また山に行きたくなる。山の記録を楽しく共有できる。

Yamareco

記録ID: 1563780
全員に公開
沢登り
飯豊山

胎内川本流から二ツ峰

2018年08月12日(日) ~ 2018年08月14日(火)
 - 拍手
GPS
80:00
距離
20.4km
登り
1,531m
下り
1,526m

コースタイム

8/12 奥胎内ヒュッテ(5:30)→建設中の奥胎内ダム下(6:30)→胎内川下部ゴルジュ→浦島→本源沢出合手前Co600C1(16:30)
8/13 C1発(6:00)→作四郎沢出合(8:30)→胎内川上流の連瀑帯→坂上沢右股Co930C2(12:45)
8/14 C2発(6:00)→二ツ峰(11:00〜11:30)→胎内尾根下降→奥胎内ヒュッテ(23:45)
天候 8/12 晴れ 8/13 晴れ 8/14 曇り時々雨のち晴れ
過去天気図(気象庁) 2018年08月の天気図
アクセス
上流から湛水直前のダム
2018年08月12日 06:18撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/12 6:18
上流から湛水直前のダム
下部ゴルジュへGo
2018年08月12日 06:46撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
8/12 6:46
下部ゴルジュへGo
Go
2018年08月12日 06:51撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
8/12 6:51
Go
Go
2018年08月12日 07:00撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
8/12 7:00
Go
Go
2018年08月12日 07:06撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
8/12 7:06
Go
Go〜
2018年08月12日 07:11撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/12 7:11
Go〜
プカプカ
2018年08月12日 08:00撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
8/12 8:00
プカプカ
たおやかな流れ
2018年08月12日 08:05撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/12 8:05
たおやかな流れ
泳ぎも楽し
2018年08月12日 08:22撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
8/12 8:22
泳ぎも楽し
ゴルジュ続く
2018年08月12日 09:14撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
8/12 9:14
ゴルジュ続く
暑いのでどんどん泳いで
2018年08月12日 10:37撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
8/12 10:37
暑いのでどんどん泳いで
滝越えて
2018年08月12日 12:15撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
8/12 12:15
滝越えて
まな板ぶっ立て滝
左岸コンタクト1pヌメヌメを登る
2018年08月12日 12:49撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
8/12 12:49
まな板ぶっ立て滝
左岸コンタクト1pヌメヌメを登る
雪渓
2018年08月12日 13:20撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
8/12 13:20
雪渓
右岸1p捲いて懸垂
2018年08月12日 13:40撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
8/12 13:40
右岸1p捲いて懸垂
2018年08月12日 14:29撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/12 14:29
恐る恐る潜り抜け
2018年08月12日 14:38撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
8/12 14:38
恐る恐る潜り抜け
タクロー返しCS10m滝
右岸ルンゼから1p捲いて懸垂
2018年08月12日 14:55撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
8/12 14:55
タクロー返しCS10m滝
右岸ルンゼから1p捲いて懸垂
カエル必死のムーブ
2018年08月12日 15:23撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4
8/12 15:23
カエル必死のムーブ
キシロ必死のムーブ
2018年08月12日 16:37撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6
8/12 16:37
キシロ必死のムーブ
まあ良い天場
2018年08月12日 17:37撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
8/12 17:37
まあ良い天場
C1での焚火
2018年08月12日 19:26撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
8/12 19:26
C1での焚火
IceFallのどん詰まりに直登不能な滝
戻って厳しい右岸を1p登り捲く
2018年08月13日 06:17撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
8/13 6:17
IceFallのどん詰まりに直登不能な滝
戻って厳しい右岸を1p登り捲く
まだまだ続きそう
2018年08月13日 07:21撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
8/13 7:21
まだまだ続きそう
2018年08月13日 07:25撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
8/13 7:25
2018年08月13日 07:26撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
8/13 7:26
こんなのも泳ぐ
2018年08月13日 07:42撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
8/13 7:42
こんなのも泳ぐ
今度は返されなかったぞタクロー滝
2018年08月13日 07:56撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
8/13 7:56
今度は返されなかったぞタクロー滝
作四郎越えて人工ダム出現
2018年08月13日 08:48撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/13 8:48
作四郎越えて人工ダム出現
2018年08月13日 08:56撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
8/13 8:56
このような規模の直登滝多し
2018年08月13日 09:20撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
8/13 9:20
このような規模の直登滝多し
じわじわと捲く
2018年08月13日 11:29撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
8/13 11:29
じわじわと捲く
天場で早々と寛ぐ
2018年08月13日 16:10撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
8/13 16:10
天場で早々と寛ぐ
2018年08月13日 17:11撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
8/13 17:11
坂上沢右股上部の大滝
抜け口右岸1p直登
2018年08月14日 07:47撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
8/14 7:47
坂上沢右股上部の大滝
抜け口右岸1p直登
2018年08月14日 08:11撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
8/14 8:11
・・・踏むなよ
2018年08月14日 08:54撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
8/14 8:54
・・・踏むなよ
頂上へ藪漕ぎ突入
2018年08月14日 10:46撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/14 10:46
頂上へ藪漕ぎ突入
静かなるピーク
2018年08月14日 11:12撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
8/14 11:12
静かなるピーク
胎内尾根から二ツ峰を振り返る
2018年08月14日 12:52撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/14 12:52
胎内尾根から二ツ峰を振り返る
遥かなる胎内尾根
修行の始まり
2018年08月14日 12:54撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
8/14 12:54
遥かなる胎内尾根
修行の始まり

