立山、来るべき剱岳挑戦? への下見

2012年09月13日(木) ~ 2012年09月15日(土)

• GPS: 48:10
• 距離: 21.1km
• 登り: 1,916m
• 下り: 1,911m

コースタイム

【9月13日】
　　12:40　　立山室堂山荘発
　　13:28　　室堂山展望台（〜13:35）　　　
　　14:17　　浄土山北峰　　（〜14:24）　　　
　　14:29　　浄土山南峰　　（〜14:40）
　　14:52　　竜王山分岐（富山大学立山施設）
　　15:20　　一　ノ　越　　（〜15:40）　　　
　　16:12　　立山室堂山荘着

【9月14日】
　　06:55　　立山室堂山荘発
　　07:32　　祓　　　堂（〜07:35）　　　
　　07:53　　一　ノ　越（〜08:09）
　　08:29　　ニ　ノ　越
　　08:48　　三　ノ　越
　　09:11　　雄　　　山（〜10:02）
　　10:26　　大汝休憩所（〜11:11）
　　　　　　　　　（大汝山往復10〜15分）
　　11:22　　富士の折立
　　11:52　　大走り分岐
　　12:05　　真　砂　岳
　　12:17　　内蔵助山荘（〜12:26）　　　
　　13:29　　別山南峰
　　13:38　　別山北峰（〜13:57）　　　
　　14:05　　別山南峰
　　14:27　　剱御前小舎着

【9月15日】
　　06:57　　剱御前小舎発　　
　　07:32　　剣沢キャンプ場（〜07:37）
　　07:56　　劔澤小屋（〜08:10）
　　08:35　　剣　山　荘（〜09:05）
　　10:34　　剱御前小舎（〜10:40）　　　
　　11:37　　新室堂乗越（〜11:40）
　　12:06　　雷鳥沢キャンプ場
　　12:49　　エンマ台
　　13:05　　室堂ターミナル着

天候

朝、晴れ。　午後ガス、時に雨。

アクセス

利用交通機関：

バス 自家用車 ケーブルカー（ロープウェイ／リフト）

秋田市（自宅21:30発）−日本海東北道−北陸道−立山IC−県道3号−県道6号−富山地鉄立山駅（06:30着）
立山駅−《立山ケーブルカー7分》−美女平−《高原バス50分》−室堂ターミナル

立山黒部アルペンルートの時刻表の詳細は　http://www.alpen-route.com/book874/index.html#page=2

コース状況／危険箇所等

　　登山ポストは室堂ターミナルの階段の踊り場にあります。

　　室堂周辺、室堂〜一ノ越、および室堂〜雷鳥沢キャンプ場は、石畳をコンクリートで固めた遊歩道で、それ以外はガレ、ザレの乾いた登山道です。さすがに良く整備されています。鎖場、はしご場、徒渉等はありません。
　　所々登攀が必要な部分もありますが、特に難しい箇所はなく三点支持が確実であれば問題ないと思います。
　　今回のコースでは、岩場で一番長いのは一ノ越〜雄山です。　

　　みくりが池温泉、雷鳥荘、雷鳥沢ヒュッテ、ロッジ立山連峰などで日帰り入浴ができます。また、立山室堂山荘でも、温泉ではありませんが日帰り入浴可です。
　　今回は、立山IC近くの湯めごごち（800円）を利用しました。設備の整った大型の日帰り入浴施設です。　　
　　詳細は　http://www.yumegokochi.co.jp/

　　飲食店としては、富山市総曲輪にある末弘軒でチャーシューワンタンメンをいただきました。非常に美味でした。おすすめします。
　　http://suehiroken.com/

