記録ID: 2068716
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
剱・立山
晩秋の『立山縦走』~定番の周回登山~真砂岳-富士ノ折立-大汝山-雄山
2019年10月20日(日) [日帰り]


体力度
3
日帰りが可能
- GPS
- 06:00
- 距離
- 9.2km
- 登り
- 855m
- 下り
- 844m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 5:16
- 休憩
- 0:45
- 合計
- 6:01
距離 9.2km
登り 855m
下り 850m
8:05
11分
室堂駅
8:22
8:24
6分
エンマ台
9:07
9:08
104分
大走り登り口
12:04
12:09
18分
大汝山
13:27
13:29
28分
一の越
13:57
13:59
7分
室堂山荘横の広場
14:06
室堂駅
___【 今回のコース 】___
定番の『立山周回登山(別山と浄土山を除く)』を行いました。反時計回りで周回する方が多いと想いますが、今回私は、時計回りで進みました。
(開始):室堂駅-ミクリガ池-みくりが池温泉-エンマ台-雷鳥荘-雷鳥沢キャンプ場-(浄土川を渡る)-大走り登り口-真砂岳-富士ノ折立-大汝山-雄山-一ノ越-室堂山荘横の広場-室堂駅:(帰投)
定番の『立山周回登山(別山と浄土山を除く)』を行いました。反時計回りで周回する方が多いと想いますが、今回私は、時計回りで進みました。
(開始):室堂駅-ミクリガ池-みくりが池温泉-エンマ台-雷鳥荘-雷鳥沢キャンプ場-(浄土川を渡る)-大走り登り口-真砂岳-富士ノ折立-大汝山-雄山-一ノ越-室堂山荘横の広場-室堂駅:(帰投)
天候 | 晴れ時々曇り、山頂付近では強風(最大15m位) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
晩秋の『立山縦走』~定番の周回登山~真砂岳-富士ノ折立-大汝山-雄山 言わずと知れたことですが、立山は[立山連峰]の主峰です。ただし、「立山」と呼ばれる単独峰は存在していません。「立山」は、雄山+大汝山+富士ノ折立~の3峰の総称になります。 日帰りでの立山登山をされる方の大多数は、[室堂-一ノ越-雄山]ルートの雄山往復登山です。意地悪な言い方をすれば、これでは[立山の3分の1]しか登っていないことになります。 そこで私は、久しぶりに[3分の3の立山]を堪能することにしました。 【 立山を登る 】=『立山の3峰(雄山・大汝山・富士ノ折立)を縦走する』 ~なのです。 ただし、立山(雄山・大汝山・富士ノ折立)に、「別山」や「浄土山」も含めた峰々を『立山の全山』と定義するならば、『立山縦走』とは、浄土山-雄山-大汝山-富士ノ折立-真砂岳-別山~を巡る登山(縦走)と言うことになります。しかし今回の山行は、私自身の体力の都合で、[ 真砂岳-富士ノ折立-大汝山-雄山 ]~を巡る山旅といたしました。 ※:ちなみに「立山三山」と言う呼称は、別山+立山+浄土山~を合わせた物を指しています。 ___【 マイカーでのアクセス 】___ 今回、マイカーを運転し「立山駅」まで行き、「立山駅」からは立山アルペンルートの交通機関を利用して室堂まで上がりました。 北陸道を[立山インター]で降り、県道6号富山立山公園線を南下します。約30分(約23km)進むと、「立山駅」(ケーブルカーと電鉄の駅)に到着します。立山ケーブルカー(乗車時間7分・10~30分間隔で運行)で「美女平駅」へ、美女平駅からは、高原バス(乗車時間約50分・定時発車+臨時便あり)で「室堂ターミナル」(室堂駅+ホテル立山)へ向かいます。 ___【 定番の登山コース 】___ 数々の登山コースがありますが、ポピュラーなものを2つを挙げてみました。 ● 立山登拝道コース(雄山往復登山) 室堂ターミナルから雄山を往復登山する最もポピュラーなコースです。往復4時間あれば十分です。登山と参拝(雄山神社峰本社へ)の2つが目的となるでしょう。 ● 立山(雄山・大汝山・富士ノ折立)周回コース 室堂をスタート⇒雄山⇒大汝山⇒富士ノ折立⇒真砂岳⇒別山⇒雷鳥沢⇒室堂~に戻る(反時計回りの)コースです。所要時間は7~9時間ほどかかりますので、日帰りは健脚の方のみ可能です。さらに、このコースに「浄土山」を加えると[立山の全山]を縦走するルートに拡張できます。また、反対回り(時計回り)に周回するなど、色々なオプションが楽しめます。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
___【 コースの状況等 】___ ● どこがどうとか?とは言えませんが、危険は各所にあります。 火山性ガス、落石、浮き石、やせた尾根道、突風、急激な気候の悪化~などなど。 ● 晴れているのに、強風。 今回は、麓の立山駅周辺では雨模様でしたが、雲海を突き抜けた室堂よりも上の部分は、晴れ間が広がっていました。ところが、強い風に悩まされました。室堂ではそよ風(おそらく風速5m以下)でしたが、高度を上げるに従って風が強くなりました。山頂や山頂近くの尾根道では強風(おそらく10~15m)でした。風で体温が奪われるため、ウインドブレーカーなどが必要でした。 ● 積雪のある期間はビーコンの携帯が必要(義務化)。 4月、5月、11月の3つの月は、登山者及びスキーヤーは入山届の提出とビーコンの携帯が義務づけられています。 ※:室堂駅でビーコンのレンタルが可能です。1回1日5千円、2日目から1日ごとに1000円プラスされます。 |
その他周辺情報 | ___【 室堂と雷鳥沢の宿泊施設 】___ 室堂ターミナルから近い順に、名称と(おおむねの)営業期間のみを挙げておきます。どの施設も往々にして、営業期間が変更になることがあります。ほぼ明確なのは、アルペンルートの最終日です。11月30日をもって、駅員さんもホテリエさんも、一斉に地上へと引き上げます。 ● ホテル立山:4月15日~11月29日 ● 立山室堂山荘:4月15日~11月24日 ● みくりが池温泉:4月15日~11月24日 ● 雷鳥荘:4月15日~11月24日 ● 雷鳥沢ヒュッテ:4月15日~10月中旬 ● ロッジ立山連峰:7月中旬~9月中旬 ___【 雷鳥沢キャンプ場の営業期間 】___ キャンプ場管理棟(およびトイレ)の営業期間は、おそらく例年、4月後半の週末から10月末の最終日曜までと思われます。ちなみに、2019年の場合は、4月20日(土)~10月27日(日)となっています。 アルペンルートは11月30日までの営業していますので、管理棟の閉鎖後(2019年は10月28日以降)も、テント設営可能です。ただし、トイレも閉鎖されていますので、携帯トイレが必須となります。 |
写真
< マイカーで駅 >
~に来ました。北陸道を立山インターで降り、県道6号富山立山公園線を南下します。約30分(約23km)進むと、ここ立山駅に到着します。
※:立山駅で掲示されている案内図です。
~に来ました。北陸道を立山インターで降り、県道6号富山立山公園線を南下します。約30分(約23km)進むと、ここ立山駅に到着します。
※:立山駅で掲示されている案内図です。
< お池の反対側 >
~は地獄谷です。白い蒸気と火山性ガスを吐き出す「噴泉」が4,5ヶ所あります。本日の風速は、室堂で5m、山頂で13mくらいです。幸い風向きが良く、ガスの臭いは余りしませんでした。
~は地獄谷です。白い蒸気と火山性ガスを吐き出す「噴泉」が4,5ヶ所あります。本日の風速は、室堂で5m、山頂で13mくらいです。幸い風向きが良く、ガスの臭いは余りしませんでした。
< 雷鳥荘 >
~が見えてきました。この周辺では、火山性ガスに晒されるリスクがあります。対策としては、吹き流し、ガス警報装置、水場(タオルを濡らすための)などが設けられています。火山ガスに含まれる二酸化硫黄と硫化水素は水に溶けやすいので、濡れたタオルを口鼻に当てることである程度は凌げます。
~が見えてきました。この周辺では、火山性ガスに晒されるリスクがあります。対策としては、吹き流し、ガス警報装置、水場(タオルを濡らすための)などが設けられています。火山ガスに含まれる二酸化硫黄と硫化水素は水に溶けやすいので、濡れたタオルを口鼻に当てることである程度は凌げます。
< 「別山」から「雄山」 >
~までを見回しました。画面の右側(富士ノ折立の左手)に、真砂岳(2861m)がありますが、真砂岳にはピークが二つあります。こちらから見上げた場合、往々にして、南側(右)のピーク=(P2860)を山頂と間違われます。左(北側)のピーク(2861m)が山頂です。
~までを見回しました。画面の右側(富士ノ折立の左手)に、真砂岳(2861m)がありますが、真砂岳にはピークが二つあります。こちらから見上げた場合、往々にして、南側(右)のピーク=(P2860)を山頂と間違われます。左(北側)のピーク(2861m)が山頂です。
< 雷鳥沢キャンプ場 >
2019年の場合は、4月20日(土)にオープン、10月27日(日)で営業終了~となっています。アルペンルートは11月30日までの営業なので、10月28日以降も、テント設営可能ですが、携帯トイレが必須となります。ちなみに、お腹の緩い私は、いつもザックに携帯トイレを入れております。
2019年の場合は、4月20日(土)にオープン、10月27日(日)で営業終了~となっています。アルペンルートは11月30日までの営業なので、10月28日以降も、テント設営可能ですが、携帯トイレが必須となります。ちなみに、お腹の緩い私は、いつもザックに携帯トイレを入れております。
< 『くま出没!』 >
雷鳥沢の周辺で度々目撃されているとのこと。ここより標高の低い「美女平」の周辺はもっとやばいと聞いております。私は10日前に「歩くアルペンルート」を通行しましたが、5分間隔くらいに大声を発しながら歩き通しました。
● 登らない登山『歩くアルペンルート』を下る~室堂駅から立山駅まで歩く~
https://yamare.co/2043776
雷鳥沢の周辺で度々目撃されているとのこと。ここより標高の低い「美女平」の周辺はもっとやばいと聞いております。私は10日前に「歩くアルペンルート」を通行しましたが、5分間隔くらいに大声を発しながら歩き通しました。
● 登らない登山『歩くアルペンルート』を下る~室堂駅から立山駅まで歩く~
https://yamare.co/2043776
< キャンプ場から >
~見上げた「立山」です。雷鳥沢-一ノ越ルート(母恋坂)の道が見えています。途中で室堂にショートカット(迂回路)する新道が3年前に開通しています。地獄谷から吹き上げてくる火山性ガスが強くなったときには、新道を通行して室堂に避難することが出来ます。
~見上げた「立山」です。雷鳥沢-一ノ越ルート(母恋坂)の道が見えています。途中で室堂にショートカット(迂回路)する新道が3年前に開通しています。地獄谷から吹き上げてくる火山性ガスが強くなったときには、新道を通行して室堂に避難することが出来ます。
< 浄土橋 >
~の橋桁が取り外されています。代わりに石の橋脚の下部に板が渡されていました。川を渡ると、右手に進み、大走りルートを登ります。ここで左に進むと、奥大日岳方面(途中で劔御前小舎に上がる雷鳥坂が分岐)になります。
~の橋桁が取り外されています。代わりに石の橋脚の下部に板が渡されていました。川を渡ると、右手に進み、大走りルートを登ります。ここで左に進むと、奥大日岳方面(途中で劔御前小舎に上がる雷鳥坂が分岐)になります。
< シラタマノキ(白玉の木) >
ツツジ科シラタマノキ属~の紅葉。花や実のない状態では、同属の「アカモノ(イワハゼ)」との鑑別が難しいです。この辺りは「アカモノ」ではなく「シロモノ(白玉の木)」が群生していたと記憶していましたので、(葉が)紅いけど白玉の木、とさせていただきました。
ツツジ科シラタマノキ属~の紅葉。花や実のない状態では、同属の「アカモノ(イワハゼ)」との鑑別が難しいです。この辺りは「アカモノ」ではなく「シロモノ(白玉の木)」が群生していたと記憶していましたので、(葉が)紅いけど白玉の木、とさせていただきました。
< 「大走りルート」の上部 >
~では、真砂岳山頂(2861m)の南に位置するピーク[P2860]の手前で、ルートが2分裂しています。つまり、[P2860]の南北2ヶ所に、「大走り」の下り口が存在しています。写真は、[P2860]の北側(真砂岳山頂の南側)の分岐点になります。
~では、真砂岳山頂(2861m)の南に位置するピーク[P2860]の手前で、ルートが2分裂しています。つまり、[P2860]の南北2ヶ所に、「大走り」の下り口が存在しています。写真は、[P2860]の北側(真砂岳山頂の南側)の分岐点になります。
< 内蔵助カール >
~にも氷河(内蔵助雪渓)があります。2012年より、各地で日本にも氷河があることが分かってきました。現在まで、北アルプスを中心に6ヶ所の氷河が確認されています。
~にも氷河(内蔵助雪渓)があります。2012年より、各地で日本にも氷河があることが分かってきました。現在まで、北アルプスを中心に6ヶ所の氷河が確認されています。
< 「雄山」の手前 >
~に来ました。進行方向左手(東側)には、「御前沢氷河」があるのですが、覗けません。右手(西側)には、氷河はありませんが、山﨑圏谷(カール)を見下ろせます。
~に来ました。進行方向左手(東側)には、「御前沢氷河」があるのですが、覗けません。右手(西側)には、氷河はありませんが、山﨑圏谷(カール)を見下ろせます。
< 「三ノ越」 >
~にまで下ってきました。[越]は、下の「一ノ越」から雄山山頂の「五ノ越」までありますが、「二ノ越」と「四ノ越」は場所が狭くて、位置が分かりづらくなっています。ここ「三ノ越」のあたりが、向に見える「龍王岳(2872m)」と同じくらいの標高になっています。
~にまで下ってきました。[越]は、下の「一ノ越」から雄山山頂の「五ノ越」までありますが、「二ノ越」と「四ノ越」は場所が狭くて、位置が分かりづらくなっています。ここ「三ノ越」のあたりが、向に見える「龍王岳(2872m)」と同じくらいの標高になっています。
< 浄土沢迂回路 >
~と、私は呼ばせて頂いています。2016年に完成した新道です。火山性ガスの増加で、「みくりが池温泉」側のルートが閉鎖された場合に備えた[迂回路]になります。
~と、私は呼ばせて頂いています。2016年に完成した新道です。火山性ガスの増加で、「みくりが池温泉」側のルートが閉鎖された場合に備えた[迂回路]になります。
< 最後から2番目の石仏 >
[第32番石仏]です。第1番は、岩峅寺(いわくらじ)にある雄山神社前立社壇社そばに所在。最後の[33番]は、旧登拝道跡の中にあり、[一ノ越]の1kmほど手前に所在(立ち入り禁止区域内)しています。
[第32番石仏]です。第1番は、岩峅寺(いわくらじ)にある雄山神社前立社壇社そばに所在。最後の[33番]は、旧登拝道跡の中にあり、[一ノ越]の1kmほど手前に所在(立ち入り禁止区域内)しています。
< 室堂ターミナル >
~に無事帰還しました。お腹が空きましたが、レストランは14時までで終了しています。ティーラウンジ「りんどう」さまで、私の[腹ごしらえ]することにしました。
~に無事帰還しました。お腹が空きましたが、レストランは14時までで終了しています。ティーラウンジ「りんどう」さまで、私の[腹ごしらえ]することにしました。
< アルプスカレー >
1400円です。私の記憶では、10数年前は、サフランライスのカレーでした。たぶん、白いご飯のほうが、見栄え(インスタ映え)が良いのでしょう。本当は、国産牛フィレ肉のステーキセット(2200円)を頂きたかったのですが、ランチタイム限定のメニューでした。いわゆるダム系のこのカレーは、たっぷりのルーが堰き止められていて、ボリュームがあり、美味しかったです。
1400円です。私の記憶では、10数年前は、サフランライスのカレーでした。たぶん、白いご飯のほうが、見栄え(インスタ映え)が良いのでしょう。本当は、国産牛フィレ肉のステーキセット(2200円)を頂きたかったのですが、ランチタイム限定のメニューでした。いわゆるダム系のこのカレーは、たっぷりのルーが堰き止められていて、ボリュームがあり、美味しかったです。
< 1本のワイヤーロープ >
~が2つに折られたような状態にあります。そのロープの両端に、120人が乗り込んだ箱(ケーブルカー)がぶら下がっている~と想像すると、凄いことだと感じます。
~が2つに折られたような状態にあります。そのロープの両端に、120人が乗り込んだ箱(ケーブルカー)がぶら下がっている~と想像すると、凄いことだと感じます。
装備
個人装備 |
ザック
キャップ
軍手
コンデジカメラ
スマートホン
GPS
ガベッジバッグ(携帯トイレ)
レインウエア(上)
タオル2本
おにぎり
水1L
|
---|
感想
___【 良かったこと 】___
● 立山駅周辺では雨模様だったが、室堂や立山では、天候に恵まれた。
● 1年前の同じ10月20日にも来ているが、その時の室堂は雪景色だった。今回は幸運にも、まだ温かく、雷鳥沢では紅葉も残されていた。
___【 悪かったこと 】___
● ランチにレストラン立山の『しろえびかき揚げ丼定食』を頂きたかったが、下山が遅くなり、ランチタイム(14時まで)に間に合わなかった。
___【 最後に 】___
ここ数年間で、私に、増えたのは[体重]、減ったのは[体力]と[お金?]です。そういえば、[暇な時間(ゆとり)]も増えてきたのかもしれません。まだ、遠征(連泊の登山)出来るゆとりはありませんが、山歩きは増やして行けそうな予感がしております。
もうじき冬山のシーズンが到来します。自分の能力を考えとりあえず、近所の山(低山)でも歩きます⇒(もとい)御近所さん(山)を歩かせて頂きたいです。
___【 最近の山行記録のリンク 】___
10日前にも立山を訪れています。室堂までは交通機関で上がり、室堂からは登らずに麓まで歩いて下りました。
● 登らない登山『歩くアルペンルート』を下る~室堂駅から立山駅まで歩く~
2019年10月10日(日帰り)
https://yamare.co/2043776
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