記録ID: 1908614
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
塩見・赤石・聖
【百名山】茶臼岳〜光岳〜上河内岳〜聖岳〜赤石岳〜悪沢岳
2010年09月18日(土) ~
2010年09月22日(水)
長野県
静岡県
- GPS
- --:--
- 距離
- 60.6km
- 登り
- 6,293m
- 下り
- 6,111m
コースタイム
●9/18(土)茶臼小屋まで
8:24 畑薙ダムゲート手前駐車場 - 8:26 ゲート - 9:06 茶臼岳登山口 - 9:31 ヤレヤレ峠 - 10:33 ウソッコ沢小屋 - 12:01 横窪沢小屋 - 14:44 茶臼小屋
Total 6:20 休憩 1:09 歩行 5:11 CT 7:15 撮影 45枚
●9/19(日)茶臼岳〜光岳往復
4:24 茶臼小屋 - 4:54 茶臼岳 - 5:31 希望峰 - 6:40 易老岳 - 8:15-28 静高平 - 8:43 光小屋 - 8:55 光岳 - 9:12-29 光小屋 - 9:40-54 静高平 - 11:17 易老岳 - 12:32-49 希望峰 - 13:25-41 茶臼岳 - 14:01 茶臼小屋
Total 10:23 休憩 1:50 歩行 8:33 CT 11:35 撮影 146枚 動画 1枚
●9/20(月) 上河内岳〜聖岳〜百瞭胸海硫
4:07 茶臼小屋 - 5:38-6:14 上河内岳山頂 - 10:22-38 聖岳山頂 - 12:26 兎岳 - 13:58 中盛丸山 - 14:09 百間洞分岐 - 14:42 百間洞山の家
Total 10:35 休憩 2:09 歩行 8:26 CT 11:20 撮影 164枚
●9/21(火) 赤石岳〜荒川小屋
4:39 百間洞山の家 - 6:02 百間平 - 7:21-9:41 赤石岳避難小屋 - 9:45 赤石岳 - 9:56 椹島分岐 - 10:43 大聖寺平 - 11:12 荒川小屋
Total 6:33 休憩 2:40 歩行 3:53 CT 5:10 撮影 72枚
●9/22(水)荒川岳〜千枚岳〜椹島
4:19 荒川小屋 - 5:43 分岐 - 5:53 荒川中岳 - 5:57-6:54 中岳避難小屋 - 7:53 荒川東岳 - 9:04-22 千枚岳 - 9:48-10:01 千枚小屋 - 10:48-57 見晴台 - 11:25-50 清水平 - 12:39-49 林道 - 13:53 滝見橋 - 14:08 椹島ロッジ
Total 9:49 休憩 2:21 歩行 7:28 CT 9:45 撮影 109枚
8:24 畑薙ダムゲート手前駐車場 - 8:26 ゲート - 9:06 茶臼岳登山口 - 9:31 ヤレヤレ峠 - 10:33 ウソッコ沢小屋 - 12:01 横窪沢小屋 - 14:44 茶臼小屋
Total 6:20 休憩 1:09 歩行 5:11 CT 7:15 撮影 45枚
●9/19(日)茶臼岳〜光岳往復
4:24 茶臼小屋 - 4:54 茶臼岳 - 5:31 希望峰 - 6:40 易老岳 - 8:15-28 静高平 - 8:43 光小屋 - 8:55 光岳 - 9:12-29 光小屋 - 9:40-54 静高平 - 11:17 易老岳 - 12:32-49 希望峰 - 13:25-41 茶臼岳 - 14:01 茶臼小屋
Total 10:23 休憩 1:50 歩行 8:33 CT 11:35 撮影 146枚 動画 1枚
●9/20(月) 上河内岳〜聖岳〜百瞭胸海硫
4:07 茶臼小屋 - 5:38-6:14 上河内岳山頂 - 10:22-38 聖岳山頂 - 12:26 兎岳 - 13:58 中盛丸山 - 14:09 百間洞分岐 - 14:42 百間洞山の家
Total 10:35 休憩 2:09 歩行 8:26 CT 11:20 撮影 164枚
●9/21(火) 赤石岳〜荒川小屋
4:39 百間洞山の家 - 6:02 百間平 - 7:21-9:41 赤石岳避難小屋 - 9:45 赤石岳 - 9:56 椹島分岐 - 10:43 大聖寺平 - 11:12 荒川小屋
Total 6:33 休憩 2:40 歩行 3:53 CT 5:10 撮影 72枚
