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Yamareco

記録ID: 1967773
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

奥穂高リベンジ山行(涸沢岳〜奥穂高岳〜前穂高岳)

2019年08月10日(土) ~ 2019年08月11日(日)
情報量の目安: S
都道府県 長野県 岐阜県
 - 拍手
GREENLABEL その他3人
GPS
32:00
距離
25.8km
登り
2,083m
下り
2,071m

コースタイム

1日目
山行
8:13
休憩
2:57
合計
11:10
5:24
39
6:03
6:06
4
6:50
7:00
10
7:45
8:00
50
8:50
9:20
40
10:00
60
Sガレ
11:00
12:10
50
涸沢ヒュッテ
13:00
36
パノラマ分岐
13:36
13:40
80
ザイテングラード取付き
15:00
15:30
25
穂高岳山荘
15:55
16:10
20
涸沢岳
16:30
0
穂高岳山荘
16:30
宿泊地
2日目
山行
8:20
休憩
1:20
合計
9:40
4:40
0
宿泊地
4:40
40
5:20
5:35
8
5:43
47
6:30
6:45
35
最低コル
7:20
35
7:55
8:05
35
8:40
9:00
130
11:10
11:30
110
13:20
40
14:15
5
14:20
ゴール地点
初日:上高地BTから横尾、涸沢ヒュッテ、ザイテングラード経由で穂高岳山荘まで
   山荘到着後、涸沢岳に登ってます。
2日目:穂高岳山荘から奥穂高、前穂高経由で重太郎新道を岳沢小屋まで下り、
    上高地まで下山。(但し、岳沢小屋からルートミスして岳沢を下ってます)
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2019年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車
【自家用車】
姫路出発(姫路バイパス)→姫路JCT(播但有料道路)→山陽姫路東(山陽自動車道)→神戸JCT(新名神高速道路)→高槻JCT(名神高速道路)→一宮JCT(東海北陸自動車道)→飛騨清見IC(中部縦貫自動車道)→高山IC→R41→R472→県道471→県道89(飛騨・そま街道)→平湯温泉→あかんだな駐車場(料金:600円/日)
※休憩入れて約6時間
【バス】
あかんだな駐車場→上高地バスターミナル(往復:2,050円)
※30分くらい
コース状況/
危険箇所等
上高地BS→明神・・・平坦
明神→徳沢・・・平坦
徳沢→横尾・・・平坦
横尾→本谷橋・・・平坦
本谷橋→涸沢ヒュッテ・・・普通の登り
涸沢ヒュッテ→穂高岳山荘(ザイテングラード経由)・・・しんどい登り
穂高岳山荘→奥穂高岳・・・最初の取り付きは急斜面(ほぼ直角)
奥穂高岳→紀美子平・・・普通・アップダウンは激しくない(通称:吊尾根)
紀美子平⇔前穂高岳・・・ピストン。3点確保で登ります。浮石あり。
紀美子平→岳沢小屋・・・急峻な下り(通称:重太郎新道)
岳沢小屋→上高地・・・歩きやすい樹林帯の下り
(※ルートミスってガレガレの岳沢に入ってしまいました)
その他周辺情報 あかんだな駐車場のすぐ近くに、平湯温泉(500円)。
ロッカー100円(お金は戻ってこないタイプ)
リンスインシャンプー、ボディーソープ完備
露天風呂が多数、内湯、サウナ、水風呂あり。
休憩室、お土産物屋コーナー、軽食レストラン、自動販売機併設。
あかんだな駐車場から始発のバス(臨時便)で上高地BSに到着。
5時30分山行開始。
2019年08月10日 05:15撮影 by  SH-01K, SHARP
8/10 5:15
あかんだな駐車場から始発のバス(臨時便)で上高地BSに到着。
5時30分山行開始。
朝早いのでまだ人が少ない河童橋と穂高連峰。
2019年08月10日 05:23撮影 by  SH-01K, SHARP
8/10 5:23
朝早いのでまだ人が少ない河童橋と穂高連峰。
今日は天気良さそうです。
2019年08月10日 05:24撮影 by  SH-01K, SHARP
8/10 5:24
今日は天気良さそうです。
青々とした上高地の散策路。
2019年08月10日 05:40撮影 by  SH-01K, SHARP
8/10 5:40
青々とした上高地の散策路。
明神館の前で。
まだ元気いっぱいです。
2019年08月10日 06:06撮影 by  SH-01K, SHARP
1
8/10 6:06
明神館の前で。
まだ元気いっぱいです。
徳沢で小休止。
2019年08月10日 06:52撮影 by  SH-01K, SHARP
8/10 6:52
徳沢で小休止。
H姉さんのメット入れ。(洗濯用ネットです・100均)
2019年08月10日 06:55撮影 by  SH-01K, SHARP
1
8/10 6:55
H姉さんのメット入れ。(洗濯用ネットです・100均)
私のメット入れ。(自転車の前かご用ネットです・100均)
2019年08月10日 06:55撮影 by  SH-01K, SHARP
2
8/10 6:55
私のメット入れ。(自転車の前かご用ネットです・100均)
泰造さんは、ザックに直接メットを入れてメットの中に食材を収納してます。
2019年08月10日 06:56撮影 by  SH-01K, SHARP
8/10 6:56
泰造さんは、ザックに直接メットを入れてメットの中に食材を収納してます。
横尾大橋で記念写真。
2019年08月10日 07:47撮影 by  SH-01K, SHARP
8/10 7:47
横尾大橋で記念写真。
ここから先は一応登山道となりますが、本谷橋までは比較的フラットです。
2019年08月10日 08:00撮影 by  SH-01K, SHARP
8/10 8:00
ここから先は一応登山道となりますが、本谷橋までは比較的フラットです。
H姉さん、揺れる吊橋は苦手のようです。
2019年08月10日 08:53撮影 by  SH-01K, SHARP
8/10 8:53
H姉さん、揺れる吊橋は苦手のようです。
本谷橋。
2019年08月10日 08:55撮影 by  SH-01K, SHARP
8/10 8:55
本谷橋。
Sガレ。直射日光が暑い。
2019年08月10日 10:01撮影 by  SH-01K, SHARP
8/10 10:01
Sガレ。直射日光が暑い。
小屋に行くかヒュッテに行くか。
2019年08月10日 10:48撮影 by  SH-01K, SHARP
8/10 10:48
小屋に行くかヒュッテに行くか。
少しだけ雪渓が残っている涸沢ヒュッテの直下。
2019年08月10日 10:55撮影 by  SH-01K, SHARP
8/10 10:55
少しだけ雪渓が残っている涸沢ヒュッテの直下。
涸沢ヒュッテのテラスから涸沢小屋方面の景色。
2019年08月10日 11:03撮影 by  SH-01K, SHARP
8/10 11:03
涸沢ヒュッテのテラスから涸沢小屋方面の景色。
昼食にします。キノコのパスタとみそ汁(トン汁)、おでんと生ビールのセット。
2019年08月10日 11:21撮影 by  SH-01K, SHARP
1
8/10 11:21
昼食にします。キノコのパスタとみそ汁(トン汁)、おでんと生ビールのセット。
お昼前なので、まだ少しテントが少ないように感じました。それでも100張以上はあります。
2019年08月10日 12:08撮影 by  SH-01K, SHARP
8/10 12:08
お昼前なので、まだ少しテントが少ないように感じました。それでも100張以上はあります。
後ろの鞍部の所が、今日の最終目的地の穂高岳山荘。
2019年08月10日 12:10撮影 by  SH-01K, SHARP
2
8/10 12:10
後ろの鞍部の所が、今日の最終目的地の穂高岳山荘。
パノラマコースからザイテングラードを目指します。
2019年08月10日 12:33撮影 by  SH-01K, SHARP
8/10 12:33
パノラマコースからザイテングラードを目指します。
前穂高岳かな?
2019年08月10日 12:47撮影 by  SH-01K, SHARP
8/10 12:47
前穂高岳かな?
少しだけ雪渓を横切ります。(アイゼン不要)
2019年08月10日 12:54撮影 by  SH-01K, SHARP
8/10 12:54
少しだけ雪渓を横切ります。(アイゼン不要)
ザイテングラード取り付き。
2019年08月10日 13:34撮影 by  SH-01K, SHARP
8/10 13:34
ザイテングラード取り付き。
どなかた猫ちゃんの小銭入れ忘れてますよ〜。
2019年08月10日 13:36撮影 by  SH-01K, SHARP
1
8/10 13:36
どなかた猫ちゃんの小銭入れ忘れてますよ〜。
では、登ります。
2019年08月10日 13:45撮影 by  SH-01K, SHARP
8/10 13:45
では、登ります。
鎖あり。
2019年08月10日 14:12撮影 by  SH-01K, SHARP
8/10 14:12
鎖あり。
階段あり。
2019年08月10日 14:13撮影 by  SH-01K, SHARP
8/10 14:13
階段あり。
延々と岩登りが続きます。
2019年08月10日 14:43撮影 by  SH-01K, SHARP
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8/10 14:43
延々と岩登りが続きます。
涸沢ヒュッテから約3時間。やっと穂高岳山荘に到着しました。右足攣りかけてます。
2019年08月10日 15:00撮影 by  SH-01K, SHARP
1
8/10 15:00
涸沢ヒュッテから約3時間。やっと穂高岳山荘に到着しました。右足攣りかけてます。
少し遅れてH姉さん到着。バテバテです。
2019年08月10日 15:02撮影 by  SH-01K, SHARP
8/10 15:02
少し遅れてH姉さん到着。バテバテです。
チェックインを済ませて、涸沢岳にアタックします。穂高岳山荘のテン場は満タンです。
2019年08月10日 15:38撮影 by  SH-01K, SHARP
1
8/10 15:38
チェックインを済ませて、涸沢岳にアタックします。穂高岳山荘のテン場は満タンです。
涸沢岳の山頂。ちなみに後ろは切り立った断崖絶壁です。
2019年08月10日 15:57撮影 by  SH-01K, SHARP
1
8/10 15:57
涸沢岳の山頂。ちなみに後ろは切り立った断崖絶壁です。
ガスが取れて、目の前に巨大な奥穂高岳の山容が出現しました。
2019年08月10日 16:03撮影 by  SH-01K, SHARP
8/10 16:03
ガスが取れて、目の前に巨大な奥穂高岳の山容が出現しました。
明日、アレを登りますが、予想より急やん。
2019年08月10日 16:04撮影 by  SH-01K, SHARP
1
8/10 16:04
明日、アレを登りますが、予想より急やん。
正面のピラ三ダルな山は常念岳か。
2019年08月10日 16:09撮影 by  SH-01K, SHARP
8/10 16:09
正面のピラ三ダルな山は常念岳か。
翌朝の4時30分奥穂高岳へのアタック開始。お約束のカット。
2019年08月11日 04:45撮影 by  SH-01K, SHARP
8/11 4:45
翌朝の4時30分奥穂高岳へのアタック開始。お約束のカット。
まだ暗いのでピントが合いません。
2019年08月11日 04:45撮影 by  SH-01K, SHARP
8/11 4:45
まだ暗いのでピントが合いません。
ここだけはちょっと怖かった。向こう正面が昨日登った涸沢岳。
2019年08月11日 04:51撮影 by  SH-01K, SHARP
8/11 4:51
ここだけはちょっと怖かった。向こう正面が昨日登った涸沢岳。
ご来光です。
2019年08月11日 05:01撮影 by  SH-01K, SHARP
2
8/11 5:01
ご来光です。
モルゲンロードかな?それともただの朝焼け?モルゲンは涸沢カールから見上げないとダメかな?
2019年08月11日 05:01撮影 by  SH-01K, SHARP
8/11 5:01
モルゲンロードかな?それともただの朝焼け?モルゲンは涸沢カールから見上げないとダメかな?
ジャンダルム。私は一生行く事が無いでしょう。ちなみに、この後ここで滑落事故が発生してます。
2019年08月11日 05:16撮影 by  SH-01K, SHARP
1
8/11 5:16
ジャンダルム。私は一生行く事が無いでしょう。ちなみに、この後ここで滑落事故が発生してます。
ジャンに向かう強者(つわもの)。馬の背あたりでしょうか。
2019年08月11日 05:17撮影 by  SH-01K, SHARP
8/11 5:17
ジャンに向かう強者(つわもの)。馬の背あたりでしょうか。
朝焼けとジャン。
2019年08月11日 05:20撮影 by  SH-01K, SHARP
8/11 5:20
朝焼けとジャン。
奥穂山頂からの槍ヶ岳。
2019年08月11日 05:22撮影 by  SH-01K, SHARP
8/11 5:22
奥穂山頂からの槍ヶ岳。
H姉さんとE女史。
2019年08月11日 05:27撮影 by  SH-01K, SHARP
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8/11 5:27
H姉さんとE女史。
朝焼けの、左:ジャン、右:笠ヶ岳。
2019年08月11日 05:30撮影 by  SH-01K, SHARP
8/11 5:30
朝焼けの、左:ジャン、右:笠ヶ岳。
奥穂高岳(祠の裏から)
2019年08月11日 05:34撮影 by  SH-01K, SHARP
2
8/11 5:34
奥穂高岳(祠の裏から)
これから通る吊尾根。見た目ほど怖くはないです。
2019年08月11日 05:44撮影 by  SH-01K, SHARP
8/11 5:44
これから通る吊尾根。見た目ほど怖くはないです。
