飛越トンネルから、北ノ俣岳、太郎平へ。ペンギン初冬テント行。
- GPS
- 55:22
- 距離
- 29.9km
- 登り
- 2,096m
- 下り
- 2,053m
コースタイム
- 山行
- 5:51
- 休憩
- 0:29
- 合計
- 6:20
天候 | 一日目 曇り 出発してすぐ大雨が降ってきたため一旦引き返して車で待機 やんでから再スタートする。 その後は段々快方に向かい晴れてくる。 二日目 快晴 三日目 快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2019年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
飛越トンネルもまだ解放されておらず通行不可。 飛越トンネル前駐車場までは行けるものの、今年は途中で土砂崩れが起こったため、その手前の路肩に駐車して一時間程度徒歩で向かうようでした。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■はじめに このルートなかなかに長いです。 この時期ここに入るのはほとんどBCスキーヤーであり、彼らは下りは滑ることが出来ますが、登山者は全部歩くことになりますので、スキーヤーのコースタイムを参考にしないように。 軽い荷物で、太郎小屋まで確実にたどり着くか、テントを背負って行くかどちらかになります。 どちらにしても体力がそこそこいりますので、安易にチャレンジしないように。 GW初日、天候が悪かった事も有り、神岡新道分岐で力尽きた方がいらしたようです。 ■ルート 飛越トンネル前から夏道は左手に進みますが、雪が付いていれば右手にショートカットの冬道が出来ます。ガードレールを越えて進んでください。 鉄塔まで急登。 その後はゆるゆると長い道のりを寺地山に向かって進んでいきます(アップダウンのある尾根道) 雪が有れば問題ないですが、雪が溶けていれば、道の真ん中にミズバショウが咲いている位のとんでもないぬかるみるルートです。(登山靴だと足首まで泥に潜る恐れあり) 寺地山山頂は樹林ですが、ほんの少し進行方向に下がったところが大展望。 そこから一旦ゆるゆる下り、同程度まで登り返したあたりに北の俣避難小屋有り。 (登り方向だとルート上から見えにくいので要注意) 北の俣避難小屋(トイレ付)は老朽化により使用禁止となっています。 避難小屋前に水場あり。 GW期間中はまだ雪に埋もれていて使えないことが多いですが、今年は出ていました。 寺地山山頂付近と、避難小屋付近は樹林帯になっておりテント適地。 避難小屋から先は、広大な急斜面をひたすら登っていきます。 広いので視界の無い時は進行方向要注意。 あまり左に寄らないほうが良いと思います。 稜線(神岡新道分岐)に乗る手前だけこの時期夏道が出ていることが多いです。 夏道を歩くのがイヤであれば、左側から巻くと雪の上を歩けますが、あまり左に寄ると急なトラバースになりますのでご注意ください。 稜線に乗るとすぐ右手に北の俣岳山頂が見えます。 稜線からは、槍ヶ岳が見えます。 晴れていれば左手には太郎平小屋が見えます。 この尾根も広いので、視界不良時は進行方向注意。 一旦下ってまたゆるっと太郎山まで登り返し。 太郎山から少し下ったところが太郎平小屋です。 太郎平小屋はGW期間中のみ冬季営業(要予約) この時期水は無く、すべて有料で購入となります。 ランチ営業あり(ラーメン、うどん) |
その他周辺情報 | 前泊 飛騨高山温泉ひだまりの湯利用 https://hidamarinoyu.hida-ch.com/ いわゆる、温泉センターの雑魚寝部屋です。 GWでここしか取れませんでした。(それでも当日は満室でした) 普段は2500円ですがGW価格で4000円でした。(入浴料別途700円) レストランあり。 宿泊日の24時間前までキャンセル無料だったため、二日分取っておいて予備日はキャンセルしました。 ここから登山口までもそれなりに時間かかりましたので、関東方面から向かう方は宿がとれるなら平湯あたりに泊まる事をお勧めします。 帰りは平湯の森の温泉利用。 激混み状態でしたがお風呂は広いしシャワーもたくさんあるので入ってしまえばストレス無し。 脱衣所とドライヤーはちょっと大変な事になっていました。 (ドライヤーを持込みしてもコンセント無しで使えません) |
写真
感想
GWの太郎平はテレマーカーのダンナが大好きですので何度か訪れています。
今年、やっと自宅に帰還出来たダンナと一緒に行くつもりでしたが、なんとダンナが仕事の都合で遠くへ行けないことになった。
で、以前からお誘いしていたぺんさん夫婦と3人で行くことになりました。
GW前半は天気が安定せず見送り。
後半もあまりいい予報では無かったのですが、ギリギリまでねばってこの日に決行することにしました。
初日午前中はあまりよくなさそうですが晴れてきそうだし、もう一日ずらすと休養日が無くなって辛いからね〜〜〜
結果的には写真の通りです。
快晴の空の下、のんびり雪山ハイクを楽しんできました。
ピンクフェラーリの爆走に付いて行けず、バテバテモードで
薬師は見送らせていただきましたが、広大に広がる雪の平原。
北アルプスの眺めも最高。
イイですよね、GWのここ。
今年は何故かすいていて太郎平小屋も個室だったし。
ただ、登山口までが遠い。
初日はいつもなら20分で来れるぺん家からてく家までの道が1時間半以上かかり、本庄児玉まで下道をゆるゆる走り、東部湯の丸で降りて鹿教湯温泉、三才山トンネル抜けで松本まで行ったのだが、平湯あたりに宿がとれなかったため高山まで行ったら一日がかりでした。
ぺんさん、長距離運転ありがとうございました。
帰りも渋滞は避けたはずだったのに、中央道、事故があり通過に1時間半かかったのでありました。
GWにここに何度も行かれている姐さんを常々羨ましがっていた妻が、今年は10連休ということで決行したいと、いつのまにやら姐さんと結託。
前半は荒れ予報であり、事実GW前半には吹雪いて北ノ俣岳で遭難された方も出たため、ビビりまくり。
遭難凍死を避けるため、真冬テン泊装備を詰め込んだザックは25kgオーバーに。ただでさえ自重が3kgを軽く超えるカリマークーガー90リットルを久々に背負ったら重いの何の。。
これは一歩も歩けないのではと懸念されたが、とにかく出発。
初日は、姐さんが予約してくれた高山の温泉施設で雑魚寝。
腹が減りすぎて、ガッツリのアブラ系晩飯を頼みすぎたのが後で敗因に‥。
それはともかく、高山から飛越トンネルを目指す。
今年は土砂崩れのため、車道を1時間余分に歩かねばならない。
取り敢えず車を止め、喘ぐような重さのデカザックを背負って歩き出した途端、妻が「靴に中敷が入ってない!」と叫んで車に戻る。既にゲイターまで巻いていたのを履き直し‥。
さらに、気を取り直して出発し、林道を進んでいたところ、突然の雨!
最初はパラパラであったが文字通り土砂降りになり、車に引き返す。
往復30分。
さらに、ここで妻が「Uターンした場所にストック忘れた!」と叫ぶ。
姐さんが、「どうせまた登るから行きがけに取りに行けばいいよ」と言っていたが、このまま雨なら転進して乗鞍あたりに変更したいと思い、妻にストックを取りに戻るよう指令を出す。
往復30分かけて妻がストックをとって戻ってきたら雨は上がり、予定通りとなる。余分な往復をしたと、妻はブーブー。
気を取り直して再出発したが、既に9時を余裕で過ぎており、本日中に稜線に出ることは諦め、本日は北ノ俣避難小屋付近でのテント予定とする。
天気は晴れてきたが、初日は姐さんの怪しいザックの上に括り付けられた食材のバランスが悪かったせいか姐さんのペースが上がらず。
力尽きたところでテントを張ればよいし、荷物も重いのでゆっくりと登る。有峰湖を見ながら上へ。姐さんの調子が上がらないので、寺地山に張ることになるかと思ったが、予定通り北ノ俣避難小屋まで進めた。
ここで、テント張り。
寒さ避けで、50cmほど雪を掘り下げ、さらに掘り下げた分の雪ブロックを壁にし、防風対策も万全に取ってテント設営。
スノスコとスノーソーが大活躍。
夕飯は姐さんのモノポールテントで一緒に鍋。
雪を溶かして水を使ったが、実は小屋前に水が出ていたことを下山日に知った。
下が平らで実に寝やすく、朝まで爆睡。
風もなく全く寒くもなかった。
翌朝もまったり鍋の残りを食べてまったり出発。
と、ここまでは良かったが、前日の姐さん以上に自分の調子がすっかり悪くなり、稜線に上がるまで艱難辛苦を極めた。
避難小屋から稜線まではかなりの急斜度の雪面。
これは妻が好きそうだと思った通り、妻は嬉々としてドンドン登って行ってしまったが、こちらはとにかく調子悪し。景色を見る余裕もなく、全く動かない身体にムチ打ちつつ夢遊病者のようなってしまった。
原因不明であるが、妻に「一昨日の晩に脂モノを食べ過ぎたからよ!」と決め付けられた。とにかく辛くて調子が上がらない‥。
やっとの思いで稜線に出る。
姐さんと妻は北ノ俣岳山頂に出かけたので待つ。
「冬毛の雷鳥いたよ!山頂まですぐだよ!」と言われたが動けず。。
姐さんと妻は槍の穂先が見えるだの、あれが水晶、鷲羽、と山座同定に余念がないが、眺める気力も弱し‥。
そのまま稜線を太郎へ。
太郎山で姐さん手製のジャンボプリンをありがたくいただき、太郎小屋に転げ込む。
後なんと県警用の個室を割り当ててもらい、後は食堂の談話室の炬燵に根が生えてまったりゴロゴロ。
「歩き足りない!」という妻は、散歩に出かけていった。「もうちょっと早い時刻だったら薬師いけたのに」と残念そうであったが、
薬師峠からさらに先まで登ったり、太郎山まで2往復(1回は座布団忘れたためであるが)するなど元気。姐さんも夕方散歩に。
女性は強し。
夕飯はカツ。楽しみにしていた行者大蒜は今日は無かったのが残念であったが、カツうまし。
翌日も晴れ予報であり、妻は薬師の山頂に行きたがったが、運転者の威厳を示し、「下山する」と宣言。
恨めしげな妻を見て見ぬふりして下山。快晴であり、体調も今日は復調し、ようやく景色を眺める余裕も出た。
北ノ俣岳からの下りで持参したヒップソリで遊ぶ。
コツを掴むのがなかなか難しい。
アイゼン履いたままだとピッケルでブレーキをかけるのが難しく、アイゼンは外した方がよいと思われた。
姐さんはなぜかヒップソリをぶち壊していた。
テントに戻り、まったりと鍋。
風もなく最高の天気。
そしてテント撤収。
また異様に重いザックを背負って下山。
快晴であり、絶好のコンディションであるため薬師山頂まで行きたかったと未練がましい妻をねじ伏せて下山したため、妻は下山中やや不機嫌で無口になっていた。しかし、気にする余裕なし。
ここは運転者ファーストを押し通す。
寺地山へ登り返して最後の大展望。後は飛越トンネルめがけてアップダウンを繰り返す。
初日よりやや雪溶けしてきた気がする。
鉄塔から先の下りは先行するスキーの兄ちゃん達にくっついていった妻がそのまま夏道を降りて行ってしまい、後ろが「道が違う!」と叫んだが「聞こえなかった」とのことで、そのまま夏道を下る羽目になり、ところどころ土が出て落とし穴に何回かハマるという難儀な目にあった。
飛越トンネルからは林道を辿る。
下りなのに何故か行きより長く感じた。いやー疲れた‥。
車に戻り、平湯まで移動してひらゆの森へ。
その後はどうせ高速は渋滞しているであろうと松本で飯にしたが、談合坂で発生したばかりという事故渋滞にひっかかり、帰宅は日付を跨いだ深夜2時となった。よれよれである。
翌日はテントやシュラフ干しに勤しむつもりであったが、親戚一同のBBQパーティに出向くこととなり、これまた食べ過ぎてしまった。
BBQは大変危険である。
久々の25kgオーバーザックは身体にコタえた。
やはり昔のようには背負えなくなっているのが悲しい。
ザックの重さと体調不良に喘いで記憶がところどころ飛んでいるが、稜線からみた白銀の世界は秀逸であった。
姐さん、色々とお世話になりました。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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25圓離競奪背負って・・・
ここまで行きますからね
私なら室堂から雷鳥沢が限度です〜
重量オーバーにカロリーオーバーがスゴイですね。
後半は 好天に恵まれて
ベストな山行でとは・・・なによりです。
来年は白馬大池に肉・歩荷をお願いしたく
存じます〜
そりゃあ、行かなきゃならんでしょう
白馬大池って栂池のゴンドラからスグじゃん。
あそこにテント張る意味わかんね〜〜〜
風になんか持って行かれたら回収不能だし。
カロリーはねー、前日の夜がすごかったのだ。
居酒屋的な食堂でアブラもの祭り
〆に高山ラーメン3人前頼んだから〜〜〜
carolさんこそ今回白馬かと思ってました。
何か姉さんからそのように聞いた記憶が…。
いやー、このザックはやはり古いので自重重すぎですね
次回いくのであればザック新調したいもんです。
後半は天気が良かっただけに、山頂に行きたがった妻により恨まれたようで
ピンクフェラーリ笑
そもそも小さい身体でデカいザック背負う女性陣お二方に脱帽です。
薬師、やっぱり遠いんですかね。
届かずとも五郎やら薬師拝めただけでも儲けもん。
ご褒美の小屋の個室、いいですね。
Pengin夫さん、90リットルのザック、想像するだけで悶絶します。
冬装備にこれでもかの食材、ただでさえ体力戦の雪山、本当にお疲れさまでした。
tomhigさん、ご無沙汰です。
姐さんのはわかりませんが、妻のは重量的には16kg位だと思います。
自分のと比べて軽いと言ったら「体重差」と言われました。
確かに快晴で、五郎やら薬師やらの眺めは最高でしたが、
2日目の具合の悪さで堪能できなかったのは残念です。
豪華食材を食い過ぎたのが原因と思われますので、
(姐さんに大量の肉を持参いただいたんですが、妻はなんと肉は一切れも食べなかったとのことで、その分食い過ぎたようです‥)
いずれにせよ、これを教訓に腹8分目を心がけるようにします
トムさん、どうも〜〜〜
太郎平小屋から薬師はそんなに遠くないですよ。
冬はまっすぐ登れるんで夏より楽です(たぶん)
ただね〜〜
やはりフェラーリと四駆のエンジンの違いを実感しました。
あのペースで引っ張られると絶対北ノ俣の登り返しでつぶれると思ったので潔く?やめときました。またダンナとのんびり踏みに行きますわ。
この日程で薬師踏むには二日目に早出して、山頂踏んでから太郎チェックインが妥当でしょう。
長距離運転する運転手ファーストも当然ですし。
(ぺんさんは運転するよって言っても絶対代わってくれないからね)
何度も行ってるけど、ここがこんなにキツいと思ったの初めてです。
林道が全面通行止めで打保から歩いたこともあるんですけどね〜〜。
ワタシの荷物は18〜19kg位だったんじゃないかな。
ただ、ほとんど鍋の食材だったので帰りは軽くなりました。
行きも外付けした荷物が荷崩れして、ぺん妻さんに少し助けてもらっちゃった
個室は良いんだけど、ワタシ、お邪魔虫じゃん
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