ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 2607038
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
中央アルプス

駒ヶ根高原スキー場〜空木岳〜檜尾岳〜宝剣岳〜木曽駒ヶ岳〜コガラ登山口

2020年09月26日(土) ~ 2020年09月27日(日)
 - 拍手
体力度
9
2~3泊以上が適当
GPS
18:32
距離
30.2km
登り
3,415m
下り
2,969m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
14:49
休憩
3:00
合計
17:49
22:43
46
駒ヶ根高原スキー場
23:49
23:50
9
23:59
0
0:43
0:52
25
1:17
8
1:25
1:29
38
2:07
2:11
3
2:14
23
2:37
2:39
38
3:17
3:19
13
3:32
3:36
23
3:59
24
4:23
7
4:30
4:43
83
6:06
6:46
24
7:10
65
8:15
71
9:26
9:51
60
10:51
10:55
57
11:52
7
11:59
12:00
5
12:05
5
12:10
12:17
15
12:32
12:46
5
12:51
10
13:01
13:05
4
13:09
13:21
12
13:33
13:34
4
13:38
13:41
12
13:53
14:05
37
14:42
14:47
36
16:47
16:50
19
17:13
3
17:16
ゴール地点
天候 晴れのち曇りのち雨と雹
過去天気図(気象庁) 2020年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 タクシー
<往路>
中央高速バス バスタ新宿18:35>駒ヶ根バスターミナル22:33
タクシー 駒ヶ根バスターミナル>駒ヶ根高原スキー場

