とりあえず北鎌だけ 北鎌から槍ヶ岳日帰り
- GPS
- 22:00
- 距離
- 54.9km
- 登り
- 3,079m
- 下り
- 3,090m
コースタイム
-北鎌沢出合捜索で1時間ロス-8:15北鎌沢出合-
-10:00北鎌のコル-12:00独標-15:15槍ヶ岳-
-15:40槍ヶ岳山荘16:20-18:30槍沢ロッヂ-
-21:50上高地-22:20安房峠長野側
天候 | 晴れ☀⇒曇り☁ときどき晴れ☀⇒夕方前から小雨☂ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・上高地BTに登山ポスト有 ・上高地および中ノ湯、沢渡周辺に温泉や飲食店多数 ・上高地〜水俣乗越 ガイドを参照ください。 ・水俣乗越〜北鎌沢出合 水俣乗越からの下りは坂というより踏跡のある 崖を下ります。北鎌沢出合の場所は良く予習して位置と写真を頭に入れ ておくようになさってください。おバカは以前の迷子の経験から不安に なり1時間ほどロスしました(-_-)。 ・北鎌沢出合〜北鎌のコル 出合から15分ほど上ったところで分岐になり ます。直線状に伸びる水量の少ない右股を登ります。最後の分岐を右に 上がると北鎌のコルに出ます。 ・北鎌のコル〜独標 稜線を進みます。ハイマツや他の木の根をつかんで 登りますが、根が腐っていて、あまり体重をかけると抜けそうなものも ありました。いきなり全体重をかけないように注意してください。踏跡 はしっかりと付いていますが、ハイマツに覆われて見えなくなっている 場合もあります。よく覗き込んでみてください。独標は最初、千丈沢側 を巻きます。自分は逆コの字の岩を通過した後、すぐに岩場を登って、 独標のピークに上がりました。 ・独標〜北鎌平 基本的に稜線を行きます。巻く場合は千丈沢側です。踏 跡があっても、天井沢側には行かないように注意なさってください。自 分は基本稜線を進み、直登できなさそうなピークは少し巻いて、登れそ うな岩場になったらすぐに稜線に上がりました。単独だったため、正直、 どれが何番目のピークなのかはっきり分かりませんでした(^^ゞ。 ・北鎌平〜槍ヶ岳 安定しない岩場を進むと頂上直下です。チムニーを登 ると頂上に出るらしいです。適当に登っても、一番高い場所を目指せば 頂上にでます。 |
写真
感想
忙しいか、休みでも天気が悪い☂か休みの半ばに外せない予定が入るなどで、
今年は全く主だったピークに登れていませんでした。っというか登山自体が数え
るほどで(ToT)/。気がつけば、もう9月の半ば。今回も自分の休みの半ばに友人
の結婚式が入ってしまい、泣く泣く無理を承知で北鎌から槍を日帰りすることに
しました。今思えば、初の北鎌を日帰りにしたのはアホだと思います(-.-)。
前日13日の夜の予定が終わってから出発して、14日の0:30に安房峠長野側の
広くなっている所に車を停めて出発しました。上高地進入のため、折りたたみ自
転車を初投入(^O^)/。釜トンネルは坂が急で押して進みましたが、それでも40
分で上高地到着。マウンテンバイクでないのでパンクの心配があったのと、自転
車進入禁止の看板があったので、上高地BT近くの小屋の裏に自転車を置いて、登
山開始(あとで、ヤマレコのsaku姉さんの日記を見たら、上高地BTに駐輪場があ
るとか、ないとか…。自分はそんなの知らなかったし〜(・へ・))。
前回、天候不良で撤退したときと同じでナイトハイクのため、スタスタと槍沢
ロッヂまで進みました。ただ、長時間行動のときの自分ルールでシャリバテ防止
のため、食料は意識的にこまめに取りました。
んで、ここで先を急いでいたため上高地で登山届を出し忘れたことに気付き、
もう電気が付いていたので槍沢ロッヂで小屋番の方に事情を話して、登山届を預
かっていただきました(^^ゞ。
水俣乗越への登りで空が明るくなりはじめて、景色と花にエネルギーを分けて
もらいました。先回、撤退した水俣乗越で短めの休憩をして、気を引き締めて北
鎌へ出発!!!