石を落とさないように慎重に歩きます。
2019年08月11日 05:51撮影 by  SH-01K, SHARP
8/11 5:51
石を落とさないように慎重に歩きます。
急峻ですが、手掛かり足掛かりはあります。
2019年08月11日 05:58撮影 by  SH-01K, SHARP
8/11 5:58
急峻ですが、手掛かり足掛かりはあります。
穂高岳山荘で購入した弁当。飛騨名物の朴葉すしにアユの甘露煮と天ぷらがついてます。
2019年08月11日 06:31撮影 by  SH-01K, SHARP
2
8/11 6:31
穂高岳山荘で購入した弁当。飛騨名物の朴葉すしにアユの甘露煮と天ぷらがついてます。
ご飯(朴葉すし)は、おにぎりのようにぎゅっと固められているので、意外とボリュームあります。
2019年08月11日 06:32撮影 by  SH-01K, SHARP
8/11 6:32
ご飯(朴葉すし)は、おにぎりのようにぎゅっと固められているので、意外とボリュームあります。
紀美子平に到着。奥穂高岳から約1時間20分です。(朝食休憩込み)
2019年08月11日 07:21撮影 by  SH-01K, SHARP
8/11 7:21
紀美子平に到着。奥穂高岳から約1時間20分です。(朝食休憩込み)
前穂高岳へのアタック。急峻です。
2019年08月11日 07:31撮影 by  SH-01K, SHARP
8/11 7:31
前穂高岳へのアタック。急峻です。
約30分で前穂高岳山頂に到着。
2019年08月11日 07:57撮影 by  SH-01K, SHARP
8/11 7:57
約30分で前穂高岳山頂に到着。
たまには私も記念写真。
2019年08月11日 07:58撮影 by  SH-01K, SHARP
1
8/11 7:58
たまには私も記念写真。
正面のとんがってる奴が槍ヶ岳だ。
2019年08月11日 08:03撮影 by  SH-01K, SHARP
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8/11 8:03
正面のとんがってる奴が槍ヶ岳だ。
前穂、下山完了。下りるのも一苦労だ。
2019年08月11日 08:40撮影 by  SH-01K, SHARP
8/11 8:40
前穂、下山完了。下りるのも一苦労だ。
重太郎新道で岳沢小屋に向かいます。
2019年08月11日 09:06撮影 by  SH-01K, SHARP
1
8/11 9:06
重太郎新道で岳沢小屋に向かいます。
岳沢パノラマ。今日は朝から常に直射日光を浴び続けているため、女性陣はこの辺でバテバテです。
2019年08月11日 09:39撮影 by  SH-01K, SHARP
8/11 9:39
岳沢パノラマ。今日は朝から常に直射日光を浴び続けているため、女性陣はこの辺でバテバテです。
でも、重太郎新道の下り登山道は容赦なし。
2019年08月11日 10:03撮影 by  SH-01K, SHARP
8/11 10:03
でも、重太郎新道の下り登山道は容赦なし。
重太郎新道の2連続階段の場所ですが、ここで滑落事故発生。
2019年08月11日 10:15撮影 by  SH-01K, SHARP
8/11 10:15
重太郎新道の2連続階段の場所ですが、ここで滑落事故発生。
カモシカの立場。
2019年08月11日 10:22撮影 by  SH-01K, SHARP
8/11 10:22
カモシカの立場。
長い階段。
2019年08月11日 10:44撮影 by  SH-01K, SHARP
8/11 10:44
長い階段。
やっと岳沢小屋に到着。
2019年08月11日 11:10撮影 by  SH-01K, SHARP
8/11 11:10
やっと岳沢小屋に到着。
あとは森林の中の快適な登山道を下山するはずが・・・。
2019年08月11日 11:38撮影 by  SH-01K, SHARP
8/11 11:38
あとは森林の中の快適な登山道を下山するはずが・・・。
風穴。ほんとに涼しいです。
2019年08月11日 13:18撮影 by  SH-01K, SHARP
8/11 13:18
風穴。ほんとに涼しいです。
岳沢登山口。
2019年08月11日 14:00撮影 by  SH-01K, SHARP
8/11 14:00
岳沢登山口。
バテバテの2人。
2019年08月11日 14:00撮影 by  SH-01K, SHARP
8/11 14:00
バテバテの2人。
河童橋まで戻ってきました。お疲れ様でした〜 ^^) _旦~~
2019年08月11日 14:16撮影 by  SH-01K, SHARP
1
8/11 14:16
河童橋まで戻ってきました。お疲れ様でした〜 ^^) _旦~~
撮影機器:

装備

備考 長時間山行の場合、必要最低限の荷物に絞って、ザックは極力軽くする方がベターに思います。

感想

まだ残雪の残る先月の7月に奥穂高岳登頂を目指し、涸沢カールまで来たものの、天候不順により奥穂高岳アタックを断念。
しかしながら、この度、リベンジの機会がやって参りました。
事前の天気予報でも快晴、てんくらでもA、台風は近づいてきているものの、最接近は15日くらいからの予想で、11日〜12日は影響なし。

かなりのハードな行程ではありますが、1泊2日で涸沢岳、奥穂高岳、前穂高岳の3座を登頂し、上高地まで周回するコース設定とした。

涸沢カールまでは、先月と同じルートなので、歩行時間やコース状況は把握済み。
昼までに涸沢ヒュッテ、15時30分までに穂高岳山荘に到着する計画です。

はっきり言ってめちゃくちゃしんどかったです。
酸素が薄いせいで、歩くピッチが上がりませんし、ザイテンは角度が急で浮石もあり気を抜くことができません。そして飽きが来るほど長いです。我々は登りでしたが、下る時は更に要注意ですね。

穂高岳山荘でチェックインしたあと、とりあへずE女史と涸沢岳に行ってみました。H姉さんは、既にザイテンの登りで力を使い果たしており、涸沢岳はパス。

終日、雲一つない良いお天気でしたが、この時間帯は山頂付近にガスがかかっており涸沢岳山頂からは何も見えません。
しかし、数分山頂でボーとしていると、突然ガスが取れて、眼前に巨大な山容が出現します。こんな間近にこんな巨大な山が突然現れたので驚いていると、愛知県から来た若いハイカーのお兄さんが、「あれが奥穂高岳ですよ」と教えてくれた。
そらそうだと理屈ではわかっていてもイメージが出来ていなかったので、あまりの威風堂々たる山容にちょっとびっくりしてしまったが、目で見るのと写真で見るのとは大違いで、この凄味は写真では決して伝わる事は無いだろうと思いつつ、明日、アレを登るのか〜、思った以上に急やななどと考えてしまう。

さて、山荘ですが、さすがにお盆休みの序盤で、天気も良いとなれば必然的にハイカーは多いですね。布団1枚で2人が寝て両サイドが埋められているので、身動きが取りづらく、寝返りさえもままなりません。しかもちょっと高山病チックな感じになってしまい、リバースこそしなかったものの気分が優れません。

