【ぼくの夏休み】立山・劔岳・雷鳥沢
- GPS
- --:--
- 距離
- 22.6km
- 登り
- 2,449m
- 下り
- 2,563m
コースタイム
08:55 雷鳥荘からスタート
09:45 一の越山荘
10:30 雄山山頂
10:45 大汝山頂
11:00 富士ノ折立
11:30 内蔵助カール
13:10 劔御前小屋
14:00 雷鳥沢キャンンプ場
■16日■
04:40 雷鳥沢キャンプ場からスタート
06:00 劔御前小屋
06:50 劔澤小屋
07:20 剣山荘(トイレ拝借)07:45出発
08:20 一服劔
09:30 前劔
11:15 劔岳山頂(写真、軽食休憩)12:00 下山開始
13:00 前劔
13:45 一服劔
14:00 剣山荘(給水、休憩)14:30出発
15:40 劔御前小屋
16:30 新室堂乗越
16:50 雷鳥沢キャンプ場
天候 | 15日:はれのちガス 16日:はれ 17日:くもり時々はれ後にあめ 18日:あめ |
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過去天気図(気象庁) | 2013年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
立山アルペン村前のセブンイレブンで仮眠、立山駅前無料駐車場利用 立山駅から6:20発のケーブルカーで美女平、6:40発のバスで室堂 往復チケット¥4190+手回り品料金¥300(片道¥2395計算) 復路:室堂から10:20発のバスで美女平、11:40発のケーブルカーで立山 バイパス8号線で黒部に移動、食事と温泉 黒部IC〜所沢IC およそ4時間半 ETC割引¥5300 給油:満タン¥4500×2(日産キューブ一人乗り) |
コース状況/ 危険箇所等 |
雪渓は至る所残っていましたが、アイゼンは使いませんでした。 ピッケル、ハーネスも装備して行きましたが、無くても大丈夫。 ポールは軽量なものを持って行きましたが、剣山荘より奥では一切使わず。 結論>身軽にして行って、岩場を楽しむのが正解。 登山届を提出する場所は室堂ターミナル、雷鳥沢キャンプ場など至る所にあり。 下山後は立山駐車場を右に出てスキー場の先、橋を渡るところがちょっといいビューポイントでした。 立山ICを越えてバイパスを黒部方面へ、チェーンの回転寿しですが「きときと寿司」で地物のお寿司。 金太郎温泉カルナの湯(1時間¥700)硫黄の匂いのする天然泉の大きな温泉施設。 |
予約できる山小屋 |
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写真
感想
■夏休みがやってきた!■
雷鳥荘に住み込みで働いているあやのっちに会いに行こう。そう言って17日と18日で連休を取ったゲンキとトモちゃん夫妻に乗っかって、ぼくもぼくもと手を上げたのですが、いざ休暇願を出してみたらなかなかタイミングがよく、三連休と繋げて6連休をいただけることに。
それならばどこに行こうかと天気予報とにらめっこ。しかし連休中はどこも天気いまいち。土曜日はのんびりして日曜日にどこか日帰りで登って、月曜日の朝から立山入りと思っていたのだが、土曜の夜の深酒が祟り、結局日曜はグダグダ。深夜にやっと出発。
勝手知ったる上信越道をさらに進み、日本海へ。長野を走っている間はずっとどしゃ降りの雨、まあ今日はどこ登っても雨だったよと自分に言い聞かせてズンズンと進む。途中お腹もすいたので、有磯海のSAで白エビかき揚げそば。味はいまいち、帰りに美味しい魚食べようと決意し、立山のアルペン村横の駐車場で仮眠。
■晴れ男の本領発揮?■
目が覚めると周りは既にうっすらと明るい。セブンイレブンに行き朝ごはん購入して戻ると、奥の柵の中をポニーが歩いている。おはよう。
15分ほどで立山駅に到着。トイレを借りがてら往復のチケット購入、発券カウンターにある室堂のお天気は雨。むむう。それでも準備をしてケーブルカーで美女平。バスに乗る際に手荷物料金300円を支払い、差し入れの日本酒が入ったペットボトル片手に乗車。どんよりとした空、バスでウトウトしていると滝の説明やら、猿が現れたとか。
室堂に到着。三連休最終日に早朝と言う事で思ったほど混雑はなし。よく写真で見ていた光景に身を置くと、少しテンションも上がってきて、雷鳥荘に向けてテクテク。あやのっちにご挨拶し、玄関ホールに荷物を置かせてもらうと、徐々に雲が切れ、青空のなか立山三山が顔を出す。「やっぱり晴れ男だ、行ってくればいいよ」あやのっちに促され、アタックザックに荷物を詰め替え、出発。
立山室堂山荘の脇を抜け、雪渓を渡り、一の越山荘へ。すれ違う人が皆レインウエアの上下を着込んでいる。聞けば昨日は大雨でひどい目にあったと、ほほう。立山山頂はなかなかの盛況っぷりですが、ガス襲来。ちょっと残念でしたが、そのまま大汝、富士ノ折立と巡り、立山三山終了。
真砂山と別山は迷ったのですが、山頂がガスっていたのと雷鳥に会えるかもと考え下部を巻く、誰も歩いていない巻き道はお花とハイマツが元気。結局雷鳥いなかったなあと劔御前小屋が見えたところで、グエーグエーと鳴き声。頭の天辺に冬毛を着けたオスが登場!
一瞬雲が切れ劔岳の全容も拝め、気を良くして雷鳥沢を下山。さすがに3泊山小屋は贅沢すぎ、キャンプ場で2泊分の手続きを済ませ、荷物を取りに行き幕営。お風呂は借りられると言う事だったので再び雷鳥荘に行こうと階段登っているとピヨピヨと可愛い声。生まれたばかりの雷鳥のヒナとお母さんがお散歩中でした。最高の露天風呂が貸し切り状態。テント場でしばしウイスキー飲んで、明日に備えて就寝。
■劔岳アタック■
夜中にどうも寒いなあと思ったら、イスカのエアマットの空気がすっかり抜けていた。どうやらどこかから空気が抜けているらしい、入れ直してもすぐペシャンコ、まあ仕方が無いと諦めて再び眠る。
3時半に起床、身体は少し辛いが朝御飯食べてテントを出たら快晴の空がピンクに染まり、絶好のアタック日和。昨日下りた雷鳥沢を再びつめて御前小屋を越える。尾根沿いのルートは残雪がもろいので通行禁止らしい、雷鳥沢を下り雪渓を渡り、剣山荘へ。振り返れば朝日に照らされた別山やら、鹿島槍ヶ岳やら。トイレを借りて、劔にアタック。
小屋のスタッフに言われた通り、雪もステップ切ってあるし、岩もホールドがよく、鎖には全く触らずに登れる。アイゼンは置いてきたが、ピッケルとハーネスも要らなかった。その分お水多めに持って行けば良かったなあ謎と思いながら進むと、劔の門の直下で今度はメスの雷鳥。
下ってくる方が次々「今日は最高!」と、期待に胸を膨らませ山頂を目指す。山頂直下、トイレ跡のところを左に巻いたら上から人が下りてきて「こっちは下りルートですよ」と。確認すると確かに登りは雪渓の間を通りタテバイに行くようになっている、すみません。核心部もあっけなく抜け、山頂へ。
朝よりは雲が多いものの、360度パノラマの絶景。北アルプスのオールスター、彼方には富士山やら八ヶ岳、多分志賀やら菅平方面。日本海をバックに記念撮影したり、早月小屋の皆さんの安全祈願に便乗させていただいたりとゆっくりした後、下山。
カニのヨコバイは知らないうちに始まっていて、ああこれがそうなのって感じ。しかし縦に移るところで一度鎖に頼ってしまう、無念。案の定前劔をの手前で水が切れ、駆け足で下山。門の下の雷鳥、帰りも同じところに居るなと思ったら、ひな鳥も。近くにまだ卵もあるのかしら?
剣山荘でお水汲ませてもらう。「キャンプ場すぐそこだよ」と言われ、雷鳥沢まで行くのだと告げると「ふーん」と言われる。お水は無料とのこと、申し訳ないので氷結1本購入、山頂でも一緒だった新潟から来て、雷鳥沢にテント張っていると言う男性と、乾杯。炭酸が乾いた喉に染み渡る。
雷鳥沢はずっと雪渓を歩いていたら、あっという間に御前小屋。振り返ると劔岳は雲の中。明日はどうなんだろう?絶好のアタック日和だったのかも。帰りはまだ歩いていない新室堂乗越の方へ、これが大正解。誰も歩いていない九十九折れの道は花が満開。沢に向かって大きくヤッホー。雪渓を下り無事テントに帰還。
ずっしりと疲れた身体を引きずって、今夜も雷鳥荘でお風呂。仕事終わりにあやのっちと少し飲んで、ご機嫌でテントで気絶。
■贅沢な山の時間■
夜中にパラパラと雨が降っていたようですが朝には止み、朝ごはん食べ終えたら少し晴れ間も。ここぞとばかりに撤収。テント干したり、パッキングしたりしていたら、上の方から何やら騒がしい集団が登場。地元の女子高校の遠足か何か、先生が声を張り上げるも言う事聞かず、騒々しい一団を横目にテント場を脱出。雷鳥荘へ。
ゲンキ達が到着するのはお昼、特にする事もなく氷結飲みながら女子高生が一列に雪渓を登って行くのを眺めながら、ウトウト。そしたら小屋からあやのっちが現れて「ヒマでしょ?山菜採りに行こう」と。それそれ、そう言うの待っていたのと、後に続く。
高山植物保護の為に遊歩道の外は立ち入り禁止なのですが、小屋の特権に便乗して雪渓に下り、山菜ポイントへ。今日の獲物は「アマナ」の新芽。一つ目のポイントはだいぶ開いてしまっていましたが、2つ目は見事な新芽が群生。「山登ってる場合じゃねえ!」と叫びながら、次々と摘む。
ゲンキ達は到着するも、雄山方面回ってから来ると。今夜泊まる部屋をあてがってもらい、先ほど採ってきたアマナの皮むき。夕食に出してもらえるとの事で、期待しつつ温泉。風呂上がりウトウトして目を覚ますと、外は雨。びしょ濡れになったゲンキ夫妻を笑顔で迎え、晩ごはん。揚げたて天ぷらにお造りやらお肉。生ビールから立山の四合瓶飲み干し、部屋でさらに日本酒飲んでいる間に、見事気絶。
■雨の下山日、山麓快晴■
布団で目覚めると、外はどしゃ降りの雨。既に下山する気満々で朝食バイキング。食べ過ぎて部屋の布団で二度寝、なんて贅沢な朝。チェックアウト時間を少し越えてしまい、慌てて準備。お土産に雷鳥荘Tシャツ購入。あやのっちにお礼告げて、下山。雨は止んだものの、ガスで視界なし。
室堂でのんびりしようかとも思ったのですが、すぐに出発のバスがあったのでゲンキ達にも別れを告げ、乗車。弥陀ヶ原越えた辺りから青空、行きに見えなかった天狗平のガキ田やら称名滝やらが見え、今度はここも歩いてみようと決意をし、下山。
立山駅に降り立つと石川在住のヒロリンが愛犬ミニーを連れて遊びにきていた。お土産の和倉温泉のわくラムネ飲みながら、立山の町をドライブ。黒部に移動し、きとkと寿司へ。チェーンの回転寿しですが地物の魚は間違えのない美味さ、まぐろやらサーモンには目もくれず、アジサバイカタコ。
ちょっと富山湾お散歩して、近くの金太郎温泉で汗を流し、ヒロリンミニーに別れを告げ、帰路。帰りの運転のお供に借りてきた「おおかみこどもの雨と雪」を鑑賞しながら日本海沿いを走る。さっきまでいた立山の風景が色鮮やかによみがえる。
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大人になってもこんなに楽しい夏休みが過ごせる。小学生の頃のぼくに、どうだと胸を張って威張ってやりたい。そんな最高の4日間でした。お世話になった方々と、一緒に過ごした皆さんに、多大なる感謝!
この間のシェルターはあーざーした!
行ったんすねー
こっちの飯豊は、
登山道崩落&悪天候予報で中止っす(泣)
登山バンドの真骨頂、拝見いたしました。
いやはや、久々に会えて楽しかった。
富山の4日間はとても贅沢なものになりました。
飯豊、ダメだったんだー。残念。
ぜひぜひリベンジを!
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