<往路>
タクシー コガラ登山口駐車場>木曽福島駅
JR特急ワイドビューしなの21号 木曽福島駅19:07>塩尻駅19:38
JRあずさ58号 塩尻駅19:39>新宿23:30頃 ※人身事故で約90分遅延
コース状況/
危険箇所等
空木岳以降、宝剣岳までは、連続する岩場の上り下り、高度感のある鎖場もあって気を抜けないが、おそらく中央アルプスの醍醐味はこの区間にあり。
その他周辺情報 木曽福島駅周辺に入浴施設はない。
この看板が目印。タクシー横付け可能
2020年09月26日 22:43撮影 by  DMC-FT1, Panasonic
9/26 22:43
この看板が目印。タクシー横付け可能
最初の給水ポイント
2020年09月27日 00:51撮影 by  DMC-FT1, Panasonic
9/27 0:51
最初の給水ポイント
真っ暗なので空木岳の魅力が分からない
2020年09月27日 04:32撮影 by  DMC-FT1, Panasonic
9/27 4:32
真っ暗なので空木岳の魅力が分からない
夜が開けてきた
2020年09月27日 05:23撮影 by  DMC-FT1, Panasonic
9/27 5:23
夜が開けてきた
夜明け前の宝剣岳方面
2020年09月27日 05:23撮影 by  DMC-FT1, Panasonic
9/27 5:23
夜明け前の宝剣岳方面
夜明け後の宝剣岳方面
2020年09月27日 05:36撮影 by  DMC-FT1, Panasonic
9/27 5:36
夜明け後の宝剣岳方面
眼下に木曽殿山荘
2020年09月27日 05:58撮影 by  DMC-FT1, Panasonic
9/27 5:58
眼下に木曽殿山荘
チョロチョロだけどありがたく頂戴する
2020年09月27日 06:22撮影 by  DMC-FT1, Panasonic
9/27 6:22
チョロチョロだけどありがたく頂戴する
木曽殿山荘から見た雲海
2020年09月27日 06:45撮影 by  DMC-FT1, Panasonic
9/27 6:45
木曽殿山荘から見た雲海
木曽殿山荘ヘリポートはエッジがすぐ近く
2020年09月27日 06:45撮影 by  DMC-FT1, Panasonic
9/27 6:45
木曽殿山荘ヘリポートはエッジがすぐ近く
東川岳山頂。陽が高い
2020年09月27日 07:09撮影 by  DMC-FT1, Panasonic
9/27 7:09
東川岳山頂。陽が高い
宝剣岳の頭が見える
2020年09月27日 07:13撮影 by  DMC-FT1, Panasonic
9/27 7:13
宝剣岳の頭が見える
熊沢岳
2020年09月27日 08:19撮影 by  DMC-FT1, Panasonic
9/27 8:19
熊沢岳
檜尾岳方面。雲が上がってきた
2020年09月27日 09:11撮影 by  DMC-FT1, Panasonic
9/27 9:11
檜尾岳方面。雲が上がってきた
檜尾岳
2020年09月27日 09:27撮影 by  DMC-FT1, Panasonic
9/27 9:27
檜尾岳
振り返って熊沢岳
2020年09月27日 10:36撮影 by  DMC-FT1, Panasonic
9/27 10:36
振り返って熊沢岳
濁沢大峰。ガスに巻かれる
2020年09月27日 10:48撮影 by  DMC-FT1, Panasonic
9/27 10:48
濁沢大峰。ガスに巻かれる
島田娘ノ頭(たぶん)
2020年09月27日 11:22撮影 by  DMC-FT1, Panasonic
9/27 11:22
島田娘ノ頭(たぶん)
いざ、宝剣岳へ!
2020年09月27日 11:55撮影 by  DMC-FT1, Panasonic
9/27 11:55
いざ、宝剣岳へ!
宝剣岳全貌。岩の塊
2020年09月27日 12:11撮影 by  DMC-FT1, Panasonic
9/27 12:11
宝剣岳全貌。岩の塊
山頂直下の岩くぐり
2020年09月27日 12:32撮影 by  DMC-FT1, Panasonic
9/27 12:32
山頂直下の岩くぐり
眼下にホテル千畳敷
2020年09月27日 12:33撮影 by  DMC-FT1, Panasonic
9/27 12:33
眼下にホテル千畳敷
宝剣岳途中から見える宝剣山荘と天狗荘
2020年09月27日 12:41撮影 by  DMC-FT1, Panasonic
9/27 12:41
宝剣岳途中から見える宝剣山荘と天狗荘
空気が薄い
2020年09月27日 13:00撮影 by  DMC-FT1, Panasonic
9/27 13:00
空気が薄い
頂上山荘を目視
2020年09月27日 13:03撮影 by  DMC-FT1, Panasonic
9/27 13:03
頂上山荘を目視
にくごろーの木曽駒ヶ岳
2020年09月27日 13:32撮影 by  DMC-FT1, Panasonic
9/27 13:32
にくごろーの木曽駒ヶ岳
七合目避難小屋はとてもキレイ
2020年09月27日 15:22撮影 by  DMC-FT1, Panasonic
9/27 15:22
七合目避難小屋はとてもキレイ
撮影機器:

装備

個人装備
マウンテンハードウェア KOA 55L ハイドレ2L LAKEN1L水筒 ファイントラック・ツエルト2 自作ツエルト三角インナーフレーム 自作ツエルトバスタブ シュラフ シュラフカバー ウレタンマット ガスバーナー コッヘル 燃料缶 自作ピンペグ4 細引き6 市販ペグ4 上下着替え一式 ヘッ電 予備バッテリー カメラ CWXアームカバー MHWパンツ アディダスソックス モントレイルFKT 雨具上下 TNF化繊ダウン ミズノ・ブレスサーモ・ダウン上下 Garmin GPSMAP 62s 地図 食料+行動食

