行ったジャン、やったジャン、登れたジャン:緊急ビバークあり、初ブロッケンありのKAT2019夏山行
- GPS
- 56:18
- 距離
- 30.4km
- 登り
- 2,469m
- 下り
- 2,464m
コースタイム
- 山行
- 8:14
- 休憩
- 2:00
- 合計
- 10:14
- 山行
- 4:07
- 休憩
- 2:23
- 合計
- 6:30
- 山行
- 4:48
- 休憩
- 1:43
- 合計
- 6:31
天候 | 初日は曇り、アタック日は快晴無風、下山時は明神から大雨T_T |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
その他周辺情報 | 涸沢から降りてくるなら、横尾のスタミナ丼はオススメですよ |
写真
感想
今年のKyoto Alpine Team(KAT、メンバー絶賛募集中^^/)夏の山行は、岳沢から、前穂、ジャンダルムに決定。皆体力がないので^^;、西穂からジャン経由奥穂とか、その逆は無理と早々に判断し、奥穂からのピストンに。前日まで台風の影響もあり、山行自体できるかどうか不安だったけど、16日の深夜バスで京都出発。
17日早朝の上高地は、降ってこそいなかったけど穂高も見えないほど上の方はガスだらけ。それでも河童橋を渡り、岳沢目指して出発。KATのチーム山行はいつも涸沢方面だったので、今回が初めての岳沢コース。ただ岳沢で泊まるには時間的にもったいなく、かと言って高齢化が進むKATメンバーが穂高岳山荘まで行けるか一抹の不安を抱えながらの出発だったけど、今回は全員、厳冬期以外の槍、穂高、立山、劔をテン泊で経験しているメンバーだったので、穂高目指して出発。
岳沢まで2時間半、紀美子平まで3時間と、山と渓谷社マップのコースタイム通りの登りだったけど、紀美子までの道のりと言ったら、まぁそれはそれはしんどかったです。個人的には折角の初前穂だったけど、ガスのせいで眺望は全くなく、ちょっと残念。早々に紀美子に戻り、デポしたザックを背負い、吊尾根に行こうとしたその時、岳沢小屋で見かけたアメリカンの青年に遭遇。あれ、前穂にはいなかったよな、と思い尋ねてみると、なんとなんと、前穂を登り、吊尾根往復して奥穂まで行ってきたから、これから上高地まで下山するとのこと! ありえない!、僕らが岳沢から前穂登って紀美子に降りてくる4時間の間に、吊尾根まで往復とは(@_@) 確かに荷物はトレラン並みに小さかったけど、、、装備の良し悪しは別にして、すごい体力に一同感服。
かく言う我らは、慎重に、これまたほぼコースタイム通りに歩いて、南陵の頭到着。でもこの頃から、今回紅一点参加のハナちゃんの生欠伸が増えてきた。そう、高山病の初期症状。彼女は初日のうちに3000mまで上がるのは初めてだったことに加え、テン泊の重装備もこたえたのか、結構しんどそうにしてるなぁと思ったけど、歩みは確かだったので先を目指したけど、このままでは明日にも影響してしまいそうだったので、ビバークを考えていたところ、奥穂お社直下に風除けも備えた素晴らしいビバーク跡(と言うか、ほとんどテン場)を発見。一も二もなくそこを今夜の営地とすることに決定。素早くテントを張り彼女を休ませ、残ったメンバーでちょっと散歩してたら、涸沢方面にブロッケン発見! 僕は初遭遇だったので、ピースしたり手を振ったり色々写真を撮りました。その後全員19時には就寝(高齢者が多いので^^;)。翌朝は4時前起床。
テントを出ると、めちゃ寒く、月が輝き、空は昨日とは打って変わって天気はクリア。ジャンもハッキリと見えました。そのうちにハナちゃんも起き出し、頭痛もなく食欲もあり体調が回復したようだったけど、ゆっくり目の準備で6時過ぎにテン場出発。お社について、ザックをデポして、アタックザックにしていよいよジャンへのアタック開始。 Weather Go, Condition Go, Flight, We are go for attack!(宇宙業界出身が多いので、アタックのGo/NoGo判断はNASA風になる) 、と言うわけで、KAT風アタック直前確認をして、いざ、ジャンダルムへ!
馬の背は噂に違わぬ難所で、こりゃ風があったり、行きたいと言う気持ちより怖いと言う気持ちが勝ったら、躊躇なく撤退すべきと思ったけど、風も雲もなく、何より全員の気力が優っていたので、一歩一歩前へ。そうして馬の背、ロバの耳とクリアし、ビビりながら何枚かの写真も撮り、最後の本丸取り付き。ぐるりと向こう側へ回って穂高のお社からは見えない場所から最後のアタック。そして、そして、とうとうやりました、ジャン登頂! 噂のエンジェルも初めて見れた、いや、謁見出来たと言ってもいいかも。相変わらず快晴無風のそのドームのてっぺんで、しばし360度の絶景を堪能し、写真を撮り、タバコを吸い、後から登ってくる人たちとも登頂の喜びを分かち合った30分でした〜。ホント、最高だった!
しかし登山は下山8割。登ってきた時以上に、ロバの耳、馬の背を慎重に通過して、9時半前にお社に戻ってきました。実は、行きよりも帰りの方が馬の背とか、楽に歩けました。ちょっと慣れたからかな。いや〜、それにしてもみんな無事でよかった、本当に良かった。
その後、穂高岳山荘まで降りて、小休止して涸沢に下山。お盆を過ぎて空いてきたテン場にテントを設営して、ヒュッテのデッキで乾杯。いやぁこのビールはんまかった^^/。 さっきまでジャンにいたんだなぁ、なんてことを考えつつその夜も19時前に就寝。翌日は午後から天気悪し、の予報だったので早めに撤収したかったけど、KATにそんなことできるわけもなく^^;、涸沢を出たのが7時半。
あとはひたすら下り、KAT全員が大好物の横尾名物のスタミナ豚丼目指して下山、ひたすら下山。10時過ぎに横尾について、お腹を満たしました〜。相変わらずんまかった^^/ 明神から雨に降られたけど、事故も怪我もなく上高地到着。定刻通りのバスで京都へ帰ってきました。
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