ちなみに水俣乗越からの下りはヒドイ(+o+)ですね。坂ではなくて踏跡のある
崖ですよ、崖。まず間違いなく落石を起こしてしまうので、他にも北鎌へ向かう
人がいるような日や時間帯だったら、ヘルメットをかぶりましょう。
1時間ほどしたら、沢が合流して広くなりだし、ここでいつもの予習不足を露
呈してしまいました(今まで以上にしたはずなんですが)(*_*)。間違った沢
を登って遭難した方の事を聞いていたので、どれが北鎌沢か自信が持てず、1時
間くらい迷った挙句、やっとの思いで北鎌沢出合に到着。noborundaさんの記録
の写真をプリントアウトしていて、本当に助かりました(>_<)。
間違いなく北鎌沢という自信を持って、北鎌沢出合出発。分岐も間違えずに右
俣へ。ちなみに水ですが、自分は間ノ沢出合で汲みました。自分が登った日には
分岐では左俣からも流れていませんでしたし、右俣をしばらく登ったところで少
しだけ流れていましたが、本当に細い流れになっていました。今後、北鎌に向か
われる方は参考になさってください。
岩が重なった右俣を進みます。途中に何度か人の背丈より大きな岩があります
が、よく見ると必ず登れますので安心なさってください。北鎌ホイホイといわれ
る×印の付いた岩を過ぎて、しばらくした分岐を右に登って(プリントアウトし
ていった写真で確認して)、北鎌のコルに無事到着(^O^)。ここからは基本稜線
通しでいけば、槍に着くはず。ただし、岩が脆いのと両側が切れ落ちていること
を再確認して、スイッチを入れなおしました。
独標に着くまでも稜線通しで間違いありませんが、登るときにつかむ木の根が
腐っていて、体重を少しかけた瞬間に抜けそうになったのには、「罠やんけ〜」
(/ロ゜)/と一人言を言ってしまいました。皆さんも注意なさってください。
独標はロープの付いた、崩れかけの箇所を過ぎて、逆コの字を通過した所でル
ートを見失いました。(他の方の記録を見ると厭らしいトラバースをしないとい
けなかったみたい)んで、「迷ったら稜線に戻るのが正解。」という言葉を信じ
て、岩場を直登(ちなみに「落ちたら、死ぬよなぁ〜(-_-)。」と思いながら、登
ってました(>_<)。)。っで、登っていったら、ちょうど独標の頂上に登着!!!
「よしっ」と思いましたが、この時点で槍の穂先にはガスが…(ToT)/~~~。
あとは基本稜線通しで、本当に危なそうなところ(岩?)は踏み跡にしたがっ
て巻いていたら、北鎌平に出ました。予習不足の単独なので、どれが何番目のピ
ークなのかさっぱり分かりませんでした。詳しい方に解説していただきながら、
登る機会がないと、きっと次行っても分からないと思います(^^ゞ。
独標でルートが分からなくなったときにピークに直登してからは、面白そうな
岩場を選んで登っていたので(あまりに簡単そうだとつまらないので(^_^))、
槍の穂先の直下も適当に登ったら、祠の裏にでました。チムニーとやらも通過し
ていたのかもしれませんし、していないのかもしれません(^^ゞ。
ちなみに祠の裏に上がるときには、案の定「おぉ〜」という声で迎えていただ
きました。たくさんのギャラリーの方々に照れるよりも、その中にfujigoさんが
いたことの方にビックリしました(^O^)/。
fujigoさんと山荘に下りて、カップラーメンをご馳走していただいてから、下
山しました。あとのルートは以前に通っていましたし、明るいうちにできるだけ
下りたかったので、さっさと下りました。槍沢ロッヂで真っ暗になり、小屋番の
方に無事下山を報告して通過しました。
んで、上高地21時50分通過、下山完了22時20分でした。
この日に水俣乗越〜槍ヶ岳でお会いしたのは、北鎌沢で2名。北鎌尾根で1名の
合計3名でした。うち1名の方は北鎌尾根上でテン泊なさるとのことでした。
静かなバリエーションルートとしての北鎌尾根を楽しむことができました。
ちなみに自転車、折りたたみのためにスピードが上がりすぎると安定性が悪い
ため、釜トンネルの下りでずっとブレーキをかけながら戻っていたら、ブレーキ
パッドがとけちゃいました(ToT)/~~~。初使用だったのに〜(>_<)。
無事下山できましたし、友人の結婚式にもグダグダながら、間に合ったので本
当に良かったです。北鎌はしっかりと準備して、余裕をもった日程で挑戦するも
のだと反省した山行になりました。
行動時間:21時間50分
迷子やルートファインデングに2時間位かかっていたので、20時間切りは可能
だと思いますが、とりあえず初めての北鎌はこんなもんでしょう(-_-)。
2日間ほど、体力(筋肉)の回復にあてたいと思います。
前回の撤退時にもコメントを入れさせていただいた者です。
昨年のちょうど今ごろ(1日違いですね)、私も北鎌を日帰りしました。
同じように日帰りされた方が出て、非常に親近感を持たせていただきました。
道迷い有り+初北鎌の条件で日帰りは素晴らしいと思います。
一般的には3日かけるところを1日で行くのでかなりキツイですが、少々の気合があれば達成可能な行程ですよね。
今は達成感の余韻に浸り、疲れた体をゆっくり休めて下さい。
今後もナイスな山行を!
レコを楽しみにしています。
こんにちは、BIMOTAさん。
昨年のレコは参考にさせていただきました<(_ _)>。ただ、そ
れでも迷子になってるんですから、我ながらアホだと思います。
とりあえず無事に下山できたのが一番ですが、楽なルートではな
いなぁ、と感じています。
踏跡はしっかり付いている(多くの人が通っているという意味で
はバリエ−ションルートではないのかもしれませんが…)ので、北
鎌尾根に上がってからは道迷いの心配はありませんが、岩が脆い、
ザレて足場が崩れるトラバースetcを(ミスが即命につながるルー
トですので…)集中力を保って、進むのは山の危険をしっかり意識
できていないとダメだと感じました(単独でも北鎌をやれる山の知
識や技術を一人一人が持っているくらいじゃないと一緒に行くのは
逆に危険なんだろうな、と)。
自分の場合は北鎌のコルでスイッチを入れなおしたのと集中した
まま、慎重さを保ちつつ岩場を楽しめたのが良かったのかな、と思
います。
自分一人なら問題無いですが、万が一のことがあったら悲しむ家
族がいることを考えると初の北鎌を日帰りで挑戦したのは正直、反
省しかないですね(-_-)。(どんなに簡単な登山でも不注意が命を
落とすことに繋がる可能性があるとはいえ)BIMOTAさんのように何
度か経験を積んだ上でやるべきだった、と感じています。
とりあえず、達成感よりも今後は自己過信に注意しようと猛省し
ている最中でございます(>_<ゞ。
まさか本当に会えるとは思わんかったよ。
ちなみに槍ヶ岳山荘の食堂&談話室でもsugibozさんの事が
話題になってましたよ〜
あんまり無茶しないようにね
まさか山頂で最初に目が合うのが、goちゃんだとは(^^ゞ。
いやぁ〜、ラーメン助かりました。おかげで無事下山できまし
た。
ところで、その話題になっていたというのは「無茶をしていた
バカがいた(>_<)。」みたいなカンジでしょ(-_-)。まぁ、自分で
もアホだと思うから、いいんだけど…。
安全第一で、食事と水分と集中力だけは切らさないようにして
います。
では、またどこかの山で会いましょう(^O^)/。
レコの方、ゆっくり目を通させていただきました。
まずはご無事で何よりでした。
それにしても、途中まで自転車を使ったとは云え、日帰りで行ってしまうとは・・・
昨年の BIMOTAさんのレコでもビックリしましたが、
sugibozuさんまで日帰りとは、恐れ入りました。
私にはとても真似できません、きっと途中で疲れから足が前に出なくなるでしょう。
最後に登る槍の穂先が直下から見えたのはご褒美でしたね。
お疲れさまでした。
無事に下りてこれました、noborundaさん<(_ _)>。
足自体はこまめに食料を食べていたので、大丈夫でした。
ペース自体はそれほど極端に落ちていないと思うのですが。
ただ、徹夜で行動していたのと、暗い中(光量の少ない中)
長時間移動していたためか、最後の上高地〜釜トンネルの暗
い場所では少し平衡感覚がやられていたように感じます。ガ
ードレールや白線を頼りに自転車を走らせていました。(転
倒したわけではないので、感覚が全くなくなっていたわけで
はないようですけど…(+o+)。)
まぁ、人間の平衡感覚って目に頼っている部分が非常に大
きいということを実感しました。明るくなると大丈夫でした
し…。
とりあえず、無茶して北鎌に行くことはしばらく(一生)
無いはずなので、10月の休みまでゆっくりします(^O^)。
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