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Yamareco

記録ID: 2013910
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
東海

赤石岳 南アルプス77キロ縦走

2019年09月11日(水) [日帰り]
 - 拍手
体力度
10
2~3泊以上が適当
GPS
176:32
距離
77.7km
登り
7,385m
下り
7,581m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
6:44
休憩
0:10
合計
6:54
8:56
10
9:06
9:07
125
11:12
11:15
150
13:45
13:46
17
14:03
14:03
63
15:06
15:10
10
15:20
15:21
29
15:50
日帰り
山行
1:38
休憩
0:01
合計
1:39
5:51
57
6:48
6:49
41
日帰り
山行
4:42
休憩
0:41
合計
5:23
5:29
50
6:19
6:27
50
7:17
7:18
37
7:55
8:16
68
9:24
9:29
6
9:35
9:35
25
10:52
日帰り
山行
2:36
休憩
0:06
合計
2:42
5:51
36
6:27
6:27
57
7:24
7:25
17
7:42
7:44
9
8:26
8:27
6
日帰り
山行
5:05
休憩
1:02
合計
6:07
7:11
7:12
43
7:55
8:25
69
9:58
10:06
46
10:52
10:53
43
11:36
11:54
9
日帰り
山行
5:06
休憩
0:31
合計
5:37
6:43
144
9:07
9:14
17
9:31
9:35
18
9:53
10:13
44
10:57
10:57
57
11:54
11:54
19
12:13
12:13
7
12:20
日帰り
山行
9:07
休憩
0:54
合計
10:01
5:26
84
宿泊地
6:50
6:51
41
7:32
7:43
82
9:05
9:06
48
9:54
9:57
79
11:16
11:17
60
12:17
12:17
87
13:44
14:07
19
14:26
14:29
17
14:46
14:47
12
14:59
15:09
18
日帰り
山行
10:43
休憩
0:55
合計
11:38
5:37
15
5:52
5:52
51
6:43
6:43
62
7:45
7:46
85
9:11
9:37
44
10:21
10:27
31
10:58
11:01
100
12:41
12:46
73
13:59
14:00
70
15:10
15:11
25
15:36
15:36
42
16:18
16:20
23
16:43
16:46
21
17:07
17:14
1
17:15
ゴール地点
 南アルプスを77キロ余り縦走していくつかの山を登ってきました。
8月26日から9月03日までの記録を分割してアップします。
 暴風の吹き荒れる嵐の中を、時には遭難直前の極限の状態で、
日本100名山4峰、200名山、300名山各1峰の6峰を制覇できました。
 登山の詳細は下記の通りです。

                 記

        ●南アルプス77キロ縦走R1,8,26-9,03


8月26日 未明に愛媛県の松山を出発して一路静岡に。
     途中で仮眠などもしながらの走行は705キロ、料金で
     16150円、10時間29分。寸又峡の手前からさらに、畑
     薙第一ダム登山者用駐車場にはさらに95キロ、4時間
     の移動があった。

8月27日 椹島(さわらじま)登山口までフォレストのバスで行
     き、今夜の宿泊予定の千枚小屋に向けてスタートを
     した。
     お天気は曇りで暑くもなく快適であった。ただ、大
     変距離があった。9.8キロの登りの果てにやっと静岡
     県営の千枚小屋に着いた。

8月28日 朝、激しい嵐だった。とにかくスタートしたものの、
1キロ先の千枚岳頂上の手前で激しい風雨に阻まれて、
引き返えした。連泊してお天気の様子を見る事にした。

8月29日 風雨は昨日と変わらない激しい。千枚岳2880mの頂上
     に向けて飛ばされないように姿勢を低くして進んだ。
     風速40mだ。窪地や岩陰で風に耐えながら頂上にきた。
     悪沢岳3141m(百名山)ではこれ以上ないような強風
     が吹き荒れた。
     本来ならば富士山を始め南アルプスの山々が見える
     らしいがガスで何も見えない。見る気にもなれない。

8月30日 風雨は変わらず激しい。赤石岳3120m(百名山)頂上
     に何とか達した。ただここで遭難しかけた。低体温
     症になり、100m先に避難小屋がなかったら、生きて
     帰ってくる事はなかったかも。

8月31日 暴風雨の中、兎岳2,818mの頂上に12時に着いた。
     兎岳のすぐ下にある無人の兎避難小屋に泊まった。
     隙間からの雨しぶきや露で寝袋がビショ濡れだった。

9月01日 風は強いが雨は止んだ。聖岳3013m(百名山)では雷
     鳥の親子を見る事が出来た。

9月02日 風は強いが雨はなくなった。
     上河内岳2803m(200名山)、茶臼岳2604m(300名山)
     光岳2591m(百名山)に登った。

9月03日 光岳から下山して、翌日の正午に自宅に帰着しました。

                           以上

天候 暴風雨
過去天気図(気象庁) 2019年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
荒川小屋の朝富士山が見えた
荒川小屋の朝富士山が見えた
荒川小屋
赤石岳3120m頂上
30cmほどもある山ヒルが風にあおられながら、瞬間移動をしていた。
1
30cmほどもある山ヒルが風にあおられながら、瞬間移動をしていた。
赤石岳3120m頂上
赤石岳避難小屋
雷鳥がいた。
百間洞山の家
百間洞山の家カツ丼
味噌汁も具だくさんでおいしい。
百間洞山の家カツ丼
味噌汁も具だくさんでおいしい。
兎避難小屋
暴風の雨しぶきが床全体に広がっていた。
暴風の雨しぶきが床全体に広がっていた。
兎避難小屋
兎避難小屋

感想

8月30日(金)ツアー第5日目
     荒川小屋の朝は千枚小屋と同じ朝の食事は4:30
     だった。どちらも静岡県営だからだろう。
     外は昨日と同じ暴風雨だ。行くしかない。
     
     5:50に出発する。30分で大聖寺平に達した。
  西風が大変強い。必死の思いで、小赤石岳3081m
     に着く。心臓が激しく動悸を打つのは上り坂だか
     らで、風のせいでない。息苦しいのも風を背後に
     すればいいのだと、自分に言い聞かせると少し、
     楽になった。

     風の強い瞬間はうずくまり、やり過ごした。
     800m先の赤石岳3120m頂上に何とか達した。
     赤石岳を表示する大看板の背後にまわり風を避け
     た。

     30cmほどもある山ヒルが風にあおられなが
     ら、瞬間移動をしていたのを、興味深く5〜10分
     ほど見ていた。

     そんな時、頂上から100m右手に赤石岳避難小屋が
     ガスの切れ目に見えた。
     赤石岳避難小屋に向かったものの、昨日の中岳避
     難小屋のぞんざいな管理人の態度が気になったので、
     慎重に声をかけると、気さくな管理人夫婦は暖かく
     向かい入れてくれた。

     ただなぜか、手の震えが、急に来て止まらない。
     体も震えておさまらない。本人の気が付かない
     内に、低体温症になったらしい。山ヒルを見て
     いた間に体が冷えたのか?

     管理人の主人が「遭難手前でないか」と言った。
     小屋の土間で下着を始め全て着替えても震えは
     止まらない。ストーブをつけてもらい、温かい
     カップ麺を作ってもらって食べた。

     1時間ほど経過して、やっと震えは治まった。
     この避難小屋がなかったら、完全に遭難死をして
     いたと、ぞっとした。

      これから3時間ほど先にある「百間洞山の家」
     に泊まるつもりであったが、暴風雨をおして行
     ける状態ではなかった。今日はこの赤石岳避難
     小屋に泊まることとした。


8月31日(土)ツアー第6日目
     朝5:55赤石岳避難小屋の前で主人と記念の写真
     を撮って、固い握手をした。こんな温かい小屋
     は初めてだ。奥さんもハーモニカの名手で「コン
     ドルは飛んでゆく」などの数曲を登山者に披露し
     ていた。あの中岳避難小屋とはえらい違いだ。

     2時間ほどで「百間洞山の家」に着いた。
     名物のトンカツ定食を食べたかったので、聞い
     てみた。宿泊者の夕食に出すと小言った。
     ならば、メニューにあるカツ丼は?

     本来は10時からだけど、今日は暇なので20分待
     ってもらえれば作りますと言ってくれた。
     おいしかった。味噌汁も具だくさんでおいしい。

     風は相変わらず強い。小兎岳、兎岳2,818mの頂
     上に12時に着いた。100mほど下った場所に無人
     の兎避難小屋があった。今まで見てきた無人の
     避難小屋の中では最低レベルのヒドイ小屋だっ
     た。

     ただ、今回は無人の避難小屋に泊まりたい、
     体験したい気持ちがあったので、これもヨシと
     思った。
     入り口の扉は全開のままで、暴風の雨しぶきが
     床全体に広がっていた。

     入り口脇に捨てていた雑巾のようなものを絞って
     床を拭いたが、まだ床は濡れている。
     仕方なくビニールを敷いて、クツションマット
     を敷きその上に寝袋を広げる。
     寝袋の上にも寝袋が露で濡れないようにビニー
     ルを覆うが、効果はなかった。

     外はビュンビュン強風が吹き荒れている中を、
     19時頃には深い眠りに着いた。


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