●9/22(水)荒川岳〜千枚岳〜椹島
4:19 荒川小屋 - 5:43 分岐 - 5:53 荒川中岳 - 5:57-6:54 中岳避難小屋 - 7:53 荒川東岳 - 9:04-22 千枚岳 - 9:48-10:01 千枚小屋 - 10:48-57 見晴台 - 11:25-50 清水平 - 12:39-49 林道 - 13:53 滝見橋 - 14:08 椹島ロッジ
Total 9:49 休憩 2:21 歩行 7:28 CT 9:45 撮影 109枚
過去天気図(気象庁) | 2010年09月の天気図 |
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アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
9/18-26まで、休みを取り、北海道に行こうと計画したが、どうも天気が良くないらしい。天気を調べてみると、静岡方面がいいらしい。 南アルプス(南方面)の登山地図を見ると、営業登山小屋、避難小屋の配置が絶妙で、5時間歩くか、10時間歩くかの選択をするしかない絶妙な配置。 しかも、アプローチには、東海フォレストのバスに乗る必要がある。また、稜線に出るにも、CT7時間以上という大変な山域だ。 ここは、百名山を一気に踏破する必要があると思い、この地域を選んだ。また、チャンスがあれば、二百名山の笊ヶ岳にも登ろうという目論見だ。 なお、この山域については、東海フォレストのHPが詳しいので、事前に確認するといいと思う。 17日夕方出発、PAで車中泊をし、清水ICで降りる。国道1号バイパスに乗り、県道から井川ダム方面へ向かう。しばらくは快適だが、途中からうねうねの山道。舗装はされているが、距離が長くて大変だ。 清水ICから、2時間以上かかった。8時をすぎたこともあり、ゲート手前の駐車場まで詰めてしまった。 ●9/18(土)茶臼小屋まで 駐車場で準備をし、ゲートのところで、登山届提出。林道を歩いて、茶臼岳登山口に着くが、そこに待っていたのは、長さ181m,高さ30mの吊り橋。しかも、幅50cmぐらいの薄い鉄板を渡るので超こわいげっそり 後で、聞いた話によると、できた当時は、高さ60mあったとのこと。現在は、ダムが土砂で埋まり、30mにまでなってしまったそうだ。 その先は、結構な急登だ。標高差1400m,CT7:15なので、覚悟してかからなとならない。なお、この山域では、標高差2000mとか結構あるので、気合は必要だ。また、当然、気温の変化も激しいので、注意したい。 登山道は、ひたすら樹林帯。沢などあって、気持ち良かったりするが、ごく普通の樹林帯。長時間登るのは、結構つらい。加えて、登る人がほとんどいない。下ってきたのは、3人ぐらいしかいなかった。 横窪沢小屋では、すでに営業終了したらしい。冬季避難小屋として、開放してある。中には、宿泊者の荷物がある。登山道で合わなかったので、きっと、釣りの人だろう。釣りで入る人は結構いるらしい。 それにしても暑い。時期的に涼しくていいだろうと思ったが、標高が低いところはかなりきつい。稜線は、真夏でも快適かも知れないが、山に入る時と降りるときは非常に暑いので、気をつけたい。 それにしても、展望もほとんどない。つらい登りを経て、最後のゆるい尾根歩きになると、茶臼小屋が見えてくる。 茶臼小屋では、なんと刺身が出た。まったりして、旨かった。しかし、つけ合わせがちょっと雑だった。まあ、水場もしっかりしてるし、まあまあの小屋だろう。 翌日は、光岳往復だ。CT11時間を超えるが、宿泊者の話を聞くと、結構、同じパターンの人が多いようだった。 ●9/19(日)茶臼岳〜光岳往復 朝は、3時ごろ起きる。3:30ごろには、みんな起き出す。山の朝は早い。 すぐ出発したいが、風が吹いて寒い。なんとなく、躊躇して4:30近くに出発する。 ちょうど同じタイミングで、60歳代男性が出発したので、一緒に行動する。彼も光岳往復するとのことだが、さすがに健脚だ。 茶臼岳はまだ薄暗い。「茶」が取れて、「臼岳」となった標識の前で記念撮影(笑) そして、その先、黎明の富士山が照らし出される。希望峰で、5:31で、ここから、片道20分で仁田岳に行ける。展望がいいらしいので、日の出が見えるかも?と考えたが、ここは行程優先とした。 後で、この日、仁田岳に言った人から聞いた話によると、富士山の左側から出た太陽が稜線に沿って這いあがり、富士山の真上に来たそうである。行けば良かったと後悔した。 まあ、今回は、行程優先だと思って先を進んだが・・・・、何これ?展望ないじゃん(゜Д゜;)この先、ずっと展望がない。樹間から、多少望むことができるが、これはつらい。仁田岳行っておけば、良かった。 取り合えず、アップダウンの少ない快適な稜線歩きで、歩きやすいことは歩きやすい。ときたま、気持ちのいい草原がある。 静高平には、水場があった。細いけど、ぎりぎり涸れないんじゃないかな?そして、最後の登りを登ると、湿原に出る。結構気持ちがいい。 そして、光岳の肩から富士山が見える。裾野まで見えるので、結構でかく見える。ただ、ぼーっとしか見えないのが残念。 さて、ついに噂に聞くつまらない光岳の山頂に着いた(笑)展望がイマイチ。西側に抜けると、それなりにいいが、見えるものが大したことない。ちなみに、山頂では、茶臼小屋から来た仲間、3人が一緒になった。 ここからは折り返し。湿原から、イザルヶ岳があるが、展望がいいらしい。こっちを百名山にすれば良かったのに・・・。もっとも、南アルプスの樹林帯の稜線を見てもピンとこないとは思うが・・・。 とにかく、行程優先で希望峰まで戻り、休憩して下る。すると、南アルプスの素晴らしい展望が開ける(^^♪希望峰〜光岳の区間は一体なんだったんだろう?百名山ハンター以外は、歩かないことをお勧めする(笑) そして、茶臼岳に戻ってきた。そこにいる方と話をして時間をつぶす。展望を十分楽しむ。それにしても、展望が素晴らしい。こっちが百名山じゃないの?と言いたくなる。 結局、14時には、茶臼小屋に戻ってきてしまった。朝、仁田岳行けば良かったなあ・・・。小屋からは富士山が正面に見えて、かっこ良かった。 結局、この日、光岳往復したのは、10人ぐらいいたと思われる。どうして、こんなつまらないコースを往復するのかと言うと、ここを往復しておくと、次から聖、赤石、荒川と縦走できるからだ。百名山を効率的に登りたい人にはお勧めだ。 ●9/20(月) 上河内岳〜聖岳〜百瞭胸海硫 今日も、また、朝は早い。CT11:20で、昨日とほぼ変らないが、聖岳の登り800mなど、高低差は激しいらしい。 だんだん、明るくなって来て、上河内岳の最後の登りで聖岳に朝日が差し込む。ご来光だ。山頂では、すでに一人いた。そして、写真を取りまくる。日の出には、間に合わなかったが、それでも雲海の向こうに見える富士山と朝日の写真は格別だ。 先行者は、もちろん、茶臼小屋に宿泊していて、宿でも話をしていた方だった。この方は、昨日も仁田岳に登って朝日を見ていたそうだ。 景色を存分に楽しみ、朝食を食べ、聖平小屋をめざす。聖平小屋で軽く休憩を取り、ここから800mの登りになる。 これは、本当に大変な登りだ。登りながら、降りてくる人とすれ違う。聞くところによると、朝3時ごろに出発してご来光を見るとのこと。茶臼岳とか、上河内岳なら、もっと楽に登れて、今の時期なら、富士山のすぐそばから、日が昇るのに・・・。 ちなみに、聖平小屋から空身で往復する人も結構いたので、これはこれで、楽でいいとは思う。 聖平小屋から約2時間半で、山頂に着く。なんと山頂には、誰もいない。一人展望を楽しむ。あとから、2人ほど来たので、記念撮影をお願いする。 そして、はるか彼方に見えるは、百間洞山の家。ちょっと遠いんですけどーーー(゜Д゜;)まあ、5時間も歩けば辿りつくんだろうけど、ここまでの登りもしんどかったし、この先の尾根も結構なものだ。 さあ、気を取り直して出発だ。結構な急斜面を歩く。登山道はしっかりしているが、斜面の切れ落ち方がすごい。ここから、落ちたら、まず探し出してもらえないだろう。気を引き締めていかなければならない。 どうでもいいけど、次の兎岳がやたら、急斜面なんですが(゜Д゜;)途中、避難小屋があるが、怪しげだ(笑)補修したとは言ってるが・・・。 兎岳の山頂も景色がいい。これから歩く稜線も非常に美しい。アップダウンは激しいが今回のルートは、ダイヤモンドトレイルと言わんばかりの素晴らしい景観が続く。昨日とは、えらい違いだ(笑) そして、最後の中盛丸山がこれまた急だ。苦労して登ると、そこには棒きれが一本立っているだけ。