(百高山)赤岩岳、赤沢山。滝雲とブロッケン
- GPS
- 16:32
- 距離
- 40.5km
- 登り
- 1,799m
- 下り
- 1,815m
コースタイム
- 山行
- 3:44
- 休憩
- 0:14
- 合計
- 3:58
- 山行
- 10:49
- 休憩
- 1:37
- 合計
- 12:26
天候 | 10月10日(土):雨のち曇り(さわんど駐車場のみ降られました) 10月11日(日):ほぼ快晴 シャトルバスに乗って釜トンネルを抜けたら雨はやんでいた。上高地からは雨に降られることはなかった。前日までの雨で横尾までの登山道は所々ぬかるんでいた。また、ついさっきまで降っていた雨で、木の枝からの雫がぽたぽた。ゲーターとザックカバーだけはつけて歩いた |
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過去天気図(気象庁) | 2020年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
さわんど⇔上高地 シャトルバス: 片道1300円。往復券2300円。この時期の始発は6時 タクシー: 4600円定額制。4人で利用すればバスの往復券の片道料金と同じ 釜トンネルのゲートは5時にオープン。タクシーはオープンと同時に釜トンネルから入るので、バスより早く上高地に着ける さわんどから上高地へのシャトルバス情報: https://www.alpico.co.jp/traffic/local/kamikochi/sawando/ シャトルバス時刻表: https://www.alpico.co.jp/traffic/datas/files/2020/09/27/39b1ca02e4247db6de6afd3d656283240eb44b72.pdf 沢渡周辺駐車場、タクシー情報: https://www.kamikochi.or.jp/access/sawando 当日の状況: 台風14号の影響で、登山や観光をキャンセルした方が多かった模様。紅葉真っ盛りのシーズンにしては人出は少なかった。それでも、バスターミナル直下の第3駐車場はほぼ埋まっていた 台風の影響と出発時間が遅かったせいで、バスはガラガラだった |
コース状況/ 危険箇所等 |
上高地バスターミナルに登山届提出所がある。私はコンパスでネット提出 上高地から横尾山荘: 明神、徳沢園を通り、ほとんど平地の道を10キロほど歩く 横尾山荘から槍沢ロッジ: 緩やかに登る。一ノ俣手前の槍見河原で穂先が見える。ここから30−40分先のババ平のテン場まで蛇口をひねれば水が補給できるので(徳沢、横尾、槍沢ロッジ、ババ平)、上高地からは少量でスタートして、途中で継ぎ足せばよい。ババ平から先は沢の水 槍沢ロッジから水俣乗越: 引き続き緩やかに登る。槍沢大曲で水俣乗越への分岐に入る。レコでダウンロードする地図の大曲の分岐ポイントと実際の分岐ポイントが異なるので要注意。標識の立つ分岐で沢横の道へ入る。水俣乗越の分岐に入ると、水場はない 始めは涸れた沢を数回渡渉するが、暗いうちは分かりずらい。沢の左側の道をそのまま進んでしまいやすいが、行き止まりに幹が雪の重みで曲がった木(ブナ?)が2本あるので、それを越えて沢に出で少し進むと岩に白ペンキの丸印がある。以降は、ペンキ印やケルンを追えば迷うことはないと思う。水俣乗越までは急登 水俣乗越からヒュッテ西岳: 表銀座の東鎌尾根の一部。危険個所には鎖や梯子がある整備された道。道迷いはないと思う ヒュッテ西岳から赤岩岳: 表銀座を大天井岳方面に向けて細いトラバース路を進む。途中、細尾根を通る箇所があるがロープあり。赤岩岳へは赤いリボンが低木に結び付けられているところを上がる。