られてスクスク育っているね

毎日毎日 お疲れ様*✲ﾟ*｡

トウヤクリンドウとヒナ

かわいい…
+.*:･(´- `*)･:*.+ﾟ

↑高山病 暫し軽減中

ヒナ達にも 足環が付いていました。

ねむねむだったヒナちゃんも お食事に。

ヒヨコみたいな クリーム色のふわふわした羽は ほとんど 生え変わり ライチョウらしくなりました。

( *´pq`)ふふ

首の周りとお腹は ふわふわの羽が残っているね。

お母さんが 空を見上げ
みんなで岩陰へ移動しました。

ヾ(；ω；) バイバイ
会えて 嬉しかったよ。

ありがと。ライチョウさん

山荘に向かい 登山道を歩くこと5分。

さっきとは別のお母さんが やはり空を見上げて ヒナに警戒の声掛け。

とても 切ない鳴き声です。

遠くに 大きな鳥(チョウゲンボウ？)が 飛んでいましたが 去っていきました。

でも お母さんは 声を出し続けます。

岩陰で動かず じっとするヒナ。

(ごめんね こんな時にカメラ向けて…)

もしも チョウゲンボウが今 飛んできたら 人間が手を叩くことで 去っていくらしいし ecoにも できることがあるみたいだから… 許してね。

立派なライチョウに育ってね
(*ﾟーﾟ*)ﾉｼ))

ロキソニン2錠も全く効かない激しい頭痛と吐き気も ライチョウさん達との時間だけは 少し紛れました。

ライチョウ2家族から「eco！あと一息！元気出しなよ」と励ましてもらった気がします。

北岳山荘 到着
今週末は 土日共に晴天予報。
敢えて一日ずらして 日曜の宿泊にしたので 有難いことに布団は１人１組。

食事もできず 夕焼けも星空も見れず
吐くだけ吐いて 高度順応を待つのみ。

切ない(´-ω-`) ..zzZZ

あーたーらしーい あーさが きた♪
きーぼーぉの あーさーーだ♪

(*´▽`*)おはようございます！

富士山 今日も一日 よろしくお願いします。

高度順応して すっかり元気になったecoの迷言

「喉元過ぎれば キモさを忘れる」笑

あぁ:･:*.+ﾟ

美しい景観が 朝焼けに染まって 目にしみる。

我慢していた感情が溢れ出しそう。

間ノ岳へ向かう登山道が赤く染まる。

この日の予報は 「晴れ&傘マーク」
下山でヘッデンが必要な時間帯にならないように 山荘を4:30出発。

中白峰山

ふんわり 優しい色彩の富士山

昨日 登山口から間もなく知り合った3人組と 翌朝 再会できた瞬間:･:*.+ﾟ
\(*ﾟーﾟ*)ﾉ

頼る相棒もいないソロのecoに 何度も声を掛けて こんな風に手を振ってくれました。

写真を撮るゆとりもなかった区間、歩く気力を与えてくれた 素敵な彼らに感謝*✲ﾟ*｡

山での 一期一会。
人の温かさに触れる 大切にしたい時間。

私がソロで登るのは 決して人が嫌いなわけではない。

むしろ 「私は人が大好きだ」と、こんな瞬間に強く感じる。

日本百名山42座目
「間ノ岳」標高3190m

次は 農鳥岳へ

あの赤い屋根が 有名な関所ですね？
( *´pq`)

