白峰三山テン泊縦走(北岳〜間ノ岳〜農鳥岳)


- GPS
- 52:34
- 距離
- 29.1km
- 登り
- 2,848m
- 下り
- 3,530m
コースタイム
6:40芦安市営駐車場 - (乗合タクシー)- 7:10広河原7:30 - (大樺沢コース) - 10:00二俣 - (右俣コース) - 11:40小太郎尾根分岐 - 12:30北岳肩ノ小屋(テント泊)
【2日目】
6:50北岳肩ノ小屋 - 7:35北岳山頂7:40 - 8:50北岳山荘 - 9:30中白根山 - 10:35間ノ岳 - 11:50農鳥小屋(テント泊)
【3日目】
5:15農鳥小屋 - 6:00西農鳥岳 - 6:30農鳥岳 - 7:00大門沢下降点 - 9:00大門沢小屋 - 11:50奈良田第2駐車場12:40 - (バス) - 13:30広河原 - (乗合タクシー) - 14:10芦安市営駐車場
過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
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アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
芦安市営駐車場〜広河原まで乗合タクシー。(協力金混みで1,100円) 5時には市営駐車場に着いていたが、平日にも関わらず人が多く、いつもは4台で済む?はずのタクシーが足りずに後発に回された。 バスという選択肢もあるが、所要時間がバス1時間のところ、タクシーだと30分程度で行ってしまうのでタクシーがお勧め。(金額は同じ) 平日であれば乗合タクシー乗り場の近くに停められる。 (土曜日だとずっと下の河原までいくらしい・・・) 【3日目】 奈良田第2駐車場〜広河原までバス。(協力金混みで1,100円) 広河原〜芦安市営駐車場まで乗合タクシー。(協力金混みで1,100円) 農鳥からの帰りは奈良田バス停まで行かずに、本当であれば第1発電所でバスに乗るのが一番効率いいことが後から分かった。 (自分は第1発電所から第2駐車場まで歩いてしまった…) 広河原まで行ってしまえば後はバスとタクシー選び放題。 早さで言ったらやっぱりタクシーの方がお得感あり。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【1日目】広河原〜大樺沢〜北岳肩の小屋 ・特に危険個所なし。 ・北岳肩の小屋から水場までは往復30分。水の出はあまりよくない。 ・テント場は広く、鳳凰三山の景観が抜群。個人的には北岳山荘よりいいと思う。 【2日目】北岳肩の小屋〜間ノ岳〜農鳥小屋 ・特に危険個所なし。 ・農鳥小屋から水場までは往復30分だが道がとてもよく整備されている上に、水は冷たくて抜群においしい。おすすめ。 ・農鳥小屋のテント場もお勧め。富士山、甲府盆地の夜景がとてもよく見える。 【3日目】農鳥小屋〜農鳥岳〜奈良田 ・特に危険個所なし。 ・大門沢小屋から下は登山道に水が流れている場所があるので注意。 ・とにかく下りが長いので出発は早めに。(標準タイムで農鳥小屋→奈良田まで8時間) ・水場が見当たらなかったので、ある程度用意しておいた方がいい。(特に大門沢小屋から下がだらだらと長くてのどが渇く) ・奈良田から広河原に行く場合、奈良田バス停まで行く必要はなく、第1発電所まで下り、そこでバスに拾ってもらった方が楽。 【ドコモ携帯電波情報】 ・北岳肩の小屋 ・・・ ◎ ・北岳山荘 ・・・ ○ ・農鳥小屋 ・・・ ▲(曇ると入りにくい?) ・大門沢 ・・・ 試していないが、「ドコモの電波入ります」という看板あり。 |
写真
感想
念願の白峰三山テン泊縦走にチャレンジしてきました。
山梨県出身の石川県在住者?としてはやはり行っておかねばなりません。(富士山は登ったことないけど・・・)
天気予報もまずまずということで期待を胸にテントをかついで登ります。
前日仕事を終えてから芦安直行ということで、寝不足気味。
そのせいか、いつになく体が重い…北岳肩の小屋くらいなら大したことないと思っていたのに、体がだるくて休み休みになってしまいます。
それでも何とか肩の小屋に着くと、12時過ぎにも関わらずテントを張ろうとしたその時にいきなりのドシャ降り。
