飯豊山
- GPS
- 56:00
- 距離
- 46.9km
- 登り
- 2,875m
- 下り
- 3,131m
コースタイム
day2切合小屋0510〜飯豊山〜北俣岳〜頼母木小屋1500
day3頼母木小屋0440〜大石ダム1102
天候 | day1くもりのち雨 day2曇りのち晴れ(30℃) day3曇りのち大雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
http://www.jrbuskanto.co.jp/bus_route/cotimep01.cfm?pa=1&pb=1&pc=j0010131&pd=0&st=1 会津若松〜野沢 磐越西線 61分 ¥740 野沢駅〜弥平四郎 西会津町デマンドバス50分¥300(完全予約制0241-48-1300) 帰路 大石ダム〜越後下関 タクシー(あきちゃんタクシー0254-642111)\3000くらいえ越後下関〜坂町 路線バス ¥440 坂町〜新潟 ¥840 新潟駅前〜池袋駅 長距離バス 約5時間 \5250 約一時間に一本 http://www.niigata-kotsu.co.jp/kengaikousoku/tokyo.shtml |
コース状況/ 危険箇所等 |
朳差小屋から西俣の登山道は通行止めでした。 今回は小屋の営業期間外の縦走でした。水場は豊富なコースですが小屋付けの水場はいくつかクローズになっていたようです。今回ぼくが利用した水場は以下です。 (すべての水場を確認したわけではありません。) 切合小屋(・小屋前の桶にためられた水。・テント場奥のとわの泉・地蔵岳方面の分岐を2分ほど下ったところの沢(かなり流れは細い)) 本山小屋(・テン場から数分下ったところ。ペットボトルのコップが用意してあり、くみやすい) 門内小屋(・テン場奥にあるトラバース道をしばらくいくと水場あり。けっこうわかりづらかった。) 頼母木小屋(・立派な洗面施設からじゃぶじゃぶでていた。) |
ファイル |
(更新時刻:2012/09/08 00:08)
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写真
感想
この夏にハードな縦走をした反動から、のんびりとした縦走がしたくなり、今回、東北の飯豊山にいってきました。
東北の山はアプローチがたいへんなイメージがあり、これまでなかなか足が向かなかった。
けれど調べてみると都市間の夜行バスや町営のデマンドバスなどでつなげば時間はかかるが料金的にはおもったより安くすむことがわかり、東北旅行を兼ねてのんびりとした日程で山行を組む。
今回のテーマは快適なテント泊で縦走をつなぐこと。よって装備もいつもの軽さ重視のUL一辺倒ではなく、ブラックダイアモンドのハイライト(2〜3テン)を中心とした居住性の高いものを選ぶ。
少しでも今回の旅にラグジュアリー感をだそうと今回のメイン食材をステーキにしてみた。牛ステーキをあらかじめ味噌とみりん、酒の合わせ調味料でつけてそれをラップにつつみ、コジ―バックにいれてもっていった。もちろん日中の気温は30℃を超えるので多少の不安はあったのだが…。
それを今回のお初アイテム、トランギアのアルコールバーナーで調理をする。
アルコールバーナーは以前からほしかったので購入してみた。
ガレージメーカ−からいくらでも軽いバーナーが出ているがここはやはりアウトドアグッズ史上にかがやく名品、トランギアを買った。
はっきりいってバーナーと五徳兼風防と燃料のアルコールを合わせた重量はガスバーナーのセットも持っていくのとほとんどかわらないのだけど、あの無骨なルックスにたまらなく魅せられて即買いしてしまいました。
(本体もそうだけど、あのアルミのごっつい五徳の無愛想さが最高なんです。)
DAY1
