燕岳-大天井岳-常念岳-蝶槍-徳本峠🌞
- GPS
- 81:39
- 距離
- 45.4km
- 登り
- 3,742m
- 下り
- 3,690m
コースタイム
- 山行
- 7:05
- 休憩
- 2:21
- 合計
- 9:26
- 山行
- 7:41
- 休憩
- 2:21
- 合計
- 10:02
- 山行
- 10:04
- 休憩
- 1:08
- 合計
- 11:12
- 山行
- 5:17
- 休憩
- 2:16
- 合計
- 7:33
天候 | 全日、晴れ☀ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
2300竹橋〜0600中房温泉 8月17日 泊:燕山荘 8月18日 泊:常念小屋 8月19日 泊:嘉門次小屋 8月20日 毎日あるぺん号 1600上高地〜2145新宿 |
コース状況/ 危険箇所等 |
全体を通して、よく整備されていて、危険なところはあまりないと感じました。 <中房温泉〜燕岳> 前半は樹林帯、急登として有名ですが、木の根っこやガレに気をつけていけば心配はありません。眺めは、時折り木々の合間から山並みが見えるくらい。合戦小屋で一気に視界が開け、ほどなく森林限界を超え、小屋や稜線の眺望、お花畑が広がります。 <燕岳〜大天井岳> 前半はハイマツをぬうように、北アルプスの山並みを眺めながらのなだらかな稜線。大下りの頭から、急な降りとなり、その後、ガレの急登。ひととき、平らな道を経て、喜作レリーフの手前で、急降下の梯子あり。降り口が見えにくいですが、赤いペンキをよく見て進みます。レリーフをボトムに後はひたすら急登。大天荘までたどり着けば、山頂まではもうひと息です。 <大天井岳〜常念岳> 終始、穏やかな平原をぬって歩くような、ハイマツの道。途中、東大天井岳や横道岳は脇に見上げながらまいて行きます。最後、お花に囲まれたガレを降っていくと、常念小屋です。 <常念岳〜蝶槍> 常念小屋から常念岳は、大き目なガレを登る険しい道ですが、一歩づつ浮石に注意しながら登れば危険なことはないです。山頂の祠はとても狭いので、渋滞時は人との距離確保が大事。蝶への稜線は、まずガレ場をぐんぐん急降下。その後、急登となります。2512mピークで一息つくと、その後、樹林帯の鞍部に突入し、景色は一変。再び急登を行くと、2592mピーク。さらにガレ場を登ると蝶槍です。ピークには標識の類はありません。 <蝶槍〜横尾> 蝶槍から蝶ヶ岳は、ほぼなだらかな砂地。今回は、蝶の山頂手前の分岐で右折し、横尾へ降りました。樹林帯の中を降る道は変化はなく、木の根っことガレに気をつけながら、降り続け、途中で槍見台が、事実上2か所あります。※地図上は1か所 ちなみに、徳沢園へ降る長塀尾根ルートもありますが、あまり整備されていない、人通りがより少ない、とにかく長い、等の理由で選びませんでした。 |
写真
感想
ずっと前から歩きたかったルートでした。
パートナーはこれまで幾つかの山行きを共にしてきた義妹のE子ちゃん。
1ヶ月ほど前から計画はしていたものの、台風などの影響でめまぐるしく変わったこのところの天気予報に翻弄されて、結局深夜バスの最終予約をとったのは当日の朝でした。
予備日も含めて3泊4日をプランするにあたって、E子ちゃんには「高山病」をはじめ「靴づれ」「筋肉痛」の3つの心配ごとがあったそうです。
中でも「高山病」については、以前に立山登山の際に、山小屋で酸素吸入のお世話になったこともあったので、事前から予防のお薬を処方してもらうなど、対策をしていました。そのお薬はとても強く、手にしびれが出るなど副作用もある中、きちんと飲んでいました。足にはテーピングをし、マッサージのクリームも備えての装備でした。
