赤線病で大台と大峰をつなぐ
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- GPS
- 43:15
- 距離
- 66.0km
- 登り
- 3,639m
- 下り
- 5,012m
コースタイム
5/4 鞍部04:15→05:00大普賢の肩→行者還岳→08:00行者還避難小屋08:30→12:00弥山12:30→15:00行者還避難小屋
5/5行者還避難小屋02:15→大普賢の肩06:00→08:15山上が岳08:45→大天井が岳11:30→四寸岩山14:30→金峯神社→17:00近鉄吉野駅
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
伯母峰峠への登り口は不明ですが、大台口隧道の北側付近より強引に登りました。 伯母峰峠から大普賢への道は日本岳手前で不明瞭となりますが稜線を忠実に歩けば、和佐又ヒュッテの道に合流します。 |
写真
感想
赤線病がひどくなっている。
大峰山に行くことを思いついたが大台ヶ原とつなげたくなる。地図とにらめっこしていたが、結局、大台ヶ原迄バスで伯母峰峠迄車道を歩くことにする。
大台ヶ原には20年ぐらい前に登ったことがあるが、その時と違い、今日はいい天気である。しかし、先を急ぎたいので駐車場から伯母峰峠に向かって歩き出す。さして面白味もない車道歩きだが、西台の立ち入り調整区域を眺められるのは良かった。
いつかここも歩きたい。
あんぐりするほどの車道歩きを経て、伯母峰峠下の駐車場に到着。しかし、どうみても稜線に登る道がない。結局、伯母峰峠直下のトンネルをくぐって、駐車場の反対より稜線によじ登る。稜線に着いたら、果たして道がちゃんとあった。稜線からは大普賢に向かう。ところが進むに連れて道がはっきりしなくなった。和佐又ヒュッテの分岐の標識の後は、頼みのテープすらない。それでも、地図の記載のブッシュは全くなく尾根筋を忠実に登る。やがて、和佐又ヒュッテへの分岐が再度出てくる。ここからが日本岳を巻く道となる。
さて、今日はどこでテントを張ろうか?
小普賢を巻くように進んだ後、前に立ちはだかる大普賢にあんぐり!
もう夕方だしと思いながら、鞍部に小さな平坦地を見つけて、今日は此処までとした。
テン場は若干傾斜があった為、ほとんど寝られず、快適とは程遠い一夜を過ごした。夜明け前にテントを撤収。大普賢を登り出す。かなりきつい登りだった。大普賢直下の稜線に出る。ここで夜明け。
大普賢からは弥山へ進み赤線をつなげる予定。先を急ぐので、大普賢は巻くこととした(これが後で後悔の原因になった)。大普賢から稜線を気持ち良く進む。稚児泊は地図に記載のとおり良いテン場だ。ここなら気持ち良く寝れただろう。
七曜岳山頂には、修行の山らしく木の札と青縄があった。
七曜岳からは鎖場が続き、下りながら、荷物が重く、結構疲労する。
かなり疲れてきた頃、行者還岳との分岐に到着。今度は展望を楽しみたく、空身で登る。残念ながら山頂に展望はなくがっかりしてそうそうに降りて、行者還小屋に向かう。
行者還小屋は評判どおりいい小屋であった。避難小屋ながら、トイレや水もある。大部分の荷物をここにおいて、ここから弥山を往復する。弥山直下迄は非常に気持ち良い道。荷物を軽くした事もあり、快調に歩く。
ところが、弥山の登りはキツかった。何人にも追い抜かされたのだから、きっと寝不足で疲労困憊していたのだと思う。
へとへとになって弥山小屋に到着。20数年ぶりに見た弥山小屋はずいぶん立派になっていた。また、人も驚くほどいる。子供連れがいるのも驚いた。
疲れてきっているが、少し先の山頂に行く。戻って、休憩していたが、なんと雪がちらついてきた。寒くてたまらない。休憩もそこそこに下山開始。
弥山迄赤線がつながって、今度は山上ヶ岳に向かいたい。ところが、雪は一旦止んだが、雨がぱらつき出した。足どりも重い。昨夜ほとんど寝られずだった事がかなり堪えているようだ。荷物を残した小屋に着いたのが3時過ぎ。まだまだ、歩ける時間だが、今日はここで快適に寝る事にした。小屋には幾人かが既にいたが、自分の隣は若い女性。おじさんに話しかけられるのも嫌だろうと思っていたら、彼女から話しかけて来た。
なんと、奥駆をするつもりという。女性で奥駆をしようとすると山上ヶ岳が通れないので一度降りなければならない。凄いですねと感心。
彼女も自分の行程を聞いて、凄〜い!と言っていたがきっと呆れていたのだろう^^;
その後、人が増え、一部で宴会も始まった様だが、断続的にだが眠りについた。
3日目、実は今日は近鉄吉野迄一気に行きたいと考えている。距離にして、35キロぐらいあるのだろうか?
多分、普通なら着かない。したがって、早出とした。2時半発で、早出と言うより深夜発^^;
昨日通った道だが、やはり暗闇の中は不安いっぱい。慎重に進む。こういう時はテープの目印が本当にありがたい。
ほぼコースタイムどおりで七曜岳に到着。この先の7つ池あたりが二重稜線になっている為、迷いかけたが、夜が白み出した為、なんとか通過。稚児泊を経て鎖場を登りきると、目の前に大普賢の三角峰が!非常に登りたいのだが、この時点では心の余裕が全くなく、再び巻き道を行く。大普賢を経て、やがて、阿弥陀ヶ森に到着したが、ここで思いがけないものに出くわした。
女人結界門。
是非は兎も角、完全にこの先は宗教的な地域だ。
ここから山上ヶ岳迄、非常に歩き易い道だった事もあるが、1300年の伝統を感じ、非常に不思議な感覚に包まれた。唯、もちろん、修行したい気持ちにはならなかったが^^;
小笹の宿を経て山上ヶ岳に着く。山上に大峰寺。なんか、登山者としているのも憚られる雰囲気だが、ここまでの順調を感謝してご焼香。ここ迄来れば、近鉄吉野は多分大丈夫。山上ヶ岳の三角点も無事確認した後、吉野に向けて出発。
「よう、お参り」、すれ違う人から、そんな言葉がかけられる。最初は何を言っているかわからなかった。山頂直下の宿坊を見て納得。
関西弁で、「よくお参り下さいました」の意味と言っているのだ(多分)。
さあ、ここから困った。登って来るのが、関西の人なら「よう、お参り」だが、関西以外の百名山病なら、「こんにちは」だ。
結局、相手から言ってもらうのを待つ事にした^^;
尚、途中で出会った、修行の方だけはどちらでもなく合掌だった^^;。
さて、山上ヶ岳からは後下るだけならいいのだが、登り返しも多い。特に五番関からの大天井岳は半端ではなさそう(><)で、出来れば、地図上の巻き道を行きたい。
五番関に到着。ここにも女人結界門がある。そこにいた登山者に巻き道について聞くがわからないとの事。近畿自然歩道である巻き道の入り口の前には通行止めの張り紙が!
がっかりして、大天井岳の登りに取りかかる。疲れた身体には半端ない登りだったが、登りきった山頂に奇妙な物を発見。
それは軌道だった。何故、こんなところにという感じだ。
それは兎も角、まだまだ先は遠い。こんなに歩いたのに吉野の奥千本すらもまだまだかかる(><)
休憩もそこそこ、気合いを入れて出発。途中謎の軌道と重なりながら歩いた為、果たして、これが本当の登山道という不安もあったが、当面の目標である百丁目茶屋に到着。ここも立派な避難小屋だった。恐らく普通に出発したら、ここで一泊だった。
更に先を進む。四寸岩山を再び登り返す。これも憎らしいほど、登り返しのきつい山だった。しかし、登り返し、頂上に着いたら、大峰山の大展望!
しかし、まだまだ、心の余裕はない(><)
休憩もそこそこに吉野へ。
最後に立ちはだかるのは青根ヶ峰。その前に思いがけないものを発見。なんと、大天井岳にあった軌道が此処まで続いているようだ。元鉄としては乗りたい。思わず、写真をパチリ。
ここから、車道と幾度となく交わる。青根ヶ峰は登るつもりはなかったが、車道が余りもかったるいので、直登。ところが、ここが青根ヶ峰と思った後に再び青根ヶ峰が・。・;
何がなんだかわからないが、それも登ってようやく金峯神社、奥千本に到着。
ようやく、吉野の入口だ。もはや、足は棒のようで、吉野観光をする気力もなく、更に途中の店で手に入れたビールを片手にえべっさん状態になりながら、車道を近鉄吉野迄歩き通した(^。^)
大満足の山行は無事終了した。
PS 途中で柿の葉ずしも購入。近鉄電車内でつまんだが、ちょっとイメージと違う(><)
コメント
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momohiroさん、レコでははじめまして!
行者還小屋で隣(初めは)だった者です、
題名をみてもしやとおもいましたが、感想を読んで確信。
行者還小屋ではごはんタイムを楽しく過ごさせていただき
ありがとうございました。
赤線病ですか、北アル病は聞いたことありますが
初めて聞きました。笑
ただいま発見して即こめなので後程ゆっくり訪問させていただきます
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