初日は前夜、東京駅から会津若松までの夜行バスにのる。平日夜なのに意外な乗客数にびっくりする。早朝の会津若松に到着後、磐越西線の発車時刻までコンビニの前で飯食って時間をつぶす、高校生の頃の貧乏旅行のようで楽しい。
野沢駅から登山口の弥平四郎までは町営のデマンドバスというのに乗る。前日までに予約が必要なのだが、このバス一時間近くのってなんと300円!もちろん乗客は俺一人。あまりにもうしわけないので荷物代をお渡ししようとしたのですがドライバーの方にかたくなに断られてしまいました。いやありがとうございました。
さて弥平四郎からは鏡岩経由の一番長い登山道を登ろうと思っていたのだけど、今回はのんびり山行ということで急遽予定を変更して1時間半分行程の短い祓川山荘から上ノ越に登るルートにした。東北の山のイメージとしてあったとおりの林道歩きを終えて登りに入る。ブナが美しい森のなかをかなりの急登であがる。のんびりのつもりでいたのでまったくファイトがわかず、ともかくちんたら進む。
ちんたらしきったところでやっと稜線にでたのだが雲行きがあやしくなってきた。
ちょうど三国小屋についたところで大雨、しばらく雨宿りをする。それにしてもきれいな小屋だった。雨がやんでから出発。ガスがでていたが幻想的な白幕のなかを進むのもなかなか気分がいい。
しばらく進むと切合小屋着、本日はここで幕営とする。
***飯豊山塊はだいたいどこの小屋にも立派なテン場がありますが登山地図には幕営マークがついていません。環境保護の観点からあまり推進されていないようです。
テント泊はもちろん認められた小屋周辺に限り、かつテントが込み合うハイシーズンなどはなるべく小屋の使用を前提にするなどの配慮が必要なのかもしれません。
ちなみにどこの小屋にも幕営料500円という案内は掲示されていました。
テント設営後、水汲みにいく。テン場の下にとわの泉という水場があるが流れのない水たまりのようなルックスに少々ためらいを覚える。うーん。
小屋の手前の地蔵岳の分岐の途中に水マークがあるのでそちらにいってみる。
しばらくいくとたしかにきれいだがとても細い水流を発見した。葉っぱを樋状につかってプラティパスに水を集めた。3リットルためるのにえらい時間がかかる。汲み終わるころに雨がふりだしたのでいそいでテントに帰った。
さっそく今回のメーンイベントのステーキパーティーを開始。
おニューのトランギアにアルコールを注ぐだけでテンションあがる。静かなアルコールの青い炎で湯をわかし、アルファ米をもどし、ラーメンを作り、いよいよ肉投入。味噌につけてから24時間くらいか、常温保存で肉の状態はまったく問題なし。
味噌が焦げるとあとあと面倒なのでアルミホイルをクッカーにしいて肉をやく。
アルコールバーナーは予想以上に火力があり、うまいことステーキが焼けた。
やはりテン泊のときはちゃんと調理するともりあがるなー。
そして味噌漬けのステーキはもちろん最高だった。アルファ米が進む。
そこからはキャンドルランタンをともし、ろうそくの炎の下、泡盛を痛飲して果てる。いい夜でした。
DAY2
一晩雨が降り続いたみたいだ。6年目のわがテント、BDハイライトだが近年あまりに雨漏りがひどいので今回はたっぷりと撥水スプレーをふってきた。そのおかげか今回は雨の侵入はなかったみたいで安心した、まだ数年はいけそう。
今日の朝もステーキ!本当はこの日の夜にとっておきたかったのだけど、肉の劣化にびびり朝焼いて食べてしまった。結果生肉の味噌漬け、常温で36時間ではまったく問題なかった。
この日は主稜線歩きなのでとても楽しみ。まずは飯豊本峰にのぼる。すばらしい景色。2000mちょっとの標高とは思えない雄大な景色。だが北アなんかの急峻な情景とちがってどこか山容がやわらかいというか女性的にみえる。これはとくに本峰から先の稜線を歩いていても感じるのだが起伏がなだらかだからそう見えるのだろうか。
一時ガスってしまったがお昼からはふたたび晴天がもどり、最高のパートを最高の天気のなか歩けたことに感謝。やはり飯豊はいい山だったな。
12時間分の行程(どこがのんびり山行なんだ?)をあるいて頼母木小屋に到着。
小屋前には数人のパーティーがいた。あきらかに異質なその筋骨隆々の体格におもわず「みなさんなんの人たちですか?」と聞くと「われわれはこれです。」と干してあるカモフラ柄のTシャツを指さす。なんと演習をおえたの自衛隊の方々でした。演習後の一杯ということでビールをあける隊員の方々。なんとぼくにもビールをわけてくれて一緒に乾杯させていただきました。さらには夕食の鍋にもよんでいただき、いやしくも腹いっぱいごちそうになってしまいました。
聞くと一番若い隊員のかたは100リットルのガッシャブルムで25キロもの荷物を背負ってきたとのこと。やっぱ違うわー、ULとかいってる自分が恥ずかしくなるね。
みなさんごちそうさまでした。
疲れのためかこの日は19時前にIPOD聞きながら寝落ちしてしまう。
DAY3
隊の方によるとこの日は1100(ひとひとまるまる)よりサンダーのおそれ。
とのことなんでよるのうちに撤収。4:30出発。
朳差まではきれいな朝焼けのなか気分よくすすんだが小屋についた途端雨、雨宿りしたが止みそうにないので出発。「隊長、予想より早く0600(マルロクマルマル)より雨であります。」とひとりごちて雨具を装着。最近夏は雨具は上着とザックカバーだけで、ズボンははかない。というか行動用のズボンは脱いでザックにしまい、CWXのタイツ一丁で行動する。こうすると動きやすいのだ。
結局のんびり山行モードはここで終わり雨のなかいつもの全力下山ラン開始。
濡れてスリッピーなサーフェイスを腹筋で抑え込みつつくだる。
なかなかのワイルドなトレイル9時間分を5時間とすこしで下山した。
やっと林道に降りたがここからが結構ながい、ひとしきり呪いの言葉を吐き散らしたころにやっと終了の東俣彫刻公園に到着。が!ここではまだ携帯が通じないのでタクシーが呼べない(自分はドコモ使用です)。しょうがないのでさらに大石ダムまで進んでタクシーをよぶ。越後下関まで3000円弱でした。
しかし楽しみにしていた米坂線がとまっていたので路線バスと電車を乗り継いで新潟駅まで移動。
新潟駅前からは池袋行のバスが一時間に一本でているのでそれをつかう。
5時間で5000円。安い。
帰りの高速バスでこっそり酒宴をひらきつつ右手の越後三山をながめ、次はあれだなーと想像してほくそ笑む。そういえば今日で35才、まったく成長しないなーと感じ入ったしだいです。
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こんにちは
栃木のkomorebiと申します
このレコは、再来週の参考にさせていただきます 初日は弥平四郎から、同じく切合小屋までを計画してます。途中、大日岳に寄り、二日目は梅花皮小屋にテン泊し、梅花皮荘へと下りる予定をしてますが、水場の情報が欲しかったので、大変参考になりました
感想の初めに、今回の山行がのんびりとした縦走とのことで、どれだけタフな方なのかと思いましたら、北アの縦走をやってのける方なので、納得です
その他、情報等を得たい時にはよろしくお願いします
komorebiさんは再来週縦走のご予定なんですね、ぼくは今回大日岳はスルーしてしまったのでうらやましい限りです。
切合の水場の補足ですが、たしか今週末の8日?より切合小屋の管理人のかたが戻られると張り紙にあったような気がします。管理人のかたが常駐していれば小屋前の水道が開栓されるとおもうので切合での水汲みは楽になるかと思います。カイラギの水場は今回確認しにいきませんでした、すいません。
ぼくは初めてだったのですが本当に飯豊山はいいところでした、3日とも好天だといいですね、レポートを楽しみにしてます。
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