【奥多摩駅から周回】 石尾根〜雲取山〜長沢背稜〜川苔山
- GPS
- 289:32
- 距離
- 51.4km
- 登り
- 3,915m
- 下り
- 3,896m
コースタイム
09:50 奥多摩駅 07:17 鷹ノ巣山避難小屋 06:50 酉谷避難小屋
13:00 六ツ石山 08:15 高丸山 07:42 七跳尾根交差点
14:37 水根山 09:04 七ツ石山 08:20 ハナド岩
15:07 鷹ノ巣山 10:00 奥多摩小屋 08:44 天目山
15:25 鷹ノ巣山避難小屋 11:09 雲取山 09:09 一杯水避難小屋
11:50 雲取山荘 10:15 仙元峠
13:00 芋ノ木ドッケ 10:30 蕎麦粒山
14:30 長沢山 10:57 桂谷ノ峰
15:23 水松山 11:18 日向沢ノ峰
15:53 滝谷ノ峰ヘリポート 11:39 踊平
16:40 行福ノタオ 12:40 川苔山
17:20 酉谷山 13:34 本仁田山
17:36 酉谷避難小屋 15:35 登山口
16:18 奥多摩駅
〃5時間35分 計10時間19分 79時間28分
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地図上のコースタイム
 ̄多摩駅-(4:20)-六ツ石山-(2:30)-鷹ノ巣山避難小屋 計6:50
鷹ノ巣山避難小屋-(1:40)-七ツ石山-(1:45)-雲取山-(1:40)-芋ノ木ドッケ-(2:20)-水松(あららぎ)山-(1:50)-酉谷避難小屋 計9:15
F喘避難小屋-(2:00)-天目山-(1:40)-蕎麦粒山-(2:05)-川乗山-(2:05)-本仁田山-(1:30)-奥多摩駅 計9:20
[/font]
天候 | 11日 12日 13日 │ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
鷹ノ巣山避難小屋 あり、水場は凍結 奥多摩小屋 水場は出てました 雲取山荘 あり、地図には書いてありますが水場なしと言われた 酉谷避難小屋 あり、水場あり 一杯水避難小屋 あり、水場は凍結 今回通過した難読地点 水松山 あららぎやま 行福ノタオ みょうふくのたお 本仁田山 ほにたやま 大休場尾根 おおずんばおね |
写真
感想
雲取山へ登りたいと思い立ち、どうせ登るのなら石尾根の末端からにしようと考え、奥多摩駅を起点としました。
また、帰りもすぐに尾根を下らずに埼玉県境の長沢背稜という大きな稜線を歩き、帰ってこようと考えました。
結果的に日向沢ノ峰まで埼玉県境を歩き、そこから南側に川苔山経由で奥多摩駅方面へ帰ってくるルートとしました。
([url=http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-167872.html]長沢背稜から続く埼玉県境の日向沢ノ峰から東側の山行記録[/url])
[b]【1日目 奥多摩駅〜鷹ノ巣山避難小屋】[/b]
奥多摩駅で山岳部員と待ち合わせ、ビジターセンターで登山計画書を提出し、今回のコース上の情報を教えてもらいました。
水場は基本的に凍結してるということだったので行動中の飲料の他に水を2.5ℓ持っていくことにしました。
ビジターセンターから青梅街道を西に進み、生花屋を右折し、次の交差点を左折後、羽黒三田神社の階段を登りました。
地図には舗装された道で大きく蛇行するようなルートでしたが、遠回りになると考え、このルートに変更しましたが神社の階段はかなりハードなものでした。
階段を登り終え、しばらく舗装された道を進んだ後、登山道へ入りました。
登山道をしばらく進むと雪が踏まれ凍結しており進むのに苦労しました。
また、日当たりの良い場所は雪が溶け泥濘となっていました。
三ノ木戸山を巻き、六ツ石山の分岐にくると雪の量が増えてきたのでアイゼンを装着し、登頂しました。
山頂からの景色はなかなかのものでした。
ふたたび六ツ石山分岐へもどり、石尾根縦走路を進み、地味な山頂の水根山を通過し、急斜面を一気に登れば鷹ノ巣山にでした。
山頂からは雲取山へ続く石尾根上にある七ツ石山、正面には富士山、左手には大岳山などの山々が望めました。
しばらく休んだ後、西へ少し下ると鷹ノ巣山避難小屋がありました。
小屋付近にはテントが2張ありましたが、小屋には先客が1人しかいなかったので今夜はこの小屋で泊まることにしました。
自分たちの後から2人組が来て、この日の夜は避難小屋を少人数で広々使うことができました。
[b]【2日目 鷹ノ巣山避難小屋〜雲取山〜酉谷避難小屋】[/b]
のんびり朝食をとり、小屋をでてアイゼン装着してから雲取山をめざすことにしました。
最初のピークには標識が見当たりませんでしたが、おそらく日陰名栗山でしょう。そのピークを越え、圧迫感のある傾斜をあがると高丸山でした。
山頂の景色は良いとは言えませんが、木々の間から奥多摩の山々が望めました。
高丸山をくだり、千本ツツジという地点を通過したはずですが、ツツジが生えているかどうかはわかりませんでした。
そこからさらに進み、廃屋に近い七ツ石神社を過ぎ、七ツ石山へ登頂しました。
山頂は大きく開け、赤石山脈や大菩薩嶺から続く小金沢連嶺、三頭山などの山々が望めました。
ブナ坂まで軽いつづら坂をくだり、なだらかな登り坂を越えるとヘリポートがあり、その先に奥多摩小屋がありました。
小屋自体はあまり清潔とは言えませんが、ヨモギ尾根方面に5分ほどくだったところに水場がありました。
ここの水場は凍結することもなく、水道並みの水量が湧き出ていました。
同行者が水を持ってくれというのでここで同行者の水2.5ℓを背負うことにしました。
奥多摩小屋からふたたびなだらかな坂を登り、小雲取山と思われる地点を越え、最後の坂を登ると雲取山避難小屋がありました。
そこから少し北へ歩くと山頂でした。
山頂には登山者がおらず、富士山はもちろんのこと、赤石山脈が望めました。
また天気が良かったので、先っぽだけ見えるという八ヶ岳まで見えていました。
ここから雲取山荘まで肌寒い北斜面をくだり、雲取山荘で記念のバッジを購入しました。
バッジの購入に関してですが
・山荘に入ったらまずベルを鳴らしてから靴を脱いでほしいそうです。
・昼休みに山荘に入ってくるのは迷惑だそうです。
・バッジを選ぶのに時間が掛かる人が多く、不愉快だということなので速やかに選んでほしいそうです。
昼休みの時間を調べず、靴を脱ぐのに手間取ってしまったのは自分の責任なので、他の小屋へ行ったときは気をつけることにします。
男坂をくだり、大ダワを越えると滑落の危険性があるという注意看板が建っていました。
看板の先は若干岩があり、滑りやすいのでしょう
三峰山との分岐を過ぎると途端にトレースが少なくなりました。
芋ノ木ドッケは展望はなく、倒木まみれでした。
ここから倒木の多い尾根道を進みましたが、積雪は若干増え、ひざ丈くらいまであるとこもありました。
この先地図にはヤケトノ頭と桂谷ノ頭と記載されていましたが標識は確認できませんでした。
この付近は岩場が多く、積雪もあったために滑りやすく危険でした。
長沢山を越えると次のピークを北に巻けという表記があり、北斜面を歩き出すと雪が深く体力を削がれました。
なんとか水松山の手前を右折する地点に到着し、一息いれてから尾根上を進みました。
水松山は西側からの登頂ルートが地図上では緑の破線で記載されていましたが、獣道として使われているらしく、迷うことはありませんでした。
山頂からは展望が無いので巻き道で山頂は通過してしまってもいいと思いました。
水松山を下ると、ヘリポートがあり、南北のそれぞれ展望が開けていました、タワ尾根ノ頭を巻き、行福ノタオから酉谷山へ登頂しましたが、山頂までのトレースは残っていませんでした。
山頂からは笹藪がうるさく、展望がないと聞いていましたが、おそらくシカに食い荒らされたようで笹はほとんど生えていませんでした。
お陰で山頂からは三峰山へ沈む夕日と、夕日に照らされた富士山が望めました。
ここから酉谷峠へくだり、すぐ近くに酉谷避難小屋がありました。
酉谷避難小屋には他に宿泊者はおらず、小屋を独占して使用できました。
小屋は小ぢんまりとしていますが、とても清潔に使用されており、裏手にはトイレまでありました。
水場は凍結してると予想していましたが、予想に反してチョロチョロと流れていて、翌朝早朝もその流れは止まっていませんでした。
小屋の雑記帳を見てみると、暖かくなると常識のない者がやってくるようですが、この時期は山を愛している人が泊まっていくようです。
小屋からの展望はとても良く、南側に大きな窓があり、夕方には富士山や石尾根が夕日に染まり美しかったです。
また、夜になると東京の夜景も望めました。
[b]【3日目 酉谷避難小屋〜蕎麦粒山〜川苔山〜奥多摩駅】[/b]
翌朝、部屋の中から朝日に染まった石尾根を眺めながら朝食をとりました。
小屋をでていくつものピークを巻き、七跳尾根から山頂までの道は薄かったので登頂せずに休憩をとりました。
知らぬ間に大栗山を抜け、ハナド岩までくると南側に岩でできた天然の展望台があり、歩いてきた石尾根を一望できました。
さらに進み、急登後、天目山に到着しました。ここからは石尾根はもちろんのこと、北側の展望も開け雪の被った山脈が見えました。
天目山から東に尾根をくだっていくと巻き道との合流点がありましたが、本来経由するはずの一杯水避難小屋を通り過ぎてしまったので、巻き道を戻るように進み、避難小屋で休憩をとりました。途中にあった水場は雪に覆われ、水は出ていませんでした。
避難小屋は若干古めかしいですが、清潔に使用されていました。
休憩後、歩いてきた巻き道を東に進み、合流点から尾根上に進みました。
途中に仙元峠というものがありましたが、看板に天目背稜という表記があったのでこの記録のタイトルに一応入れておきました。
もし天目背稜というのが仙元峠から北側へ向かう仙元尾根のことであれば、タイトルから天目背稜という文字を消すので、天目背稜の領域をご存じの方はコメント欄からでも教えてください。
仙元峠をくだり、蕎麦粒山へあがると大きい岩がいくつもありました。
正面には川苔山が望めました。
ここから一気にくだり、今度は急登し、桂谷ノ峰を越えました。地図には迷うと記載されていましたが特にそういうことはありませんでした。
しばらく進むと、この前も来た日向沢ノ峰に着きました。前回は天候があまり良くなく、展望がよくありませんでしたが、今回は歩いてきた稜線がキレイに眺められました。
ここからなだらかな下り坂から急な斜面と変わる道をどんどんくだり、踊平で一息入れてから曲ヶ谷北峰を経由し、川苔山へ登頂しました。
山頂からは日向沢ノ峰と同様に素晴らしい景色を楽しめました。
その後舟井戸、大ダワと経由し、コブタカ山へあがり、本仁田山で休憩をとりました。
山頂からは奥多摩の東側のみの展望で東京の街並みが望めました。
アイゼンを外し、大休場尾根をくだりました。しばらくすると尾根を外れ、ここから怒涛のつづら折りでした。
100回200回では済まされないのではないかと思われる折り返しを繰り返し、膝が震えだしたところでようやく民家の裏到着し、無事下山できました。
ここから舗装された道を奥多摩駅までくだりました。
奥多摩駅まではいくつもの標識が設置されており、迷うこともありませんでした。
駅に到着し、電車はある程度の間隔で走っていますが、疲れたので温泉に入ってから帰ることにしました。
駅周辺にもえぎの湯という温泉施設がありましたが、あいにく月曜日が休館日だったため、玉翠荘という旅館で入浴しました。
身体がさっぱりした後、今回はいろんな山へ登ったので駅前のお店をまわり、雲取山以外の山バッジ探しをしましたが、最近はバッジ買う人は少ないそうで置いているバッジのほとんどが雲取山でした。
駅から出て右側にあるお店を開けてもらって見せてもらったところ川苔山、本仁田山、大岳山などのバッジがあったので、川苔山のバッジを購入し帰路に着きました。
[b]【まとめ】[/b]
出発前は4泊5日で雲取山避難小屋と一杯水避難小屋にも泊まり、のんびり山行を計画していました。
しかし13日の夜から天気が下り坂ということがわかり、結局普通のペースで歩くことになりました。
石尾根には土曜日、日曜日に歩いたこともあり、登山者が非常に多かったです。
雲取山を越え長沢背稜に入ると登山者に会うことはなく、快適な山行が出来たと思います。
長沢背稜について地図には初心者は要注意と記載されていて、ウィキペディアには"冬季には、この山域で最も雪の深い場所であり、過去に遭難事件も起こっている。"と記載されていました。
なので除雪用のスコップにワカンそして2、3人用テントまでザックに詰めた結果、個別装備はなんと約20!
そして2日目の奥多摩小屋から3日目の奥多摩駅まで水を6ℓ背負ったので、合計25坩幣紊眷愽蕕辰栃發い討い泙靴拭
ここまで重装備にすることはなかったかもしれませんが、ボッカのトレーニングだと思えば今回の行動にも意味はあったと思います。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
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44と51は浅間山です。
浅間山でしたか!
教えてくださってありがとうございます。
天目背稜=長沢背稜
埼玉の人は 天目背稜といっているようです。
同じく天目山 ミツドッケも同じ。
ただ古い文献を見ると 埼玉側の人に分が悪いです。
天目背稜について教えてくださり、ありがとうございます!
長沢背稜というのは東京側の呼び名だったんですね
酉谷山は黒ドッケとも記載されていましたが、同様のケースなのでしょうか?
それから水松山はなぜ"あららぎ"と読むかご存知の方いらっしゃるでしょうか?
ミツドッケと天目山は 反対でした。
水松山の由来は あららぎとは イチイの別名で
水松(スイショウ)とも言うらしいのですが
その アララギの巨樹を産出したことから
水松山(アララギヤマ)というそうです。
元々はその付近一帯を そういったそうですが
それが いつの間にかあの一点になったようです。
イチイの木にはいろんな別名があるのですね!
自分でも調べてみたところ"あららぎ"という漢字は"蘭"のようですが、
山の名前の漢字は水松山に定まっていて"すいしょう"と読むのはわかりにくいのでイチイの別名の"あららぎ"という読みになったのかな?などと勝手に想像してみました。
また、あの一帯から伐採した木を運び出すのはどれほど大変だったかなど考えていると想像が広がります。
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