飯豊連峰縦走
- GPS
- 56:00
- 距離
- 28.0km
- 登り
- 2,554m
- 下り
- 2,688m
コースタイム
- 山行
- 5:12
- 休憩
- 1:55
- 合計
- 7:07
- 山行
- 5:34
- 休憩
- 2:46
- 合計
- 8:20
- 山行
- 4:45
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 5:15
天候 | 初日曇り時々晴れ、2日目晴れのち曇り、3日目晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2009年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー
会津若松5:31+磐越西線+5:59山都6:05=(タクシー)=6:40御沢 復路: 磐飯豊山荘11:22=(小国バス)=12:17小国14:11++15:36米沢15:41++17:56東京 |
コース状況/ 危険箇所等 |
雪渓のトラバース、高巻きした方が無難です。その他に危険個所はありません。 |
写真
感想
会社の山岳部の夏合宿でテントを担いでの4人での山行でした。
7月31日(金)
5:20前後、会津若松駅に三々五々集まる。ここから磐越西線に約30分乗り山都(やまと)駅へ。小雨が降っており先が心配される。予約していたタクシーで川入部落を通過し標高550mの御沢(おさわ)登山口へ。小雨はいつのまにか止んでおりひと安心。パッキングと準備体操の後、山行開始。10分程度林道を進むと急な登りの始まり。針葉樹林・広葉樹林帯が続く。空は厚い雲に覆われているが、風がなく大変蒸し暑い。2本目を過ぎたあたりから登りは一旦緩やかになる。地蔵山下の水場で水を補給し、暫く緩やかな登りを進んだ所で各自持参した昼食を取る。その後は急峻な岩場の剣ヶ峰の登り。リーダー(私です)は不覚にも足を滑らすが、臀部の強打で事なきを得る(かなり痛かった)。この辺りから時々晴れ間が覗き、暑さが更に増す。高度差約100mの剣ヶ峰の岩場を過ぎると三国岳山頂に到着。狭い山頂に小さな三国小屋があり、人の良さそうな小屋の主人が他のパーティーと談笑している。ここからまた緩やかな登りが続く。高い湿度と日差しのため体感温度は非常に高い。途中、種蒔山手前で1本休憩したのち切合小屋テント場に到着。テント山行は我々以外にいない。テント設営後、本日の無事を祝してビールで乾杯。夕食を挟んでの作戦会議の後、山の歌を歌い20:00就寝。なお、T氏は山の歌を歌う前にご就寝だった。
8月1日(土) 晴れのち曇り
十分に睡眠をとり3:00に起床。星空が見え、本日も暑い予感あり。朝食の後、テントを撤収し出発。最初のピーク草履塚を超え、昔女人禁制の時代に山に入り石にされてしまったという姥権現を過ぎたあたりでまず休憩。次は飯豊本山神社、その次は飯豊山頂上で休憩をとり、更にもう1本で御西岳避難小屋に到着。話好きの小屋の主人と暫く会話したのち、大日岳をピストンするかどうか議論。結局、T氏のみ単独でアタックすることとなり、昼食を分ける。残った3人はゆっくり昼食をとったのち先に御西岳避難小屋を出発。小さなアップダウンを繰り返して進みながら、途中何箇所か雪渓をトラバースする。雪渓の一つで進む方向を誤り、雪渓脇の草付きを上る際、O君がスリップし転げ落ちる。臀部を強打するも、幸い打撲と手のひらの怪我で済む(かなり痛そう)。その後、烏帽子岳、梅花皮岳のピークを超え、鞍部へ下り切り梅花皮小屋テント場に到着。本日もテント場は貸し切り。テント設営後、800円の缶ビールで乾杯。大日岳をピストンした多羽田は約1時間後に到着。その直後から激しい雨に襲われる。進軍の途中に降られず今回の山行はついている。夕食と作戦会議の後、山の歌を十二分に歌い21:00就寝。
8月2日(日) 晴れ
3:00に起床し朝食。雨も夜半には止んでおりまずまずの天候。テントを撤収したのち出発。30分足らずで北股岳に到着後は、緩やかな下り続きで門内岳小屋に到着。ここでも小屋の主人と談笑。どうやらこの山域の小屋の主人は話好きを揃えているようだ。いよいよ下山開始。梶川峰までの広い緩やかな下り以降は急勾配の下り。快調なピッチで予定より1時間早く飯豊山荘に無事到着。足はがくがくながら、山間の出湯で疲れを癒し、ビールで乾杯。荷物をまとめて、ほとんど貸し切り状態の町営バスで米坂線の小国駅へ。約2時間の休憩時間を利用し駅前の蕎麦屋で1回目の反省会。米坂線、山形新幹線と反省会は続きそれぞれ帰途に就く。
今回の夏合宿は、天候の具合を見て1日遅らせての出発となった。結果的には、この判断がずばり当たり、小雨続きの下界をよそに、行動中、雨に降られることは一度もなかった。それどころか予想外の突然の日差しのため、ひどい日焼けになった者もいた(筆者を含む)。日差しが出た時点で、日焼け止めを塗るための休憩を取るべきであったろう。もちろん山行開始時点で塗っておくのがベストであるが・・・。山行自体は2泊のみながら、結果的に3年ぶりの縦走山行を復活させ大変満足できるものであったが、参加メンバーの高齢化により体力的にはかなりきついものがあった。山岳部の伝統を重んじ、米からご飯を炊く、必要以上?に酒・つまみを持ち込むといったスタイルの縦走山行は、中堅・若手の加入なしには難しい状況であると言わざるを得ない。今回、集合は現地に近い会津若松とした。気の知れた仲間であることから、仕事に余裕のある人は、より体調を整えて山行に臨むことに重きをおき、現地までの団体行動による連帯意識の醸成は割愛させて頂いた。山行ルートは、比較的よく整備されており、ルートを誤るような箇所はなかったが、雪渓のトラバースは原則通り高巻きするべきであった。直進した結果、転倒による微傷災害が発生したことは反省材料である。
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