ガスって、周囲の景色も見えない(;´Д`) まあでも、ここまで来れば、百間洞山の家まではあと少し。分岐まで来て、トラバースして、百間洞山の家に着く。 沢がそばになるので、水は豊富。なかなかいい小屋だと思う。夕食は揚げたてのトンカツ。この小屋の名物だ。副食もいろいろ出て、満腹だ(*^▽^*) ところで、この先の天気が気になる。どうもあまりよろしくはないらしい。塩見岳まで行く予定だったが、塩見小屋の予約も面倒だ。なにしろ、この山域の山小屋には電話がない。携帯もつながらない。小屋経由でお願いすることもできるらしいが、必ず行かないとキャンセル料が発生する。 まあ、いろいろ話を聞いて勉強にはなったが、取り合えず、明日、行動して考えることにした。 ●9/21(火) 赤石岳〜荒川小屋 今日は、千枚小屋まで行く予定で早朝に立つ。だが、稜線の風は相当強い。しかも、結構寒い。風がよけられるところで、朝食を摂ると、後から百間洞山の家を出発した人が先に行く。 途中、ウラシマツツジの紅葉が美しいが、展望は得られない。強風吹き荒れる中、今回、唯一、ライチョウに出会えた。取り合えず、なんとか赤石岳避難小屋に着いた。 赤石岳避難小屋は、管理人がいる。まあ、ちょっと「山のオヤジ」という感じでくせはあるが。管理人がいるということもあり、ちょっとした山小屋風なので、快適に過ごせる。この山域の管理人がいる避難小屋は快適なので、利用することも考えておくといいだろう。カップ麺なども売っていたりする。 避難小屋では、百間洞山の家から来た人が何人かいる。各自、この悪天候でどうするか、考えている。DOCOMOの携帯を持っている人は、下界は晴れて暑いと伝えてくれた。 取り合えず、自分は明日に期待して、今日は荒川小屋に泊まることにした。なので、ゆったり休む。後から、若者男性3人のパーティ、若者女性2人が入ってきて、早すぎる昼食が始まった。みんなで、小屋においてあった缶詰などを分けて食べる。 9:30近くまで休んで、さあ行こうとすると、なんと表は10人ぐらいの人がいる。早く場所を空けなくては、といそいそと出発する。 強風吹き荒れる中、がんばって、荒川小屋にたどりつく。うどんを食べるが、お値段そこそこで、結構ボリュームもあってお勧めだ。 そして、その後、団体さんがぞろぞろ入ってくる。まあ、うるさいのなんの。たまらないので、外に出て、別棟になっている避難小屋に行ってみる。 この避難小屋がまたきれいで、一人だけしかいない。あまりに暇なので、この方と話をしていたら、なんと四国から来たとのこと。 四国には、百名山の石鎚山、剣山があるが、実は、三嶺(みうね)が一番すばらしいとのこと。こういう話は地元の人でないと分からない。(というか、結構、三嶺は有名らしいが。) あと、結構縦走コースもあるのだが、スーパー林道を作られると、往復の人ばかりになって、山が荒れてしまうとのこと。植林ばかりで、味わいがなくなってしまうと嘆いていた。 話をしているうちに、周囲が晴れて、景色を望むことができた。富士山も見える。なんと満月が富士山の真上に来た。これはこれで、めずらしい写真が撮れて良かったと思う。 さて、荒川小屋の夕食だが、カレーでお代わり自由。そして、副食にサラダやフライがついて、すごいボリュームだ。これは、すごい。 ただ、お茶は出ない。「お代わりはいらないから、お茶がほしい。」とこぼしているおばちゃんがいた(笑) ところで、荒川小屋がなぜこんな平日なのに混雑するか考えてみると、結局、周囲の小屋がどんどん小屋じまいしたおかげかも知れない。結局、茶臼小屋、百間洞山の家、ともに最終日に宿泊した。 とにかく、この山域に来るには、東海フォレストのHPでチェックすることが重要だ。 ●9/22(水)荒川岳〜千枚岳〜椹島 天候回復を期待していたが、全然回復せず・・・。風がビュービュー吹く中、ヘッデンをつけ、荒川岳へ向かう。 最初は、斜面のトラバースだが、まだ、暗い上にガスっている。迷い易い場所が多々あって、大変だ。後で聞くと、明るい時間帯はなんでもないらしいが、ガスって暗いうちだと、紛らわしい踏み跡をたどってしまい大変だ。 そして、なんとか稜線に辿り着くが、稜線に出たとたんに風速25mの強風が襲ってくる。一時、下がって、レインを着て、再トライ。稜線を左に行けば、前岳に行けるが、とてもではないが、そんな余裕はない。 