飯豊山縦走〜花と草原と雪渓の雄大な稜線〜ジジイ30年の思いを込めて!
- GPS
- 57:00
- 距離
- 35.9km
- 登り
- 3,083m
- 下り
- 3,018m
コースタイム
- 山行
- 8:15
- 休憩
- 0:52
- 合計
- 9:07
- 山行
- 7:48
- 休憩
- 1:34
- 合計
- 9:22
- 山行
- 7:17
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 8:37
天候 | 31日…稜線までは時折日が差す蒸し暑い天気。稜線はガスと強風。 1日…午前中は青空が見えたりガスったり。午後はすっきり青空。 2日…晴れ。麓は猛暑? |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
http://www.town.oguni.yamagata.jp/life/life/road/bus/07_bus_nanbu.pdf 小国町の宿泊施設は http://www.town.oguni.yamagata.jp/tourist/tourist.html 飯豊朝日連峰の登山者情報は https://www.ic-net.or.jp/home/iide/ 飯豊山の山小屋の情報はおよび川入から山都駅までの飯豊登山アクセスバスは https://www.city.kitakata.fukushima.jp/soshiki/sangyo-y/20363.html |
コース状況/ 危険箇所等 |
・梶川尾根…いきなり、とんでもない急坂。四つん這いになって登るようなところも多いです。飯豊山荘が見えるところあたりから緩やかになって湯沢峰。かなり下って比較的緩く(それまでと比べたらのハナシ)登り返します。滝見場の先から再び四つん這い登りです。途中の五郎清水(1分くらい急坂を下ったところ)、出ています。さらに上、崩れているところあります。ほんの短い距離ですが笹を掴んで通り過ぎました。梶川峰から上はお花畑の道です。 ・扇の地神〜海花皮小屋…緩やかな尾根に道がついています。お花畑の道です。登りが続くようになると北股岳。下っていくと海花皮小屋です。水洗トイレのきれいな小屋です。水場は平らな道1分。豪快なかけ流しの露天風呂みたいな水場です。ご安心ください、冷たくってだれも露天風呂に入ったりしないでしょうから…。門内小屋の水場は出ているようですが、ちょっと遠いみたいです。 ・海花皮小屋〜御西小屋…雪渓を渡るところが危険ということを聞いてビビっていたんですが、この時期、雪渓の上の平らになっているところを歩けるので、問題ありませんでした(5か所くらい)。アイゼン必要ありませんでした。 ・大日岳往復…歩きやすい道で大日岳直下まで行って、急登になります。御西小屋から往復2時間半くらいです。御西小屋の水場は未確認です。 ・御西小屋〜本山小屋…チングルマやニッコウキスゲ咲き乱れる緩やかな道です。ここを歩くために飯豊に来た!。そう言えるかもしれません。本山小屋の水場はテント場から2分くらい下りますが、ちょっと急坂です。でも、冷たくって美味しかったです。 ・本山小屋〜切合小屋…御前坂を下っていくと御秘所の岩場です。クサリがついています。草履塚の登り返しがイヤですが、これは序の口です。そこからの下りは雪渓が一か所ありますが緩やかです。切合小屋では小屋の前に水がじゃかじゃか。ただし、時間帯によっては少しぬるい?。この日(1日)は団体が入って、切合小屋はかなり混雑したようです。 ・切合小屋〜三国小屋…途中の種蒔山までは「ラクショー」って思ったのですが、甘かったです。真夏の日差しが照りつける地獄のアップダウン(ハシゴ付き)。三国小屋の少し下にも水場があるようです(未確認)。 ・三国小屋〜御沢登山口…「ストックしまいましょう」の剣ヶ峰の下り。ここも含め、今回のコースの岩場は、ジジイが大きな荷物を背負って、フツーに歩けた(這って行けた?)くらいです。その先の巻き道の水場はサイコーに冷たくって美味しいです。あとは風の通らない樹林の中(日差しは遮られるのが救い!)の道。猛暑の会津盆地への修行の道です。 |
その他周辺情報 | 川入には民宿とかはあるけれど、人の気配が感じられない集落です。バスが着くまで人はおろか走っている車にもありません! 山都駅までの間に「いいでの湯」があるが、ここで降りたら最後、交通機関はありません。 山都駅前もなんだか自販機以外なんにも(民家はあるが)ない感じです。 ということで、会津若松まで行って、駅前の「富士の湯」(駅から3分で天然温泉¥450)で一浴びしました。 |
写真
感想
【どうしても行きたかった…】
…憧れの飯豊縦走!。
…ジツは飯豊山と大日岳は14年ほど前に登ったことあるんです。それ以前には、縦走したことも…。
それは、今から30年以上も前。今回と反対のコース、しかし、それはそれは悲惨なことでした。2泊3日、完全にガスと雨の中…。覚えているのは、湿っぽい避難小屋と最後の梶川尾根の急降下だけ。間違いなく生涯最悪の山行でした。
いつかは行かなくっちゃ…!。そう思って何年たつのか…。もう、いいトシなんだから…、今年が最後のチャンスですかね。
【試練の梶川尾根】
前日は飯豊山荘に宿泊。もうトシですから、無理は禁物です。ジツはもうちょっとボロい(鄙びた?)温泉宿を想像していたんですが、公営の宿だったんですね。値段も手ゴロ。温泉もイイです。
それで、ウワサの梶川尾根。何がすごいかって、のっけから四つん這いでヨジ登るカンジなんです。何しろ標高差で1600m登る!。あの笠新道がそれくらいだけれど、急なことと、道の悪さはこっちの方が上?。途中でいくらか緩やかになるけれど、後半もまた四つん這い登り。おまけに暑い!。何しろ登り初めで標高400mちょっと…。
【それで、稜線に…】
「ウソだよ!、こんなハズじゃ〜なかった!」
ヤマテンでは、今日は晴れマークギラギラ。おまけに「熱中症に注意…」。(ジツはそれが一番の心配事だったんです。山形、福島、36度だの…って、干からびてしまう!)
と・こ・ろ・が…、
辿りついた稜線は、ガスと強風!。門内小屋で会った昨日から縦走してきている方の話によると、昨日からずっとガスガスとか…って…。30数年前の記憶がよみがえります。3日間、ガスで足下しか見えなかった飯豊縦走。
またしても、あの再現かよ。リベンジどころじゃ〜ない。返り討ちじゃーないか!。
海花皮小屋での一晩。ずっと強風吹き荒れていました。時折、外に出てみるんですが、ヘッドランプの明かりは霧に乱反射するだけ…。
【それでも、ジジイの最後のアガキは報われた…】
ホントに日の出の数十分前。やっとガスが上がります。それでも、全部見えるってほどじゃ〜ありませんが…。「これでいいんだ〜」って…、満足です。霧が強風に吹き飛ばされて、時折青空が見える。たおやかな稜線と色とりどりの花々が霧の中から現れる。こんな飯豊縦走!。もう、思い残すことはありません。
おまけに、午後はスッキリ晴れて最高の夕日を見ることができました。(その時、小屋泊まりの方の半分以上は寝息を立てていました。もったいない!)
【晴れ過ぎてしまった!】
2日目の午後からはすっかり天気も回復。夏の太陽が照り付けます。
「こりゃ〜ちょっと晴れ過ぎだぜ!」
って、ガスれば絶望的になって、晴れればまたそれで…って、また、ゼータクでワガママなジジイです。早朝はよかったんですが、切合から三国の間のアップダウンではほとんど干からびてしまいました。
…って、なんだかんだいっても、マンゾクです。歩ききりました。たおやかな稜線と色とりどりの花々を見ながら…。
30年前の思い。年とともにあきらめかけていた思い。でも、なんだか心の底にひっかるものを残していたことも事実です。
でも、これで、飯豊山、もう満足です。登ることはないでしょう。そんな感じがします。(…って思っておかないと、また年甲斐もないことやりそうです。)
【最後の最後にやってしまったか…?】
疲れと荷物の重さ、そして暑さで散漫になっていたんでしょうか。どうでもないところでスッテン。「ボキ」なんて音が…!「やってしまったか…骨折?」。「あれ、どこをやっちゃったんだろう、痛い所ないゾ?」「あれ、歩ける!」ってことで、軽い捻挫(湿布で2〜3日で治りました)みたいでした。
でもねー、こんなことがあると今後、不安ですねー。もう、一人で山歩きなんてヤメロということなのかな…?。ゾロゾロと団体さんで…って、協調性のないジジイですから、そんなの無理なのはわかったいるんです。
今までこんなことなかったんで、ちょっと考えさせられてしまいました。
もうひとつ、今回身に染みて感じたこと…それは…。
【高野豆腐はカサが膨れます】
軽いし、タンパク質豊富で手間がかからない。もしかして、山には高野豆腐、いいかもしれない…って…。粉末のウドンスープで煮りゃ〜いい、我ながらいいアイディアだ…って、実行したんですが。これがまた、思った以上にカサが増えるんです。4切れ煮たら、もうそれで腹いっぱい。あとは、何も食べられませんでした(酒以外は…)。
教訓!。高野豆腐はとんでもなく腹が膨れます(分量を考えればいいだけのハナシですが…)。分量第一にお考えの方には、オススメです。○ガシマルウドンスープを水に溶いて煮りゃ〜いいんです。
いつもはスライドショーでゴマかしたりしているんですが、今回はほとんど動画です。
ユッスーの最新のセネガル盤から、故ハビブ・フェイに捧げた曲。イイですねぇ!
tsu-pm じぃじ様
飯豊山私も憧れです✨⤴️
しかしここのところの暑さ・・・
最近母が東北へ行っていて
東北のほうが暑い☀️😵💦と話していました。
稜線歩きは多少ガスっていたほうが楽ですよね✨
でも絶景みながら歩きたい。。。
(干からびるリスク)
この気象操作で熱せられたような危険な暑さの毎日😱
安全な山歩きは晴天の日はあまり長距離を歩かない事かもしれませんね!
『ボキッ!』は、その後大丈夫ですか?
お大事にm(._.)m
🍀飯豊山縦走🍀の山旅お疲れ山でした!!
こんばんは!
燃え尽きというより、蒸されて干されて、煮干し状態?
それにしても、こんなにキツかった山って、いままであったかしら…?
単にトシのせいだけじゃ〜済まない…。
「飯豊山」今年こそは…で、もう5年くらいになってしまったんですが、
今のうち行けてよかったと思います。
小屋番さんが言ったのか?(それとも、それを聞いただれかが話していたのか?)
飯豊山のコースタイムは「秋」を基準にしているとか…。
温暖化のご時世、夏向きの山じゃーない?
「ボキッ」には、ワレながらびっくりしました。
あの音は何だったんでしょう?。空耳だったのか?、
それとも踏んずけた木の枝が折れた音?
ジジイは、フツーの老人よりも、軟体動物の血を引いているところがあるみたいで、
それでなんとか無事だったのかもしれません。
(下山4日後ですが、ほとんど回復しました)
コメントありがとうごさいました。
tsu-pmさん こんばんは。
初日のガスと強風を凌いで、30年前の思いを晴らした飯豊山、素晴らしい絶景ですねぇ〜 (^^)。
それに色々な花達に迎えられて (^^)/。イイデリンドウ、自分もこの目で見てみた〜いです。
飯豊山、いいで〜って。よく見かけるフレーズで、最近やっと自分も登山口のアクセスを調べて、飯豊か大朝日か迷ってる最中でして、中々深夜バス使いには悩ましいです (^^;)。
飯豊連峰の山旅お疲れ様でした。
コメントありがとうございます。
確かに絶景です。
こういうゆったりした、おおらなか山って大好きです。
おまけに、花がきれいだし…。
ただし、1、2日目はともかく、3日目は炎天下の中の厳しい道でした。
かえって、少しガスってた方がいいくらい…。
なんともゼータク?
やっぱり飯豊にしろ朝日にしろ交通がね〜。
車を使うか麓の宿泊施設を使う(短縮コースまで送迎してもらうサービスもあります)かしないとなかなか大変ですね。
夜行バスだとどうしても、登山口入るのが遅くなるので、
夏は猛暑の中登ることになります。
だから季節的には秋がオススメです。
もし天気に恵まれたら、完全に東北にハマること請け合いです。
tsu-pm いつもご訪問頂きありがとうございます。
私も何年超しか飯豊本山から朳差岳まで自分の足で繋ぎたく狙っていましたが毎年梅雨が明けなかったり、暑すぎるの言い訳で中止の連続で年月が流れました。私は若くは無いので何時までも伸ばせない焦りも有、暑いのは分かって居ましたが一大決心を晴れの日を狙って登りましたが、急登・重いリュック・暑さでバテバテでしたが…結果は全て大満足の山行でした。tsu-pmさんも梶川尾根コース難儀された事痛い程、伝わって来ました。でも飯豊山はそれをも帳消しにしてくれる山ですね。大変お疲れ様でした。
Yamanamieさん、はじめまして…ですね?
まったく同感なのです。
「暑すぎるの言い訳…」昨年なんか、特にそうでした。秋になればなったで、「天気が悪い…」だのって…。そう。「いつまでも伸ばせない…」んです。
だから…、「今年はもうどうなっても構わない!。干物になっても行くんだ…!」って…。
(なんだか、東北は今年の方が暑かったりして…)
ちょうど、ガスで眺めのなかったあたり、yamanamieさんのレコの写真を拝見して、
「うん、こうなんだ!、こんな景色なんだ!」
って、まるで、自分が眺めたかのようにナットク…!。
気になっていた部分、スッキリしました。
これで、もう、あの梶川尾根、登らなくって済む…なんて、ヒキョーですね。
コメントありがとうございました。
まったく、飯豊連峰に行きたけど、土壇場になると暑さのせいや、天気のせいにしてずるずると年月ばかり流れてしまって今日まで来てしまい、さらに年々体力の衰えも考えると焦り、今しか無いと登山を決行したのは同じ気持ちからだったのだと…思わず笑ってしまいました。
梶川尾根コース2度程登りましたけど人間は忘れる動物、今の辛さを忘れてまた登ってしまいますよ、稜線のお花畑と絶景だけが記憶に残り憧れが大きくなります。
とは言っても今回は梶川尾根コースを下山に使いましたが下山も大変で湯沢峰の登り返しは泣きたくなりました。
今回の山行は、間違いなくこれまでで一番キツかったと言えるでしょうね。
下りが苦手なワタシ、
梶川尾根よりも、炎天下の登り下りの切合小屋から三国小屋の間がイヤでした。
もう、花はイヤ(いやじゃ〜ないけれど…)というほど見たし、
もう、飯豊は当分いいや。
それで、そのうち年老いて登れなくなるのでちょうどいいや…なんて…。
でも、もし、次があるとしたら秋なのかな。
なんて、思っています。
来年の夏は、鳥海山と月山!。
行きたいな〜!。東北、大好きです。
私のパソコン可笑しいのでしようか。
今朝tsu-pm様からのメールに気付きました、大変失礼いたしました。
飯豊山に行ってからは、この夏は汗かくのが嫌で車で行ける蔵王お釜近くの御田の神湿原や新潟の秘湯を守る会「嵐渓荘」でノンビリしたりしています。
飯豊山でのダメージは大きいですね。
何度か飯豊はチャレンジを試みていましたが当初は天候不良→酷暑→だんだんに体力、家族の了承、知力と飯豊登山も難しくなってきていました、でも悲願だった飯豊連峰の稜線を自分の足で繋ぎたいと言う気持ちだけは衰えず今回の運びとなり、下山したら脱力感からなのか次の目標が無くなってしまっている状況の昨今です。
東北では朝日連峰や(庄内)神室山も私的には好きです(飯豊より人が少ないです)
これからの手軽に紅葉は栗駒山、岩手山の奥座敷、三石山も紅葉は素晴らしいですが…が、人が多いです。その他に八甲田、奥入瀬周辺も紅葉のメッカです。
信州や関東周辺も素晴らしい紅葉の名勝は多いですよね、でも人の多さで素晴らしさが半減してしまうと感じるのは私だけでしょうか。涸沢カールは有名で写真に憧れ行って来ました、良かったですが人が多すぎました。
これからは紅葉の時期に入ります。
今年はカメラ担いで沼に映る逆さ紅葉狙いになるでしょうか、体力考えて…
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