感想

 最近、新しい山へ行っていないなと思い始めていた。
 2回目、3回目となる山が多い。良く知った山なら下調べもなくサッと行って帰ってこれるし、単独行かつトレーニング目的で行くことが多いのが理由。
 9月後半になって都内も随分涼しいので、標高の高いエリアだとテン泊もツラそう。
 少しでも標高の低い中央アルプスなら、そんなに寒くないだろうし、どうせ行くなら縦走がいいだろう。
 そんな独り言から、空木岳を起点に木曽駒ヶ岳まで行って、頂上山荘にテン泊して翌日に下山する計画を実行することにした。
 実行日は、2020年9月26日の土曜日。駒ヶ根へのアプローチは、中央高速バス。バスタ新宿を18:35に出発、駒ヶ根バスターミナルに到着したのは、22時20分頃になった。
 バスを下車した後は呼んでいたタクシーに乗って、駒ヶ根高原スキー場登山口に到着したのは、22時40分頃。あたりは真っ暗でヘッ電がないと何も見えない。
 タクシーの運ちゃんから、3週間前にクマが出たのに怖くないのか?と質問されるも、う~ん怖いですねwと普通に答えるしかない。
 タクシーを降りたすぐヨコが駒ヶ根スキー場の登山道入口だ。タクシーが去った後は、漆黒の闇に包まれ、ヘッ電が唯一の光源となる。熊鈴をリンリン鳴らしながら高度を上げていく。
 暗闇の中なので、ヘッ電の照射範囲しか目視できないが、白樺の樹林帯は相当キレイそうに見える。
 池山尾根水場に到着後、1L水筒に水を度補給する。ザックの中には、ハイドレに1.5L程度水を入れているので、水は合計2.5Lという状態。稜線に上がると水場が限られるので、多めに持ち歩くことにする。
 順調に高度を上げ、03:30頃に到着した空木岳避難小屋で出発間際の若者に中で仮眠できるか聞いたところ、宿泊客は多いが起床し始めている人もいるので大丈夫と思いますとのこと。
 出立の準備でガサゴソする中だと流石に寝られんだろうと思い、お礼を言ってすぐに出発した。
 真っ暗なのでカールを実感することなく通過し、空木岳の山頂に到着したのは、04:30頃になった。
 頂上は、風が強く、防寒テムレスをしていても指先が少しジンジンする。岩陰の水たまりは、凍っているが、寒さは日の出までの辛抱だろうと、写真を撮って次のピークである東川岳を目指す。
 空がだんだん明るくなり、進行方向に宝剣岳の頭が見えてくる。とりあえずの目標地点を目視したものの、この後から岩場が続き、スピードを全く上げられなくなる。
 足を滑らせたら5mは滑落するような絶妙な?段差が随所に出てくる。
 目印のペンキが有ったり無かったりで、どっちへ行ったら良いのか迷う。
 ハイマツのすぐ横がタマヒュンの崖だったりするので、気持ちも焦るし登ったら下降させられるの繰り返しで、地味に体力を使う。岩場注意は分かってはいたけど、ここまで厄介な岩場は想定しておらず、眼下に木曽殿山荘が見えてホッとする。
 木曽殿山荘到着後は、西側斜面下の義仲の力水で給水アゲイン。太さで言うと鉛筆2~3本分くらいの水量。冷たくて美味しい。
 山荘から水場まで往復16、17分くらいの距離だったと思う。
 山荘に戻り、パンとサラミの朝食をとる。
 黒テムレス、レイン上着をザックにしまって、次の頂きを目指す。
 大きく登って、小さく下がり、小さく登って、大きく下がる。途中は、相変わらず段差の大きい岩場が連続する。ヨコは短いが、タテ(累積標高)が長いのが中央アルプスの特徴である事を身を持って体験する。
 テン泊装備と過剰なまでに用意した防寒グッズ、火器一式、全身着替え2日分の重量は、食料を含めるとざっくり13kgあった。水2Lとしても、合計で15kgの装備は重い。
 久しぶりのテン泊ゆえに、軽量化を完全無視したことを大後悔するも、前に進むしかない。
 唯一のご褒美は、延々と続く稜線とマーベラスな景色。冷たい風も心地よい。
 檜尾岳に到着すると、TJARの選手と遭遇。声を掛けて握手してもらう。
 色々とお話しを伺い、中央アルプスにはトレーニング目的で相当通っておられるようで、自分との経験値、体力の違いを痛感する。
 それと、水分補給と行動食の少なさにはびっくりした。渇きと飢えに対する耐性を身に付けて、軽量化も図っていることが良く分かった。
