朳差岳(えぶりさしだけ) ヒメサユリは見頃
- GPS
- 06:52
- 距離
- 16.9km
- 登り
- 1,833m
- 下り
- 1,946m
コースタイム
- 山行
- 5:31
- 休憩
- 1:22
- 合計
- 6:53
林道の半分は障害物の少ない未舗装路、もう半分は道幅の広い舗装路です。
天候 | おおむね晴れ 次第にうっすらと雲が広がりました。 |
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過去天気図(気象庁) | 2024年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
・奥胎内ヒュッテから足ノ松尾根登山口まで、無料の登山者用乗合自動車を利用しました(往路のみ)。 HPでは5時半始発となっていましたが、5時過ぎに登山者が揃ったところで予定時間より早く出発しました。 【胎内市HP(乗合自動車運行情報)】 https://www.city.tainai.niigata.jp/sangyo/kanko/r6noriaijidousya.html |
コース状況/ 危険箇所等 |
※特別危険を感じるような箇所はありません。 全体によく整備された登山道です。 ○足ノ松尾根登山口〜大石山 特に前半が急登のヤセ尾根でロープ箇所が多くあります。 尾根上は木の根が張り出しており、雨天時には転倒等注意です。 ○大石山〜朳差岳 アップダウンありますが、全体に解放感あり気持ちの良い稜線歩きです。 |
その他周辺情報 | 下山後に最寄りのロイヤル胎内パークホテル(日帰り入浴800円)で入浴しました。 遠目からは西洋のお城のようなホテルですが、中身は泉質良くハイレベルな温泉でした。 |
写真
感想
6/22土曜日は新潟遠征。
天気予報で一日崩れることが無さそうな新潟北部の飯豊連峰へ。
飯豊連峰はちょうど10年前に頼母木から本山まで縦走しましたが、朳差岳は未踏のまま長らく宿題になっていました。
長野からだと遠い山域ですが、ヒメサユリの便りも聞こえ、この機会に歩きに行ってみることにしました。
仕事終わりの金曜日、23時過ぎに自宅を出発。
北陸道に入ってから少し仮眠し、さらに延々と走り北上し、AM4時過ぎに奥胎内ヒュッテ前の駐車場に到着。
再び寝ようとするも、続々と到着する車に出発の準備をする登山者の物音にウトウト仮眠すらままならず。
下調べ不足か、こんなに登る方が多い山だったとはつゆ知らず。
失礼ながら、もう少し静かな山だと勝手に想像していました。
乗合自動車に乗るのに、少し早めに並ぶかと準備して、5時過ぎに奥胎内ヒュッテ前の乗り場へ移動します。
既に乗合自動車が待機しており、予定出発時刻の5時半より前でしたが、人数が揃ったため出発。
登山口までを1台で往復するようだったので、割と柔軟に運行しているようでした。
約3kmの舗装路と揺れの少ない整備された林道を非常に丁寧な運転で走り、10分強で登山口へ到着します。
足ノ松尾根登山口からは、少し緩やかに平行移動し、その後はひたすら急登のヤセ尾根。
さらに尾根上には小ピークが複数あり、小刻みなアップダウンが続きます。
この日は朝から気温高く、歩き始め早々から汗が流れ落ちます。
日は既に昇っている時間ですが、東向きの正面の稜線に隠れ、上部に至るまで日差しが弱かったのは助かりました。
ブナ林を越え、低木林帯になってくると、遮るもの無く日差しが強まります。
また、風は弱く、ブヨが吸い寄せられるかのように集まってきます。
先日の鳥甲山と比べ数は少なめでしたが、しつこさは勝っているように感じました。
(特段対策していないので、花の写真撮りながら油断して放置してたら1か所刺されました。)
それでも視界は開け、これから歩く鉾立峰やさらに奥の目的地、朳差岳へと伸びる長い稜線が望めるようになると、快適さが上回ってきます。
また、反対側には10年前に泊まった頼母木小屋や奥の地神山も遠目に望めました。
大石山から先は主稜線歩きになります。
分岐を過ぎてからは植生が変わり、お目当てのヒメサユリ。
特に鞍部を中心に、見頃のヒメサユリを多く見ることが叶いました。
残雪後の緩やかな斜面からはニッコウキスゲの花茎がたくさん。
ハクサンイチゲはもう咲き終わりでしたが、これからの夏山シーズン、多くの花が咲き乱れる様子が見てとれました。
今回はちょうどヒメサユリが見頃のタイミングでしたが、他の時期もまた訪れてみたいと思える内容でした。
次歩きに来るとしたらお花の時期の本山が良いな〜とか考えてました。
鉾立峰を越え、再び緩やかに登り返すと朳差避難小屋。
ここまで登ると反対側には飯豊本山が左奥に望めるようになりました。
手前の地神山まででも長い稜線ですが、さらに遠く長く奥深い山域なのだと改めて感じる展望でした。
山頂では全山縦走の方が休まれていたので暫く山談義。
何と!昨年の全山縦走で大日岳を逃したため、1年も経たぬうちに再び同じルートでリベンジ縦走されてきたとのこと。
このまま北上して前朳差経由で関川村まで下るとのことで、とんでもないお方でした。
また、信州百と山梨百が終わり甲信越百の残りを歩きに回られている方や、百名山が終わり二百名山目的で静岡から日帰りで遠征されている方など、やはりこの時期にここまで遠征される方は相当猛者が多いのだなと一人勝手に納得しておりました。
山頂は風も弱く寒さは全く感じず、休憩には絶好のコンディション。
最近登った山やオススメのルートなど色々な話題で盛り上がり、結局1時間近く山頂に滞在したのでした。
またどこかでお会い出来たら良いですね。
長休憩しすっかり汗も乾き、他の方より一足先に下山へ。
復路も登り返しが多くありますが、しっかり休んだことや下り基調なためそこまでキツさは感じず。
標高を下げるとともに次第に体感温度は上がり、往路が急登なら復路は激下り。
終盤は岩場や木の根で歩きづらい箇所もあり、暑さと疲労を感じる中、慎重に通過しました。
登山口へ降りるも、乗合自動車の運行時間にはまだ早く、そのまま走って奥胎内ヒュッテへと戻りました。
前週も暑かったですが、ここまで暑さを感じたのは久々。
奥胎内ヒュッテの入り口には非常に目に毒なベンディングなマシーンがあったので、迷わず購入。
キンキンに冷えたアクエリで乾杯。
少しクールダウンしたのち、最寄りの入浴施設、さながら西洋風お城か要塞かと思しきロイヤル胎内ホテルで入浴。
登山後のくたびれた格好で中へ入るのも躊躇するならば、エントランスから(心理的に)遠いフロントまで進むのもまた気が引けるくらいのホテルでしたが、お風呂もまた期待を裏切らないハイレベルな温泉でございました。
お値段は800円とこの施設にしてはずいぶんとリーズナブルに感じつつ。
若干色々な感覚がマヒしてそうですが、ゆったり浸かり、露天風呂とさらに奥の展望風呂からは遥か下を流れる胎内側の渓谷を眺めながら疲れを癒しました。
帰りも途中で1回仮眠し、夕飯前には帰宅しました。
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