転付峠を越え蝙蝠から塩見岳、間の岳、白峰南嶺を転付峠
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- GPS
- 35:44
- 距離
- 74.1km
- 登り
- 7,347m
- 下り
- 7,329m
コースタイム
田代入口5:50―6:10ヘリポート―6:50発電所入口―7:10尾根取付7:15―7:48八丁峠―8:05河原(旧道合流)―8:35保利沢小屋8:45―9:25尾根取付―10:35水場10:40―10:53転付峠―11:55二軒小屋12:05―12:25蝙蝠登山口―13:20中電施設13:25―15:00BP(2170m)
7/22
BP4:30―5:50水場入口―6:00徳右衛門岳6:10―7:55蝙蝠岳8:05―9:45北俣岳分岐―10:20塩見岳―10:45北俣岳分岐10:50―11:50北荒川岳11:55―13:00小岩峰13:10―14:25熊ノ平
7/23
熊ノ平4:20―4:50三国平―5:42三峰岳5:50―6:30間ノ岳6:40―7:25農鳥小屋7:30―8:55農鳥岳9:00―9:30大門沢下降点―9:55広河内岳10:00―11:00大籠岳11:05―11:40白河内岳11:50―12:50笹山12:55―14:37白剥山14:45―15:13奈良田越―17:25転付峠―17:33水場
7/24
水場5:20―5:55河原(尾根取付点)―6:30保利沢小屋―6:55八丁峠取付点―7:10八丁峠―7:30河原7:35―7:50発電所入口―8:15ヘリポート―8:30田代入口
天候 | 7/21 晴れのち雨 7/22 晴れのち霧 7/23 霧のち晴れ時々曇り 7/24 曇りのち雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
林道入口は施錠のないゲートなので侵入でき、少し奥のヘリポートにも駐車できます。(このすぐ奥は施錠のあるゲートです。) |
コース状況/ 危険箇所等 |
田代入口から転付峠 田代発電所から新ルートになっています。(GPSルート図の帰りは乱れが大きく正確ではありません。) 田代発電所への橋を渡りまっすぐに古い林道を行き、終わった地点の少し先で川を渡り右岸沿いの道を行きます。四つ目の堰堤を越した地点で河原に降り少し先で川を渡ると八丁峠への尾根取付きがあります。(目印あり) 地図にある峠より上部へと突き上げる小尾根を登ります。かなり急なうえ滑りやすい道ですが各所にロープなどが設置されていて地元の尽力には頭が下がります。 峠状の所(八丁峠?)から右に尾根を回り込み少し登ると内河内へと斜め右方向へと下ります。河原に降りて川を渡ると旧道(従来の道)と合流します。(赤テープや青ペンキの印が各所についています。) ここから保利沢小屋、転付峠への尾根取付きまでの内河内沿いの道もかなり荒れていて、桟橋が崩れた所は河原まで一旦降りるというような個所が何ヶ所もありますので少し戸惑いを感じました。 二軒小屋から塩見岳、間ノ岳、広河内岳 一般ルートです。 広河内岳から笹山 一般ルートではありませんので整備された道があるわけではありません。 砂礫帯の所は踏み跡が不明瞭な個所もあります。また這い松帯などは切り開きがありますので、これを見逃さない様にするのがポイントです。(ヤブ漕ぎはありません。) 特に白河内岳周辺は尾根が広いので要注意です。 広河内岳を下ると樹林帯に入り道は明瞭です。 笹山から奈良田越 かなり悪いです。 灌木や這い松のヤブ漕ぎもありますが、酷いヤブ漕ぎに突っ込んだ場合は間違えたと思って戻った方が正解だと思います。(何とかルートは付いています。) 登りルートの方がわかりやすいかと思います。 奈良田越から転付峠 胴島尾根の合流点あたりで大きな崩落があり林道は寸断されています。奈良田越からこのポイントまでは廃林道で、木が繁ったり崩れていたりしています。 この途中で、大きな熊が林道で休んでいるのに出遭いました。熊鈴は必携かもしれません。 この崩落地から南はこの工事のためか道は整備されています。 |
写真
直に下ったらよいか、回り込んだ方が良いのか?。最後の樹林帯に入るポイントを見つけないと苦しいかも。視界が利かないとピンチ。
感想
「梅雨明け10日」の好機を逃してしまい、少々天気が悪くても、という気持ちがあった。前回の山行からの間があり過ぎて身体の面で少し心配もあったが、好天に恵まれたとは言えないが、何とかこなすことができ満足の夏山第一弾の山行だった。
今回の歩きたかった所は、歩いたことはあるのだが記憶が薄くなっている蝙蝠岳から塩見岳、三国平から三峰岳、それと新しい転付峠への道で、天気や体調が悪かったら大門沢へとエスケープという計画だったが予定通りの周回コースができた。
三日目は熊ノ平から転付峠まで頑張ったが、これが現在の力でイッパイイッパイだったかもしれないと思ったが満足です。
一日目、蝙蝠尾根の途中にある中電施設の前で幕営を予定していたので比較的ゆっくりと家を出たが、それでも早く着いたのでもう少しと足を延ばした。
もう少し早く家を出れば徳右衛門岳まで行けて水を持ち上げなくてすんだのにと思ったが、それは結果論の話しである。
新しい転付峠への道は、危険な個所もありまだ一般ルートとは言えない感じがした。
二日目、きつい登りもなく荷物に慣れたようで天気も良く順調に塩見岳まで歩けた。蝙蝠岳から北俣岳分岐まで、ああこんな岩場があったんだと、すっかり記憶が無く、何年か前の正月に計画し天気が悪く撤退したが、仮に良かったとしても大変な苦労をしたんだろうと感慨深いものを感じた。
北荒川岳あたりから霧となり少し気が重くなったが、何とか熊の平に辿りついた。小雨が降りテントに入り何もする気持ちが失せていた。明日もこんな天気だったら、大門沢から奈良田に下ろうと決める。
三日目、霧の立ち込める暗い中を出発。三峰岳の手前の岩稜歩きの記憶も無い。ここも危険な所だったんだなあと・・・。
間ノ岳の少し手前で少し明るさが出て、真っ白い太陽が見え始めた。これはブロッケンが見られるかなと期待したが、それはダメだった。しかし、天候の回復が期待できた。
農鳥小屋への下りから天気がよくなった。アー、これで白峰南嶺を下らなければならないかと、行きたいのか、行きたくないのか、ちょっとおかしい。
しかし、歩きはじめると白峰南嶺は記憶に新しい所なので、歩いていて過去を思い出すことも多く楽しい歩きができた。そうは言っても、とにかく長い。
奈良田越の少し南で熊に出遭った。最初は大きな黒い石だと思ったが、ひょっとすると熊かも。そんなわけで、ストックを打ち鳴らして知らせたが、びくともしない。違うのかなぁと思い一旦やめて近付いたが、やはり熊のようだと、激しく打ち鳴らすとやっと気が付いたと見え、すっくと立ち上がりこちらを見たあとで林に消えていった。顔は白い口取りのある可愛い熊だったが、こういう遭遇は御免だ。
四日目、天気が悪くなりそうなのでゆっくり下るつもりだったが、早々に下ることにした。ヘリポート手前から雨になったが、あとは少々と雨具はつけないで下り、今回の山行を終了した。
コメント
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先日、白峰南嶺の稜線で会った者です(たぶん)
連休の殆どないボクにとってtoshi-17 さんの今回歩かれたルートはとっても魅力的
実は笹山まで登った後、農鳥方面に行くか、伝付峠に行くか迷っていたぐらいです。
それにしても熊ノ平から伝付峠まで幕営装備で歩くのはなかなか大変だったんじゃないでしょうか?強いですね。
南アは好きで良く歩きますのでまたどこかでお会いしたら声かけて下さい
帰りに田代のルートをチェックしに行ったら一枚目の写真と全く同じ状態を目にしました(笑)
失礼をしました、有名なmamepyonさんとは知りませんでした。
もう少し話をしていたらわかったかもしれませんね。
年寄りが弱気の虫と戦って歩いていますので、誰とも出会わない所で人を見ると勇気が出ます。
それから水、ありがとう。助かりました。
お久しぶりです
いや〜またまたすごいルートを歩かれましたね
いつかリタイヤした後で行きたいと思いますが、今は日帰りが精々です
toshi-17さん、こんにちは!
toshi-17さんの言われたように確かに自分と近い所を歩いていますがやはりお察しした通り、凄いですね!近いようで遠いです
自分も濃鳥岳から白峰南嶺の稜線を見てこのまま行って見たいなと心の隅で思い、いつか訪れたいと思いました
満足の夏山第一弾の山行
お疲れ様でした!
このコースを70歳過ぎてテン泊で歩けるのは日本でもtoshi-17さん位ではないかと思います。
三浦雄一郎は70歳の時はメタポで動けなかったようですが、まさに三浦雄一郎以上ですネ。
ただただ恐れ入るのみです。
時間の余裕があってのことで、現役ではいろいろとあるから難しいですよね。
いつか自由に歩けまくることが出来る時が来ますから、それまでガマン我慢ですね。
荷物を含めて95キロ、ガッチリで将来が楽しみですね。
羨ましいかぎり。
今回は広河内岳以南は見えたのですが、北方向は全く駄目で残念。
いずれ、そのうちに計画しなければならないと思っています。
10年前、70才の頃にはテント泊なんかはできないだろうと思っていましたが、想像以上です。
と言っても、気力が出るようになったのは最近のことですがね。
荷物を少なくして、ユックリ、ユックリと、あまり休まずに歩いているだけです。
これからも、もう少し何となく歩けそうなので、軽いテントに買い替えてしまいました。
たった?500グラム軽くなるだけですが、買い替える価値があったのかどうかは、これからの活動次第です。
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