写真

9/17 14:13

平日の朝7時頃ですが、立山駅に一番近いここの無料駐車場は9割方満車状況。他の無料駐車場は十二分に余裕がありました。

9/17 14:14

立山駅です。

9/17 14:17

室堂までの切符を買うときにケーブルカーの指定（発車時刻）が必要です。切符売り場は階段の右にあります。

9/17 14:18

階段を登ると左にレストラン。早朝から営業しています。

9/17 14:20

おみやげ屋さんもすでに開店していました。登山用の靴下や帽子などもありました。

9/17 14:21

こちらは室堂ターミナル。大きく立派な建物で、上はホテル立山。

9/17 14:42

ターミナルを出ると目の前に"玉殿の湧水"があります。柔らかくて冷たく美味しい水です。水量も十分です。

9/17 14:26

室堂山荘付近から室堂ターミナルを望む。

9/17 14:31

浄土山、2831m。

9/17 14:32

石畳の遊歩道は一ノ越まで続きます。中央の鞍部が一ノ越。左が立山です。

9/17 14:34

立山室堂山荘遠景。

9/17 14:37

9/17 14:39

本日の部屋。10畳の部屋に3人。

9/17 14:44

一休みしている間に山はガスガス。昼過ぎの室堂山展望台はごらんのとおり。

9/17 14:46

イワツメクサを初めて確認。

9/17 14:46

浄土山へは短いながらも険しい岩場もあります。

9/17 14:50

浄土山北峰。軍人霊碑があります。

9/16 15:36

南峰への途中では雷鳥が子育て中でした。

9/17 11:41

浄土山から一ノ越への途中からの雄山。山頂の建物は社務所です。

9/17 11:44

一ノ越からの黒部方向。後立山の山々はガスの彼方。

9/17 11:48

一ノ越から室堂平へ。浄土山の北斜面には雪が残っていました。

9/17 15:03

一瞬の晴れ間。社務所の建物もはっきりわかります。

9/17 15:06

立山開山伝説が残る玉殿の岩屋。室堂山荘から東方向に5分ほど下りたところにあります。

9/17 15:22

日本最古の山小屋、立山室堂。江戸時代に立てられたものとか。

9/17 15:23

室堂の内部。

9/17 15:26

本日の夕食。メインはトンカツ、他のおかずも美味でした。

9/17 11:59

こちらは翌日の朝食。十分です。

9/17 15:26

レストランのような食堂。席数は100。

9/17 15:27

左はお昼のメニュー。飲み物はこの他に缶ビールもあります。

9/17 11:57

2日目の早朝の立山。上空の雲行きが懸念されます。

9/17 11:57

山荘の北東方向。右が別山。

9/17 15:36

雄山の山頂付近。今は晴れていますが……。

9/17 15:41

祓堂。一ノ越への途中右側にあります。一休みにはちょうど良いところ。

9/17 15:43

足元はこんな感じ。登山靴(SCARPA TRIOLET)ではオーバースペック気味でやや歩きにくいです。

9/17 12:01

振り返ると大日三山と室堂平。山荘、ターミナルのほか、ミクリガ池やミドリガ池も見えます。

9/17 15:49

竜王山、2872m。

9/17 15:50

一ノ越山荘と竜王山。ここも見晴らしの良いところです。

9/17 15:53

一ノ越から10分くらい登ったところ。結構急ですが、それほど難儀ではありません。

9/17 15:55

二ノ越の祠。後は奥大日岳（右）と大日岳。

9/17 15:58

三ノ越。このあたりでしばし岩場登攀から開放されます。

9/17 16:00

立山（雄山）の一等三角点、
2991.6m。

9/17 12:02

立山（雄山）の頂上は頂上神社の下。

9/17 12:03

9/17 16:01

9/17 16:03

山頂参拝料500円ですが、短いながらもしっかりお祓いをしてくれます。お札ももらえるし、御神酒もごくごく僅かながらもいただけます。

9/17 16:07

峰本社。周囲は禁酒・禁煙のほかケータイ通信も禁止。写真撮影はOK。

9/17 16:09

お神酒をいただく参拝者。

9/17 16:12

中央手前の五角形の大きな石が雄山頂上。

9/17 16:15

社務所の向いにはチシマギキョウが咲いていました。

9/17 16:16

社務所入り口ですが、「カップヌードル・とん汁・しるこ」の文字には少し違和感も？

9/17 12:05

