槍ヶ岳〜笠ヶ岳縦走 (新穂高〜槍〜西鎌尾根〜双六テン泊〜笠〜クリヤ谷)
- GPS
- 32:00
- 距離
- 38.6km
- 登り
- 3,594m
- 下り
- 3,594m
コースタイム
4:30 深山荘駐車場登山開始
4:55 2つ目のゲート
5:35 穂高平小屋
6:05 白出沢奥穂高登山口
7:15 滝谷避難小屋
8:05 槍平小屋
9:30 千丈乗越への分岐
10:40 飛騨乗越
11:00 槍ヶ岳山荘
11:20 槍ヶ岳山頂
11:55 西鎌尾根への分岐
12:30 千丈乗越
14:55 沢岳
15:25 双六テント場
9/23
6:55 双六テント場登山開始
7:45 弓折乗越
7:50 弓折岳
9:15 秩父平
10:10 笠新道との分岐
11:00 笠ヶ岳山荘
11:30 笠ヶ岳山頂
12:55 雷鳥岩
15:20 クリヤ谷渡渉
15:50 クリヤ谷からの登山口
16:20 深山荘駐車場
天候 | 9/22 晴れ時々曇り 9/23 雨 稜線は風が強い 12:00位から曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストは深山荘駐車場にある。クリヤ谷登山口にも設置してある。 危険な箇所は、槍ヶ岳では飛騨乗越まで至る登山道で危険なところはない。ただし、滝谷避難小屋の所で左方向の滝谷を渡ること。右方向はクライミングルートへ向かう。 槍ヶ岳山荘から槍ヶ岳山頂へはクサリ・ハシゴ・ボルトなどがある。登りのルートと下りのルートがある。三点確保で登れば大丈夫である。ただし、高度感はある。 そんなにたいした距離ではないので、リュックは槍ヶ岳山荘にデポしたほうが良いと思う。 西鎌尾根は地図にはクサリとか書いてあるので険しい箇所があるのかと思っていたが、クサリはあっても使わずに進んでいける。快適な尾根ルートである。 双六から笠ヶ岳までも大して危険なところはない。 危険なのは笠ヶ岳からクリヤ谷へ向かう登山道。 最初のうちは良かったが標高2500m位から大きな石が雨に濡れて滑りやすく、さらに降下していくと笹の切り株が雨に濡れ泥と混じって滑りやすい。 笹の茂みがなくなっても、大きな石とか泥状になった登山道は非常に滑りやすい。実際4回転んだ。 この状態は登山口まで続く。 雨の日とか雨上がりは注意が必要。 錫杖岳へのクライミングルートが3箇所位あるので間違えないように注意する。 クリヤ谷は大雨のときは渡渉できないので注意する。 |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
感想
今回は、前回の常念岳〜蝶ヶ岳を縦走した時に見た槍ヶ岳がとても素晴らしかったので登ることにした。
槍ヶ岳は今まで2回新穂高から日帰りで登ったことがある。そのうち1回は6月の残雪期に登りアイゼンとピッケルを使った。
天気予報は9/22晴れ遅くに雨9/23曇りのち晴れだったので、新穂高から槍ヶ岳へ行き、西鎌尾根を双六へ向かうことにした。
前日9/21日夜9:30に家を出発。関インターから飛騨清見インターで中部縦貫道に行く。高山から国道158号を行く。平湯トンネルを過ぎ国道471号へ左折。栃尾の信号を右折。深山荘のある無料駐車場に止める。ここで車中泊。
9/22早朝まだ暗いうちにラテを点け登山開始。
真っ暗な空には星が輝いている。
今日はいい天気になりそうだ。登高意欲が湧く。
新穂高のターミナルは作り変えられる様で、旧来あった建物がなくなっていた。
ゲートが2箇所ある。
穂高平小屋に着くころには明るくなってきた。ラテを片付ける。
穂高平小屋の後方に穂高の山並みが見える。とてもいい景色だ。
林道を進んでいくと、白出沢から奥穂高への登山口分岐にでる。白出沢までで林道は終わる。沢に架かる橋を渡ると登山道になる。
樹林帯の中を進んでいくと滝谷避難小屋に出る。ここで注意しなければいけないのは、登山ルートは左方向の滝谷を渡る。滝谷のクライミングのルートが右方向にあるので間違えないこと。
