聖岳・光岳(畑薙第一ダムin/out)

2019年08月10日(土) ~ 2019年08月12日(月)

• GPS: 32:32
• 距離: 53.4km
• 登り: 5,129m
• 下り: 5,141m

コースタイム

1日目

• 山行: 7:32
• 休憩: 0:18
• 合計: 7:50

7:19 畑薙ダムゲート前
7:51 7:52 畑薙大吊橋
8:18 8:19 ヤレヤレ峠
9:06 9:08 ウソッコ沢避難小屋
10:18 10:20 横窪沢小屋
12:03 12:13 茶臼小屋
13:58 13:59 南岳
14:59 15:00 聖平小屋分岐
15:09 聖平小屋

2日目

• 山行: 11:47
• 休憩: 1:39
• 合計: 13:26

3:57 聖平小屋
4:01 4:03 聖平小屋分岐
4:24 4:25 薊畑分岐
5:12 5:12 小聖岳
6:06 6:17 聖岳
7:02 7:02 小聖岳
7:39 7:39 薊畑分岐
7:54 7:54 聖平小屋分岐
8:01 8:29 聖平小屋
8:33 8:34 聖平小屋分岐
9:51 9:54 南岳
11:38 11:38 茶臼岳
12:09 12:09 希望峰
13:21 13:30 易老岳
14:26 14:26 三吉平
15:32 16:03 県営光岳小屋
16:20 16:22 光岳
16:34 16:44 光石
17:01 17:02 光岳
17:23 県営光岳小屋

3日目

• 山行: 9:05
• 休憩: 0:26
• 合計: 9:31

4:24 県営光岳小屋
5:23 5:23 三吉平
6:24 6:25 易老岳
7:38 7:38 希望峰
8:22 8:24 茶臼岳
8:47 8:52 茶臼小屋
10:17 10:25 横窪沢小屋
11:25 11:33 ウソッコ沢避難小屋
12:29 12:30 ヤレヤレ峠
12:51 12:51 畑薙大吊橋
13:29 13:30 畑薙ダムゲート前
13:52 13:52 畑薙第１ダム
13:55 ゴール地点

天候

1日目　晴れのち曇り、17時から夕立。ほぼ無風。
2日目　晴れのち曇り、ほぼ無風。
3日目　晴れ。稜線上は風やや強し。

アクセス

利用交通機関：

電車 バス

往路　毎日あるぺん号、沼平バス停下車。この日はお盆の渋滞で1時間半の到着遅れ。
復路　静鉄バス、畑薙第一ダムバス停から静岡駅まで。事前予約が必要だが、当日飛び込みも可能な限り受け付けている模様。静岡駅からは新幹線利用。連休最終日だったので指定席を事前に手配。

コース状況／危険箇所等

道はよく整備されている。ウソッコ沢のところが若干分かりにくいのでルートを外さないよう注意。

その他周辺情報

静岡駅前で夏祭りが開催されていて、新幹線乗車前に食べ物を入手できた。

写真

8/10 7:17

あるぺん号は沼平ゲートまで行ってくれる。5時半到着の予定が7時になり、かなり焦る。
ここで登山届提出。

8/10 7:46

ダムを見ながらしばし車道歩き。

8/10 7:50

吊り橋を渡る。結構な距離&高度感でコワイ。

8/10 8:13

ヤレヤレ峠。

8/10 8:30

ウソッコ沢には元々立派な橋がかかってたらしいけど、今は木の橋に変わってるところも。(これは1号橋。危なく見逃しそうになった)

8/10 8:31

雨の日は渡りたくない。。

8/10 8:36

元々はこういう立派な橋がかかっていたんだろう。

8/10 8:42

再び木橋。多分3号橋。

8/10 8:43

こっちが恐らく元々あった橋の残骸。

8/10 8:49

一か所、結構悪い斜面があったけど、しっかりワイヤが張られていて安心。

8/10 8:57

4号橋。

8/10 9:03

ウソッコ沢避難小屋。

8/10 9:07

小屋のトイレ・・・野に放つ系なので、できるだけ使わないほうがいいかも。(往復とも使っちゃったけど)