1時間以上降ったでしょうか、とても長く感じました。
テン場に到着したのは自分が最初ということで、場所は選び放題。
風の影響を受けにくく鳳凰三山がバッチリ見える場所を確保します。
目の前に地蔵のオベリスクが見えて、なんともぜいたくなロケーションでした。
ただ残念なのは若干ガスがかかっていたこと。
多分朝になれば晴れるだろうと、その日は早めに床につきます。
2日目、4時半に起きてテントから外を眺めると、既にみなさん御来光を待っています。
前日のガスは嘘のように晴れ渡っていました。
テントの前にはきれいに鳳凰三山が。
外に出ると背後には甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳と八ヶ岳が。完璧なシチュエーションです。
富士山も赤く染まり、見えるべきものはすべて見える状態。何という幸運。
写真を撮りまくると、テントを撤収して北岳山頂に向かいます。
北岳山頂も平日ということでそれほど人は多くなかったです。
そして山頂からはいよいよ間ノ岳が目の前に現れます。
一度歩きたかった3000mの稜線はすぐそこです。
北岳山荘を抜けて、間ノ岳に向かいましたが、北岳以上に人が少ない。
北岳ピストンの人が多いんでしょうか。
間ノ岳の山頂にも団体が1組のみ。
写真を撮ってもらうと、農鳥小屋に向かいます。
噂の多い農鳥小屋ですが、12時くらいに到着すると早速オヤジさんに声を掛けられます。
「テント泊?今日は雷雨が来るから早く張ってしまった方がいいかもね」
拍子抜けの優しい言葉に感激?してしまいました。
農鳥小屋では夕陽と故郷である甲府盆地の夜景、それに満点の星空を堪能し、この上ない贅沢なテン泊となりました。
ここで農鳥小屋についてメリット・デメリットを少し記載したいと思います。
【メリット】
・水場の水が冷たくてめちゃくちゃおいしい。(往復30分だけどよく整備されてます)
・甲府盆地の夜景が絶景。
・富士山が目の前に見える。
・人が少なくて静か。
【デメリット】
・オヤジさんが癖あり。
・トイレが垂れ流し。(女性にはお勧めできない)
・冷えた飲み物とか売ってない。
3日目、農鳥小屋のテン場から思いっきり朝焼けが見えます。
富士山のシルエットがめちゃくちゃきれい。
奈良田まで下りないといけないので、ゆっくりもしていられません。
テントを撤収しながら朝焼けを堪能します。
12時のバスに乗りたいので、5時15分頃小屋を出発し、まずは農鳥岳に向かいます。
よく寝たので体調は万全。
いいペースで進みます。
しかし、大門沢小屋を過ぎたあたりから体が悲鳴を上げ始めます。
連続した急な下りで膝と土ふまずがダメージを受けていました。
元々登りより下りの方が嫌い(苦手)ということもあり、標高差2000m以上の今回の下りはかなり堪えます。
しかもテント装備の分脚にかかる負担も大きい。
失敗したのは途中で水を切らせたこと。
大門沢小屋からはそれほど水も要らないだろうと甘く見ていました。
実際は標高が下がり、アスファルトの上も歩かねばならず、やはり水は必要でした。
結局何も飲まずにバス停まで歩き、そのまま帰路につきました。
その分コンビニで買った飲み物は、これまでに飲んだ何よりもおいしかった。
次は鳳凰三山から白峰三山を眺めてみたいと思います。
すばらしい天気、感動の写真をたくさんありがとうございました。北岳に登ったときに、その先に進んでいきたい衝動にかられました。(スケジュールの関係でその時は不可)。それ以来、私の憧れのコースになっています。
MIKIKOパパ
MIKIKOパパさん、コメントありがとうございます。
今回は天候に恵まれ、本当に最高の山行になりました。
写真では伝え切れない多くの感動がありました。
北岳からの北アルプス、鳳凰三山、甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳の景色も最高でしたが、予想以上に良かったのが農鳥小屋からの景観でした。
夕陽、朝日、夜景、星空…すべてパーフェクトでした。
機会があったらぜひ実物を見てほしいと思います。
ではでは(^_^)/
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