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記録ID: 303281
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無雪期ピークハント/縦走
丹沢

【東海自然歩道】北丹沢縦走(西丹沢自然教室〜山中湖(平野))

2013年05月26日(日) [日帰り]
 - 拍手
GPS
10:31
距離
21.4km
登り
1,801m
下り
1,346m

コースタイム

8:32 西丹沢自然教室
9:05-10 下棚
9:23-26 本棚
10:15 善六のタワ
10:18-26 ベンチで休憩
11:12-20 畦ヶ丸山頂
11:38 モロクボ沢ノ頭
12:20-49 大界木山(昼食休憩)
13:07 城ヶ尾峠
13:13 城ヶ尾山
13:47-53 中ノ丸
14:28-33 菰釣避難小屋
15:00-08 菰釣山
15:26 ブナノ丸
15:48 油沢ノ頭
16:01-05 樅ノ木沢の頭
16:22 西沢ノ頭
16:43-48 石保土山
17:11-13 山伏峠分岐
17:47 富士岬平
18:00-08 高指山
18:50-59 平野(大平山コース分岐点。帽子・タオル・ストックの片づけと、シャツの着替えのために休憩)
19:03 平野バス停

■所要時間:10時間31分
■歩行時間:602分(小休止含む、昼食休憩除く)標準CT(685分)の0.88倍
■距離:22.7km(東海自然歩道の距離21.8km+下棚往復+本棚往復+平野バス停へ移動)
■累積標高差:+2,050m,-1,600m
■行程量(P):22.7/0.5+2050/50+1600/100=102.4P(★★★★)EK51.2
■ラップタイム:5.88分/P(マイペース登高能力:+383m/h、ランク掘法壁現CT:6.69分/P、+336m/h)
■エネルギー定数:602*0.03+2050*0.01+1600*0.001*0.6+22.7*0.3=46.33(ルート定数:685*0.03+....=48.82)
■山のグレーデイング:5B
■消費カロリー:46.33*(78.0+(12.5+9.4)/2)=4,121kcal
※各指標の説明を、プロフィールの欄に書いています。
天候 くもり時々晴れ
過去天気図(気象庁) 2013年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
(行き)
谷峨駅までJR
谷峨駅から西丹沢自然教室まで富士急湘南バス(740円)
(帰り)
平野から旭ヶ丘、旭ヶ丘から御殿場駅まで富士急山梨バス(それぞれ250円、850円(バス特の100円割引))
御殿場駅からJR
コース状況/
危険箇所等
■巻き道になっている1か所(大棚ノ頭)を除いて、あとはすべて尾根とピークを通って登山道がついているため、アップダウンがあり、累積標高差が積み上がります。
■畦ヶ丸避難小屋以降は、城ヶ尾峠付近を除き、道の両側にクマザサが伸びています。
■5月5日に、菰釣山を過ぎた油沢ノ頭付近で熊を見かけたという情報があります。
■菰釣避難小屋の水場が遠い(稜線からブナ沢まで150mの降下。下り15分、上り25分)ので、水を多めに持って行くか、畦ヶ丸に登る前の本棚付近で早めに水を補給した方がいいです。
■トイレは西丹沢自然教室、畦ヶ丸避難小屋、平野バス停横のセブンイレブンの裏手(平野観光案内所の建物の1階)にあります。菰釣山避難小屋にはトイレはありません。避難小屋のトイレは搬出が大変なので、極力使わないようにしたほうがいいでしょう。
■山中湖の平野バス停から歩いて約20分の所に、石割の湯があります。大人700円。
 この日は、立ち寄る時間がありませんでした。
http://www.ishiwarinoyu.jp/
■松田警察署の西丹沢登山情報(通称:ニシタンだより)は以下のURL
http://www.police.pref.kanagawa.jp/ps/71ps/71mes/71mes900.htm


◆6月1日に写真を追加しました。
西丹沢自然教室では、山開きの式典の真っ最中でした。
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西丹沢自然教室では、山開きの式典の真っ最中でした。
警察や消防署などの関係者の方々が一堂に集まっていらっしゃいました。
警察や消防署などの関係者の方々が一堂に集まっていらっしゃいました。
松田警察署の山岳救助隊長がご挨拶をされています。山開きの日以外に山でお会いすることのないように気をつけなければなりません。
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松田警察署の山岳救助隊長がご挨拶をされています。山開きの日以外に山でお会いすることのないように気をつけなければなりません。
これから、東海自然歩道のサブコースの西沢に向かいます。
これから、東海自然歩道のサブコースの西沢に向かいます。
砂防ダムを上がると、上は広い河原になっています。
砂防ダムを上がると、上は広い河原になっています。
丸木橋で何度か渡渉します。
丸木橋で何度か渡渉します。
下棚の滝
本棚の滝
道に咲く花。
オオカメノキ?
畦ヶ丸の稜線上の登り道
畦ヶ丸の稜線上の登り道
ブナをはじめ、落葉樹の新緑がきれいです。
ブナをはじめ、落葉樹の新緑がきれいです。
シロヤシオが咲いていました。
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シロヤシオが咲いていました。
ブナ林の稜線
ミツバツツジはしぼみかけ。
ミツバツツジはしぼみかけ。
畦ヶ丸の山頂に到着。頂上には3〜4名が休憩しておられました。テーブルあり。
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畦ヶ丸の山頂に到着。頂上には3〜4名が休憩しておられました。テーブルあり。
道端の黄色い花。
道端の黄色い花。
畦ヶ丸の避難小屋です。
畦ヶ丸の避難小屋です。
畦ヶ丸避難小屋前の東海自然歩道の看板。ここから、東海自然歩道のメインコースに合流し、モロクボ沢の頭を経由して、甲相国境に向かいます。
畦ヶ丸避難小屋前の東海自然歩道の看板。ここから、東海自然歩道のメインコースに合流し、モロクボ沢の頭を経由して、甲相国境に向かいます。
東海自然歩道の地図。甲相国境を通るメインコース以外に、丹沢湖経由の楽なコースも指定されています。
東海自然歩道の地図。甲相国境を通るメインコース以外に、丹沢湖経由の楽なコースも指定されています。
道の両側にクマザサが繁茂しています。
道の両側にクマザサが繁茂しています。
鎖のついた急な下りもあります。
鎖のついた急な下りもあります。
モロクボ沢ノ頭に到着
モロクボ沢ノ頭に到着
テーブルが設置されています。
テーブルが設置されています。
恋路峠。道志の湯の方向に下る分岐です。
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恋路峠。道志の湯の方向に下る分岐です。
大界木山に到着。ここで昼食休憩にしました。テーブルはありません。畦ヶ丸から大界木山までの区間はアップダウンがきつく、ちょうど1時間かかりました。
大界木山に到着。ここで昼食休憩にしました。テーブルはありません。畦ヶ丸から大界木山までの区間はアップダウンがきつく、ちょうど1時間かかりました。
ミツバツツジが咲いていました。
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ミツバツツジが咲いていました。
城ヶ尾峠。
東海自然歩道の廃止区間のお知らせ看板。大滝峠上から城ヶ尾峠に至る道は1992年に廃止され、それ以降はルートを変更して畦ヶ丸経由の道が指定されています。
東海自然歩道の廃止区間のお知らせ看板。大滝峠上から城ヶ尾峠に至る道は1992年に廃止され、それ以降はルートを変更して畦ヶ丸経由の道が指定されています。
城ヶ尾山の頂上
ブナ林の中の緩やかなアップダウンの道が続きます。
ブナ林の中の緩やかなアップダウンの道が続きます。
ブナばかり。
ブナ林の中の快適ルートです。
ブナ林の中の快適ルートです。
中ノ丸(1280m)頂上
ブナ沢ノ頭の標識。
実際のブナ沢の頭よりも城ヶ尾峠寄りに設置されています。
ブナ沢ノ頭の標識。
実際のブナ沢の頭よりも城ヶ尾峠寄りに設置されています。
ここにもミツバツツジ。
ここにもミツバツツジ。
ブナ沢乗り越し。
ブナ沢乗り越し。
ここから水場に下れますが、往復40分かかります。
ここから水場に下れますが、往復40分かかります。
道の駅どうし方面に下って行くことができます。
道の駅どうし方面に下って行くことができます。
菰釣避難小屋前です。
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菰釣避難小屋前です。
小屋の中は綺麗に片付いています。今日はまだ宿泊者が来ていませんでした。
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小屋の中は綺麗に片付いています。今日はまだ宿泊者が来ていませんでした。
菰釣山への登り。傾斜はそれほど急ではないが、疲れます。
菰釣山への登り。傾斜はそれほど急ではないが、疲れます。
菰釣山の山頂に到着しました。
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菰釣山の山頂に到着しました。
ここにも東海自然歩道の看板
ここにも東海自然歩道の看板
ブナノ丸の頂上
油沢ノ頭への登り。これまでにもピーク毎にアップダウンを何度も繰り返してきました。
油沢ノ頭への登り。これまでにもピーク毎にアップダウンを何度も繰り返してきました。
油沢ノ頭の頂上。テーブルもありましたが、熊が出たという情報があったので、休憩をとらずに通過しました。
油沢ノ頭の頂上。テーブルもありましたが、熊が出たという情報があったので、休憩をとらずに通過しました。
樅ノ木沢の頭
ガスが出てきました。
ガスが出てきました。
西沢ノ頭
尾根をアップダウンしながら進みます。
尾根をアップダウンしながら進みます。
石保土山頂上
このあたりは歩きやすい道が続きます。
このあたりは歩きやすい道が続きます。
大棚ノ頭の東斜面を巻いて、山伏峠分岐まで来ました。大棚ノ頭へは、この分岐から登り道があります。
大棚ノ頭の東斜面を巻いて、山伏峠分岐まで来ました。大棚ノ頭へは、この分岐から登り道があります。
分岐にあった東海自然歩道の看板。時間がなくてエスケープする時は、この山伏峠分岐と、次の富士岬平から国道413号に下りる道がついています。
分岐にあった東海自然歩道の看板。時間がなくてエスケープする時は、この山伏峠分岐と、次の富士岬平から国道413号に下りる道がついています。
高指山に向かう途中で鎖場を下ります。
高指山に向かう途中で鎖場を下ります。
このあたりもまだクマザサが茂っています。
このあたりもまだクマザサが茂っています。
富士岬平に到着
開けていて、山中湖が見渡せます。富士山は雲に隠れて見えませんでした。
開けていて、山中湖が見渡せます。富士山は雲に隠れて見えませんでした。
アブラチャンのトンネルをくぐります。
アブラチャンのトンネルをくぐります。
富士岬平と高指山の間にあるバラシマ峠
富士岬平と高指山の間にあるバラシマ峠
後もう少しで高指山の頂上です。
後もう少しで高指山の頂上です。
高指山に着きました。ちょうど午後6時。ドヴォルザークの新世界の有線放送が遠くから聞こえてきました。
高指山に着きました。ちょうど午後6時。ドヴォルザークの新世界の有線放送が遠くから聞こえてきました。
山中湖が見えます。
山中湖が見えます。
ここから草原の中を下って行きます。
ここから草原の中を下って行きます。
草原の周りはガスが立ち込めて遠くが見えません。本来ならば正面に富士山が見える絶景ポイントですが。
草原の周りはガスが立ち込めて遠くが見えません。本来ならば正面に富士山が見える絶景ポイントですが。
別荘地の横を下って行きます。
別荘地の横を下って行きます。
麓に下りてきました。テニスコートが何面もあります。
麓に下りてきました。テニスコートが何面もあります。
広い道に出ます。
広い道に出ます。
雲が晴れて富士山が見えました。
雲が晴れて富士山が見えました。
これが今日の最後の富士山の景色。
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これが今日の最後の富士山の景色。
平野の大平山コースの分岐点に到着。今日の東海自然歩道歩きはここまでです。これから平野バス停に向かいます。
平野の大平山コースの分岐点に到着。今日の東海自然歩道歩きはここまでです。これから平野バス停に向かいます。
ようやく平野バス停に到着し、19時22分の最終バスを待ちます。長い1日がやっと終わりました。
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ようやく平野バス停に到着し、19時22分の最終バスを待ちます。長い1日がやっと終わりました。
今日のお土産は、西丹沢山開き2013バッチです。
シロヤシオがデザインされています。
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今日のお土産は、西丹沢山開き2013バッチです。
シロヤシオがデザインされています。

感想

 西丹沢自然教室から甲斐・相模の国境を通って山中湖まで、北丹沢の稜線を日帰りで縦走してきました。
 5月26日(日)は西丹沢の山開きの日で、当日天気が良ければ西丹沢自然教室行きの臨時バスが普段よりも40分早い時間から増発されることが事前に分かっていたので、この日に実行することにしていました。

 朝の東海道線の電車の遅れが影響して、実際には、普段より10分早い臨時バスに乗って西丹沢自然教室に到着しました。自然教室の前の駐車場では、ちょうど山開きの式典が行われている最中で、松田警察署の山岳救助隊長さんが、管内の年間の交通事故死者数(昨年3名、今年0名)よりも山岳遭難による死者数(昨年6名、今年1名)の方が多くなっており、できるだけ2人以上で山に出かけてくださいと挨拶をされていました。これから単独で縦走しようとしている身には、少し後ろめたい気分でした。

 今回歩いたコースは東海自然歩道に指定されていますが、本来のコースは西丹沢自然教室から箒杉、大滝橋経由で畦ヶ丸に向かいます。それだと距離が長くなって時間が足りないので、サブコースの西沢を遡って下棚・本棚の二つの滝を見ながら、直接に畦ヶ丸に向かうルートをとりました。このコースは2012年1月15日に畦ヶ丸に登った時にも利用しましたが、その際に本棚の滝を見逃したので、リベンジで行くことにしました。

 この日は、西丹沢自然教室から檜洞丸のツツジ新道を登ってシロヤシオを見に行く人が大多数で、畦ヶ丸側は空いていましたが、それでも畦ヶ丸までは同じ方向に登る人やすれ違う人は結構いました。ところが畦ヶ丸から先は山中湖を見渡せる高指山までに2名の登山者とすれ違っただけでした。
 
 畦ヶ丸(1293m)から高指山(1174m)までは、尾根伝いにピークを踏みながら14km歩きました。菰釣山(1379m)の前に標高差200mの登りがある以外にも、小ピークの前後にある標高差50m以下の小さなアップダウンが、これでもかこれでもかと続きました。道こそ明瞭ですが、両側がクマザサで覆われ、ロープや鎖の張ってある所もあり、東海自然歩道のもつハイキングコースのイメージとは違った本格的な登山道でした。高尾や奥多摩の稜線のように巻き道があると楽ですが、そういうわけにはいきませんでした。結局、この区間を抜けるのに、途中の昼食休憩を入れて6時間40分かかりました。

 高指山に着いたのは18時でしたが、今の季節ではまだ明るいです。山頂からは山中湖が見渡せましたが、雲がかかって富士山が見えなかったのが残念でした。しかし天が味方をしてくれたのか、麓に降りてきてから雲が晴れ、最後にようやく富士山を見ることができました。

 ゴールの平野バス停には19時過ぎに到着しました。最終バス発車時刻の約20分前でした。途中でエスケープすることもなく、またライトを点けることもなく全行程を歩くことができました。トレイルランナーや速く歩ける体力のある人ならばともかく、標準コースタイムを少し上回るぐらいの歩行でこのコースを日帰り縦走するのは結構しんどいですが、時期を選んで何とか無事に達成できました。

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技術レベル
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体力レベル
5/5

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