8/10 10:00

8/10 10:09

横窪沢小屋が見えてきた。

8/10 10:10

ここまで急登が続き、流石にしばし休憩。

8/10 10:17

水は無料でいただける。

8/10 10:30

8/10 11:09

水呑場。水は出てない。

8/10 11:56

8/10 12:02

茶臼小屋が見えてきた。

8/10 12:07

ここで水を補給し(無料)、しばし休憩。ビールが良心的な値段だなー。

8/10 12:22

8/10 12:26

横窪沢分岐。ここからは稜線歩き。

8/10 12:29

穏やかな稜線に心癒される。

8/10 12:43

8/10 13:04

ん？結構アップダウンがありそう？？

8/10 13:28

上河内岳分岐。時間がないので登頂はスキップ。

8/10 13:46

アップダウンはまだまだ続く。

8/10 13:53

8/10 13:58

南岳。小屋まであと1時間！

8/10 14:02

今度はかなり下り、明日の登り返しを思うとぞっとする。

8/10 14:14

8/10 14:18

8/10 14:19

鳥さん！

8/10 14:57

小屋の手前にスマホをいじっている人がいる場所が。「docomoつながる」の看板を見て納得。メール広場と名付けられてた。

8/10 14:58

ついに小屋への分岐へ到着。

8/10 14:59

分岐にあった看板、「auとSBはつながらなくなってしまいました」・・・だそうです。

8/10 14:59

小屋へと向かう木道。聖岳の雄姿と共に。

8/10 15:06

なんと、テント泊の人にもフルーツポンチを頂けるという。

8/10 15:07

紙コップにプラスプーンまで用意頂いてる。これだけの重量物を振る舞って頂いてテント泊700円とは、なんだか申し訳ないくらい。

8/10 15:35

テン場は広く、余裕あり。夕立予報なので、水が溜まらなそうなところを慎重に選ぶ。

8/10 15:35

設営完了。

8/10 15:41

ありがたくフルーツポンチ頂きます。フルーツの甘さと酸味が体に染みた！

8/10 16:06

500mlビール800円で乾杯！

8/10 17:21

初日なので贅沢重量物、レトルトカレーの夕食。最近普通に1合メシを食べれるようになってしまった。

8/11 3:23

翌朝、いつものチャーシュー味噌ラーメン。

8/11 4:38

予定どうり4時に出発。出発時は星空が広がっていたけど、4時半ごろから見事な富士山の姿が見えるように。

8/11 5:09

小聖岳。すっかり明るくなり、聖岳の姿もすっきりと。

8/11 5:10

と、たまたま富士山とご来光のコラボが！途中でカメラを抱えた人が駆け抜けていったのはこれが撮りたかったのかと納得。

8/11 6:08

聖岳到着。

8/11 6:16

最高の景色が広がる。残念ながら時間がないので奥聖には行かずにそのまま下山。

8/11 7:02

7時に小聖岳に戻ってくる。随分登ってくる人が増えてきた。

8/11 7:54

聖平小屋に戻ってきた。

8/11 8:29

ほとんどのテントが撤収済み。少しテントを乾かしてから撤収して光岳に向けて出発。

8/11 9:17

8/11 10:22

10時過ぎくらいには雲が出てきた。

8/11 11:12

横窪沢分岐点。ここから茶臼岳山頂まで20分は、いくらなんでも無理じゃない？？(この頃からヤマタイムのコースタイムに疑問を持ち始める)

8/11 11:39

茶臼岳山頂到着。ガスガス。

8/11 11:53

茶臼岳を越えると、いよいよ後戻りできないという思いが強くなる。あとは足を故障させないように、とはいえ遅くならないように、頑張るのみ。

8/11 12:10

希望峰。

8/11 15:09

三吉平からは岩場の登りが続き、大幅にタイムを縮められた。静高平に到着。

8/11 15:10

ここの水場で取らないと小屋には水場がない。・・・あれ！枯れてる！なんて弱い水場！

8/11 15:11

たまたまその場にいた人に「水は出てなかったですよね？」と聞いたら、「そこ出てますよ」と指さす。よかったー、二か所あったのか！これ、気が付かないと悲劇になりそう！
※ 実際、水汲みに下っている人と結構すれ違いました・・・

8/11 15:20

イザルヶ岳。まぁ、こんなガスガスのときに行ってもね。。

8/11 15:27

小屋がぼんやり見えてきた？？

8/11 15:38

光小屋のテン場、下部。すでにぎっちり、いっぱい。隙間もない。

8/11 16:03

小屋で「テン場空いてないけどどうすればいいっすかねー」と前の人が聞く。と、普段はダメだけど、今回は下部の草むらに張っていいよ、どうしてもダメなら相談してとの返答。助かったー！！
ちなみにテント400円は、超良心的だと思う。

8/11 16:20

テントを張っているうちに、なんだか霧が晴れてきた。これはチャンス？と山頂に向かうことに。歩くこと20分ほど、山頂到着。結果的に聖岳から光岳まで一日でつなげたことになった。

