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Yamareco

記録ID: 1866378
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
谷川・武尊

谷川連峰 馬蹄形テント泊縦走

2019年05月25日(土) ~ 2019年05月26日(日)
 - 拍手
体力度
7
1~2泊以上が適当
GPS
16:14
距離
24.8km
登り
2,822m
下り
2,179m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
7:16
休憩
0:28
合計
7:44
距離 10.9km 登り 1,600m 下り 826m
8:52
9
9:04
9:06
114
11:00
11:10
52
12:02
12:06
69
13:15
13:17
86
14:43
14:52
22
15:14
15:15
81
2日目
山行
7:50
休憩
0:36
合計
8:26
距離 13.9km 登り 1,231m 下り 1,357m
4:17
67
5:24
31
5:55
12
6:07
6:16
2
6:18
46
7:04
7:08
22
7:30
94
9:04
9:07
28
9:35
12
9:47
37
10:29
10:37
12
10:54
11:05
18
11:23
15
11:38
24
12:02
20
12:42
天候 2日ともに快晴
過去天気図(気象庁) 2019年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
【往路5/25】赤羽5:23ー(JR高崎線、上越線)→8:37土合
【復路5/26】谷川岳ロープウェイ駅13:20−(関越交通バス)→13:27ゆびそ温泉街
14:12−(バス)→14:55上毛高原15:21−(上越新幹線)→16:02大宮
コース状況/
危険箇所等
【登山口〜白毛門】東黒沢を渡るといきなり樹林帯の急登。ときどき傾斜が緩む区間があるが、松ノ木沢ノ頭で一気に視界が開けるまではがまんの登山。そこから先も眺めは良いが、岩場主体(ジジ岩、ババ岩)の厳しい急登。

【白毛門〜笠ヶ岳】この区間は雪渓が豊富に残る。一旦ゆるやかに下って、笠ヶ岳直下は雪渓主体の急登。ダブルストックとツボ足で登ったが、軽アイゼンがあった方が無難。

【笠ヶ岳〜朝日岳〜ジャンクションピーク】朝日岳までは大小烏帽子のピークなどアップダウンが多く、体力が消耗する。また中途半端に雪渓が残っている区間はかなり歩きにくい。朝日岳〜ジャンクションピークはゆるやかなハイキング路。池塘もあるがまだ雪に覆われていた。

【ジャンクションピーク〜清水峠】出だしはしばらく、尾根のすぐ右側を急傾斜に下る。ザレ場が多く歩きづらい。1箇所だけ雪渓をトラバースする区間があるとの情報だったが、今回はだいぶ雪が融け、難なく通過できた。尾根を左側に乗越してからは傾斜が少し緩やかになるが雪渓の連続。池ノ窪から送電鉄塔の尾根まで登り返すとようやく清水峠の小屋が間近に見える。

【清水峠〜蓬ヒュッテ】最初こそ笹原の急登だが、その後はゆるやかなアップダウンで、歩いていて気持ちの良い区間。七ツ小屋山直下の雪渓は急なので軽アイゼンがあった方が良い。

【蓬ヒュッテ〜武能岳】しばらくは笹原の気持ち良い緩やかな登り道だが、武能岳直下はかなりの急登。

【武能岳〜茂倉岳】武能岳山頂を過ぎて2つほど小ピークを越えてから急降下する。その後笹平と呼ばれる区間で小規模なアップダウンを繰り返してから、茂倉岳へ標高差300mほどを登り返す。最初のピークまでが急登でかなり体力を消耗する。

【茂倉岳〜谷川岳肩ノ小屋】記録ID:1638871を参照、一ノ倉岳直下には広大な雪渓が残っていたが、ツボ足で問題なかった。

【肩ノ小屋〜天神平】肩ノ小屋直下の雪渓は急勾配なので軽アイゼンがあった方が良い。また、熊穴沢避難小屋から天神平までは雪渓のトラバースが何か所かあるが、ツボ足で問題なかった。
その他周辺情報 ゆびそ温泉街バス停そばの林屋旅館にお世話になった。
http://www.yubiso-hayashiya.jp/sightseeing.html
入浴料800円、脱衣場はこじんまりしているが、大きく清潔な浴槽が気持ち良かった。個人経営の旅館のようなので休憩室などはないが、自動販売機と小さな休憩スペースが玄関わきにあった。
東黒沢登山口
図の通りに周回できるか?
図の通りに周回できるか?
樹林帯にイワウチワがたくさん咲いてた
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樹林帯にイワウチワがたくさん咲いてた
たまに展望がきくところもある
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たまに展望がきくところもある
麓では新緑が美しい
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麓では新緑が美しい
タムシバもたくさん咲いてた
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タムシバもたくさん咲いてた
松ノ木直下の岩場
松ノ木直下の岩場
およそ2時間で松ノ木沢ノ頭に到着
およそ2時間で松ノ木沢ノ頭に到着
写真を撮ってと言わんばかりのシャクナゲとタムシバ
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写真を撮ってと言わんばかりのシャクナゲとタムシバ
ようやく白毛門が全貌を現したが、まだまだ急登は続く
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ようやく白毛門が全貌を現したが、まだまだ急登は続く
一つ目のピークの白毛門
暑さでもうへろへろ(≧◇≦)
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一つ目のピークの白毛門
暑さでもうへろへろ(≧◇≦)
至仏山とこの前登った燧
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至仏山とこの前登った燧
次は笠ヶ岳(左端のピーク)に向かう
白毛門を過ぎると雪渓が増える
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次は笠ヶ岳(左端のピーク)に向かう
白毛門を過ぎると雪渓が増える
2つ目の笠ヶ岳
風が弱く暑い!虫も多い!!
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2つ目の笠ヶ岳
風が弱く暑い!虫も多い!!
ミヤマキンバイ?
笠ヶ岳山頂に咲いてた
→今更ですが、エチゴキジムシロらしいです(22/05/29)
iiyuさんの下記レコで知りました
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4324161.html
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ミヤマキンバイ?
笠ヶ岳山頂に咲いてた
→今更ですが、エチゴキジムシロらしいです(22/05/29)
iiyuさんの下記レコで知りました
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4324161.html
明日たどる予定の稜線
中央が七ツ小屋山、右端に清水峠の小屋が見える
明日たどる予定の稜線
中央が七ツ小屋山、右端に清水峠の小屋が見える
武能岳〜蓬峠
茂倉岳〜武能岳
朝日岳へ向かう
って、この時点ではどのピークだかわかってない
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朝日岳へ向かう
って、この時点ではどのピークだかわかってない
大烏帽子、小烏帽子?
このあたりは雪渓が多いので、暑さ対策で雪を食べるのに事欠かない
大烏帽子、小烏帽子?
このあたりは雪渓が多いので、暑さ対策で雪を食べるのに事欠かない
ようやく朝日岳をロックオン
ようやく朝日岳をロックオン
3つ目は朝日岳、日本三百名山
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3つ目は朝日岳、日本三百名山
ジャンクションピークへと続く、穏やかなハイキング路
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ジャンクションピークへと続く、穏やかなハイキング路
ついでに後ろも振り返っちゃおう
ついでに後ろも振り返っちゃおう
「巻機山、難路道ナシ?」
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「巻機山、難路道ナシ?」
巻機山へと続く尾根
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巻機山へと続く尾根
巻機山は残雪模様が美しい
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巻機山は残雪模様が美しい
さらに、中ノ岳・越後駒へとつづく尾根
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さらに、中ノ岳・越後駒へとつづく尾根
清水峠へ下るが、なかなか近づかない
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清水峠へ下るが、なかなか近づかない
池ノ窪まで下りてきた
送電鉄塔を越えるとまもなく清水峠
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池ノ窪まで下りてきた
送電鉄塔を越えるとまもなく清水峠
ジャンクションピーク方面を振り返る
既に水が枯渇していたので、とにかく長く感じた
(雪を食べて渇きを癒してたけど)
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ジャンクションピーク方面を振り返る
既に水が枯渇していたので、とにかく長く感じた
(雪を食べて渇きを癒してたけど)
ようやく今日の宿泊地
小屋の周りにはテントが見えない
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ようやく今日の宿泊地
小屋の周りにはテントが見えない
避難小屋にお二人だけで、誰もいないのでテント場独占
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避難小屋にお二人だけで、誰もいないのでテント場独占
【2日目】未明の谷川連峰
【2日目】未明の谷川連峰
登行欲をそそる大源太山に朝日があたる
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登行欲をそそる大源太山に朝日があたる
七ツ小屋山のモルゲンロート
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七ツ小屋山のモルゲンロート
谷川連峰にも朝日があたる
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谷川連峰にも朝日があたる
残雪のしま模様
逆光の朝日岳〜笠ヶ岳
逆光の朝日岳〜笠ヶ岳
4つ目の七ツ小屋山
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4つ目の七ツ小屋山
しばらくは穏やかなアップダウンが続く
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しばらくは穏やかなアップダウンが続く
七ツ小屋山頂からの大源太山
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七ツ小屋山頂からの大源太山
登山路の両側にカタクリが多く咲いてた
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登山路の両側にカタクリが多く咲いてた
シラネアオイ
七ツ小屋山を振り返る
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七ツ小屋山を振り返る
シシゴヤノ頭へ続く尾根
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シシゴヤノ頭へ続く尾根
黄色いスミレ
蓬峠に到着
蓬ヒュッテ
5つ目、武能岳
一旦下った後、茂倉岳まで厳しい登り返しが続く
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一旦下った後、茂倉岳まで厳しい登り返しが続く
これまで歩いた道のり
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これまで歩いた道のり
武能岳も精悍な山容
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武能岳も精悍な山容
茂倉岳へ
今日も暑さにやられて、一歩一歩が重い
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茂倉岳へ
今日も暑さにやられて、一歩一歩が重い
やっとの思いで6つ目の茂倉岳
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やっとの思いで6つ目の茂倉岳
雪渓の向こうに一ノ倉岳と谷川岳
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雪渓の向こうに一ノ倉岳と谷川岳
秋とはだいぶ違う残雪多い茂倉岳
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秋とはだいぶ違う残雪多い茂倉岳
谷川岳までもうすぐ
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谷川岳までもうすぐ
7つ目の谷川岳で馬蹄形完結
トマノ耳の標識は疲労困憊のためパス
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7つ目の谷川岳で馬蹄形完結
トマノ耳の標識は疲労困憊のためパス
トマノ耳と西黒尾根
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トマノ耳と西黒尾根
去年の秋に行った主脈
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去年の秋に行った主脈
昨日はあそこにいたな
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昨日はあそこにいたな
肩ノ小屋直下の雪渓
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肩ノ小屋直下の雪渓
新緑と残雪と谷川岳
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新緑と残雪と谷川岳
白毛門と笠ヶ岳

感想

かねてから憧れていた谷川岳馬蹄形縦走に、反時計回りで、今年初めてのテント泊で挑んできた。

2日間とも快晴で完璧の天気だったものの、5月の観測史上に残る猛暑のおまけ付きだ。昨年8月以来久しぶりの重いテント装備もあって、疲労困憊でヘロヘロ( ;∀;)。大げさだが、かつてテント装備で悪戦苦闘した東鎌尾根縦走に匹敵するくらい、これまでの経験で最上級の苦しい登山だった。

また、水場のありがたさや雪渓の涼しさを痛感した山行でもあった。ちなみに、清水峠の水場はJR監視所(大きい方の建物)のすぐ七ツ小屋山側にある旧国道分岐を北側(謙信尾根側)へ10分ほど行ったところにあり、雪解けの冷たくおいしい水だ。猛暑を甘く見て1日目の持参水量が少なかったこともあり、途中の雪渓で雪をほおばって渇水を何とかしのいだが、この水場ですっかり生き返った気がした。

白崩避難小屋そばのテント場は展望が良い草地で、この日は他にテントもなく、完全な独占状態で非常に快適に過ごせた。ただ、WEBによる事前調べで避難小屋にトイレがあるとの情報だったような気がしたが、実際にはトイレが存在しなかった。避難小屋の中はあまり広くなく、4人くらいであればゆっくり過ごせそうな規模だ(公称では7名収容とのこと)。広さや快適さでは蓬ヒュッテの方に分がありそうだ。

これまで行った2度の谷川岳は秋だったので、残雪期の今回は美しい雪渓の山々を眺められ、また新鮮な気がした。また、苦しみながらも何とか目的を果たし、帰りのバス途中下車で寄った湯檜曽温泉街の林屋旅館で2日間の汗を流すことができ、大変な疲労感と程よい達成感で満たされて帰宅した。

こんなに苦しんだ後でも、しばらくするとまた山に行きたくなるんですよね。カミさんに始終バカにされる通りで、根っからのドMなんでしょうね(-_-;)。

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コメント

かなりハードでしたね
Jasper00さん

今年初めてのテント泊では、2日間ともハードな山行を選びましたね。
雪もあることで、歩きにくいところもあり、お疲れ様でした。

谷川岳は天神尾根からのラクチン往復でしか行ったことがありませんが、このルートだとテント泊をするには清水峠の小屋しかないようですね。
山中の泊まれる小屋でトイレがないのは驚きですが、規模の小さい避難小屋だとあり得るという事でしょうか・・・
2019/6/2 15:48
Re: かなりハードでしたね
コメントありがとうございます。

sbtさんとの6〜7月のテント泊コラボ登山に備えて、それまでに一度はどこかに行っておきたいと考えていました。そこで、天気が良さそうだった先週末に、以前からあこがれていた馬蹄形縦走に行ってきました。久しぶりの重い荷物と猛暑で相当に苦しい思いをしましたが、予想通りのすばらしい景色を満喫できました。

清水峠白崩避難小屋のトイレについては、事前のWEB調べで2016年夏まであったことがわかっていたのですが、居住区に匂いが漏れてくるとの記載があったので、その後に撤去されたようです。蓬ヒュッテには2017年からバイオトイレが設置されているので、このルートで泊まるなら後者が良いですね。

WEBの古い情報で失敗したことは他にもありました。土合駅に「水場あり」と信じていましたが、トイレの水は「飲料用ではありません」だし、他にも見当たらなかったので、不足気味の水でスタートせざるを得ませんでした。ロープウエイ駅まで行けば水場があるのはわかっていましたが、面倒だったので土合橋からそのまま登り始めました。おかげで、途中の雪渓で雪を頬張らざるを得ませんでした。

貴重な教訓として、『水場とトイレは最新情報を確認すべし』です。まあ、当たり前のことですね。
2019/6/2 17:28
プロフィール画像
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