奥穂高リベンジ山行(涸沢岳〜奥穂高岳〜前穂高岳)
- GPS
- 32:00
- 距離
- 25.8km
- 登り
- 2,083m
- 下り
- 2,071m
コースタイム
- 山行
- 8:13
- 休憩
- 2:57
- 合計
- 11:10
- 山行
- 8:20
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 9:40
山荘到着後、涸沢岳に登ってます。
2日目:穂高岳山荘から奥穂高、前穂高経由で重太郎新道を岳沢小屋まで下り、
上高地まで下山。(但し、岳沢小屋からルートミスして岳沢を下ってます)
天候 | 快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2019年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
姫路出発(姫路バイパス)→姫路JCT(播但有料道路)→山陽姫路東(山陽自動車道)→神戸JCT(新名神高速道路)→高槻JCT(名神高速道路)→一宮JCT(東海北陸自動車道)→飛騨清見IC(中部縦貫自動車道)→高山IC→R41→R472→県道471→県道89(飛騨・そま街道)→平湯温泉→あかんだな駐車場(料金:600円/日) ※休憩入れて約6時間 【バス】 あかんだな駐車場→上高地バスターミナル(往復:2,050円) ※30分くらい |
コース状況/ 危険箇所等 |
上高地BS→明神・・・平坦 明神→徳沢・・・平坦 徳沢→横尾・・・平坦 横尾→本谷橋・・・平坦 本谷橋→涸沢ヒュッテ・・・普通の登り 涸沢ヒュッテ→穂高岳山荘(ザイテングラード経由)・・・しんどい登り 穂高岳山荘→奥穂高岳・・・最初の取り付きは急斜面(ほぼ直角) 奥穂高岳→紀美子平・・・普通・アップダウンは激しくない(通称:吊尾根) 紀美子平⇔前穂高岳・・・ピストン。3点確保で登ります。浮石あり。 紀美子平→岳沢小屋・・・急峻な下り(通称:重太郎新道) 岳沢小屋→上高地・・・歩きやすい樹林帯の下り (※ルートミスってガレガレの岳沢に入ってしまいました) |
その他周辺情報 | あかんだな駐車場のすぐ近くに、平湯温泉(500円)。 ロッカー100円(お金は戻ってこないタイプ) リンスインシャンプー、ボディーソープ完備 露天風呂が多数、内湯、サウナ、水風呂あり。 休憩室、お土産物屋コーナー、軽食レストラン、自動販売機併設。 |
写真
装備
備考 | 長時間山行の場合、必要最低限の荷物に絞って、ザックは極力軽くする方がベターに思います。 |
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感想
まだ残雪の残る先月の7月に奥穂高岳登頂を目指し、涸沢カールまで来たものの、天候不順により奥穂高岳アタックを断念。
しかしながら、この度、リベンジの機会がやって参りました。
事前の天気予報でも快晴、てんくらでもA、台風は近づいてきているものの、最接近は15日くらいからの予想で、11日〜12日は影響なし。
かなりのハードな行程ではありますが、1泊2日で涸沢岳、奥穂高岳、前穂高岳の3座を登頂し、上高地まで周回するコース設定とした。
涸沢カールまでは、先月と同じルートなので、歩行時間やコース状況は把握済み。
昼までに涸沢ヒュッテ、15時30分までに穂高岳山荘に到着する計画です。
はっきり言ってめちゃくちゃしんどかったです。
酸素が薄いせいで、歩くピッチが上がりませんし、ザイテンは角度が急で浮石もあり気を抜くことができません。そして飽きが来るほど長いです。我々は登りでしたが、下る時は更に要注意ですね。
穂高岳山荘でチェックインしたあと、とりあへずE女史と涸沢岳に行ってみました。H姉さんは、既にザイテンの登りで力を使い果たしており、涸沢岳はパス。
終日、雲一つない良いお天気でしたが、この時間帯は山頂付近にガスがかかっており涸沢岳山頂からは何も見えません。
しかし、数分山頂でボーとしていると、突然ガスが取れて、眼前に巨大な山容が出現します。こんな間近にこんな巨大な山が突然現れたので驚いていると、愛知県から来た若いハイカーのお兄さんが、「あれが奥穂高岳ですよ」と教えてくれた。
そらそうだと理屈ではわかっていてもイメージが出来ていなかったので、あまりの威風堂々たる山容にちょっとびっくりしてしまったが、目で見るのと写真で見るのとは大違いで、この凄味は写真では決して伝わる事は無いだろうと思いつつ、明日、アレを登るのか〜、思った以上に急やななどと考えてしまう。
さて、山荘ですが、さすがにお盆休みの序盤で、天気も良いとなれば必然的にハイカーは多いですね。布団1枚で2人が寝て両サイドが埋められているので、身動きが取りづらく、寝返りさえもままなりません。しかもちょっと高山病チックな感じになってしまい、リバースこそしなかったものの気分が優れません。
気分転換に夜中外に出てみると、満天の星空が素晴らしかった。
昨夜から高速道路を6時間かけて車を運転し、朝の4時半のバスで上高地まで来て、9時半歩いて山荘に到着しているので、眠いはずなのに眠れません。とういか今まで富士山でも立山でも白山でも標高の高い山小屋では、まともに眠れたことがありません。これは体質だな、などと考え事をしているとちょっと眠くなってきたので、急いで部屋に戻り何とか少しだけ眠れました。
翌朝、日が昇る前の4時半ごろ山行開始。
ヤマレコでよく見る直登階段に取り付いて、奥穂高にアタックします。
個人的には今回の山行の中で、この取付きからの登りが一番怖かったです。
雲海からお日様が顔を出すタイミングでモルゲンロードを見れるかななどと思いましたが、モルゲンは涸沢からでないと見えないものなのでしょうかね。真っ赤に染まるイメージのモルゲンはついに見ることはできませんでした。
吊尾根の途中で朝食タイム。
宿のお弁当の「朴葉すし弁当」を食します。(写真あり)
私的には十分満足できるレベルのお弁当でした。
昨日は、快晴ではあったものの樹林帯歩きが大半だったため、直射日光は後半以外はそれほど浴びませんでしたが、今日のルートは遮る物が何もなく、朝から直射日光浴び浴びです。私個人は日焼けなど全く気にしませんが、同行の女性二名は休憩のたびに日焼け止めを塗りまくってます。
紀美子平では、まだ朝早いというのに多くのハイカーが前穂高岳へアタックをかけてます。我々もザックをデポしてアタック開始。
前穂高岳は紀美子平からの距離は短いものの、山頂まで急峻な登りが続き浮石多く、三点確保で全身を使って登る必要があります。山頂は意外と広く見晴らしは抜群でした。ただ山頂まで残り5分くらいの所で、E女史があまりの恐ろしさに気力が萎えてしまい、前穂高山頂までのアタックを断念。
「怖いなぁ〜、けど何とかなる」と思える場合と「怖いなぁ〜、これヤバいかも」と思う場合とは雲泥の差があり、この違いを私は感覚(センス)と呼んでます。この直感の様な感覚(センス)はハイカーとしてとても大事な素養であり、登山ごときで決して無理してはいけないので、こういった判断は名誉ある撤退と呼ばれる所以でもあります。
実際、我々がこの山行を敢行しているその時に、ジャンダルムでは滑落事故(おそらく死亡事故)が起こり、ヘリコプターがホバリングしておりましたし、我々の下山ルートの重太良新道でも滑落事故が発生し、後頭部を10センチほど裂傷される怪我をされたようです。重太郎新道ではヘルメットを着用されていなかったようなのですが、もしヘルメットがあれば、怪我ももうちょっと違っていたかもしれません。
そして、たまたま居合わしたハイカーの中に警察の方と看護師の方がおられたため、怪我をされた方にとっては不幸中の幸いだったかもしれません。
私も過去には大きな怪我をしましたので偉そうな事は言えませんが、山行は自己責任なので、万全の装備と態勢は整えておきたいものです。
さて、気を抜くと怪我をする重太郎新道を下り終え、岳沢小屋に11時過ぎに到着。
ここから先は樹林帯の歩きやすい道のはずでしたが、ここで私が痛恨のルートミスを冒します。先行する3人の若者ハイカーが上高地方向へ下山していたので、ついて行く事にしたのですが、正規ルートではなく岳沢に迷い込んでしまったようです。
若者3人組があえてバリエーションルートを選択したのか、それとも道を間違ったのかは定かではありませんが、やはり自己責任で登山道をチェックする事を怠ってしまった事やおかしいと思ったら元の場所まで戻るという、ハイカーとしての基本中の基本が出来ていなかったのが悔やまれます。
途中で、強引に斜面をよじ登って正規ルートに合流いたしましたが、恐らく1時間近く時間をロスしてしまい今回の山行計画に唯一の汚点を残してしまいました。
いろんな事が起こった2日間でしたが、2日続けて10時間近く歩いて個人的には充実した山行となりました。
帰りに自分へのご褒美として高山の地酒を購入し、今回の山行は終了です。
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