8/11 16:27

どうも光石というものがあるらしいので、行ってみることに。

8/11 16:31

おお、立派な石！

8/11 16:33

光石の上のケルン。

8/11 16:33

ちょうど霧が完全に晴れ、初めて光岳山頂全体が見えた。

8/11 16:40

雲に浮かぶ山々。

8/11 16:54

雲は多いものの、それはそれで美しい光景が見れた。翌日朝だと光石までは行く時間がなかったから、選択は間違ってなかったと思う。

8/11 17:22

テン場上部。こっちもいっぱい。

8/11 17:26

小屋の売店を物色。ビールは350mlのみ、600円だった。

8/11 17:30

てかりTシャツ。欲しかったけど、良い色はサイズがなく、断念。

8/11 17:32

17時半、やっと小屋からも光岳が見えた。

8/11 18:03

夕食は定番のトマトツナパスタ。

この日は17時半過ぎにも到着する人が沢山いて、ある意味驚き。

8/12 4:25

翌日。光岳に先に行ったので余裕が出ていたものの、4時半には出発。

8/12 4:26

今日も素晴らしい天候。ただし、風は強い。

8/12 4:56

下りの岩々しいところは、苦手。。

8/12 5:50

シダ植物の群生。

8/12 7:29

昨日は苦しみながら、霧の中を進んだ道も、これだけ天気が良いと全く違ったものに感じる。

8/12 7:30

8/12 7:40

素晴らしい稜線。

8/12 7:40

畑薙ダムが眼下に。

8/12 7:47

稜線さいこー！！

8/12 7:48

聖岳もしっかり見える。

8/12 7:54

8/12 8:03

8/12 8:04

8/12 8:10

最後の登り、茶臼岳。

8/12 8:10

8/12 8:16

茶臼岳登頂。昨日はガスガスだったけど、今日は素晴らしい光景が広がる。

8/12 8:18

8/12 8:18

山頂を振り返る。

8/12 8:35

方向盤を見て、やっとはっきり山の名前が分かる。

8/12 8:36

中央に見えてるのが、聖岳ね。

8/12 8:44

茶臼小屋に戻ってきた。

8/12 8:47

寝袋干してる。
ここで下りに必要な水を補給。

8/12 10:08

両端キレてる。

8/12 10:17

横窪沢小屋。

8/12 10:21

ベンチで休んでたら、小屋番さんが冷たいお茶をごちそうしてくれた。ありがとうございます！
ちなみにここで小屋番さんと話をしていた青年、どうやらトレランの有名な選手らしい。そういえば、このあたりTJARのコースだったっけ。今年は開催しないけど、沢山のランナーが走ってたのは来年に向けての試走だったのかな。

8/12 11:25

8/12 12:02

再び沢沿いを下る。ウソッコ沢からヤレヤレ峠に行く分岐を見逃して進んでしまい、時間もないのでGPSを頼って戻っていたら、前から来る人がいたので「こっち間違ってますよ」といったら、絶対にあってると言い張る。そうかなぁ？と思ってついていったら、案の定間違ってた。他人をあてにせず、ちゃんと自分の往路ログを再確認すべきだった。

8/12 12:29

時間が迫っている&得意の登りだったので巻き巻きで歩く。ヤレヤレ峠に着いたときは本当にヤレヤレと言葉が出た。

8/12 12:49

吊り橋まで戻ってきた。これで間違いなくバスの時間に間に合った！

8/12 12:53

やたらに長い吊り橋だなぁと思ったら、180mもあるそうな。

8/12 13:29

地味にツライ、車道歩き。東海フォレストのバスが数回走り、恨めしく思う。

8/12 13:33

下山届を沼平で提出。

8/12 13:53

無事にバス停到着！

8/12 18:36

静岡駅前でたまたま夏祭りをやってたので、静岡おでんを購入。肉が食べたくて仕方ないのでローソンで焼き鳥を買って、新幹線でビールで乾杯！

撮影機器：

OLYMPUS STYLUS TG-4 Tough オリンパス

感想

tartlet

3連休の予定が特に入らず、行き先を求めてヤマタイムでコース検索。と、前からずっと行きたいと思ってた聖岳と光岳が、公共交通機関&3日間でなんとか行けそうに思えてきた。ネックは中日のコースタイム12時間25分。まぁ、最近は全荷でも休憩込み0.9倍でいけてるから、なんとかなるだろ、と本格的に計画を練ることに。結果、1日目はコースタイム通りで9時間、最終日は8時間20分という、自分の最長距離を歩くことに。