おじさんに会えるかな…

農鳥小屋

農鳥小屋のおじさんの呟き手ぬぐい


おじさんには会えなかったけれど
私は たぶん この方が好きです

なんという気分の良い朝なのだろう。

頭痛も吐き気もなく
当たり前のように歩いている。

心地よく息ができること

手足が動くこと
食事ができること

こんな当たり前だと思うことが
実は「有ること難し」

いつのまにか
生きていることが
「あたりまえ」と思って過ごしている。

だから 私には「高山病」が与えられたのかもしれない。

そう思うと 妙に腑に落ちた:･:*.+ﾟ

農鳥岳 3026m

平日なので 基本 静かな登山道でしたが ここの山頂だけは何十人もの学生団体がちょうど休憩中。

顧問の先生？が 撮って下さいました。

農鳥岳から
歩いてきた稜線を振り返る

北岳と鳳凰三山の間には八ヶ岳

ウサギギク

黄色い花って
元気いっぱいに見えます。

かわいいな*✲ﾟ*｡

たおやかな山の峰々

落ち着いてゆく自分のココロ

辛いことがあってよかった
悲しいことがあってよかった

「大門沢下降点」

吹雪でこの下降点を見落とし遭難死した青年のご両親が建てた黄色い標識塔は 沢山の登山者を50年間 見守ってくれています。

歩いてきた峰々を振り返る。

長かった白峰三山縦走も これで終わり。

寂しいけれど 下山します。

ホシガラスさん

「黒い羽に白い斑点」を星空に例えたのが名前の由来。

昨晩は星空を眺められなかったけど ここで満天の星空を見ることができました
(⑅´•⌔•`)*✲ﾟ*｡

パクッ！

ホシガラスさんに こんなに近くで会えたのは 初｡*.ﾟ☆

(人ﾟーﾟ＊)嬉しい

タマガワホトトギス

個性的なお花です

沢の水が豪快に流れ落ちています。

標高の高い場所は 雲がかかってきました。

南アルプス天然水で足をクールダウン

(｡>▽<｡)気持ちいいーーっ

おやつは ジップロックに入れたわらび餅

足をクールダウンしながら
もぐ( *ﾟ〜ﾟ*)もぐ‥

絵本に出てきそうな
メルヘンなキノコ

いくつもの橋を渡る。

沢沿いのルートは 冷たい水で手や顔をパシャパシャ洗えて リフレッシュできるから 大好き！

コゲラかな

小鳥さんが綺麗に撮れる 軽いコンデジ ないかしら…(´- `*)

トイレを借りました。

北岳山荘のバイオトイレの後だったこともあり

大門沢トイレの感想は
「江戸かっ！」

… 以上です。

(゜ロ゜)
立派な歯です

何の骨でしょうか

迂回！！！

( ;￣｡￣)

下山中に 登りの迂回路かぁ…

もうひと息(`･ー･´)

光沢のあるエメラルドグリーンの蝶が ヒラヒラ〜:･:*.+ﾟ

宝石みたい(人ﾟーﾟ＊)

帰って早速調べたら「ミヤマカラスアゲハ」

私は初めて見たけれど 珍しい蝶ではないようです。

下山後 一番の楽しみ「温泉」

2日目も 10時間以上の山行となりましたが 怪我もなく無事に下山することができました。

檜のお風呂。

とろっとした源泉掛け流しの温泉。
2日分の汗を流し 疲れもほぐれ 静かな いい温泉でした。

おしまい (`･ｖ´･ )ﾉ

感想

エコ

【特技】
標高2500mを 体感で計測

「高山病」でおなじみのecoです(´- `*)


そんなecoが 標高日本2位の北岳に挑むことになりました。

強い味方 ロキソニンを握りしめ
「大丈夫！」と。

結果、
清々しさを覚えるほどに潔い高山病となりました。

さすが 日本2位(。+・`ω・´)


大自然の偉大さと ちっぽけな自分。

自然は「どう生きるべきか」を
教えてくれた気がします。


「ありがとう」の反対語は
「あたりまえ」


元気に歩けること。
食事ができること。

そんな日常は
「あたりまえ」ではなく有難いことなのだと気付くために、
私に与えられた「高山病」


高山病の兆候が出る標高2500mから
大好きなライチョウが生息するという 皮肉な話(´- `*)


だけど、

辛かったからこそ
人の温かさを 心の底から感謝できた。

困難を乗り越えた先に出会えるから
ライチョウに会える喜びを何倍も感じることができた。

今回の山歩で起きた
全てのことに 心の底から
「ありがとう。*.゜☆」


拙いレコを 見ていただき
ありがとうございました。

eco (*´▽｀*)

後日追加 フリーズするヒナ