ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 222487
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
飯豊山

飯豊山

2012年09月04日(火) ~ 2012年09月06日(木)
 - 拍手
GPS
56:00
距離
46.9km
登り
2,875m
下り
3,131m

コースタイム

day1弥平四郎0900〜切合小屋1455
day2切合小屋0510〜飯豊山〜北俣岳〜頼母木小屋1500
day3頼母木小屋0440〜大石ダム1102
天候 day1くもりのち雨 day2曇りのち晴れ(30℃) day3曇りのち大雨
過去天気図(気象庁) 2012年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス タクシー
東京駅〜会津若松 夜行バス¥4800 22:20−5:20
http://www.jrbuskanto.co.jp/bus_route/cotimep01.cfm?pa=1&pb=1&pc=j0010131&pd=0&st=1
会津若松〜野沢 磐越西線 61分 ¥740
野沢駅〜弥平四郎 西会津町デマンドバス50分¥300(完全予約制0241-48-1300)

帰路
大石ダム〜越後下関 タクシー(あきちゃんタクシー0254-642111)\3000くらいえ越後下関〜坂町 路線バス ¥440
坂町〜新潟 ¥840
新潟駅前〜池袋駅 長距離バス 約5時間 \5250 約一時間に一本
http://www.niigata-kotsu.co.jp/kengaikousoku/tokyo.shtml