谷を渡ると藤木九三のレリーフがある。滝谷を初登した人らしい。
ここには湧水が多く出ている。
槍平小屋。
ここからは南岳へ行くルートと奥丸山へ行くルートがある。
最後の水場を過ぎると槍の肩のあたりが見え始める。
とても遠く、とても高いところに感じる。
カール状になった所をジクザグに登っていく。
千丈乗越へ向かうルートとの分岐には応急箱が設置してある。登山靴が壊れた場合のガムテープ等が入っている。
このあたりまでは快晴だったが、標高を上げるに従い雲が多くなってくる。
寒い。
上部稜線の飛騨乗越に着いたときにパーカーを着る。
槍ヶ岳山荘にリュックをデポして空身で槍ヶ岳の山頂を目指す。
クサリ・ハシゴなどがあり、登り用のルート、かなり急な所を登っていく。
三点確保で登っていけば大丈夫。
ただし、高度感はある。
槍ヶ岳山頂は残念ながら雲でガスっていて何も景色は見えなかった。
とにかく寒い。
降下していくときは下山用のルートがある。これもハシゴとかクサリがあり、かなり高度感がある。
槍ヶ岳山荘手前から西鎌尾根へと向かう。
地図にはクサリとか書いてあったので険しいのかと思っていたら険しくない。とても気持ちの良い尾根ルートである。
アップダウンを繰り返しながら双六小屋へ向かっていく。
途中、振り返ると槍ヶ岳がとても素晴らしく見える。
槍ヶ岳がだんだん遠くなり、鷲羽岳が近くなってくる。
硫黄乗越からは赤岳が見える。とにかく赤い。山の袂は白くなっている。硫黄だと思う。このあたりは硫黄の臭いがする。そして、花が色々咲いていた。
双六小屋。
テント場にテントを張り使用料500円を払う。
雨が降ってきそうな感じだったので、早々に夕食を済ませテントに入る。
地図を確認。明日はどうしようか?やはり笠ヶ岳まで行こうと決意。
暗くなったので早々に寝る。
夜中2時位から雨が降る。
9/23雨が降っているので明るくなるまで待ってテントを撤収。
笠ヶ岳方面はよく見えた。
天気予報では雨が上がり晴れてくる予報だった。
登山を開始し笠ヶ岳ヘ向かう。雨は一向に止まない。笠ヶ岳へ向かう稜線は風が強く雨も降っている。
とても寒い。手が悴んでくる。
弓折乗越で鏡平方面へ向かおうか迷った。上がってくる天気だと思い笠ヶ岳へ行くことを決意。
アップダウンを繰り返しながら笠ヶ岳へ向かう。雨は一向に止まない。風も強い。
雲の中に入る感じでほとんど景色が見えない。
やっとの思いで笠新道との合流地点に出る。ここでも下山しようか迷ったが、笠ヶ岳に向かう。
笠ヶ岳山荘に着くと嘘のように景色が広がり槍から穂高が見える。しかし、雨は降っている。素晴らしい眺めだ。
笠ヶ岳山頂からの景色はとても素晴らしかった。
雲が低いところにありその間に乗鞍岳が見える。槍から穂高も見える。そして歩いてきた稜線も見える。
ここから、どうしようか迷ったが、そのまま進みクリヤ谷へ向かう。
一気に降下し標高2700m位のところで雷鳥に遭遇。
慌てて写真を撮る。一羽しか居なかった。
途中から非常に滑りやすい岩、泥、があり急降下でどう降りたらよいのか考えなければいけないような箇所が多々出現。
実際滑って4回転んだ。
雨とか雨上がりは要注意。
やがて、錫杖岳へのクライミングルートがある。3箇所くらいあるので間違えて行かないように気を付けること。
クリヤ谷は多く雨が降ると渡渉できないので注意が必要。今日はそんなに増水していなかったので渡渉できた。
やっとの思いでクリヤ谷からの登山口に出る。ヤッター!という感じだった。
今回の登山は、久しぶりのテン泊で重い荷物を担いだ。オコジョと雷鳥に遭遇。そして槍の雄姿。笠ヶ岳では悪天候の中、山頂付近だけ見晴しが良くなった。とてつもなく長い道のりを制覇できとても嬉しかった。
とても良い山行だった。
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