新穂高〜雲ノ平〜立山 ―雨続きの10日間―
- GPS
- 56:08
- 距離
- 89.0km
- 登り
- 8,173m
- 下り
- 6,775m
コースタイム
- 山行
- 1:08
- 休憩
- 0:05
- 合計
- 1:13
- 山行
- 6:02
- 休憩
- 0:13
- 合計
- 6:15
- 山行
- 8:31
- 休憩
- 1:34
- 合計
- 10:05
- 山行
- 7:37
- 休憩
- 3:00
- 合計
- 10:37
- 山行
- 9:31
- 休憩
- 1:41
- 合計
- 11:12
- 山行
- 5:29
- 休憩
- 0:12
- 合計
- 5:41
- 山行
- 7:48
- 休憩
- 2:47
- 合計
- 10:35
天候 | 9日:曇り 10日:雨のち曇り 11日:晴れのち曇り 12日:曇り一時雨 13日:曇り時々晴れのち雨 14日:曇りのち雨 15日:暴風雨(停滞) 16日:雨時々曇り(停滞) 17日:雨のち曇り(停滞) 18日:晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・笠新道:台風の影響により倒木が多く、一部道が崩壊していました。特に朝の暗い時間帯に出発される方注意が必要ではないかと思います。(9日時点) ・三俣山荘〜雲ノ平:黒部源流の渡渉がありますが、前日に雨が降った場合などは三俣山荘もしくは雲ノ平山荘に確認を取った方が良いでしょう。 ・スゴ乗越〜五色ヶ原:越中沢岳の登りが非常に悪い印象を受けました。崩壊地を歩く場所やザレ場が非常に厄介だと思います。また、かなり急登ですので下る方は要注意です。 ・五色ヶ原〜龍王岳:ガレ場、ザレ場があり、ところどころ梯子も出てきます。 ○電波状況(ドコモ) ・新穂高周辺:9日時点では台風の被害により新穂高からの電波が途絶えてしまっており、高山から若干つながる程度でした。しかし、不安定なため非常に不便になってしまいます。 ・双六周辺:双六小屋×、双六岳○、三俣山荘× ・雲ノ平周辺:祖父岳○、テン場×、雲ノ平山荘北側の丘にて入るそうです。 ・薬師岳周辺:太郎平小屋○、薬師岳○、稜線沿いは基本的に○? ・越中沢岳周辺:スゴ乗越小屋―かろうじて入ります。、スゴノ頭○、越中沢岳○ ・五色ヶ原周辺:小屋一階はイマイチで二階は割とはいるそうです。山荘よりテン場より少し下るもしくは、テン場より少し上がったあたりは割と入りました。獅子岳○ |
写真
感想
今回の山行の目的は新穂高から立山への縦走の完遂、まだ行っていない笠ヶ岳、雲ノ平、薬師岳、五色ヶ原、室堂平周辺に行くこと、そして、日本一の秘湯である高天原温泉にはいることでした。
つまり、やりたいことをすべて、一筆書きに縦走したということですね(笑)
今回ももちろんソロで、7日+予備5日分の食料を担ぎ、基本的にはテント泊で縦走を行いました。
以降は簡単な感想を(日数が長いのでw)記しておきたいと思います。
○9日(1日目)
新穂高からわさび平小屋までの林道歩き。ワクワクと週間天気予報の悪さに絶望しながら、歩きました。わさび平小屋ではラムネとリンゴをがぶり。男は自身のテントしか張ってないテン場へと向かうのでした。
○10日(2日目)
停滞前線が南下しているものの、「いや、行けるやろ〜」をと甘い見通しで歩き始めました。しかし、笠新道は台風の影響により木があっちこっち倒れ、一部では道が崩落。場所によっては人一人しか通れないようなところもあり、進行は難航しました。
6時ごろには雨も強く降り始め、稜線にでるころにはずぶ濡れとなっていました。何度も引き返そうか、そして、自分は何をしているのかわからなくなりつつあるのでした(笑)
途中登山道にはずぶ濡れのライチョウがまるで自分の姿を見ているようでした。
笠ヶ岳山荘に着く頃には何もかも濡れてしまい、まして、テン場が小川、池ができており、心が折れてしまい小屋泊にしまいました。まさかの小屋泊初です(笑)
ちなみに小屋泊したのは私のみでした。貸し切り!
小屋泊の快適さに驚愕し、テント泊なんてやってらんないですよね(笑)
夕時に、晴れ間が見え、夜は満天の星空を望むことができました。
○11日(3日目)
朝は綺麗な朝焼けを笠ヶ岳の山頂から。見とれてしまい出発が遅れてしまいました。晴れて日の稜線を歩くことができました。しかし、9時ごろにはガスが挙がってきており、弓折岳に着く頃には真っ白。さっきまでの事は夢だったのかと言いたいところでした。双六岳に着く頃、ペースが上がらず当初の予定していた雲ノ平に行くのあきらめ、三俣山荘に泊まることにしました。(テント泊ですよw)
三俣山荘では、最高の一杯を。そして、夜には食堂でスライドショーをやっていたのでまったりと過ごしました。
改めて感じたのが、ソロは自由でいいな思うのです。
○12日(4日目)
大学一年のころからずっと行きたかった雲ノ平。やっと行くことができ嬉しかったです。そして、私の変ところでもあるのですが、木道好き。とにかく木道を歩くのが好きなのです。日本の木道をすべて歩くことが夢です(笑)
高天原温泉へパッと行き一瞬さっぱりし、雲ノ平に着く頃には汗だらだら。温泉は言った意味(笑)
やはり高天原温泉に行くときは高天原山荘に泊まることを強くお勧めします。
しかし、どういうことでしょうか山荘とテン場の距離が遠すぎです、ということをお隣さんとぶつぶつと(笑)
○13日(5日目)
朝起きると、霧雨でテントがべっしょり。ため息をつきながら歩き始めました。ただ、かなりふかい濃霧であったため、足元しかわからず、木道が切れたところは迷ってしまいました。そして、薬師沢小屋までの急坂&悪路をスリップしながら下り、涼しいはずなのに汗だらだらになりながら下り切りました。太郎平小屋までは快適な道を歩きます。途中、休んでいるとオコジョがひょっこり。なぜか私の周りをぐるぐると20分程度廻っていました。アイツは何なんでしょうか(笑)
薬師岳の登りをひーひー言いながら登っていましたが、途中おじさんと仲良くなり、山頂でも一緒になりました。まさかの松本市住在で私の知っているところに住んでいらっしゃったことにびっくり。こういうのもいいものです。
私の中でも薬師岳は好きな山の1つとなりました。
スゴ乗越小屋までは時間勝負であり、いつ雨が降るか降らないかという状況。結局テン場でテントを張っているころに降りだし危機一髪といったところでした。
○14日(6日目)
曇り空が板についてきた今日この頃。越中沢岳という展望以外喜ばれない山を「あぁ、もうやだ...」と言いながら登り切り、週間天気予報もさながら悪くなりつつあるのをため息をつきながらみて、山頂を後にしました。
五色ヶ原に着く頃にはガスが沸きはじめ、夜には雨が。
テン場には私一人。小屋からは離れており、聞こえるのは雨と風の音のみ。そして、男は一人飯を食べ、これほどまでにない孤独感と人恋しさに飢え、寝るのでした。
○15日(7日目)
人恋しい私は、山荘の談話室へ。寒いだろということでストーブまでつけていただき、ゆっくり過ごすことができました。ただただ、一日読書をして過ごす日でした。
夕方、あるパーティの酒盛りに参加させていただき、とても仲良くしていただきました。今となっては山のお友達となり、つぎどこか行きましょうというほどにまで。
こういった出会いは本当に大切だと感じました。
○16日(8日目)
天候は昨日より収まり、正直歩けると言えば歩けるのですが、また歩くだけになると思ったので停滞。
また、人恋しさに山荘の談話室へ。
メモ帳を見返すと、その日の日付の欄には「暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇」と書いてありました。つまり、そういう一日でした。
○17日(9日目)
夜から明け方にかけて暴風雨。なかなか眠ることができました。天気は回復傾向でしたが、朝の状況がひどく(とにかく寒かったです...)この日も停滞。性懲りもなく、また山荘に出向き、お世話になりました。午後からは談話室に多くの人が入り、多くの方と雑談ができ、寂しさを紛らわすことができました。
