2019 表銀座縦走···途中撤退


- GPS
- 98:06
- 距離
- 37.0km
- 登り
- 2,502m
- 下り
- 2,449m
コースタイム
- 山行
- 4:23
- 休憩
- 2:22
- 合計
- 6:45
- 山行
- 6:35
- 休憩
- 1:46
- 合計
- 8:21
- 山行
- 3:22
- 休憩
- 0:09
- 合計
- 3:31
- 山行
- 1:23
- 休憩
- 0:02
- 合計
- 1:25
- 山行
- 3:01
- 休憩
- 0:03
- 合計
- 3:04
天候 | たか曇り&大雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
飛行機
上高地→松本はバス&電車 |
コース状況/ 危険箇所等 |
天下の表銀座、危険な所は特にありませんが鉄梯子、鎖場も有るので慎重に歩く必要も有ります。三日目の西岳ヒュッテから水俣乗越の間で路面が雨で緩んでズボッと抜ける箇所が有り、悪天候時は路面な状況を十分に見分けて歩きましょう。 大雨で危険だったので東鎌尾根をパスして、大曲にエスケープし槍沢に下りましたが、登山道の半分は沢になって水量も半端なく槍沢で下山する方々からも、上も水が凄いとの事で撤退を決意し、槍沢ロッジに避難しました。 |
その他周辺情報 | 槍沢ロッジと横尾山荘には、お風呂が有って汗を流せます。(石鹸等はNG) |
写真
感想
本年三回目の遠征、昨年に続き北アルプスに行ってきました。
札幌丘珠空港から松本へのFDAの直行便、速くて乗り継ぎも無く移動距離も短く超便利でした。来年からもこれを活用するしかない!
飛行機の隣の座席に登山用のズボンにウォッチの同年代程度の女性、こりゃ登山者かと声をかけると、何と明日は同じ行程で燕岳に登る方、松本市内までご一緒して駅前で明日再会しましょうと別れる。
松本市内からは常念岳がくっきり、遠く燕岳も見えて明日からの山行の期待が膨らみます。
1日目
翌朝、松本駅から穂高駅まで30分、駅前で乗り合いバスを待っていると前日の旭川から来られたSさんもやって来て数名でバスに乗り込み中房温泉に出発しました。
天気はまずまず、ただ山頂方向は雲がかかってます、平日にもかかわらず多くの方々が登山口から登り始めており、夏休みも間もなく終わりますが小学生程度の子供もお父さんお母さんと登ってます。
話の通り、登り口からの急登、からが第2ベンチ過ぎまで続きます。
第1ベンチは、まだ余裕なので休まず第2ベンチからは休み休み、ただ予想していたよりはアッと言う間に富士見ベンチに到着した感が有ります。
其処から、合戦小屋まで10分、5分と親切に表示が有ると、不思議にまだかぁ〜と疲労感が増します。
気が付くと合戦小屋に到着、とりあえず🍉スイカを買ってがぶりと···冷たくて甘くて、聞きしに勝る🍉、写真を撮るのも忘れて数口食べてしまいました!
小屋で一呼吸付いて、尾根をノンビリ歩いて登山道沿い花も愛でてると燕山荘に到着しました。Sさんと宿泊届出を済ませてザックをデポし、燕岳山頂に向かいました。
花崗岩の白い登山道の途中には、かの有名なイルカ岩、わぁ〜写真の通りのイルカなんだぁ〜と思って写真を撮っていると、嘴にホシガラスが止まっていました。
燕の山頂は予想以上に狭く、登山者が入れ替わりしながら写真撮影して、ゆっくり出来るスペースは有りませんでした。
燕山荘に戻る途中に、メガネ岩にも遭遇、行きの際にはすっかり見過ごして通過してしまいました。
燕山荘に戻り、外のベンチに座って雲の切れ間から安曇野を眼下に眺めイチゴとブルーベリーのタルトも食べました。
夕食も、噂通りで豪華で味も良くボリューム満点、お腹も満たされ熟睡しました。
やはり評判通りの、居心地の良い山小屋でリピーターが多いのも納得しました。
2日目
食堂で朝食を食べようとしていると、隣のサンルームの窓からは朝焼けが見えました。
準備を済ませて外に出ると、雲海の向こうに富士の頭も見えて北アルプスの嶺々もスッキリくっきり見渡せました。
いよいよ表銀座、喜作新道を歩き始めます。歩き易い稜線ですが、最初の目的地の大天井岳が正面、やや右方向に小さく穂先が見えます。
稜線上は、時々ホシガラスが飛び交って右手には裏銀座の山々、なんて贅沢な眺めと感じながら歩いていると大天井岳が目前となりチョットした梯子が有り、目の前の岩盤を見ると「喜作レリーフ」が有りました。
大天井岳への分岐からトラバースに歩くと大天荘に到着、ザックをデポして山頂に向かいます。
常念山脈の最高峰、大天井岳の山頂からは左に常念、目前には梓川が流れる槍沢、そして涸沢カール、穂高、槍、右手には雲ノ平、振返ると歩いてきた稜線、その下の方には高瀬湖、北アルプスのど真ん中にいる実感がヒシヒシ感じます。
ここで常念に向かうSさんとは、横尾で再会出来れば良いですねと別れ、一人で喜作新道に戻りました。
大天井から西岳に向かっては、縦走者はグッと減って静かなトレッキングになります。とりあえず大天井ヒュッテに寄って牛丼でランチタイム、一緒に出た冷たい麦茶も美味しかった。
少し歩くとビックリ平に到着、何がビックリなのかよく分からない、今まで縦走していて周りの景色にずっとビックリしていたので、今更ビックリかよの感じもするも、ビックリ顔で自撮りをして西岳に向かいました。