 荷物もコンパクトだし、何もかもが大違い。百聞は一見にしかずで、リアルTJAR選手と出会えた幸運に感謝する。
 途中で摂取したカフェイン入りのショッツがかなり効いていて、眠気はゼロ。眠たければ檜尾避難小屋で仮眠を取ろうと思っていたが、避難小屋もパスして宝剣岳を目指して出発する。
 西に見える三ノ沢岳のエッジの効いた稜線が迫力満点ではあるが、アップダウンは続く。
 千畳敷への分岐点で身支度するカップルにどちらへ行くか聞いたところ、宝剣行きます!と気持ちの良い返事が返ってきた。
 破線ルートの宝剣は初めてなので、少しビビりながら極楽平に到着。縦走路ラストの岩場となる宝剣岳山頂へアプローチを開始する。
 遠目にみると随分と鋭角な登りに見えるが、鎖、金具、岩場とホールドは沢山。天狗の評定(妙義山)とクレイジーマウンテンを経験してるからか、トリッキーさは感じない。
 とは言え、高度感はバッチリ。鎖場渋滞も頻発するので、のんびりと登る。山頂直下の岩くぐりを抜けて宝剣山頂に到着したのは、12:30頃になった。
 宝剣山頂を降りた後は、中岳へ。そして、13:10頃に頂上山荘に到着する。ここで予定通りテン泊するか、このままのペースで下山するか逡巡する。
 木曽駒ヶ岳まで行ってしまうと2日目のハイライトはなし。下山するのみ。夜は寒いだろうし、眠気はゼロだし、体力も大丈夫そうなので、下山決定!
 仲間に下山する旨の業務連絡を行った後、木曽駒ヶ岳を経由して、予定していた福島Bコースの下山路を行く。
 玉乃窪山荘の手前あたりから、空からゴロゴロと音がして、大粒の雨が降り始める。
 レインを着て進軍を続けていると、雨は雹に早変わり。BB弾の大きさの雹がバラバラと降ってくるし、空のゴロゴロドーンも酷い。
 稜線から標高を下げれば大丈夫だろうと判断し、バラバラと雹の降りしきる中、ノンストップで下山を続ける。
 八合目あたりで雨はやんだものの、岩場は超絶スリッピーな状態に。2、3回は岩の上で大ゴケしたと思う。
 ケガする程ではなく、尻餅程度ではあったが、ザックが良いクッションになってくれた。
 七合目避難小屋に到着したのは、15:20頃だが、この頃から幻覚が始まる。
 大きな岩が小屋に見えるし、朽ち果てた木が人の顔の彫刻にも見える。
 長い下山路を無事に下り、渡渉ポイントに。
 お手製の岩を積んだ渡り廊下は、雨のせいなのかほぼ水没しており、ドボンは不可避の状態。スリップするよりましと考え、シューズ半分くらいドボンしながら無事に渡渉する。
 車が見えてくると、そこがゴールのコガラ登山口となる。
 七合目避難小屋で会話したお兄さんとお別れの挨拶をして、舗装路を進む。
 予定していたバス停がどんでもなく遠いところにあることが分かり、結果、タクシーを呼び、18時頃に回収してもらう。木曽福島駅に到着したのは、18:30頃になった。
 木曽福島駅周辺に立ち寄り湯がないため、駅舎で全身を着替えて、駅の対面にあるお土産屋で缶ビールを2本買い、祝杯をあげる。
 水分を摂り過ぎたためと思うが、胃をやられていて、ビールがぜんぜん美味しくない。
 木曽福島駅19:07発のJR特急ワイドビューしなの21号に乗車、塩尻でJRあずさ58号に乗り換え、途中で人身事故による停車もあって、新宿駅に到着したのは23:30頃になった。
 カフェイン入りのショッツは、思いのほか効果てきめんだった。恐ろしいほどに眠くならない。これは、次回の夜山行に必ず持参したい。
 胃をやられたのは初めてのケースではあるが、水の飲み過ぎには注意。ロングコースの場合、スポドリを持参するのが良いかもしれない。
 毎回反省するけど、軽量化なんだろうな。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:475人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

無雪期ピークハント/縦走 中央アルプス [2日]
木曽駒ヶ岳・宝剣岳〜空木岳
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら