【檜洞丸】未踏ルートからシロヤシオ咲く山頂へ【西丹沢】
- GPS
- --:--
- 距離
- 11.7km
- 登り
- 1,454m
- 下り
- 1,452m
コースタイム
西丹沢県民の森05:40-06:40東沢出合06:45-7:15大岩9:35(朝食&大岩遊び)
-10:15中ノ沢乗越-10:50経角沢檜洞沢出合11:10-12:30檜洞丸山頂(昼食)
【復路】
檜洞丸山頂12:58-14:55西丹沢県民の森(穴ノ平橋駐車場)
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
★西丹沢県民の森→東沢出合(仲ノ沢経路) 破線ルートです。崩壊・ザレ縁などありますが、危険箇所は補助ロープがあり、 注意して歩けば問題ありません。静かなとてもいい経路です。踏み跡は薄いです。 ヒルがいましたのでスパッツつけました。 ★東沢出合→中ノ沢乗越 地図でのルート記載はありません。小川谷の川原を遡行します。川原が広いため、 水に濡れずに遡行できます。枝沢(長ザレ沢・テシロ沢)の分岐は方角が東西に 顕著にずれるので間違うことは少ないと思います。 ★中ノ沢乗越→経角沢檜洞沢出合 地図でのルート記載はありません。経角沢のクライムダウンとなりますが 緩傾斜なので別段危険箇所はありません。一箇所倒木が沢を埋めてる箇所のみ 高巻きます。トレッキングシューズで下れます。 ★経角沢檜洞沢出合→檜洞丸山頂 地図でのルート記載はありません。山頂から何本か沢が流れ出ていますが、 どの沢もザレガレ&崩壊が酷い有様でした。特に、標高1350から先は厳しい 状態でした。何本か沢を変えて遡行トライしましたが、足を置いた巨岩石が浮き、 大きな音を立てて落下していった時点でゲームオーバー。身の危険を感じたので 尾根に逃げました。 ★石棚山稜 一般登山道です。箒沢分岐からは破線ルートですがしっかり整備されています ので道迷いの心配や危険箇所はないと思われます。 県民の森付近はとてもキレイで和みます。 |
写真
感想
いくら花音痴の自分でも知っているシロヤシオ。ヤマレコで見ると見頃の時期が
既に過ぎている・・・。最後のチャンスを期待して檜洞丸に登ってきました。
シロヤシオはかなり散っていましたが、奇跡的に中腹にシロヤシオの群集地帯が
ありました。誰にも見られることのないまま散っていくシロヤシオをしっかりと
この目で見届けました。穢れなき天使のような美しさは素晴らしいですね。
山頂までのルートは、檜洞沢の源流を使いました。
檜洞沢の遡行は、いつも金山谷乗越か、中ノ沢乗越のどちらかに脱渓していたので、
この乗越2兄弟のど真ん中を貫くルートを山頂まで詰めたことはありませんでした。
檜洞沢源流はまともな滝もないので、おそらく遡行対象になっていないのでしょう。
人が歩いた形跡は皆無でした。
ここは4月の山行時に歩きたかったのですが、小川谷と檜洞沢の2つの沢を歩いた後
だったので時間切れで後回しになっていました。
きっかけはGoogleアースです。
地形図を見る限り「辛いだけで面白くはないだろうな」というのが第一印象でした。
しかしながら、Googleアースの空撮画像を見ているうちにメラメラと登頂意欲が
沸いてきたのです。
上空からの画像の威力はスゴイです。空想の世界に一気にトリップ。
「なんか雰囲気が槍ヶ岳の東鎌尾根と北鎌尾根にはさまれた間ノ沢のイメージに
似てるような気がする。カッコいいな・・・。」
そう感じると居てもたってもいられません。
「エア間ノ沢をやってみよう!」
中ノ沢乗越は水俣乗越。檜洞沢は天上沢。山頂までの沢は間ノ沢に見立てて入山。
ちなみに金山谷乗越は北鎌コルという設定で・・・
「それはちょっと乱暴だろう・・・」
かなりムリがありますが、自分が楽しめればいいんです(汗)
「よーし天上沢に下降〜」みたいなノリで歩くと実際かなり楽しめました。
病気ですね・・・(汗)
最終的には脱渓し、詰め上げることはできませんでしたが、逃げた尾根は美尾根で、
主稜、同角山稜から見る風景とは違った印象の丹沢が見渡せました。
ちょっとルートを変えただけで山の印象はガラっとかわりますね。何度も歩いている
檜洞丸がとても新鮮な山に感じました。
【山行後記-仲ノ沢経路】
4月に道迷いした箇所の検証に行きました。石棚山からどの沢でクライムダウンし、
どこで尾根に逃げたのかよくわからなかった為です。愕然としたのは沢を交差して
いる経路に気づかずに更にクライムダウンを続けていたことです。明るかったら
まったく問題なかった思います。結局、クライムダウン後行き詰まり、トラバース
して尾根を登り返して、経路の直下で何故かまた枝沢を下り、次の尾根では、
またしても経路を交差して直上していました。仲ノ沢経路の踏み跡は夜間では
不明瞭だったのです。夜間のVRはとても難しいことを痛感した次第。
【山行後記-ザンザ洞】
檜洞丸山頂に登る前にザンザ洞F1、F2に寄ってルート整備しようと思ってたのですが、
いざロープや登攀具を担いで仲ノ沢経路を歩いてみるとあまりの重量に腰が引けました。
下駄小屋沢あたりを懸垂下降で降りてザンザ洞までテクテクと檜洞沢を下る予定でした。
しかし・・・
「こんな重い荷物を担いで延々とクライムダウンするのか・・・ムリ!」
ということでザンザ洞経由は断念しました。
ザンザは好きな沢なのですが、F1とF2を巻いちゃうとあっという間に遡行終了。
「あそこは巻くもんだ。」的なコンセンサスがもうできちゃってるのでしょうか?
頑張れば登れる高さなので、できればちょっとした工夫で登りたいのです。
自分は近年フリーで登れてないので誰か整備してくれないかなと切に願ってました。
他力本願ですいません(汗)
整備のイメージはザンザ二ノ沢に打ってある残置。絶妙です。フリーでしばらく登って
最後の数メートルのいやらしいところにお助け残置・・・あそこの残置はかなりの方が
お世話になっているハズ。使いたくない場合は使わなくていいし。とてもいい感じ。
本谷のF1とF2にもこういう遡行意欲を台無しにしない絶妙な残置があってもいいかなと
思っているのです。支持されない残置は撤去されると思いますしね。
クリーンクライミング全盛の今、残置は様々な意見があるんでしょうね。地雷かな?
【山行後記-大岩遊び】
サンザを取りやめたので小川谷の大岩で遊びました。御岳の忍者岩と同じくらいの大きさ。
それほど大きい岩ではないけど落ちると下に大きな石や岩があるのでノーマットだと
痛い目をみそう。クライミングシューズを持ってこなかったので、持ってきたロープを
フィックスして遊びました。南面、東面、北面の3面を時間をかけて攻略。
南面は、緩面に上がるまでのとっかかりが勝負。トレッキングシューズはこまかい
エッジングができないのでクラックに小さいストッパーをきめて、スリングをあぶみ
がわりにしてマントル返してクリア。緑に覆われている緩面はホールドスタンス豊富。
問題なし。エイハブ船長以下レベル。センター、左右などバリエーションを楽しめます。
東面のスラブは難しいですね。どうやって登るんだろう?北面の一部をホールドしつつ
キョン足で凹部をスメアして登るしかなさそう。自分はできなかったので南面との
境界ぽいとこから反則的に登りました。次回の課題ですね。ということでアンカーは
残置することに。
北面は逆層で、岩がボロボロ剥がれるので登れませんでした。
道迷いの検証、ボルダー登り、新ルート開拓、シロヤシオと今回も丹沢を遊びつくした
良い一日となりました。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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souldoctorさん、こんにちは。
先日日記で新しいアイテムを試されていたので、
何か企んでいるのかなと想像していましたが、
未踏ルートの開拓だったのですね。
souldoctorさんのレコはエリアは自分も歩いたことが
あるところでも、全く違う山の表情が見られていつも
魅せられてしまいます。
今回も充実した1日になったようですね。
今回はザンザ洞を諦めてしまったし、予定ルートを詰めきれなかったので
昔だったら消化不良になっているところですが、やはり山はいいですね。
フラフラ山を彷徨っているだけで楽しかったです
最近ありがたいことに些細な事で幸せを感じてしまうようです
年なんでしょうかね
鉄人の週末レコ楽しみにしてますね
でわでわ
今回も危険度たっぷりでしたね
計画書のルートでどこを登るんだ!間違いじゃないか!って勝手に思ってました
確かにヤマレコ地図検索で檜洞沢を詰め上げた記録は無いですね
記録が無いとか歩いた形跡が無い所は、自分も興味があって歩きたくなります
でも尾根と沢では難易度が全く違うから自分には無理無理です
奇跡的にシロヤシオに出逢えて良かったッスね
同じ花音痴ですが、自分が行った場所は完全に咲き散っていました
エア間ノ沢 お疲れ様でした。
またスンゴいレコ、ご馳走様でした。
よいこは真似しちゃいかんですね。
やはり、体力、技術、経験が存分だと、お山を味わい尽くせるんですねぇ。
羨ましいです、ココロから。
シロヤシオ、純白のお花はうつむき加減で奥ゆかしいのに、
蒼い五葉はピンと上向き、元気ハツラツゥ。
そんな 一粒で二度オイシイ的なトコロにグッときます。
今回現場に行ったら、1/25000の地形図と全然違ってたんです
測量間違いじゃないか? と思ったくらいです。
等高線のつまり具合からしたら楽勝っぽい傾斜だったのに、
現場で見たら全然遡行できる感じじゃなかったです
落石も怖いんですよ。もはやホラーです
歩くたびに谷の左右から、サラサラ・・・ドドド・・・ドカーン!
ガンダムや機動隊のシールドみたいなヤツがあればなんとかいけるかも
しれませんが大きい岩だと一発で出合まで吹き飛ばされそうで怖いです。
ヤマレコに洞沢の直上記録ないのなんでだろ?と思ってましたが
人が歩いていないルートってやはりそれなりのワケがあるんですね。
これからは波乗りシーズン開幕なので撃沈とはいえ最期にチャレンジ
できて良かったです
isさんの西丸レコ楽しみにしてますね。椿丸もヨロシク!
同角〜塔のロングお疲れ様でした。
とてもキレイな写真堪能させていただきました
デジ一でしょうか?
自分もそろそろデジタル一眼にステップアップしたいところです
今回は結局尾根に退散しちゃいましたので、ルートを見つける力が
まだまだ不足してるようです 勉強になりました
シロヤシオの蒼い五葉には気がつきませんでした。感性が素晴らしいですね
気づかずスルーしちゃってました。来年のシロヤシオと五葉が今から楽しみに
なってきました
コメントありがとうございました。
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