感想

 秋には新設ダムの試験湛水が始まり貯水池に水沈してしまう胎内川下部ゴルジュ帯から本流筋を遡行、飯豊主脈から外れた静かな頂二ツ峰に登頂し、すでに廃道となって久しい胎内尾根を駆け下りた。高校以来懐かしの飯豊の谷筋、パートナーはかつて日高直登沢を伝授し、今は逞しく自立した後輩達。

 8/12 早朝頼母木(たもぎ)川沿いの林道から工事用トンネルを経て、試験湛水直前のダム堤体上流側に降り立つ。好天続きで減水しているからか、下部ゴルジュは泳ぎもへつりも楽ちんで、延々と続く側壁の艶めかしさを愛でながら快適に通過できた。浦島の廊下をジャバジャバと泳ぎ、本流が北に屈曲するあたりから団子の河原。胎内尾根・池平峰を経由して沢まで降りてきた釣師3人組とすれ違う。滝沢を越え魚影濃くなり、与兵衛沢付近まで釣るなら適地。団子河原を過ぎ西俣沢出合を越えると、俎板をおっ立てたような10m滝が出てきて上流側の滝場が始まる。事前に胎内川といえば下部ゴルジュの印象が強かったのだが、実際その核心は本源沢過ぎたあたりから断続的に出てくる函滝の処理にあった。派手なモノこそ無いが5〜10mの釜滝で微妙に登れたり登れなかったり。ズタズタの雪渓もからんでくる。いったん捲きの判断を誤ればかなりの大高捲きとなるだろう。西俣沢出合から本源沢出合までザイルを出して直登した滝×1、雪渓くぐり泳ぎシャワークライム×1、側壁ザイルで這い上がり懸垂下降の滝×2、雪渓くぐり×2箇所。この日は本源沢出合手前の雪渓跡にC1。流木も豊富にあり、流れ星を数えながら久しぶりの焚火に寛ぐ。

 8/13 2日目本源沢出合を過ぎた屈曲部にズタズタの雪渓。奥に10m+5mの直瀑が懸かり登れそうにないので雪渓上から直接右岸壁にザイルを伸ばし、そのままトラバースして連瀑上へ。途中に敗退用の古い残置ハーケンあり。その先8mの滝は古いリングボルトが右岸スラブに打たれていてA0で越えた。作四郎沢を過ぎると最近の岩盤崩壊で出来た人工ダムが出現。そこから坂上沢左股出合まではザイルで10m滝の直登2回、20mハング滝左岸から捲く。いつの間にか岩相が砂泥互層から花崗岩へと移り、滝の形状も変わってくる。坂上沢左股が細い滝となって合流してきて、本流筋の右股へ入る。最初の10m滝は右岸カンテ状から微妙なバランスで滝上までトラバース、その先5〜8mの函滝が続き、ザイルを出して側壁を捲くこと2回。坂上沢右股Co930の時点ですでにお昼を回って、この先良い天場が無さそうなので行動を打ち切る。天気も良くて何もしない午後、焚火の周りで思い思いに贅沢な時間を過ごす。

 3日目は思いもよらぬロング行動となった。坂上沢右股の天場の先には登れない10m級連瀑帯があり、ザイル出して左岸の急な草付を登ってトラバース+10mの懸垂で連瀑帯の上に降りる。ここで核心は終了。あとは慎重に地図読みをしながら二ツ峰の西尾根1500m付近に這い上がった。藪漕ぎ20分で頂上。三角点だけがポツンと残る素朴で良いピークだった。

 下りは廃道となって久しい胎内尾根を一気に下降する。台風がらみの雨雲もかかってきて雷鳴と時折強い雨。実際滝沢峰から上部の尾根は、藪を漕いでいる時間の方がはるかに長かった。五感を研ぎ澄まし、登山道の名残を探し当て乍らジワジワと高度を落としていく。結局、時間読みは大幅に外し、とっぷりと日が暮れてから池平峰に辿り着いた。夜は雲も流れて一面の星空。正面に煌々と輝く三日月と大接近の金星めがけてヘッドランプの明かりをたよりに微かな踏み跡を辿っていく。途中、尾根を外して登り返しもあり、放心状態で奥胎内ヒュッテまで辿り着いたのは夜中の0時近くだった。

 なんとか条件に恵まれ、内容の濃かった3日間の沢旅。今年ダムに沈んでしまう胎内川最後の完全遡行となったのかも知れない。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:1994人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら