記録ID: 1878417
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
飯豊山
杁差岳(大熊尾根→権内尾根 周回)
2019年06月01日(土) ~
2019年06月02日(日)
![情報量の目安: S](https://yamareco.info/themes/bootstrap3/img/detail_level_S2.png)
体力度
7
1~2泊以上が適当
- GPS
- 32:56
- 距離
- 30.3km
- 登り
- 2,329m
- 下り
- 2,336m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
大熊尾根(西俣コース)は廃道。沢や藪の経験者でなければ不可能。要ザイル。バイルも欲しかった。 |
写真
ラントクルフト沿いのへつりが続いて怖い。「墜ちたら死ぬかも」ポイントはいくらでも経験があるが、「落ちたら絶対死ぬ」、それもすぐそこで死ぬのがわかる箇所はえらい緊張する。死がわずか3mの距離に黒い口を開けて待っている。
恐怖箇所その2。東俣川本流筋に接近してのへつり。本流はこの区間垂直に切り立った廊下で、落ちたら即死はしないだろうが、まず上がって来れない。足下は草で見えない。一歩を踏み出す前に三点確保(ただしホールドは草)状態のうえ、足先で地面をツンツンして安定性を確認する。かなり時間を食うがこれをやったおかげで2回滑落を免れた。へつりのルートは毎年雪崩に磨かれるので劣化が早い。
イヅグチ沢の渡渉ポイントはヤバそうなスノーブリッジにルートを塞がれていて、撤退を考える。しかしあのラントクルフト沿いのへつりはもう御免である。向こう岸の道が見えているが、この状態の雪渓は横断できない。渡渉点以外はどろどろの草付きなので巻くのも難しい。
懸垂で降りて観察すると、走れそうなのでくぐることにする。スノーブリッジをくぐるのは博打なのでかなり嫌だったが、それでもこの場合くぐるのが最善の策だと思えた。神仏に祈ってダッシュ。心臓ばくばく。
対岸の岩をよじ登って道に復帰。わらじ無しの素の地下足袋なのでぬるぬる岩を登れず、笹につかまって這い上がった。
対岸の岩をよじ登って道に復帰。わらじ無しの素の地下足袋なのでぬるぬる岩を登れず、笹につかまって這い上がった。
感想
・大変面白かったが、もう二度と行きたくないとも思った。
・当初は山頂避難小屋宿泊のつもりだったが、ゼカイ沢の手前あたりから籔漕ぎが悪化してじぇんじぇん間に合わないことが分かる。大熊小屋に泊まってしまうと2日目のアルバイトがきついし、地下足袋・ハーネス装着の状態で大熊沢の渡渉までは済ませてしまいたいので、大熊尾根上でビバークすることにする。
・頂上避難小屋付近のハクサンイチゲが見ごろだったらしい。権内尾根でも見られるだろうとおもって小屋には寄らなかったのだが、おそらく権内尾根のハクサンイチゲはまだ長者平の雪の下だったのだろう、全然見られなかった。残念。
・整備された登山道なら1時間に標高差500m上がれるが、籔を漕ぎながらだと200m/hになるという知見を得た。
・ザックに入りきらず変なパッキングになってしまったが、地下足袋と登山靴両方持っていったのは大正解だった。登山靴であの草付きのへつりは無理だったと思う。
・ピッケルとまでは言わないが沢用のピックが付いたハンマーかバイルがあれば、へつりの際もっと安心できた(いずれも所有していない)。
・上部の雪田の横断の際は、ピッケル・アイゼンを持つほどではないのだが、万一の滑落に備えレザーマンのペンチを握って歩いた。こんなんでは停まらないかもしれないが、少なくとも落ちてる間停まるための努力に集中できる。昨年滑落停止の術が無いままに落ちながら色々考えたことがトラウマになっている。
・ラストの林道8劼鯔困譴討呂覆蕕覆ぁ
お気に入りした人
人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:2840人
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する