ザックをヒュッテにデポして、とも思いましたが面倒なのでそのまま西岳山頂に登り、明日歩く予定の東鎌尾根を眼下に見て、穂高にかかり始めた雲☁️に不安を感じて天気予報が外れる事を期待して西岳ヒュッテに入りました。
西岳ヒュッテは、こじんまりとした山小屋で到着した時点で家族三人組と同年代の男性と私の5人で、電話が入り悪天候が予想されていてキャンセルがいっぱい入っているようでした。
小屋に入って間もなく、窓から真正面に見えていた常念岳やコルの常念小屋はガスって真っ白になり、やはり雨も降り始めました。
登山者の少ない小屋で、ノンビリ出来たのは良かったのですが雨はドンドンと激しいなりました。
3日目
朝になっても、かなり激しく降っていて風も有ります。登山届にも悪天候時は槍沢にエスケープと記載したこともあり、鉄梯子や木製梯子、そして岩場も雨で濡れて滑るので、こりゃ〜槍沢かぁ〜と諦めてヘルメットをかぶってレインウェアを着込んで雨の中を出発しました。
(向かいの常念小屋のSさんから電話が入り、悪天候で一の沢から下山するとのことでした。)
ヒュッテの他の方々は、もう少し空模様を見てと言って待機していました。
水俣乗越までも、鎖場や梯子が数ヵ所有りましたが、何とか無難に乗越まで一時間程度で着きました。
ただ一ヶ所尾根になっている登山道で雨で地面が緩み、まるで落とし穴ようで片足が落ちそうになり恐怖を感じました。特に左側は切れ落ちていたのでドッキリでした!
槍沢へ下って行く途中に、40代の男性とスライドしましたが、雨で足下が緩んでいると伝えると、下の方も水量が増えているとの話で互いに情報交換して別れました。
確かに、流れ落ちる水量が半端ない状態で傾斜がキツい箇所は沢になって、場所によってはふくらはぎまで水に浸かり、沢登り(下り)状態で山からの流れとなっている本格的な沢を数ヵ所渡渉して、槍沢の登山道まで下りました。
渡渉と言ってもかなりの勢いの有る状態で、油断すると足下を水流で掬われ流されそうなので慎重に渡り、槍沢でも同様の箇所が続き下山する方々とスライドすると、上の方も凄い事になってるよ、との話しから槍を断念して、槍沢ロッジに退避する事にしました。
槍沢までの間も、普段は何でもない沢が水量が増してようやく渡渉出来る状態で、ババ平までたどり着いてホッとし、槍沢ロッジに到着しました。
槍沢ロッジに到着し、濡れたウェア等を乾燥室で干してゆっくりし昼食のカレーを食べていると、西岳ヒュッテで一緒だった三人の家族も到着し、話しを聞くとやはり登山道が沢の様になっていて流されそうになり怖かったと話していました。
雨の勢いは衰えず、朝まで降り続いていました。
4日目
雨は止みそうになく、多少は雨脚は弱くなっているので、本日予約している横尾山荘まで進むため出発しました。
槍沢ロッジをのんびりと出ましたが、入口には「雨の影響でカマトンネルが通行止め」との貼り紙が有り、大雨の影響が色んな箇所に出始めていました。
横尾山荘は、受け入れが午後2時からでしたが、食堂には涸沢まで上がる方々も断念して待機しており、30分位早く受け入れを始めて、お風呂に入りまったりゆっくり休みました。
5日目
かなり雨は小降りでウェアを着込むほどでもなく、あと三時間上高地に着くまで空がもっていて欲しいと念じつつ、明神の穂高神社奥宮に寄り道し御朱印を頂きました。
上高地に着いてビジターセンターに入ると、いきなり凄まじい勢いで雨が降り出し集中豪雨のようでビックリしました。
その後、連絡バスで松本電鉄の新島々まで行き、電車で松本に戻りました。
山行後の付録
松本に到着し晩飯は一人でしたが、安着を兼ねて馬肉料理を食べて、翌日午後の飛行機なので松本城や開智学校を観光し、ランチに信州蕎麦を食べて松本を堪能しました。
前半は、まずまずの天気で北アルプスの峰々を眺めながらの縦走を十分に楽しみましたが、後半は秋雨前線にやられて日程通りに歩けず残念でしたが、増水の危険等を身をもって体験し、良い勉強にもなりました。
後日、28日と30日に蝶が岳や前穂高で行方不明となっている方もいる事を知りあの雨の凄さを改めて実感するとともに、早く見つかることを祈るだけです。
この経験を活かして、また来年こそ東鎌尾根で槍に行って来ます!
三日目の豪雨、ご無事でなによりでした。我々も、小屋にある乾燥室の有難味を痛感させて頂きました。咲く花も、違いがあって楽しそうですね。再訪したくなりました♪
それにしても…5泊6日?6泊7日?羨ましいです(笑)
コメント有り難うございます。
松本の前後泊が有るので6泊7日でした😅
北海道の山は一番ですが、それを理解するためにも他府県の山にも行ってみることも重要だと実感しています。
また、来年は北アルプスには行くつもりです👍️
遅くなりすみません。
合戦小屋のスイカ、燕山荘のケーキ、設備の整った山小屋、整備された登山道、連なる3千メートル級の山々。
何もかもが、魅力的ですよねー。
毎年行きたいけど…(笑)
行きたいですねぇ〜
燕山荘はリピーターが多い事が実感出来ますよね、槍沢ロッジや横尾山荘も良いですよ!
それに、あの山々を眺めての縦走は中毒になります。
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