シャクシコバの頭〜コヤマノ岳〜武奈ヶ岳〜釣瓶岳〜イワクタ峠〜地蔵山〜蛇谷ヶ峰
- GPS
- 09:00
- 距離
- 24.8km
- 登り
- 1,945m
- 下り
- 1,850m
コースタイム
- 山行
- 7:50
- 休憩
- 1:10
- 合計
- 9:00
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
■志賀駅〜荒川峠 志賀駅からスタートし、主に舗装路を歩いて行き、写真2の地点が登山口となっており、右折して入山。 しばらくはトラバース道が続き、水場を過ぎると植林帯となり、所々で踏み跡は分散しているけれど、どこを辿っても問題なさそうとの印象。 谷を離れてジグザグに登り始める辺りで支谷に引き込まれてしまう可能性がありそう? 植林帯を抜けるとブナなどの落葉樹の樹林帯を歩くようになり、標識地点で方向転換。 尾根を越え、雰囲気の良いトラバース道を少し歩くと、荒川峠へ至ります。 ■荒川峠〜南比良峠〜大橋〜小川新道〜シャクシコバの頭 縦走路を少し進んで行くと下りになり、ここはザレていて進みにくいのだけど、すぐ横にバイパスがあります。 今回はコースタイム把握のため、南比良峠まで進んでから少し戻り、分岐から大橋へと至るルートに進んでいます。 『山と高原地図』では破線のルートとなっており、歩く人は多くなさそうで踏み跡が薄めの所もあるけれど、特に問題はないはず。 沢の合流地点に標識があり、ここが大橋となっています。 近くに橋が架けられており、右岸へ渡ると、大橋小屋があります。 植林帯を進んで行くと標識があり、それに従って右折。 ここからは小川新道と呼ばれているルートのようです。 踏み跡が不明瞭な斜面を登り、右折してトラバース道を少し進むと谷に出合います。 谷はそれなりの傾斜ですが、この日は水流はなく、進みやすい辺りを登るのが良さそう。 ロープが設置されている辺りに倒木があったり、花崗岩が露出して滑りやすかったりするので、一定の注意はしておきたいですね。 登り切ると尾根に出合い、ケルンがあります。 しばらくは特に問題はなく、斜度の増している辺りは倒木が目立ち、やや通行しにくくなっています。 傾斜が緩み、少し先からは尾根はブナ林となり、素晴らしい。 最後は方向転換を経て、シャクシコバの頭の山頂へ至ります。 ■シャクシコバの頭〜コヤマノ岳〜武奈ヶ岳 シャクシコバの頭から中峠を経て、コヤマノ岳へ。 ブナ林を歩いてイブルキノコバからのルートと合流し、少し先からはやや歩きにくくなるけど、登りだとあまり気にならない程度かな。 西南稜に乗ると、すぐに武奈ヶ岳山頂へ至ります。 ■武奈ヶ岳〜釣瓶岳〜イワクタ峠〜地蔵山〜蛇谷ヶ峰〜朽木学校前バス停 武奈ヶ岳の北稜は道幅が狭くなっている区間があり、路面が濡れていると滑りやすそう。 細川越を経て、その後は逆向きに進む時に比べると、進路も分かりやすいように感じられ、特に問題はなさそう。 蛇谷ヶ峰からの下りでは、標識が十分にあり、進路の把握をしやすい。 階段区間が長く、段差が大きめの所が少なくなく、足下に注意したいですね。 崩壊した木道区間は通行止めとなっており、新たに道が付け替えられています。 釜ノ谷の沢を経ると緩やかな道が続き、登山口へと至ります。 少し未舗装林道を歩くと、『グリーンパーク想い出の森』エリアへ入り、朽木学校前バス停までは長い舗装路歩きとなります。 『くつき温泉てんくう』があるので、そちらへ立ち寄り、シャトルバスで朽木学校前バス停まで向かうのも可能なようです。 この時期、登山道は落ち葉で敷き詰められ始め、ルートを認識しにくくなっている所があり、あらぬ方向へ進んでしまわないように注意しておきたいですね。 |
写真
感想
そろそろ本格的な紅葉の時期を迎えており、いつどこに行くかが問題。