コース状況/
危険箇所等
朳差小屋から西俣の登山道は通行止めでした。

今回は小屋の営業期間外の縦走でした。水場は豊富なコースですが小屋付けの水場はいくつかクローズになっていたようです。今回ぼくが利用した水場は以下です。
(すべての水場を確認したわけではありません。)
切合小屋(・小屋前の桶にためられた水。・テント場奥のとわの泉・地蔵岳方面の分岐を2分ほど下ったところの沢(かなり流れは細い))
本山小屋(・テン場から数分下ったところ。ペットボトルのコップが用意してあり、くみやすい)
門内小屋(・テン場奥にあるトラバース道をしばらくいくと水場あり。けっこうわかりづらかった。)
頼母木小屋(・立派な洗面施設からじゃぶじゃぶでていた。)
ファイル
(更新時刻:2012/09/08 00:08)
今回のメイン、味噌漬けステーキをつくる。
2012年09月03日 13:58撮影 by  DiMAGE X1, KONICA MINOLTA
9/3 13:58
今回のメイン、味噌漬けステーキをつくる。
裏表に味噌(+酒、みりん)を塗りラップでくるむ。
2012年09月03日 13:59撮影 by  DiMAGE X1, KONICA MINOLTA
1
9/3 13:59
裏表に味噌(+酒、みりん)を塗りラップでくるむ。
今回は快適性重視でいろいろもっていく。
ベースで6.8圈▲函璽織11.0
2012年09月03日 14:16撮影 by  DiMAGE X1, KONICA MINOLTA
5
9/3 14:16
今回は快適性重視でいろいろもっていく。
ベースで6.8圈▲函璽織11.0
夜行バスで5:20会津若松到着。
2012年09月04日 05:23撮影 by  DiMAGE X1, KONICA MINOLTA
9/4 5:23
夜行バスで5:20会津若松到着。
磐越西線にのりこむ。
2012年09月04日 06:48撮影 by  DiMAGE X1, KONICA MINOLTA
9/4 6:48
磐越西線にのりこむ。
野沢駅到着。
2012年09月04日 08:03撮影 by  DiMAGE X1, KONICA MINOLTA
9/4 8:03
野沢駅到着。
弥平四郎からしばらくは林道を歩く。
2012年09月04日 09:08撮影 by  DiMAGE X1, KONICA MINOLTA
9/4 9:08
弥平四郎からしばらくは林道を歩く。
登山口到着。
2012年09月04日 10:00撮影 by  DiMAGE X1, KONICA MINOLTA
1
9/4 10:00
登山口到着。
ブナの森をいく。
2012年09月04日 10:26撮影 by  DiMAGE X1, KONICA MINOLTA
9/4 10:26
ブナの森をいく。
やっと上の越の分岐。暑い、つかれた。
2012年09月04日 11:22撮影 by  DiMAGE X1, KONICA MINOLTA
9/4 11:22
やっと上の越の分岐。暑い、つかれた。
やっと展望がひらけてくる。
2012年09月04日 12:14撮影 by  DiMAGE X1, KONICA MINOLTA
9/4 12:14
やっと展望がひらけてくる。
2012年09月04日 12:54撮影 by  DiMAGE X1, KONICA MINOLTA
9/4 12:54
気持ちのいい稜線。
2012年09月04日 12:57撮影 by  DiMAGE X1, KONICA MINOLTA
1
9/4 12:57
気持ちのいい稜線。
三国小屋。到着と同時に強い雨。
2012年09月04日 13:20撮影 by  DiMAGE X1, KONICA MINOLTA
9/4 13:20
三国小屋。到着と同時に強い雨。
小屋内でしばらく雨宿り。すごくきれいな小屋だった。
2012年09月04日 13:37撮影 by  DiMAGE X1, KONICA MINOLTA
1
9/4 13:37
小屋内でしばらく雨宿り。すごくきれいな小屋だった。
ガスがたちこめる。
2012年09月04日 14:01撮影 by  DiMAGE X1, KONICA MINOLTA
9/4 14:01
ガスがたちこめる。
本日の宿、切合小屋につく。
2012年09月04日 14:32撮影 by  DiMAGE X1, KONICA MINOLTA
9/4 14:32
本日の宿、切合小屋につく。
飯豊山方面
2012年09月04日 14:35撮影 by  DiMAGE X1, KONICA MINOLTA
9/4 14:35
飯豊山方面
2012年09月04日 14:48撮影 by  DiMAGE X1, KONICA MINOLTA
9/4 14:48
テン場下の水場、とわの泉。JUST水たまり。
2012年09月04日 15:00撮影 by  DiMAGE X1, KONICA MINOLTA
1
9/4 15:00
テン場下の水場、とわの泉。JUST水たまり。
今回はブラックダイアモンドのハイライトを張る。
2012年09月04日 15:14撮影 by  DiMAGE X1, KONICA MINOLTA
9/4 15:14
今回はブラックダイアモンドのハイライトを張る。
手前の地蔵岳方面の分岐をすこし下ると細い水流があった。葉っぱをつかって水をくむ。
2012年09月04日 15:22撮影 by  DiMAGE X1, KONICA MINOLTA
4
9/4 15:22
手前の地蔵岳方面の分岐をすこし下ると細い水流があった。葉っぱをつかって水をくむ。
今回初投入のトランギアのアルコールバーナー。
手持ちのスノーピークのクッカーと。
2012年09月04日 16:15撮影 by  DiMAGE X1, KONICA MINOLTA
9/4 16:15
今回初投入のトランギアのアルコールバーナー。
手持ちのスノーピークのクッカーと。
肉をいれてきたコジ―付のバック。
2012年09月04日 16:23撮影 by  DiMAGE X1, KONICA MINOLTA
9/4 16:23
肉をいれてきたコジ―付のバック。
味噌漬けステーキ、セロリ、チキンラーメン、アルファ米で夕食。
2012年09月04日 16:31撮影 by  DiMAGE X1, KONICA MINOLTA
2
9/4 16:31
味噌漬けステーキ、セロリ、チキンラーメン、アルファ米で夕食。
モンベルのトラベルピロー。何年も使わず眠っていたが最近お気に入り。なかにつかっていない衣類やスタッフバックなどをつめこんで使うタイプ。
2012年09月04日 17:09撮影 by  DiMAGE X1, KONICA MINOLTA
9/4 17:09
モンベルのトラベルピロー。何年も使わず眠っていたが最近お気に入り。なかにつかっていない衣類やスタッフバックなどをつめこんで使うタイプ。
テントの中。やっぱりひろいと気持ちいい。(2、3テンです)
2012年09月04日 17:10撮影 by  DiMAGE X1, KONICA MINOLTA
1
9/4 17:10
テントの中。やっぱりひろいと気持ちいい。(2、3テンです)
雰囲気重視でひさびさにキャンドルランタンをさげてみる。やはりろうそくの明かりはやわらかい。
2012年09月04日 18:44撮影 by  DiMAGE X1, KONICA MINOLTA
2
9/4 18:44
雰囲気重視でひさびさにキャンドルランタンをさげてみる。やはりろうそくの明かりはやわらかい。
夜の飯豊山
2012年09月05日 05:20撮影 by  DiMAGE X1, KONICA MINOLTA
9/5 5:20
夜の飯豊山
明け方雨がやんだ。
2012年09月05日 05:22撮影 by  DiMAGE X1, KONICA MINOLTA
9/5 5:22
明け方雨がやんだ。
2012年09月05日 05:45撮影 by  DiMAGE X1, KONICA MINOLTA
9/5 5:45
2012年09月05日 06:03撮影 by  DiMAGE X1, KONICA MINOLTA
2
9/5 6:03
雲海。
2012年09月05日 06:44撮影 by  DiMAGE X1, KONICA MINOLTA
9/5 6:44
雲海。
本山小屋
2012年09月05日 07:20撮影 by  DiMAGE X1, KONICA MINOLTA
1
9/5 7:20
本山小屋
なだらかな山容。
2012年09月05日 07:25撮影 by  DiMAGE X1, KONICA MINOLTA
1
9/5 7:25
なだらかな山容。
2012年09月05日 07:37撮影 by  DiMAGE X1, KONICA MINOLTA
9/5 7:37
2012年09月05日 07:41撮影 by  DiMAGE X1, KONICA MINOLTA
9/5 7:41
飯豊山からのトレイルは極上。
2012年09月05日 07:45撮影 by  DiMAGE X1, KONICA MINOLTA
2
9/5 7:45
飯豊山からのトレイルは極上。
2012年09月05日 08:27撮影 by  DiMAGE X1, KONICA MINOLTA
9/5 8:27
ガスはあるがきもちいい。
2012年09月05日 08:48撮影 by  DiMAGE X1, KONICA MINOLTA
9/5 8:48
ガスはあるがきもちいい。
御西小屋。
2012年09月05日 08:55撮影 by  DiMAGE X1, KONICA MINOLTA
9/5 8:55
御西小屋。
御西のテン場。フラットでよい。
2012年09月05日 08:57撮影 by  DiMAGE X1, KONICA MINOLTA
9/5 8:57
御西のテン場。フラットでよい。
天狗の庭
2012年09月05日 09:40撮影 by  DiMAGE X1, KONICA MINOLTA
9/5 9:40
天狗の庭
御手洗池
2012年09月05日 10:07撮影 by  DiMAGE X1, KONICA MINOLTA
9/5 10:07
御手洗池
今回はグラナイトギアのヴァーガを背負う。
UL系のパックのなかでは頑丈さと軽さのバランスが一番いい。
2012年09月05日 11:14撮影 by  DiMAGE X1, KONICA MINOLTA
1
9/5 11:14
今回はグラナイトギアのヴァーガを背負う。
UL系のパックのなかでは頑丈さと軽さのバランスが一番いい。
稜線上のカイラギ小屋。
2012年09月05日 11:46撮影 by  DiMAGE X1, KONICA MINOLTA
1
9/5 11:46
稜線上のカイラギ小屋。
飯豊の山々はやさしげな印象。
2012年09月05日 12:25撮影 by  DiMAGE X1, KONICA MINOLTA
4
9/5 12:25
飯豊の山々はやさしげな印象。
最高の稜線歩きが続く。
2012年09月05日 12:30撮影 by  DiMAGE X1, KONICA MINOLTA
4
9/5 12:30
最高の稜線歩きが続く。
門内小屋
2012年09月05日 13:15撮影 by  DiMAGE X1, KONICA MINOLTA
1
9/5 13:15
門内小屋
とそのテン場。
2012年09月05日 13:22撮影 by  DiMAGE X1, KONICA MINOLTA
9/5 13:22
とそのテン場。
水場はテン場の奥。細い水流。
2012年09月05日 13:44撮影 by  DiMAGE X1, KONICA MINOLTA
2
9/5 13:44
水場はテン場の奥。細い水流。
遠くに頼母木小屋を望む。
2012年09月05日 14:39撮影 by  DiMAGE X1, KONICA MINOLTA
2
9/5 14:39
遠くに頼母木小屋を望む。
なんと小屋にいた自衛隊のみなさんに鍋をごちそうしてもらう。がっつりニンニクがきいていて最高だった。
2012年09月05日 16:21撮影 by  DiMAGE X1, KONICA MINOLTA
6
9/5 16:21
なんと小屋にいた自衛隊のみなさんに鍋をごちそうしてもらう。がっつりニンニクがきいていて最高だった。
2012年09月05日 17:49撮影 by  DiMAGE X1, KONICA MINOLTA
2
9/5 17:49
夜間、出発。
2012年09月06日 05:03撮影 by  DiMAGE X1, KONICA MINOLTA
1
9/6 5:03
夜間、出発。
早朝は晴れていた。
2012年09月06日 05:30撮影 by  DiMAGE X1, KONICA MINOLTA
1
9/6 5:30
早朝は晴れていた。
朳差小屋。ここから大雨。
2012年09月06日 06:31撮影 by  DiMAGE X1, KONICA MINOLTA
2
9/6 6:31
朳差小屋。ここから大雨。
朳差周辺の尾根もまたよい。
2012年09月06日 06:34撮影 by  DiMAGE X1, KONICA MINOLTA
2
9/6 6:34
朳差周辺の尾根もまたよい。
池塘なんかもでてくる。
2012年09月06日 06:39撮影 by  DiMAGE X1, KONICA MINOLTA
2
9/6 6:39
池塘なんかもでてくる。
大雨の末坂町駅到着。
2012年09月06日 13:24撮影 by  DiMAGE X1, KONICA MINOLTA
9/6 13:24
大雨の末坂町駅到着。
帰りの鉄旅を楽しむ。
2012年09月06日 13:33撮影 by  DiMAGE X1, KONICA MINOLTA
1
9/6 13:33
帰りの鉄旅を楽しむ。