気分転換に夜中外に出てみると、満天の星空が素晴らしかった。

昨夜から高速道路を6時間かけて車を運転し、朝の4時半のバスで上高地まで来て、9時半歩いて山荘に到着しているので、眠いはずなのに眠れません。とういか今まで富士山でも立山でも白山でも標高の高い山小屋では、まともに眠れたことがありません。これは体質だな、などと考え事をしているとちょっと眠くなってきたので、急いで部屋に戻り何とか少しだけ眠れました。

翌朝、日が昇る前の4時半ごろ山行開始。
ヤマレコでよく見る直登階段に取り付いて、奥穂高にアタックします。
個人的には今回の山行の中で、この取付きからの登りが一番怖かったです。

雲海からお日様が顔を出すタイミングでモルゲンロードを見れるかななどと思いましたが、モルゲンは涸沢からでないと見えないものなのでしょうかね。真っ赤に染まるイメージのモルゲンはついに見ることはできませんでした。

吊尾根の途中で朝食タイム。
宿のお弁当の「朴葉すし弁当」を食します。(写真あり)
私的には十分満足できるレベルのお弁当でした。

昨日は、快晴ではあったものの樹林帯歩きが大半だったため、直射日光は後半以外はそれほど浴びませんでしたが、今日のルートは遮る物が何もなく、朝から直射日光浴び浴びです。私個人は日焼けなど全く気にしませんが、同行の女性二名は休憩のたびに日焼け止めを塗りまくってます。

紀美子平では、まだ朝早いというのに多くのハイカーが前穂高岳へアタックをかけてます。我々もザックをデポしてアタック開始。

前穂高岳は紀美子平からの距離は短いものの、山頂まで急峻な登りが続き浮石多く、三点確保で全身を使って登る必要があります。山頂は意外と広く見晴らしは抜群でした。ただ山頂まで残り5分くらいの所で、E女史があまりの恐ろしさに気力が萎えてしまい、前穂高山頂までのアタックを断念。
「怖いなぁ〜、けど何とかなる」と思える場合と「怖いなぁ〜、これヤバいかも」と思う場合とは雲泥の差があり、この違いを私は感覚(センス)と呼んでます。この直感の様な感覚(センス)はハイカーとしてとても大事な素養であり、登山ごときで決して無理してはいけないので、こういった判断は名誉ある撤退と呼ばれる所以でもあります。

実際、我々がこの山行を敢行しているその時に、ジャンダルムでは滑落事故(おそらく死亡事故)が起こり、ヘリコプターがホバリングしておりましたし、我々の下山ルートの重太良新道でも滑落事故が発生し、後頭部を10センチほど裂傷される怪我をされたようです。重太郎新道ではヘルメットを着用されていなかったようなのですが、もしヘルメットがあれば、怪我ももうちょっと違っていたかもしれません。
そして、たまたま居合わしたハイカーの中に警察の方と看護師の方がおられたため、怪我をされた方にとっては不幸中の幸いだったかもしれません。

私も過去には大きな怪我をしましたので偉そうな事は言えませんが、山行は自己責任なので、万全の装備と態勢は整えておきたいものです。

さて、気を抜くと怪我をする重太郎新道を下り終え、岳沢小屋に11時過ぎに到着。

ここから先は樹林帯の歩きやすい道のはずでしたが、ここで私が痛恨のルートミスを冒します。先行する3人の若者ハイカーが上高地方向へ下山していたので、ついて行く事にしたのですが、正規ルートではなく岳沢に迷い込んでしまったようです。

若者3人組があえてバリエーションルートを選択したのか、それとも道を間違ったのかは定かではありませんが、やはり自己責任で登山道をチェックする事を怠ってしまった事やおかしいと思ったら元の場所まで戻るという、ハイカーとしての基本中の基本が出来ていなかったのが悔やまれます。

途中で、強引に斜面をよじ登って正規ルートに合流いたしましたが、恐らく1時間近く時間をロスしてしまい今回の山行計画に唯一の汚点を残してしまいました。

いろんな事が起こった2日間でしたが、2日続けて10時間近く歩いて個人的には充実した山行となりました。
帰りに自分へのご褒美として高山の地酒を購入し、今回の山行は終了です。

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