地獄谷と大日三山。みくりが池温泉、雷鳥荘ほかのヒュッテや雷鳥沢のテント場も見えます。

9/17 16:19

大汝休憩所。非常時のみ宿泊可。

9/17 16:20

大汝山頂へは縦走路からほんの少し入ります。

9/17 16:21

立山の最高地点3015mですが、地味です。

9/17 16:26

こちらは富士ノ折立2999m。立山三峰の一つです。登山道はありませんが、上級者であれば十分登攀可能。私は遠慮しました。

9/17 16:26

富士ノ折立から真砂岳への下りは、急な岩場です。要注意です。

9/17 16:27

雲間に真砂岳の山頂が見えていました。

9/17 16:31

内蔵助カール。

9/17 16:35

内蔵助カールの反対側は地獄谷方向。

9/17 16:36

富士ノ折立から真砂岳へは、大走り分岐を経て30分のコースタイムとなっていますが、少し厳しいような気がします。

9/17 16:37

真砂岳頂上、2861m。チョー地味です。

9/17 16:37

内蔵助山荘は昨年夏リニューアルしました。展望の良い小屋なので写真撮影向きかな？

9/17 12:05

内蔵助山荘から八つ峰。

9/17 16:40

この表示は正しいのですが、"内蔵助山荘"の文字にかかる二本線は何を意味するのでしょうか？

9/17 16:41

別山南峰頂上の祠。"別山"の文字も地味ですが、"2874m"の表示は謙虚すぎます。

9/17 16:43

別山北峰2880mは通行止め標識の向こう。

9/17 16:41

こちらの表示もチョー地味です。立山三山として、特に剱岳の展望所として由緒ある山なのであれば、大きめの標柱の一つも欲しいところです。

9/17 12:18

別山北峰と南峰の間のハイマツ帯にホシガラスがいました。

9/17 16:44

劔御前小舎がみえてきました。別山北峰からは30分くらいです。

9/17 16:46

9/17 20:52

入り口の様子。靴棚の向こう側は休憩室で、宿泊者以外も利用できます。

9/17 20:56

立山・剱岳の山域で今年発生した事故、結構発生しています。

9/17 20:58

夕食のメニューは豚肉のしょうが焼きがメイン。豪華ではありませんが美味でした。量的にも十分です。ビールは700円と少し高めは場所柄やむなし。

9/17 12:27

3日目の夜明け前。小舎から10分ほどの2792m峰からの剱岳と後立山連峰。白馬岳のシルエットもきれいです。

9/17 12:33

同じく2792m峰からの立山。立山とは台形の形をした山全体のことをさしているのだそうです。右奥の鋭鋒が雄山頂上でお祓いを受けたところです。

9/17 12:41

2792m峰（左）と剱岳。後には白馬岳。

9/17 13:00

剣沢キャンプ場と剱岳。実に堂々たる姿です。

9/17 21:14

テント場管理棟の隣には富山県警の派出所（山岳警備隊）があります。日本で最も高いところにある派出所です。

9/17 21:19

キャンプ場から劔澤小屋へは15分ほど下ります。小屋の看板と鐘そして窓は山岳関係の雑誌で最近良く目にします。

9/17 21:19

お約束の一枚。しかし、ここからは前剱が相当の存在感を示してしまいます。

9/17 21:22

劔澤小屋から剣山荘へは、剣沢を横断して20分程度ですが、早朝暗いうちは要注意です。写真上部の石垣は劔澤小屋のもの。

9/17 21:25

剣沢雪渓の名残り？

9/17 13:28

剱岳の迫力は圧倒的です。

9/17 13:29

近づきすぎると絵になりにくくなります。絵的にはキャンプ場の上付近からがよろしいかと？

9/17 21:27

剣山荘。

9/17 21:30

剣山荘は剱岳を眺めるには適しませんが、後立山の山々がきれいです。

9/17 21:31

オリジナルグッズがたくさんあります。ピンバッジとバンダナ2枚買ってしまいました。

9/17 21:32

Tシャツはいいとして、剱岳トランプとは…？

9/17 13:35

剣山荘のテラスからの別山北峰。手前中央には劔澤小屋。

9/17 13:36

これは…、ひょっとすれば鹿島槍か？

9/17 13:37

とすれば、これは五竜？

9/17 13:39

前剱のトップ（多分）。

9/17 13:41

剱岳登頂を果たしたであろう登山者。まだ、9時前なので少々早い気もしますが…。

9/17 21:32

本日はここまで、ということで戻ることにしました。

