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Yamareco

記録ID: 1648793
全員に公開
ハイキング
大峰山脈

大峰山周回(天川川合~八経ヶ岳~大普賢岳~山上ヶ岳~天川川合)

2018年11月10日(土) ~ 2018年11月12日(月)
 - 拍手
体力度
9
2~3泊以上が適当
GPS
21:15
距離
50.1km
登り
3,032m
下り
3,028m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
5:59
休憩
0:50
合計
6:49
9:06
9:07
92
10:39
10:40
43
11:23
11:23
13
11:36
11:36
16
11:52
11:54
27
12:21
12:22
15
12:37
12:37
13
12:50
12:51
13
13:04
13:39
62
14:41
14:43
18
15:01
15:01
2
15:03
15:06
26
15:32
15:32
5
15:37
15:39
6
15:45
15:47
4
15:51
2日目
山行
11:41
休憩
3:07
合計
14:48
4:36
48
5:24
5:24
32
5:56
5:58
21
6:19
6:20
20
6:40
6:40
5
6:45
6:46
11
6:57
6:59
54
7:53
7:59
1
8:00
8:01
11
8:12
8:27
6
8:33
8:40
20
9:00
9:00
70
10:10
10:10
64
11:14
11:15
55
12:10
12:48
50
13:38
13:39
41
14:20
14:24
43
15:07
15:43
13
15:56
15:56
17
16:13
16:13
10
16:23
16:24
15
16:39
16:39
21
17:00
17:01
27
17:28
17:28
15
17:48
17:49
1
17:50
17:50
3
17:53
17:53
3
17:56
19:05
19
洞川温泉センター
19:24
ゴール地点
3日目
山行
1:20
休憩
0:00
合計
1:20
5:34
7
宿泊地
5:41
5:41
6
5:47
5:47
3
6:24
6:24
30
天候 1日目:林道出合付近からガスガス。八経ヶ岳・弥山付近は強風。
2日目:快晴
3日目:晴
過去天気図(気象庁) 2018年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
近鉄下市口駅より奈良交通バスで天川川合へ。洞川温泉センター割引券とセットになった企画券を近鉄が販売しています。
コース状況/
危険箇所等
日裏山〜明星ヶ岳間、阿弥陀ヶ森〜小笹ノ宿間は倒木が多く、登山道から逸れる場面あり(写真20-23,73)。
稚子泊〜国見岳に短い崩落個所あり(写真65)。
その他周辺情報 弥山小屋は11/11宿泊分で今シーズンは閉業とのこと
吊橋を渡る
少したわみます
2018年11月14日 23:05撮影
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11/14 23:05
少したわみます
民家の脇から登山道の始まりです
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民家の脇から登山道の始まりです
気持ちの良い杉の森を歩く
気持ちの良い杉の森を歩く
道標が多いので安心して登れます
道標が多いので安心して登れます
みたらい渓谷は紅葉盛りです
みたらい渓谷は紅葉盛りです
紅葉がちらほら残っています
2018年11月10日 10:03撮影 by  COOLPIX S8100 , NIKON
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11/10 10:03
紅葉がちらほら残っています
ガスってきた
林道を少し歩きます
林道を少し歩きます
ここらで林道と並走します
ここらで林道と並走します
栃尾辻避難小屋
ピークを巻く
カナビキ尾根分岐
カナビキ尾根分岐
カナビキ尾根分岐直後は取付が不明瞭。看板を頼りに登山道を探します。
カナビキ尾根分岐直後は取付が不明瞭。看板を頼りに登山道を探します。
ザレ場が増えてきます
ザレ場が増えてきます
土砂崩れ?
苔が美しい道
スギゴケでしょうか
2018年11月10日 12:45撮影 by  COOLPIX S8100 , NIKON
11/10 12:45
スギゴケでしょうか
高碕横手分岐。左は狼平経由で弥山、右は日裏山経由で明星ヶ岳(付近の弥山辻)へ行けます。右へ進む。
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高碕横手分岐。左は狼平経由で弥山、右は日裏山経由で明星ヶ岳(付近の弥山辻)へ行けます。右へ進む。
恐らく日裏山の山頂ですが、倒木がえらいことになってます
恐らく日裏山の山頂ですが、倒木がえらいことになってます
日裏山〜弥山辻間は倒木多めです
2018年11月10日 14:13撮影 by  SOL22, Sony