10月18日に比良へ偵察に出かけており、今回はその時よりも北の辺りを歩いてみます。
志賀駅からスタートなのだけど、アプリの作動が少しおかしく、数分後に再スタート。
その後は特に問題はなく、長い舗装路歩きが続き、写真2の登山口に到着。
思っていたよりも暑く、上に羽織っていたシャツを脱ぎ、入山です。
もう何度目かになるルートで、数日前の時点では峠道の東側の尾根を辿ろうかなと思っていたりしたのだけど、タイトな予定となっており、不確定要素は排除しておきたく、今回も一般のルートで。
水場を過ぎると植林帯の道となり、単調で気が紛れる要素が少ない。
やっとの事で雑木の樹林帯まで来ると、周囲の明るさが一気に増し、色付いた木々が見頃を迎えつつあるようで、自然と足取りが軽くなってしまう。
大台ヶ原の紅葉を見た後なので、さすがに分が悪いけど、これはこれで自然な色合いが美しいし、天候も申し分なく、良い山行になりそう。
黄色く色付いている木が多く、目を引かれる。
立ち止まって眺めたり、撮影枚数が増えたりしたせいか、少し前まで前方で鳴っていた鈴の音が聞こえなくなっている。
そのままゆったりと歩き、荒川峠に到着です。
ここからは縦走路を辿り、稜線を北上。
稜線上では黄葉が見頃を迎えているけど、すでに落葉していたり、葉が茶色くなってしまっている木も見られ、あまり良くなさそう。
まあ、この区間は2週間前に歩いているので、ほぼ予想通りかな。
下って行くと、正面に堂満岳がどっしりと鎮座しており、その斜面はまずまずの色付きとなっており、そのまま南比良峠へ。
少し戻って来て、分岐から谷ルートへ。
シダで足下が確認しにくく、注意して歩を進めて行く。
しばし進んで行くと水流が見られるようになり、すぐに小屋跡を通過。
ゆったりとした谷を下って行き、最後に渡渉して、大橋に到着。
ここでは単独行の方が2人ほど。
対岸へ渡り、少し先の分岐にて右折。
立派な台杉を見つつ薄い踏み跡を辿って行き、トラバース道を少し歩くと小さな谷に出合う。
それなりの急斜面で岩場となっており、この日は水流はなく、涸れている。
花崗岩と思われ、特に滑りそうでもないし、涸れ沢の脇ではなく、岩場を登ります。
上半身も使うからか、息が乱れがちとなるけど、岩場に苦手意識のある僕でもこれぐらいなら大丈夫。
倒木の前後は一枚岩となっており、少し通過しにくいかな。
谷を登り終えるとケルンがあり、ここからは尾根歩き。
しばらく進むと、記憶通りに岩場混じりのやや急な斜面区間となる。
相変わらず倒木があるけれど、あまり変化はないようで、前回と同じ対処で事足りる。
ロープ場は微妙に高度感があり、この程度でも少し緊張してしまうぐらいなので、やはり厳しいエリアへ向かうのは自重しておく方が良いのかも?
この前後で見事な紅葉や展望を楽しみ、しばし歩くとブナ林へ。
幼木が多く、ややごちゃついているけど、やはり良い場所です。
色付きは期待ほどではないけど、まずまず良い感じ。
気分良く歩き、シャクシコバの頭山頂に到着です。
展望は樹林越しなのが残念だけど、快晴で居心地は良く、パンを食べながらのんびりと休憩。
下りに転じると、武奈ヶ岳やコヤマノ岳が視界に入り、武奈ヶ岳の西南稜の一部は赤く染まっていて、良い感じ。
中峠では4人組のグループの方などが休憩中。
ワサビ平の方には下らず、そのまま尾根を辿る。
きれいな黄葉もあるけど、すでに葉を散らせている木が目立つ。
何人かとすれ違い、コヤマノ岳の標識地点に到着。
シンボル的なブナの木は相変わらずの佇まいだけど、葉は茶色くなっており、今年も色付きは悪く、残念。
コヤマノ岳山頂を経て、その先のブナ林も期待していたような状態ではなく、比良の紅葉や黄葉が絶好の状態となるのには色々と条件が重なる必要があるのかな?
今年は台風はやって来なかったけど、8月の猛暑が大きく影響していそうな。
コヤマノ分岐を経て、歩きにくい道を登ると西南稜に合流。
好天でもあり、歩いている人は多めで、山頂も賑わっているよう。
展望を楽しみつつ歩き、きっちりとアカモノの花を見つけ、武奈ヶ岳山頂に到着です。
人が多いし、他の場所で昼食のつもりだったけど、今回も好展望に負けてしまい、ここで腹ごしらえを。
蛇谷ヶ峰方面へ向け、武奈ヶ岳の北稜へ。
ここからの展望は相変わらず素晴らしい。
釣瓶岳から続くナガオの稜線が見え、その山肌もなかなか良い感じに色付いているよう。
残念ながら、すぐに狭い道となり、足下に注意して歩くのに専念。
程なくして雰囲気は良くなり、武奈ヶ岳の山頂の賑やかさが嘘かのように人の流れは限定的で、山と自分だけの世界に浸る事ができ、色付いた木々が青空の下で微笑みかけてくれているよう。
自分としては早めのペースで歩いているけど、あまり疲れを感じておらず、いつも以上に登りでの動きが良い。
逆に膝の疲れが残ったままという状態がしばらく続いており、下りに気を使う。
順調に歩き、釣瓶岳山頂に到着です。
武奈ヶ岳と蛇谷ヶ峰を結ぶ区間を北上するのは初めてで、特にここから先が逆方向に歩く事でどう変化するのかが楽しみなのです。
すぐに蛇谷ヶ峰が近づいて来ているのが実感できるようになり、左右の展望が大きく広がり、贅沢な眺めを楽しみながら歩く事になります。
左側に注目すると、京都北山の峰々が連なっており、峰床山は識別しやすくて、近いうちに再訪をとの思いが募る。
右側には、リトル比良が誘いかけるような山容を示しており、麓の田畑は秋の風景となっているようだし、琵琶湖はやや霞みながらも青さを湛えていて、いつもながらに素晴らしい。
道脇はシダ原となり、秋が深まる中で、緑から茶色へと変容を終えつつあるよう。
樹木は疎らで、独特な景観が形作られており、美しい。
展望を楽しみつつ歩き、イワクタ峠に到着です。
展望写真を撮っていると白くなっている山が見えているのに気付く。
どうやら白山のようで、もうしっかり積雪しているよう。
下りの道も黄葉に彩られ、辺りは普段以上に良い雰囲気で気分が良い。
笹峠からは地味な区間が多めとなり、地蔵山を経て、ヨコタニ峠へ。
時間などの状況次第では、ここから下山も考えていたのだけど、問題はなく、予定通りに蛇谷ヶ峰へ向かう事に。
順調に進んで行き、滝谷ノ頭を過ぎると緩やかな谷と並走するようになり、道脇には所々にイワカガミの群生が広がっている。
方向転換する地点からはそれなりの傾斜の登りとなるけれど、この日はなぜか快調で、苦労せずに上へと足が進んで行く。
山頂手前の平坦地を歩いていると、別に何もないはずなのに、なぜか派手に転び、シダの草原に飛び込んでしまう。
油断大敵というやつか?
ちょっと恥ずかしい気分のまま、蛇谷ヶ峰山頂に到着です。
先着の男女ペアがおられ、お邪魔虫となってしまったような気がしてしまう。
それはそれとして、ここからの展望はやはり素晴らしく、ここまで歩いて来て良かったなと思わせてくれる。
去り難い気持ちを抑え、下山の途に就きます。
こちらでも黄色く色付いてる木が多く、目を楽しませてくれます。
階段区間が長く、段差が大きい所では膝への負担が心配になる。
崩壊した木道の迂回路区間を終えると、すぐに釜ノ谷の沢に出合う。
そんなに汗はかいていないけど、水に触れて、少しだけ体を休めます。
この先は緩やかな道となり、程なくして登山口に到着。
すぐに『グリーンパーク想い出の森』エリア内へ入り、バスの時間を気にしながらの長い舗装路歩きとなるけど、ほぼ大丈夫っぽい。
余韻に浸りつつ歩き、朽木学校前バス停に到着し、今回も無事にゴールです。
iPadの不具合もあって、昨年の秋は近場の山に固執して歩いたので、紅葉をあまり楽しむ事ができなかったように思う。
それもあってか、今年は秋の訪れをいつも以上に楽しみにしていたような気がする。
標高などを考慮し、今回は比良山系を選択。
すでに葉を落としている木が少なくないし、ブナ林は期待していたほどではなかったかなとの印象だけど、それでも稜線一帯はほぼ見頃を迎えているようで、色鮮やかな黄葉がたくさん見られ、楽しく歩かせてもらいました。
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