急斜面なので木の枝を掴みながら上り下りする なお、西岳方面から赤岩岳に向かうと、リボンの少し手前で上がれそうな急斜面があるが(踏み跡もある)、ここからは赤岩岳の山頂にはたどり着かないのではないかと思われる(山頂から見た感じ) ヒュッテ西岳から赤沢山:ひどい藪漕ぎと急斜面。ヘルメット推奨 ヒュッテ西岳の営業は終了しており、小屋周りにロープが張られ、立ち入り禁止になっている(小屋周りで用を足す人が後を絶たないため?)。ロープをまたいで小屋の横を通り抜け、テン場へ向かう。テン場の最先端にある岩の右から下り、岩の下を反時計回りに巻くように藪漕ぎして進む 少し下ると色褪せたトラロープがあり、ザレた急斜面を下る。ロープの先にいくつかの赤テープの印が目立つように右手の岩にある。ここを右手に進み、トラロープのあるちょっと危険なトラバースを進むと、ハイマツの藪漕ぎでコルに下りるルートになる。コルの手前まで長いトラロープが張ってある かく言う私は、赤テープを認識しながらも確認を怠ってトラバース路へ進まずに、躊躇なく踏み跡のある左手方向に進んでしまい、その先にあるロープを頼りに崖を下ってしまった。ロープが終わった所からちょっといやらしい急斜面をトラバースして、コルの尾根へ進んだ コルから先も尾根伝いに藪漕ぎの連続。赤沢山へ向けて左側のハイマツの枝の下は断崖になっているので、足元注意。登り切ってしまえば、赤沢山までは平らな藪漕ぎとなる。尾根の先端に三角点とケルンのある山頂に着く 赤沢山へ向かう人は、テン場の先端にザックをデポして水とカメラだけで進むのも一手。ザック自体もそうだが、ポールや三脚などザックに付けた突起物が枝に引っ掛かり、藪漕ぎで難儀する ヒュッテ西岳から西岳: 今回はパスしたが、小屋から西岳は往復30分くらいの明瞭な道。赤岩岳、赤沢山で見られる槍穂の眺望は、西岳でも見られる。特に北鎌尾根が素晴らしい。百高山に興味のない方は、西岳だけで十分かと・・ |
その他周辺情報 | コンビニ: 松本ICをおりてすぐのセブンから新島々駅近くのセブンまで、メジャーなコンビニが6−7軒ある 日帰り温泉: 梓湖畔の湯 上高地から下って、さわんど大橋の手前にある。沢渡バスターミナルから車で1分。いつもはここの露天風呂を利用している。源泉かけ流しだが、今年はコロナ対策で塩素を加えている 730円、10−19時(受付18:15まで)、TEL:0263-93-2380 https://azusakohaann.jimdofree.com/ 食事処しもまき 梓湖畔の湯からは道路の向かい側。そば中心の食事処に、源泉かけ流しの日帰り温泉がある。そば以外には生姜焼き定食、親子丼がある。洗い場は狭いが、温泉はこちらの方がよいと思う 入浴は600円、7−18時終了、TEL:0263-93-2500 https://tabelog.com/nagano/A2002/A200202/20015895/ |
写真
感想
2週続けて上高地へ。前週は社会人の息子の北アデビューにお付き合い。今回は今シーズンの百高山ハントに戻って、赤岩岳と赤沢山へ。二週続けて同じ山域へ来るのは自分としては極めてまれ
息子に百高山ハントにつき合わってもらうことも考えたが、最初の北アが赤岩岳と赤沢山では・・、と考えて槍ヶ岳に連れて行った。正解だった。今回の山に連れてきていたら、北アとはこんなところかと嫌になっていただろう
今回の山行は息子との槍ケ岳以前から計画していたもの。ヒュッテ西岳に泊って赤岩岳と赤沢山を取りに行くつもりだったが、ヒュッテ西岳がコロナの関係で早々と営業を終了してしまったので、代替案としてババ平にテン泊して出かける案を準備していた
私の足では、1泊2日でやるのはキツイので、2泊目は徳沢まで下りてテン泊する計画だったが、台風の影響で天候が読めない。雨の中でテン泊など考えられない軟弱なシニア登山者としては、あっさり計画を変更してや槍沢ロッジを利用するプランBに変更。お風呂にも入れ、汗かきの私には、汗を流せるだけで1日目の疲れが吹っ飛ぶ