金曜日夜のあるぺん号に乗車、5:30には到着する予定が、新東名がまさかの大渋滞、なんと到着は1時間半遅れ。この日は確実に夕立が来ると分かってたので、激焦りしつつ、なるべく巻きで歩くことに。出だしはひたすら登り。登りは得意なこともあり、なんとか茶臼小屋に着く頃には予定の時刻に合わせられた。そこから稜線に出て「のんびり稜線歩きだー！」と思ったら、意外にアップダウンが激しい。このあたりから、このルートの怪しさを感じ始める。結局初日はほぼ予定通りの時刻に聖平小屋到着。小屋から思わぬフルーツポンチの差し入れを頂き、心から癒される(小屋泊の人だけのサービスだと思ってた！)。この日は17時頃からかなり強い夕立に。歩いてる最中に会わずに済んで、心底ホッとする。

2日目、3時起床。星空が広がってるのを見て、これはThe dayになることを確信。4時に聖岳登頂開始。前日の疲れが地味に残ってるのを感じつつ、空身とあってなんとか良いペースで歩く。小聖岳では、富士山とご来光のコラボ！たまたま良い場所に良いタイミングでいられたことに感謝。快晴の聖岳山頂からは360度の絶景。のんびりできないこと、奥聖岳まで行けなかったことが残念。
テン場に戻り撤収するも、昨日の雨で濡れたテントを片付けるのに時間がかかり、そこまでで稼いでいた時間のマージンを使いきる。そこからは、時間と地味に続くアップダウンとの戦いに明け暮れてしまった。折しも雲が広がって視界がなくなり、チェックポイントのたびに「また微妙に遅れてる」とヒヤヒヤする。んー、やっぱり時間に余裕がないと、歩くことを楽しめなくなるな・・・。
光小屋へは15時半頃到着、まずはテント設営。と、さっきまで霧に包まれてた空が急に晴れてきた！このタイミングを狙って登頂。1日で聖岳から光岳まで繋げられたことに、達成感を感じる。
この日の夕方、いくらなんでも想定より時間がかかると思って山と高原地図のコースタイムを見ると二日目の行程で合計14時間25分。ヤマタイムの合計値(12時間25分)と全然違うじゃん！！(泣)

3日目、3時起床。予定していた出発時刻を30分前倒して出発。この日はコースタイム通りでいいはずなので多少気楽。昨日は完全に雲に隠れてた風景もくっきり。あまりの晴天に写真を沢山撮ったり、下りが苦手で遅くなったりで結局バス停到着は予定通りの時間に。バスは1日に一本だし、間に合うと確信したときには心底安心しました。

今回は自分の縦走できる限界ギリギリの計画を立て、それを踏破できたことに達成感は感じたものの、時間に追われてばかりで山歩きを楽しめなくなってしまったような・・・。限られた休みだから仕方ないとはいえ、今後はもうちょっと余裕を持った計画にしようっと。

【備忘録】
・今回はポリゴンネスト3×4、モンベルフォームパッド利用。長袖+フリースを着て寝ると快適温度だった。モンベルのマットはサーマレストよりかなりコンパクトで、夏山装備なら十分ザックの中に収納できて便利。今後の夏の定番組み合わせだな。
・カレーメシの水の量、ジップロックに書いておくこと！(分量忘れて適当に入れたら、おじや状態に。。)　ちなみにミックスビーンズトッピングは美味だった。
・今回食べた行動食：レーズンスティック6本入り、黒糖蒸しパン2個入り、ランチパックツナ、無印のバームクーヘン、柿ピー小袋、おつまみチーズ、クリームブラン、レモングミ　→　どうも甘いものに偏りがちだった気がする。二日目の疲れてきた時間帯に柿ピー食べたら急に元気になってきたのは、塩分が不足してたのかも。塩分が取れる行動食ももう少し足そう。
・更なる軽量化ネタ。エーリエルからバリアントに変える。ペグを減らす。食料を効率良くする。(朝食&ポール込みで測ったとはいえ14kgは重いので、まだ減らせるはず)
・ヤマタイムと山と高原地図は随分コースタイムが違う。ヤマタイムに完全に頼るのは危険そう。
・今回はかなり無理がある計画になってしまった。往復が同じルートだったから迷う心配が少なく(それでも間違えたけど)、状況も分かっていたからマネジメントしやすかったけど、完全な縦走だとこのレベルの行程は自分の場合避けたほうが良さそう。