やりたいことがあって、それに対して課題がある時に、それを乗り越える対策を一つづつ考えて、一つづつ実行していく、という彼女の真摯な姿勢に、私は自分もより謙虚に慎重にならなければと、改めて思いました。
結局「高山病」の症状は、お薬が効いたのか、心配になるような症状は出ませんでした。でも「靴づれ」については予想以上の範囲で足の裏の皮がむけてしまって絆創膏ではかえってガーゼ部分が傷を刺激して悪循環となり、困ってしまいました。山小屋の診療所にも絆創膏しか備えがありません。そんな時に、燕山荘の相部屋になった方が、傷パワーパッドをお持ちということで、貴重な2枚を分けてくださいました。使い方も優しく丁寧に教えてくださって、貼ってみたところ抜群の効果を発揮してくれて、E子ちゃんは二日目以降の歩きを乗り切りました。本当にありがたかったです。「筋肉痛」は、やはり日ごとに増していたようで、歩き始めは足を刺すような痛みなんだと話してくれました。
長い縦走を計画する時の常で、リタイアルートは考えていました。今回も途中で辛くなった時には、燕ピストン、大天井ピストン、常念から一の沢へ下山、蝶から三俣へ下山など想定していました。でもE子ちゃんは最後まで歩く!の意志を強く持っていて、歩きたい!と旅を続けました。
長い長い道を経て、上高地の横尾に降り立った時に、「ここ上高地?降りてきたの?」と確認したE子ちゃんの、満面の笑顔は忘れられません。それは達成感とホッとした気持ちが合わさった、本当に爽やかな可愛らしい笑顔でした。
とはいえ、降りてから明神橋ふもとの宿に着くまでの道が平坦とはいえ限りなく長く、E子ちゃんは閉口し、半分目を閉じ「自分が亡霊みたいだよ〜」と言いながら歩いていたことも忘れられません。
全日程通してのこの上ないお天気や、道すがらの巡り合いは、彼女のがんばりや備えに対して与えられたものだと思いました。
長い旅を終えて別れた後、彼女からのLINEに「最高の思い出になりました。来年もまた行きたいな♩」とあって、それでやっと私の旅も終わりました。ホッとして嬉しかったです。
旅の途中で出会った多くの人に、そしてE子ちゃんに感謝します。ありがとうございました。
この一つの物語のような縦走路を、来年もまた歩きたいと、自分も思います。その時にはまた違う、物語になることを予感して、楽しみにしたいと思います。
★大天井岳山頂より360度の眺望
mimoさんこんにちは。
天気に恵まれて素晴らしい山旅でした。
スライドショーで写真を眺め私も旅をしたような感覚になりました。
これだけ歩ききったら達成感も相当ありそうですね。
写真に添えられた言葉がとても素敵です。
来年はこの道を歩いてみたいと思います。
kitausagiさん、こんばんは
コメントありがとうございました😊
かねてからの念願だった今回の縦走路、表情豊かなルートをふと、
四季に例えてみました。
中房温泉〜燕:春
家族連れも誘う優しく和やかなぽかぽかした道。合戦小屋にあふれた笑顔と、
燕山荘まわりの一面のお花畑。
燕〜大天井:夏
北アルプスの錚々たる山並みと、ダイナミックに雲の舞う広い青空が、
キラキラと鮮やかで眩しい道。
大天井〜常念:秋
見渡す限り穏やかに広がる草原を、泳ぐように進む癒しの道。
なだらかな道のグリーンと渋い常念の深いグレイ。
常念〜蝶:冬
キリッと身を正す険しい岩稜帯のアップダウンを、緊張感持って乗り越える道。
厳しい蝶槍ピークの向こうに広がる癒しの道は、次の春。。。
飽きることのない、とてもとても魅力的なルートでした。
来年もまた歩きたいと、そう思いました。
ぜひ!
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