黒部五郎岳 稜線と山頂とライチョウを独占♪
- GPS
- 35:57
- 距離
- 33.7km
- 登り
- 2,456m
- 下り
- 2,463m
コースタイム
- 山行
- 8:32
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 8:52
天候 | 1日目:曇りのち吹雪のち快晴! 2日目:晴天! |
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過去天気図(気象庁) | 2019年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
トンネル手前3キロ程の所に土砂崩れがあり、道が閉鎖されています。車の侵入は集落の分岐で車両通行止め用のゲートで閉鎖されているので、そのゲートを手で動かして林道に車で入る必要があります。登っていくと土砂崩れでそれ以上進めなくなるため、土砂崩れ手前道路に縦列駐車する形で駐車します。GW期間中なので複数台の車両が縦列駐車で並んでいました。 車道には部分的に雪が残っておりましたが、下山時にはかなり雪融けが進んでいたため、人によってはトレランシューズや自転車等を林道移動用として利用されている様子も見受けられました。登山口までゆっくり歩いても1時間程度の道のりです。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
*残雪期は日々刻々と雪質が変わりますので、天候に合わせて現場判断をしつつ、直前の情報収集をされる事をおすすめ致します。 【コース状況】 ●トンネル右側冬季尾根取付き:間も無く藪が立ち上がり、冬季限定ルートも利用出来なくなる様子を感じました。正規ルートはトンネル左側からの入り口です。 ●鉄塔〜寺地山:往路は早朝だったためか、比較的締まった雪質でアイゼンだけで無理なく登れました。しかしながら、下山時には雪融けも進み、踏み抜きも多くなりました。私はアイゼン装着のままワカンを着用しました。スノーシューも活躍します。 ●寺地山〜北ノ俣岳直下:ダラダラと上がる長いカールです。どこを歩いても良さそうですが、ガスや吹雪の悪天候時などは方向を見失いやすい場所です。赤旗等の印も全くありませんので、天候によっては要注意です。なお、カール下部の山頂に向かって右側斜面脇に避難小屋があります。下山時には屋根が確認出来ましたが、登りでは見えません。いざという時の為に、予め避難小屋の位置を確認しておく方が良いと感じました。 ●北ノ俣岳直下〜北ノ俣岳山頂:夏道が出ています。アイゼンを外して登る事も可能です。また、山頂に向かって夏道左側斜面は5/3現在では雪が稜線まで繋がっていました。スキーを脱がずに上がりたい方などは、左側に回り込むとそのまま稜線まで到達出来ます。 ●北ノ俣岳山頂〜赤木岳〜中俣乗越:稜線下の沢側斜面をトラバースしました。長いトラバースで、稜線には沢側に張り出す形で雪庇があります。一部雪庇が崩落し始めていますので、雪崩に巻き込まれない為には気温や状況によっては稜線上をそのまま進む事をお勧め致します。 なおトラバース路は、往路は日の出前の早朝の為にアイゼンが噛む雪質でしたが、復路は日が昇り始め緩みだしました。雪質に合わせて通過ポイントの斜度を慎重に選ばないと滑落の恐れがあります。 ●中俣乗越〜黒部五郎岳山頂:右側に夏道も出始めています。山頂まで広い斜面に雪が降るしっかりと付いているので、雪上を登る事も可能です。現時点では雪上の方が楽に登れるので雪上を通過しました。緩んだ雪が冷え込んだりした際にはアイスバーンの急斜面になり得る場所なので、念のためピッケルがあった方が安心です。 なお、山頂直下は信州側に大きな雪庇が張り出しているので乗らないようなコースどりが必要です。 【トイレ、山荘】 登山口にトイレは無さそうです。 薬師岳方面の太郎平小屋は営業しているようで、多くの登山者が太郎平小屋宿泊と話されていました。 また、北ノ俣避難小屋脇にも広めのテン場があり、複数張りのテントがありました。小屋の内部は未確認です。 |