11/10 14:13
日裏山〜弥山辻間は倒木多めです
正面突破するか迷うが、石(右下)の方へ迂回しました
正面突破するか迷うが、石(右下)の方へ迂回しました
これは突破
弥山辻。左に進むと八経ヶ岳、右に進むと5分程で明星ヶ岳に行けます。明星ヶ岳へ寄り道。
2018年11月10日 14:35撮影 by  SOL22, Sony
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11/10 14:35
弥山辻。左に進むと八経ヶ岳、右に進むと5分程で明星ヶ岳に行けます。明星ヶ岳へ寄り道。
明星ヶ岳山頂。奥の八経ヶ岳は見えず…
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明星ヶ岳山頂。奥の八経ヶ岳は見えず…
トウヒの立ち枯れ。ガスと風が強い!
2018年11月10日 14:43撮影 by  SOL22, Sony
11/10 14:43
トウヒの立ち枯れ。ガスと風が強い!
八経ヶ岳山頂!ガスの切れ目を狙ってパシャリ
2018年11月10日 15:11撮影 by  COOLPIX S8100 , NIKON
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11/10 15:11
八経ヶ岳山頂!ガスの切れ目を狙ってパシャリ
修験の山らしい山頂です
2018年11月10日 15:12撮影 by  COOLPIX S8100 , NIKON
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11/10 15:12
修験の山らしい山頂です
大台ケ原が見えるはずなのですが…
2018年11月10日 15:13撮影 by  COOLPIX S8100 , NIKON
11/10 15:13
大台ケ原が見えるはずなのですが…
本日の宿、弥山小屋へ到着!先に弥山神社へ行くことに。
2018年11月10日 15:37撮影 by  SOL22, Sony
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11/10 15:37
本日の宿、弥山小屋へ到着!先に弥山神社へ行くことに。
小屋の近くに弥山神社の参道を示す鳥居があります。
小屋の近くに弥山神社の参道を示す鳥居があります。
弥山神社
2018年11月10日 15:46撮影 by  COOLPIX S8100 , NIKON
11/10 15:46
弥山神社
2日目は夜更け前に出発。弥山〜聖宝ノ宿跡間は急な下り。凍ると危なそうな木道です。
2018年11月11日 04:42撮影 by  SOL22, Sony
11/11 4:42
2日目は夜更け前に出発。弥山〜聖宝ノ宿跡間は急な下り。凍ると危なそうな木道です。
聖宝ノ宿跡
2018年11月11日 05:22撮影 by  SOL22, Sony
11/11 5:22
聖宝ノ宿跡
奥駈出合
2018年11月11日 06:20撮影 by  COOLPIX S8100 , NIKON
11/11 6:20
奥駈出合
夜が更けていきます
2018年11月11日 06:22撮影 by  SOL22, Sony
11/11 6:22
夜が更けていきます
山肌が赤くなってきました
2018年11月11日 06:29撮影 by  COOLPIX S8100 , NIKON
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11/11 6:29
山肌が赤くなってきました
モルゲンロートに輝く弁天ノ森
2018年11月11日 06:30撮影 by  COOLPIX S8100 , NIKON
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11/11 6:30
モルゲンロートに輝く弁天ノ森
朝靄が幻想的です
2018年11月11日 06:36撮影 by  SOL22, Sony
11/11 6:36
朝靄が幻想的です
すっかり陽が顔を出していました。時すでに遅し…
2018年11月11日 06:44撮影 by  SOL22, Sony
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11/11 6:44
すっかり陽が顔を出していました。時すでに遅し…
気持ちの良い笹道が続く
2018年11月11日 06:45撮影 by  COOLPIX S8100 , NIKON
11/11 6:45
気持ちの良い笹道が続く
一の峠
2018年11月11日 06:48撮影 by  SOL22, Sony
11/11 6:48
一の峠
しなの木出合
2018年11月11日 06:58撮影 by  SOL22, Sony
11/11 6:58
しなの木出合
修履山方面の展望。昨日と打って変わって良い天気になりました。
2018年11月11日 07:14撮影 by  COOLPIX S8100 , NIKON
11/11 7:14
修履山方面の展望。昨日と打って変わって良い天気になりました。
これから行者還岳、七曜岳、大普賢岳を越えていきます
2018年11月11日 07:26撮影 by  COOLPIX S8100 , NIKON
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11/11 7:26
これから行者還岳、七曜岳、大普賢岳を越えていきます
少し岩が増えてきた
2018年11月11日 07:35撮影 by  SOL22, Sony
11/11 7:35
少し岩が増えてきた
これからアタックする行者還岳
2018年11月11日 07:49撮影 by  COOLPIX S8100 , NIKON
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11/11 7:49
これからアタックする行者還岳
天川辻
2018年11月11日 07:52撮影 by  SOL22, Sony
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11/11 7:52
天川辻
水墨画のよう
2018年11月11日 07:56撮影 by  COOLPIX S8100 , NIKON
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11/11 7:56
水墨画のよう
行者還避難小屋。きれいなログハウス風の小屋です。
2018年11月11日 08:01撮影 by  SOL22, Sony
11/11 8:01
行者還避難小屋。きれいなログハウス風の小屋です。
祠がありました
2018年11月11日 08:08撮影 by  COOLPIX S8100 , NIKON
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11/11 8:08
祠がありました
行者還小屋から10分ほどにある水場
行者還小屋から10分ほどにある水場
水場のあたり急登です
2018年11月11日 08:14撮影 by  SOL22, Sony
11/11 8:14
水場のあたり急登です
行者還岳山頂より展望
2018年11月11日 08:38撮影 by  COOLPIX S8100 , NIKON
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11/11 8:38
行者還岳山頂より展望
遭難碑がありました 合掌
遭難碑がありました 合掌
少し倒木がありますが、問題なく通行できます
少し倒木がありますが、問題なく通行できます
鹿と遭遇!
七曜岳の前から徐々に道が険しくなってきます
2018年11月11日 09:46撮影 by  COOLPIX S8100 , NIKON
11/11 9:46
七曜岳の前から徐々に道が険しくなってきます
梯子を登りつつ…
梯子を登りつつ…
和佐又山分岐 七曜岳は左へ
和佐又山分岐 七曜岳は左へ
七曜岳に到着!
2018年11月11日 10:20撮影 by  COOLPIX S8100 , NIKON
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11/11 10:20
七曜岳に到着!
七曜岳より眺望
2018年11月11日 10:19撮影 by  COOLPIX S8100 , NIKON
11/11 10:19
七曜岳より眺望
七つ池を越えると笹道のご褒美が
七つ池を越えると笹道のご褒美が
稚子泊 苔が素敵な場所です
2018年11月11日 10:57撮影 by  COOLPIX S8100 , NIKON
11/11 10:57
稚子泊 苔が素敵な場所です
稚子泊後すぐの鎖場。1m程崩落していました。
2018年11月11日 10:58撮影 by  SOL22, Sony
11/11 10:58
稚子泊後すぐの鎖場。1m程崩落していました。
荒島岳のもちがかべを彷彿とさせます…
2018年11月11日 11:04撮影 by  COOLPIX S8100 , NIKON
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11/11 11:04
荒島岳のもちがかべを彷彿とさせます…
大普賢岳を目指します
2018年11月11日 11:11撮影 by  COOLPIX S8100 , NIKON
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11/11 11:11
大普賢岳を目指します
ぽっこり可愛い小普賢岳
2018年11月11日 11:57撮影 by  COOLPIX S8100 , NIKON
11/11 11:57
ぽっこり可愛い小普賢岳
大普賢岳!七曜岳側からはしんどかった…
2018年11月11日 12:10撮影 by  SOL22, Sony
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11/11 12:10
大普賢岳!七曜岳側からはしんどかった…
山頂でお昼。稲村ヶ岳が見えます。
2018年11月11日 12:47撮影 by  COOLPIX S8100 , NIKON
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11/11 12:47
山頂でお昼。稲村ヶ岳が見えます。
脇ノ宿〜阿弥陀ヶ森付近は土が柔らかく脚にやさしいです
2018年11月11日 13:32撮影 by  SOL22, Sony
11/11 13:32
脇ノ宿〜阿弥陀ヶ森付近は土が柔らかく脚にやさしいです
阿弥陀ヶ森にある女人結界門
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阿弥陀ヶ森にある女人結界門
阿弥陀ヶ森〜竜ヶ岳も倒木多めです。左に迂回しましたが右が正解だったかも…
2018年11月11日 13:59撮影 by  SOL22, Sony
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11/11 13:59
阿弥陀ヶ森〜竜ヶ岳も倒木多めです。左に迂回しましたが右が正解だったかも…
小笹ノ宿避難小屋
2018年11月11日 14:22撮影 by  SOL22, Sony
11/11 14:22
小笹ノ宿避難小屋
不動尊が祀られていました。
2018年11月11日 14:23撮影 by  SOL22, Sony
11/11 14:23
不動尊が祀られていました。
山上ヶ岳・大峯山寺に到着!立派な御堂ですね〜
2018年11月11日 15:09撮影 by  SOL22, Sony
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11/11 15:09
山上ヶ岳・大峯山寺に到着!立派な御堂ですね〜
頂上まで3分ほど。御堂の向かいにあります。
2018年11月11日 15:17撮影 by  COOLPIX S8100 , NIKON
11/11 15:17
頂上まで3分ほど。御堂の向かいにあります。
奥の山から廻ってきたんだなあ…しみじみ。
2018年11月11日 15:20撮影 by  COOLPIX S8100 , NIKON
11/11 15:20
奥の山から廻ってきたんだなあ…しみじみ。
お花はありませんでした
お花はありませんでした
大峯山寺より眺望
2018年11月11日 15:39撮影 by  COOLPIX S8100 , NIKON
11/11 15:39
大峯山寺より眺望
洞辻茶屋
2018年11月11日 16:21撮影 by  SOL22, Sony
11/11 16:21
洞辻茶屋
お助け水はあまり水がありませんでした
2018年11月11日 16:39撮影 by  COOLPIX S8100 , NIKON
11/11 16:39
お助け水はあまり水がありませんでした
清浄大橋の女人結界門まで下りてきました。
ここでハイカーの親子と再会。
2018年11月11日 17:40撮影 by  COOLPIX S8100 , NIKON
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11/11 17:40
清浄大橋の女人結界門まで下りてきました。
ここでハイカーの親子と再会。
洞川温泉センターに到着。疲れを癒します…
2018年11月11日 17:57撮影 by  SOL22, Sony
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11/11 17:57
洞川温泉センターに到着。疲れを癒します…
3日目は天川川合に向けて出発。夜更け前の洞川温泉街はひっそりとしています…。
2018年11月12日 05:42撮影 by  COOLPIX S8100 , NIKON
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11/12 5:42
3日目は天川川合に向けて出発。夜更け前の洞川温泉街はひっそりとしています…。
ひたすらを車道歩く
2018年11月12日 05:59撮影 by  SOL22, Sony
11/12 5:59
ひたすらを車道歩く
空が白んできた
2018年11月12日 05:57撮影 by  COOLPIX S8100 , NIKON
11/12 5:57
空が白んできた
虻トンネル
2018年11月12日 06:27撮影 by  COOLPIX S8100 , NIKON
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11/12 6:27
虻トンネル
朝靄がかかってます
2018年11月12日 06:33撮影 by  SOL22, Sony
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11/12 6:33
朝靄がかかってます
下界は朝霧に包まれています
2018年11月12日 06:51撮影 by  SOL22, Sony
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11/12 6:51
下界は朝霧に包まれています
天川川合に帰ってきました!
2018年11月12日 06:55撮影 by  SOL22, Sony
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11/12 6:55
天川川合に帰ってきました!

感想

2泊3日で大峰山に行ってきました。
百名山を調べると、「大峰山」では最高峰の八経ヶ岳と、修験ゆかりの山上ヶ岳の両方が述べられている…ということで、天川川合を起点に大峰山脈周回を決定。
山小屋の位置や温泉地を考慮の末、反時計回りルートに決めました。

天川川合には近鉄+奈良交通バスでアクセス。「洞川温泉・みたらい渓谷散策きっぷ」は洞川温泉センターも割引になるので、使わない手はありません。人気らしく、下市口からの始発バスは、臨時便含めて満席になりました。

◆1日目 曇→ガス、強風
天川川合〜(栃尾辻コース)〜明星ヶ岳〜八経ヶ岳〜弥山小屋(泊)
1. 天川川合〜栃尾辻
杉林の中を歩く気持ちの良い登山道です。道標も多く、迷うことは無いでしょう。途中の鉄塔では視界が開け、みたらい渓谷を眺望できます(写真6)。栃尾辻の避難小屋は元に戻っていました。

2. 栃尾辻〜明星ヶ岳
栃尾辻を過ぎると、全体的に勾配が緩やかになります。カナビキ尾根分岐一帯は道が広く、分岐直後は取付が不明瞭です(写真13,14)。ガスが濃いと迷いますが、看板などを頼りに100m程進むと、再び登山道が明瞭になります(写真15)。
頂仙岳付近はスギゴケが美しい道です(写真17,18)。高崎横手分岐では、狼平の方へは行かずに日裏山の方へ進みました。日裏山〜弥山辻間は特に倒木が多く、左右に迂回する場面が多々ありますが、逸れすぎないように注意しました(写真20-23)。

3. 明星ヶ岳〜弥山小屋
弥山辻まで出ると倒木はおさまります。明星ヶ岳は弥山辻から5分程なので、是非足を延ばしたいところ。山頂のトウヒの立ち枯れは大台ケ原を想起させます(写真25,26)。
弥山辻へ戻り、ようやく辿り着いた八経ヶ岳!修験の山らしく、ケルンには木札と錫杖がありました(写真27,28)。視界が良ければ、大台ケ原が見えるそうです。(逆に、大台ケ原の大蛇瑤らも、八経ヶ岳を含む大峰山脈が見えます。相互の地点から山を同定するのも楽しそう。)
八経ヶ岳山頂から30分程で弥山に到着。弥山神社に寄ってから弥山小屋へチェックインしました。今季は11/11宿泊分にて閉業で、ギリギリでしたが15名程宿泊していました。非常に綺麗で居心地の良い山小屋でした。

◆2日目 快晴
弥山小屋〜行者還岳〜大普賢岳〜山上ヶ岳〜洞川温泉(泊)
4. 弥山小屋〜行者還岳
弥山で御来光を見たかったのですが、時間の兼合いで日の出の2時間前に出発…代わりに、満天の星空の下を歩きました。この日は月明かりが薄く、星の密度は体感で街中の5倍程ありました!一方で、登山道は階段を含む急な下りです。特に木道は凍ると滑りそうでした。
一ノ峠〜天川辻は気持ちの良い笹道が続きます。一ノ峠付近では少し視界が開け、御来光を拝めるので、夜更け時にここを目指すのも手でしょう(写真40)。
行者還避難小屋を越え、水場直後の急登を過ぎると、山頂方面と七曜岳方面の分岐に出ます。行者還岳山頂はここから10分程度。三角点の奥へ進むと鉄山、修履山を一望できました。

5. 行者還岳〜大普賢岳
行者還岳を過ぎると、徐々に道が険しくなってきます。七曜岳の手前から岩場や梯子、鎖場が出現し、体力を奪っていきます。七曜岳山頂は大きな岩場であまり寛げませんが、素晴らしい眺望が待っています(写真61,62)。
七曜岳〜大普賢岳は時折激しいアップダウンを伴う、コース中で一番の難関でしょう。特に大普賢岳手前は高所感のある岩登りなので、厳しい場合は一旦北西の道でピークを巻き、山上ヶ岳方面から登頂すると良いと思います。なお、稚子泊直後の鎖場に1m程度の崩落個所がありました(写真65)。
大普賢岳山頂は広く、展望も良いので休憩におすすめです(写真69,70)。私を含め、ランチを取っている方が数名いました。

6. 大普賢岳〜山上ヶ岳
大普賢岳を越えると、道は再び穏やかになります。途中、登山道に似た沢の流路跡が数回横切るので、間違えないように注意しました。阿弥陀ヶ森付近も道が広いですが、テープを目印に歩けば女人結界門に辿り着きます。
阿弥陀ヶ森を過ぎた辺り〜竜ヶ岳まで、再び倒木の多いゾーンがありました(写真73)。日裏山同様、左右に大きく迂回する場面もありますが、すぐに登山道に復帰できます。苔が美しく、水量が豊富な沢に沿って下ると、直に小笹ノ宿です。不動尊が祀られており、テン泊に良さそうな平地でした。

〜少し小話〜
小笹ノ宿を越えた辺りで、山上ヶ岳方面から来た親子に道を尋ねられました。レンゲ辻へ行きたいそう。分岐を過ぎている事を伝え、山上ヶ岳まで一旦戻ることになりました。
随分歩きやすくなった道を往き、山上ヶ岳の大峯寺へ到着。戸閉式後なので扉は閉じていましたが、たいへん立派な御堂がありました(写真76)。ここで改めて親子にレンゲ辻への道を伝え、互いの無事を願って別れました。

7. 山上ヶ岳〜洞川温泉
陽も傾きつつあったので、急いで洞川温泉を目指して下山します。整っており迷うことのない道ですが、大普賢岳付近の岩場が関節に堪えたようで、洞辻茶屋付近では、左足が完全に曲がらなくなりました…。
それでも何とか清浄大橋まで辿り着くと、レンゲ辻から下りてきた親子に偶然の再会!ご厚意で、洞川温泉センターまで車に乗せて頂きました。お陰様で、故障した脚で50分歩くところを、車でスイスイ5分。本当に、ありがとうございました!
ぬるめの温泉でじっくり心身の疲れを癒した後、洞川温泉に一泊しました。

◆3日目 晴
8. 洞川温泉〜天川川合
近鉄下市口駅8:18発の特急に間に合うために、始発バスに乗るべく天川川合まで徒歩で行くことに。終始舗装道路でしたが、夜更けや朝靄がかかる山、沿線の紅葉を楽しみながら歩くと、案外すぐに天川川合に到着しました。

◆総括
初めての本格的な縦走で、長時間の歩行は心身共に消耗しましたが、出合った方々の優しさに支えられ、無事達成することができました。
世界遺産でもある大峰山。景観もさることながら、修験の雰囲気に心が洗われる山脈でした。
次は、大峰奥駈道全踏にチャレンジしたい!

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