赤岩岳まではすべて快調で気分は上々。水俣乗越を流れる滝雲にブロッケン現象も現れ、最高だった。以下に滝雲の動画を張り付けておいた
ところが、赤沢山に突入した途端に気分はブルー。藪漕ぎにやられた。そもそも一般登山道のない山。この山に来るのは百高山狙いの人くらい。百高山の中でも同率98位で下から2番目のブービー。どうしてこの山を百高山に選定したのか・・・
劔のカニの縦バイ・横バイの方が、比較にならないほど安心して登れる。百高山に選定されているがゆえに、そこそこ登山者が入るのだから、もう少し整備した方が事故のリスクが減ると思う。選考した関係者(団体)には善処をお願いしたいと思うが、お門違いだろうか
ただ、眺めは素晴らしい。北ア南部のへそのような位置にあるので、前後左右には圧巻の眺望が広がる。裏を返せば、あの藪漕ぎの結果がガスでは報われない。この山に行かれる方は、くれぐれも天候を十分に考慮した上でお出かけてください
上河内拠点なのにまた静かそうなルート歩かれましたね。
まさに錦秋、南アだとこんな明るい紅葉、千枚岳くらいしか浮かんできません…っていうかこのところ紅葉時期、針葉樹ばっかりの南嶺ばかり歩いていて紅葉の存在自体縁が無いですが。
やぶ漕ぎご愁傷さまでした。
結構なところ通られたようで。
岳沢からの畳岩で学びましたが這松漕ぎで鬱陶しいはずの這松がクライミングではお助けロープ並みに心強い存在です。
クライミングでは這松束ねて支点にするくらいですから。
しょっぱい思いしてもお釣り来るくらいの絶景ものにされて結果オーライでしょうか
それにしても上高地から涸沢、ちょっと外れると静かな穴場がたくさんあるものなんですね。
トムさん、コメありがとうございます。
二日目の天気は想定以上の快晴で、槍穂や表・裏銀座、常念山脈の素晴らしい眺めを楽しませてもらいました。
赤沢山の藪漕ぎは事前に承知していましたが、こちらも想定以上でした。
レコなどで皆さん藪漕ぎがひどいと書いておられるのですが、写真がないんです。
理由が分かりました。写真撮ってる余裕がない(笑)。
百高山も残っているのは華々しい山ではなく、難癖があったり渋かったりで、登山者が少ない山ばかりです。その上、小屋締めの時期なので、ますます静かな山になっちゃいます。
次は今シーズンの百高山ハントの最後、南プス北部でガツンと3泊4日の山行を計画していますが、天候次第です。部分的な実行、あるいは来シーズンへの延期も覚悟しています。
百高山もカウントダウン、なかなか大変な山ばかりのようですね。
私は藪こぎをほとんどやったことがなく、皇海山に日光側から登った帰りに、六林班峠を通ったときくらいな気がします。
やはり、心身ともにダメージが大きいんでしょうね。また、レコを見る感じだと、それなりに危険だということですね。
当面予定はないですが、行くときには心してかかります。
それにしても北アルプスの紅葉はきれいですね。
葉っぱの紅葉もそうですが、槍・穂高連峰の足元が黄色く色づいている様子がいいですね。
今年の紅葉も残りわずか、あと1回くらい紅葉時期に出かけたいと思います。
個人的には藪漕ぎは苦手です。
赤沢山に限れば、藪漕ぎルートは全く危険がないわけではないですが安全ルートです。
ただ腰下ならいざ知らず、顔面を邪魔されるのは勘弁です。気が滅入ります。
槍穂などが素晴らしい眺めなんですけどね・・・。
紅葉はやはり素晴らしいです。シルバーウィークに出かけた立山もニュースを見るとすごいですね。ただ山の紅葉はあっという間なので、旬に出かけるのが難しいです。
ぜひ、紅葉真っ盛りの山を狙ってお出かけください。
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