その他周辺情報 | 【下山後温泉】 http://www.ryokufu.co.jp/spa/ |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
ゲイター
バラクラバ
毛帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
サブザック
アイゼン
ピッケル
スコップ
昼ご飯
行動食
非常食
調理用食材
調味料
飲料
水筒(保温性)
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ナイフ
カメラ
ポール
テント
テントマット
シェラフ
ヘルメット
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感想
GW後半、待ちに待ったお天気の良い予報が来ました! 家の都合と天気と合わせるのは中々の至難の業ですが、タイミングよく2泊いけるかもとなり、元々予定していた黒部五郎岳と三俣蓮華岳の旅を企てました。
2泊のザックはお正月の悪沢岳以来。お、、重い(T . T) 何がこんなに悪いのか、食べすぎ?心配性すぎ? とにかく荷物を最小にしてるつもりなのにいつも重いのです。ザックの重さの分だけ当然足取りも重くなり、テントは出来る限り三俣蓮華岳に近い稜線でと考えていたのに、全くそんな余裕は出せずに1番最短の稜線上である北ノ俣岳山頂脇になってしまいました。
そのため翌朝は早立ちして狙う事になりましたが、私の足取りでは三俣蓮華岳に届いても戻ってこれるかどうか心配だったので、ruhasamanさんを黒部五郎岳で見送って、私だけ多くの登山者が入っていてトレースのある薬師岳に向かうという、別行動計画に急遽変更。
翌朝、黒部五郎岳までに本当に言葉にならない絶景空間を満喫し、山頂で贅沢な景色を堪能したところでruhasamanさんから「もう満足だから三俣蓮華岳やめて下るわー♪ haruboさんも薬師岳行かなくていーでしょ?」というご提案。全く同感だったので、1つ返事で気ままな下山計画に同意しました。B型コンビはこの適当さ加減が気にならずに動けるので本当にいつも気楽です♪
と言うわけで、計画とはだいぶ二転三転した山行にはなりましたが、大絶景をゆったりと満喫出来たその2日間はバチが当たりそうな位に贅沢なひと時となりました。
残雪期のアルプス、本当に苦労した分 素晴らしいご褒美が待ってるのが この時期ならではの楽しみですね(^^)
令和の初めに百高山がまた一つ取れたのも嬉しいスタートになりました♪
コメント
この記録に関連する登山ルート
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飛越トンネルルート 私も計画しているんですが、なかなか行けません。
イイナ〜(^-^)👍
あと2週間 ラストチャンスですよね(汗)
essanさんこんばんは!
いやぁ、良い山でしたよ〜。BCの方も登山者も両方楽しめる素晴らしい残雪期向きのエリアですね♪ お話しした感じだと、北ノ俣岳で日帰りのBCの方も多くいらっしゃったみたいですし、essanさんのように遠くから来られるならば、太郎平で1〜2泊して薬師岳も滑って、下山でも北ノ俣岳を滑って帰るなど、本当に様々楽しめそうです(^^) ぜひぜひ近いうちにご計画をー♪
essanさん
こんにちは
あと2週間…この時期は水に困らなくて良いんですよね。
飛越新道は行動範囲が狭い自分にとってはものすごく遠かったです。
松本インター降りてから1時間半…
よく遠征されてるessan さんにとっては普通でしょうかね〜
ほぼ同じ場所で幕営されたのですね。
というか僕は昨年のruhasamanさんのレコみてここ行ったので
まぁ同じですよねって感じですけども(*´Д`)
黒部五郎意外と遠くてしんどさが勝って存分に楽しめなかったんですけど
思い返せば最高でした!
広大すぎて本当凄いところだと実感しました。
お疲れさまでした!
also さん
こんにちはー
alsoさんの幕営地はどなたか有効活用されてましたよ!
最高のロケーションの幕営地でしたね。
黒部五郎はホント遠くに感じました。
昨年は also さんのおっしゃる通り「しんどさが勝って存分に楽しめなかった」のですが今回は途中で三俣蓮華行きをあきらめた事もあり黒部五郎を十分に堪能出来ました。
本当凄いところですね!ありがとうございました。
alsoさんこんにちは〜! 黒部五郎岳行く直前にレコ上がったの見て、おっ!と思ってたんですよ。登りながらも2人でalsoさんの話をしてて、「彼が珍しく疲れたと言ってたから、この装備背負って北ノ俣岳から先になんて私には進めない気がする(・・;)」と言ってたらまさに現実になってしまいました 笑
alsoさんみたいに素晴らしい星空を堪能出来たら良かったのですが、かなりの豪風で外に出ることさえ出来ませんでしたので、いつも通りalsoさんの写真で満足してます(^^)
次は私も薬師岳に行きたいでーす!
haruboさん、ruhasamenさん、こんにちは!
黒部五郎岳に行かれたのですね!数々の絶景の写真やルートを見て昨年の同時期、初めて3泊4日で黒部五郎と薬師岳に山スキーツアーをして同じような絶景を目の当たりにしてその素晴らしさにただただ感動したのを思い出しました!No20のうわー、最高!はまさにまったく同じでした。No74の大絶景も卒倒しました。稜線にあがったときの北ノ俣岳にはいつもライチョウ家族がいるのですよね。
また、コメントに書かれていますが黒部五郎も薬師も山スキーにはうってつけの斜面ばかりでこないだいったただ苦しいだけの穂高とは大違いでした。
このレコを見てまた、この山域に行きたくなりました!まだ、夏に行ったことがないので、できれば、今夏は、折立から新穂高まで未登の水晶や鷲羽をつなげて歩きたいです。その前に足を治さねば…。
素晴らしいレコありがとうございました。
※フォロー情報にruhasamenさんの膨大な過去記録が載っていて直近の記録が下のほうに埋もれてしまいこのレコを掘り出してきました笑。
Murphyさん
こんにちは
この辺りは本当に素晴らしい景色ですね。
夏はものすごく山小屋が混雑すると聞いてますので躊躇してしまいますが、、季節を変えて訪れてみたい所でもありますね。
ちょっと時間がありましたので溜まってた下書き一気に上げました。すみませんでした、、
Murphyさんこんばんは〜!コメントありがとうございます。
昨年MurphyさんがBCで行かれてたレコ、記憶にありますよ!凄い広大な場所なんだなーって思ってましたが、行ってみたら想像以上でした。
今回は林道が土砂で埋まっているからなのかそこまで大勢の方が入っていた訳ではなく、稜線テントも黒部五郎岳も周囲にはだーれもいない状況でGWにしては静かな山歩きを堪能出来ました!それでも入って来られていた方の大半はBCだったので、ここは本当にスキーヤー向きの山なんだな〜って改めて思いましたよ(^^)
私もBCの時にはまた訪れたい場所の一つになりましたー♪
Murphyさん、足の完治までどうぞお大事に!BCも程々にですよ〜
私達とは反対側の黒部五郎岳に登られたので、見てない景色の写真を興味深く見ました♪そちら側も雄大な稜線で素晴らしいですね!!
薬師岳に向かう稜線でも雷鳥は見たけど、怖がってたからか?走って逃げてくのが1羽、飛んで逃げてくのが1羽だったので💦ボケたのと小さい写真しか撮れなかったんです(*_*) 雷鳥を独占なんて羨ましいです♡
でも天候にも恵まれてお互いに最高な山歩きになりましたね♪
popieさんこんばんは! コメントありがとうございます😊
ここのエリアは薬師も黒部五郎も本当に雄大でしたねー!あれほどヘロヘロだったのに、また来年も行きたいな〜なんて思い始めています。次回はpopieさんの様に薬師岳にしますヨ♪
そうですかぁ、薬師の雷鳥は警戒心が強かったんですかねσ(^_^;) 黒部五郎岳方面の雷鳥はどの子も全然逃げなくて、まるで街中のハトの様でした 笑
お互いに似たような山域の山歩きをしている感じなので、また近々どこかでお会い出来るかも知れないですね(^^)その時を今から楽しみにしています!お疲れさまでした〜
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