感想

この夏にハードな縦走をした反動から、のんびりとした縦走がしたくなり、今回、東北の飯豊山にいってきました。

東北の山はアプローチがたいへんなイメージがあり、これまでなかなか足が向かなかった。
けれど調べてみると都市間の夜行バスや町営のデマンドバスなどでつなげば時間はかかるが料金的にはおもったより安くすむことがわかり、東北旅行を兼ねてのんびりとした日程で山行を組む。

今回のテーマは快適なテント泊で縦走をつなぐこと。よって装備もいつもの軽さ重視のUL一辺倒ではなく、ブラックダイアモンドのハイライト(2〜3テン)を中心とした居住性の高いものを選ぶ。
少しでも今回の旅にラグジュアリー感をだそうと今回のメイン食材をステーキにしてみた。牛ステーキをあらかじめ味噌とみりん、酒の合わせ調味料でつけてそれをラップにつつみ、コジ―バックにいれてもっていった。もちろん日中の気温は30℃を超えるので多少の不安はあったのだが…。
それを今回のお初アイテム、トランギアのアルコールバーナーで調理をする。

アルコールバーナーは以前からほしかったので購入してみた。
ガレージメーカ−からいくらでも軽いバーナーが出ているがここはやはりアウトドアグッズ史上にかがやく名品、トランギアを買った。
はっきりいってバーナーと五徳兼風防と燃料のアルコールを合わせた重量はガスバーナーのセットも持っていくのとほとんどかわらないのだけど、あの無骨なルックスにたまらなく魅せられて即買いしてしまいました。
(本体もそうだけど、あのアルミのごっつい五徳の無愛想さが最高なんです。)

DAY1
初日は前夜、東京駅から会津若松までの夜行バスにのる。平日夜なのに意外な乗客数にびっくりする。早朝の会津若松に到着後、磐越西線の発車時刻までコンビニの前で飯食って時間をつぶす、高校生の頃の貧乏旅行のようで楽しい。
野沢駅から登山口の弥平四郎までは町営のデマンドバスというのに乗る。前日までに予約が必要なのだが、このバス一時間近くのってなんと300円!もちろん乗客は俺一人。あまりにもうしわけないので荷物代をお渡ししようとしたのですがドライバーの方にかたくなに断られてしまいました。いやありがとうございました。

さて弥平四郎からは鏡岩経由の一番長い登山道を登ろうと思っていたのだけど、今回はのんびり山行ということで急遽予定を変更して1時間半分行程の短い祓川山荘から上ノ越に登るルートにした。東北の山のイメージとしてあったとおりの林道歩きを終えて登りに入る。ブナが美しい森のなかをかなりの急登であがる。のんびりのつもりでいたのでまったくファイトがわかず、ともかくちんたら進む。
ちんたらしきったところでやっと稜線にでたのだが雲行きがあやしくなってきた。
ちょうど三国小屋についたところで大雨、しばらく雨宿りをする。それにしてもきれいな小屋だった。雨がやんでから出発。ガスがでていたが幻想的な白幕のなかを進むのもなかなか気分がいい。
しばらく進むと切合小屋着、本日はここで幕営とする。

***飯豊山塊はだいたいどこの小屋にも立派なテン場がありますが登山地図には幕営マークがついていません。環境保護の観点からあまり推進されていないようです。
テント泊はもちろん認められた小屋周辺に限り、かつテントが込み合うハイシーズンなどはなるべく小屋の使用を前提にするなどの配慮が必要なのかもしれません。
ちなみにどこの小屋にも幕営料500円という案内は掲示されていました。

テント設営後、水汲みにいく。テン場の下にとわの泉という水場があるが流れのない水たまりのようなルックスに少々ためらいを覚える。うーん。
小屋の手前の地蔵岳の分岐の途中に水マークがあるのでそちらにいってみる。
しばらくいくとたしかにきれいだがとても細い水流を発見した。葉っぱを樋状につかってプラティパスに水を集めた。3リットルためるのにえらい時間がかかる。汲み終わるころに雨がふりだしたのでいそいでテントに帰った。

さっそく今回のメーンイベントのステーキパーティーを開始。
おニューのトランギアにアルコールを注ぐだけでテンションあがる。静かなアルコールの青い炎で湯をわかし、アルファ米をもどし、ラーメンを作り、いよいよ肉投入。味噌につけてから24時間くらいか、常温保存で肉の状態はまったく問題なし。
味噌が焦げるとあとあと面倒なのでアルミホイルをクッカーにしいて肉をやく。
アルコールバーナーは予想以上に火力があり、うまいことステーキが焼けた。
やはりテン泊のときはちゃんと調理するともりあがるなー。
そして味噌漬けのステーキはもちろん最高だった。アルファ米が進む。
そこからはキャンドルランタンをともし、ろうそくの炎の下、泡盛を痛飲して果てる。いい夜でした。

DAY2
一晩雨が降り続いたみたいだ。6年目のわがテント、BDハイライトだが近年あまりに雨漏りがひどいので今回はたっぷりと撥水スプレーをふってきた。そのおかげか今回は雨の侵入はなかったみたいで安心した、まだ数年はいけそう。
今日の朝もステーキ!本当はこの日の夜にとっておきたかったのだけど、肉の劣化にびびり朝焼いて食べてしまった。結果生肉の味噌漬け、常温で36時間ではまったく問題なかった。

この日は主稜線歩きなのでとても楽しみ。まずは飯豊本峰にのぼる。すばらしい景色。2000mちょっとの標高とは思えない雄大な景色。だが北アなんかの急峻な情景とちがってどこか山容がやわらかいというか女性的にみえる。これはとくに本峰から先の稜線を歩いていても感じるのだが起伏がなだらかだからそう見えるのだろうか。
一時ガスってしまったがお昼からはふたたび晴天がもどり、最高のパートを最高の天気のなか歩けたことに感謝。やはり飯豊はいい山だったな。