強風吹き荒れる中、荒川中岳に着く。達成感はあったが、とにかくすぐ近くにある避難小屋に逃げ込んだ。避難小屋に入ると、管理人から・・・・ 「ザックは表に置いて。理由は、決まりだから。」 なんだ!このオヤジ(# ゜Д゜)この強風と雨の中、外にザックを置けなどと、ふざけている。かなり、ムッと来たが、取り合えず、指示に従って、ザックを外に置く。庇があるので、ある程度は、雨を避けられる。 まあ、雨は降っていないが、ガスっているので、水滴が結構つくという気象状況であった。 小屋の宿泊者は、2名。ここの小屋は、赤石岳より多少作りが悪く、隙間風が少し入ってくる。それでも、避難小屋としては上等だろう。小屋の温度は、8度と大変寒かったが。 とにかく、こんな状況だから、まずは、食糧を摂りだし、食べることにする。そして、状況を詳しく聞くと、丁寧に答えてくれた。いろいろ話すと、丁寧に教えてくれて、いい管理人だった。最初の印象と大分違った。 いろいろ話していたが、結局、この風は収まることはないであろうとのこと。そして、この風でも、「経験者であれば、大丈夫でしょう。」ということだったので、意を決して、小屋を出ていった。 ここからは、風速25mの風との戦い。一番の難所は、山頂手前のなだらかな稜線。風が吹きさらしで、まともに影響を受ける。ふんばりながらも、がんばって山頂に立つ。 山頂では、ガスって展望は得られない。しかし、「やったー!」というすごい充実感を味わった(笑)悪天候の中、たった一人で山頂に立つのも悪くない(笑)ただ、お勧めはできないし、自分もわざと飛び込むようなことはしたくない。 ここから先、岩場の危険個所もあるが、むしろ、そういう場所は風があまり当たらなくて結構、快適。 こんな悪天候でも、登山者5,6人とすれ違う。千枚岳周辺が危険とのことだが、行ってみると、至って普通の岩場。風も多少、弱まったのだろう。東側は晴れてきた。 千枚岳に着くと、富士山が大きく見える。風に吹かれながらも、ゆっくり休憩する。 そして、椹島に下る。本当は、二軒小屋に降りたかった。二軒小屋ロッジは、個室でコース料理だし、下る距離が短いし、何となく奥地の方に降りたいという気持ちがあった。 しかし、一番の難点は予約が必要であるということ。それに、次の日のバスの出発時間も遅い。登山道で会った人も、椹島に降りるという人が多かったので、椹島に降りることにしたのだった。 すぐ、千枚小屋に着くが、もう夏のような日差しと、結構な暑さになっていた。結局、最後はTシャツ一枚でひたすら歩く。 途中、このコース、唯一の見晴台があるが、左手に小さい標識があるだけなので、注意したい。この見晴台からは、赤石岳、荒川岳、そして、宿泊した荒川小屋を望むことができる。「あんなところに泊まったのか!」荒川小屋のロケーションはすごいと思う。 清水平を通過し、ひたすらなだらかな尾根を歩くが、一か所、険しい岩場があって、登り返す。これが結構つらい。 そして、林道に出て、ほどなく椹島ロッジに着く。温度計を除くと、なんと29度!これでも、椹島はかなり涼しいところだそうなので、下界は大変な暑さだったのだろう。この日だけで、20度以上の温度差を体験したことになる。 さて、6日ぶりに風呂に入れたのは、最高の気分だったことは言うまでもない(笑)食事はまあまあかな。 それにしても、健脚者だらけで、荒川小屋で話をした50代夫婦も同じコースを降りたらしい。そう言えば、荒川岳周辺で、すれ違った人もいたが、ここで再開した。千枚を発ち、荒川、赤石と回って降りたらしい。「そんな大したことでもないですよ。」と言うが、CT13時間コースだ(゜Д゜;) 次の日は、一時間バスにゆられて、畑薙ダムに戻った。山中5泊の長い山旅は終わった。 |
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無雪期ピークハント/縦走
塩見・赤石・聖 [6日]
南アルプス7峰縦走(北岳-間ノ岳-塩見岳-悪沢岳-赤石岳-聖岳-光岳)
利用交通機関:
電車・バス、 タクシー
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5
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