本当に楽しかった。
○18日(10日目)
朝起きて、寒い、風強いと思いましたが、晴れると信じ歩き始めました。明るくなるころには龍王岳についており、かなり良いペースで歩くことができました。そして、8日ぶりの朝日を拝み、最高の朝のスタートを切ることができました。
雄山に登っている途中、やたらと地面が固いなと思っていましたが、まさかの霜柱ができており、少し驚いてしまいました。山頂直下では氷が張っているところも。
冬の訪れも近いようです。
また、雄山山頂では神主祈祷をして頂き、貴重な体験をさせていただきました。富士山も見え、白山も見えており、この日は三霊山揃っていました。
別山の頂上に立ち目の前に剱岳をみて、かなりの達成感を感じることができました。長かった10日間。
山頂を惜しみつつ、室堂へ足を進めました。
最後に、天候を最悪でしたが、悪かったこそ、同じ境遇の中歩いてきた登山者も多くそういった方々と仲良くなることができたと思っています。こういったことでコミュニティを広げるということも痛感できた山行となりました。
ソロだからこそできることもありますが、ソロであるからこそ成すことが難しいこともあるということを感じた10日間でした。
道中、お世話になった山荘のスタッフの方々、仲良くしていただいた登山者の皆さまに深く感謝を申し上げたいと思います。そして、またどこかで会えることを楽しみにしています!
yabu-hawkさん、こんばんは
長旅、おつかれさまでございました
三俣山荘のカフェカウンターでコーヒー召し上がっていた方ですよね?
私、同時刻にケーキセットをいただいてました
コーヒー700円にはビックリでしたが、あのロケーションで
サイフォンで淹れてもらったコーヒーは最高でしたね
お話するタイミングがなかったのが残念です〜
雄山もいいですね〜
黒部五郎さまに出会うまでは、一番好きな山でした(笑)
黒部五郎から薬師岳を見たときに、新穂高〜室堂ってやれるかも!?
などと思ってしまいましたが。。私にはムリ〜
お話はできませんでしたが、
ヤマレコで、その日その時を共有体験を反芻できるってステキですね
どうぞこれからも良い山ゆきを・・
10ko3さんこんばんは!
コメントありがとうございます。
10ko3さんのヤマレコも拝見させていただきましたが、おそらく同時刻コーヒーを飲んでいました。
私の記憶違いでなければ、おそらくあの方ではないかなと思いでしております。
私も、お話しすることができなくて残念です...。
確かに「コーヒー700円!?」と思いましたが、サイフォンで淹れたものとなるとコーヒー好きにはたまりませんよね。
しかも、あのロケーションで飲めるのは幸せです(笑)
南は笠ヶ岳、北は雄山とどの山も良い山でした!
晴れればなお良かったのですが(笑)
縦走中に新穂高〜室堂をやっている方も何人か見かけましたよ。
小屋泊をして、時間が許す限りであれば、できるのではないでしょうか?
テント泊にこだわると結構大変ですので(笑)
私もお話しできなくて残念です...。
またどこかでお会いできればいいですね!
高天原山荘でビールを我慢してCCレモン買ったお兄さんでは?
受付の呼び鈴が見つけられなかった女です。
同じ日に入山してますが、あの大雨の中笠新道やったとは…!!
私は双六小屋までいきましたが、本当に全てがびしょぬれでした。
凄いロングトラバースだったのですね!
お疲れさまでした。
korisu06さんこんばんは!
まさしくそうです(笑)
ビールをあきらめて、CCレモンを買いましたね(笑)
覚えていただいているとは光栄です。
あの大雨は本当にすごかったですよね。
心折られました(笑)
korisu06さんもお疲れ様です!
また、どこかでお会いしましょう!!!
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