9/17 13:43

剣山荘から別山乗越への直登コースを戻ります。この辺からは一服剱、前剱そして本峰が一塊になって見えます。

9/17 21:36

右に鹿島槍と中央やや左に五竜（多分）、左端は唐松岳か？。右手前に劔澤小屋。左手前から剣沢が延びています。

9/17 13:47

剣沢上部の岩場を横断します。ここからの眺めもGOODです。

9/17 13:54

右に延びる八つ峰も迫力十分。

9/17 21:39

剱御前小舎が見えました。

9/17 21:41

ミヤマキンバイだと思いますが花弁は6枚。？？？

9/17 21:42

左はヨツバシオガマ。右の花は？どなたか教えてください。小さな5弁の白い花です。

9/17 21:44

ミヤマリンドウ。

9/17 13:55

別山乗越まで戻ってきました。三連休初日とあって雷鳥坂からは大勢の登山者が登ってきます。左奥は右から北薬師岳、薬師岳、黒部五郎岳か？

9/17 21:50

別山乗越から富山市方向。富山湾を隔てて能登半島がうっすら見えました。

9/17 14:06

立山の背後から雲がどんどん流れてきます。雄山頂上の岩峰もはっきり確認できます。

9/17 21:55

シラタマノキでしょうか？

9/17 22:02

イワヒバリ。スズメに似ていますが、一回り大きい感じです。翼の模様がきれいです。

9/17 22:04

新室堂乗越付近からの地獄谷。手前の赤い屋根がロッジ立山連峰、そのすぐ左上が雷鳥沢ヒュッテ、さらに左上が雷鳥荘。すべて温泉です。雷鳥荘の右上奥には室堂ターミナルが小さく見えています。

9/17 14:07

手前は雷鳥平キャンプ場。右上の雲の中は浄土山、雄山に続く鞍部には一ノ越山荘が確認できます。

9/17 22:06

浄土川が称名川となり、そして落差350mの大瀑布になります。

9/17 22:08

地獄谷の様子。今年は火山性ガスの濃度が濃く通行禁止。

9/17 22:09

雷鳥平キャンプ場。手前が管理棟。

9/17 22:09

リンドウ池には殆ど水がありませんでした。右側の植物が茶褐色になっているのは火山性ガスのせいでしょう。右奥の雷鳥荘付近が一番ガス濃度が高く、呼吸できないくらいでした。

9/17 22:10

血の池。

9/17 22:12

エンマ台からの地獄谷。右はロッジ立山連峰。

9/17 22:13

ガスの中に、室堂ターミナルが見えてきました。

9/17 22:14

みくりが池温泉。室堂ターミナルまでは15分くらいですが、このあたりでついに雨が降りはじめました。

9/17 22:16

ミクリガ池。ここから、池に写る立山と浄土山が見える予定でした。

9/17 22:17

雨にぬれてターミナルに到着。三連休の初日とあって大勢の旅行者でごった返していました。

9/17 22:20

ケーブルカーがまもなく到着。

9/17 22:25

登りのケーブルカーとすれ違ったところ。

9/17 22:26

富山地鉄の電車が立山駅にまもなく到着。

9/17 22:27

昭和6年創業の老舗"末弘軒"のチャーシューワンタンメン。美味でした。

9/17 22:30

本店は富山市内の繁華街のど真ん中にあります。駐車場は店の向かい側に数台分あります。

撮影機器：

Canon PowerShot A1100 IS Canon

NIKON D80 NIKON CORPORATION

感想

inchworm

　　今年の夏は異常な暑さで8月中は一度も出かけず、今回の山行がはからずも"避暑"となりました。標高2500m以上はさすがに涼しく、総じて快適な山行でした。
　　今回は、立山三山の縦走もさることながら、剱岳の写真撮影も重要な目的であり、当初計画では3日目は剣沢には行かずに奥大日に行く予定でしたが、肝心の剱岳が初日の朝室堂へのバスから見えたほかは全く見えなかったので、最終日の天候を勘案し、剣山荘まで行ってみることにしました。15日午前中は好天に恵まれ、剱岳の偉容を満喫することができました。
　　室堂から剱岳周囲の登山道の状況や山小屋の周囲の状況等も確認でき、剱岳に挑戦するときには参考になると思いました。
　　なお、今年3月のJRダイヤ改正で寝台特急日本海の定期運行が終了しました。そのため、今回の富山行きは自家用車になってしまいました。秋田市の自宅から地鉄立山の駅まで約530km、休憩2時間を含む9時間の運転はやはり負担になります。特に帰路は登山疲れも当然残っているので日程には十分余裕を持つようにしました。