12時間分の行程(どこがのんびり山行なんだ?)をあるいて頼母木小屋に到着。
小屋前には数人のパーティーがいた。あきらかに異質なその筋骨隆々の体格におもわず「みなさんなんの人たちですか?」と聞くと「われわれはこれです。」と干してあるカモフラ柄のTシャツを指さす。なんと演習をおえたの自衛隊の方々でした。演習後の一杯ということでビールをあける隊員の方々。なんとぼくにもビールをわけてくれて一緒に乾杯させていただきました。さらには夕食の鍋にもよんでいただき、いやしくも腹いっぱいごちそうになってしまいました。
聞くと一番若い隊員のかたは100リットルのガッシャブルムで25キロもの荷物を背負ってきたとのこと。やっぱ違うわー、ULとかいってる自分が恥ずかしくなるね。
みなさんごちそうさまでした。
疲れのためかこの日は19時前にIPOD聞きながら寝落ちしてしまう。

DAY3
隊の方によるとこの日は1100(ひとひとまるまる)よりサンダーのおそれ。
とのことなんでよるのうちに撤収。4:30出発。
朳差まではきれいな朝焼けのなか気分よくすすんだが小屋についた途端雨、雨宿りしたが止みそうにないので出発。「隊長、予想より早く0600(マルロクマルマル)より雨であります。」とひとりごちて雨具を装着。最近夏は雨具は上着とザックカバーだけで、ズボンははかない。というか行動用のズボンは脱いでザックにしまい、CWXのタイツ一丁で行動する。こうすると動きやすいのだ。
結局のんびり山行モードはここで終わり雨のなかいつもの全力下山ラン開始。
濡れてスリッピーなサーフェイスを腹筋で抑え込みつつくだる。
なかなかのワイルドなトレイル9時間分を5時間とすこしで下山した。
やっと林道に降りたがここからが結構ながい、ひとしきり呪いの言葉を吐き散らしたころにやっと終了の東俣彫刻公園に到着。が!ここではまだ携帯が通じないのでタクシーが呼べない(自分はドコモ使用です)。しょうがないのでさらに大石ダムまで進んでタクシーをよぶ。越後下関まで3000円弱でした。
しかし楽しみにしていた米坂線がとまっていたので路線バスと電車を乗り継いで新潟駅まで移動。
新潟駅前からは池袋行のバスが一時間に一本でているのでそれをつかう。
5時間で5000円。安い。
帰りの高速バスでこっそり酒宴をひらきつつ右手の越後三山をながめ、次はあれだなーと想像してほくそ笑む。そういえば今日で35才、まったく成長しないなーと感じ入ったしだいです。




お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:3169人

コメント

参考にさせていただきます(^.^)
こんにちは
栃木のkomorebiと申します

このレコは、再来週の参考にさせていただきます  初日は弥平四郎から、同じく切合小屋までを計画してます。途中、大日岳に寄り、二日目は梅花皮小屋にテン泊し、梅花皮荘へと下りる予定をしてますが、水場の情報が欲しかったので、大変参考になりました

感想の初めに、今回の山行がのんびりとした縦走とのことで、どれだけタフな方なのかと思いましたら、北アの縦走をやってのける方なので、納得です

その他、情報等を得たい時にはよろしくお願いします
2012/9/7 18:38
コメントありがとうございます。
komorebiさんは再来週縦走のご予定なんですね、ぼくは今回大日岳はスルーしてしまったのでうらやましい限りです。
切合の水場の補足ですが、たしか今週末の8日?より切合小屋の管理人のかたが戻られると張り紙にあったような気がします。管理人のかたが常駐していれば小屋前の水道が開栓されるとおもうので切合での水汲みは楽になるかと思います。カイラギの水場は今回確認しにいきませんでした、すいません。

ぼくは初めてだったのですが本当に飯豊山はいいところでした、3日とも好天だといいですね、レポートを楽しみにしてます。
2012/9/7 21:42
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら